社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1185号

日銀、政策金利を31年ぶりに1%に  

6月16日開催された日銀の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%程度から1%程度に引き上げることを決定した。31年ぶりに政策金利が1%の高い水準となる。政策金利引き上げの背景には、原油価格の高騰に伴う物価上昇を抑え込む狙いがある。今回の引き上げにより、変動型住宅ローンの返済額が増える一方、金融機関に預ける金融資産から利息が増える恩恵もある。また、企業にとっては借入利払い費が増え、投資を控える動きも想定される。

39年半ぶりの円安ドル高に迫る  

6月18日、ニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで一時1ドル=161円81銭まで下落し、円安ドル高となった。2024年7月以来、約2年ぶりの円安水準となり、さらに進めば、1986年12月に記録した162円25銭以来、約39年半ぶりの安値に迫ることが危惧されている。円安が急激に進んだ背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げに踏み切るとの観測から、円売りドル買いが進んだものとみられる。円安進展は原材料を輸入に依存する日本にとって、さらなる物価高騰が危惧されている。

日経平均株価の終値、初の7万円台  

6月18日、東京株式市場での終値は最高値となる7万1053円となり、取引を終了した。日経平均は、イラン情勢の和平進展情勢から原油価格の下落から3日連続で最高値を更新する情勢となっていたが、終値としては初の7万円を超える最高額を更新した。半導体関連株式が買われ、株価の上昇をけん引するものとなった。市場関係者は「AI・半導体関連の成長期待が大きい」ことを指摘しつつ、「下値は底堅いのではないか」とみている。

5月原油輸入量、前年同月比57%減  

財務省は5月貿易統計で、原油輸入量は472万7千トンだったと発表した。前年同月比57.3%減となった背景には、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖したことによるもの。また、原油1キロリットル当たりの輸入単価は円ベースで67.2%上昇の11万4076円となり、石油に依存する割合が高い企業の収益を悪化するだけでなく、物価高の危惧がある。日本は原油輸入の9割を中東に依存してきたが、米国や他の地域からの代替調達を進め、政府は7月には原油調達量は7月には前年並み水準に回復すると説明している。

食育推進目標の9割が未達、白書に明記  

閣議決定された2025年度版食育白書で、食育推進が掲げた24の目標のうち、9割に相当する22項目が目標に達していないことが明記された。とくに、80%以上を目標に掲げた「産地や生産者を意識して農林水産物・食品を選ぶ国民の割合」では66.0%にとどまっていた。政府が目標に掲げた24の目標が1割未満にとどまった背景について白書では、「食料品の価格が高騰し、経済性を指向する傾向が強まった」と分析している。

コンビニ平均客単価は過去最高  

日本フランチャイズ協会の調べによると、2025年のコンビニの平均客単価は税抜743.8円となり、過去最高となったことが分かった。前年比2.4%上昇した背景には、コンビニで食品や飲料、日用品を手軽に買える商品の値上げが進み、買い物負担が増加している実態が挙げられている。平均客単価は2021年までは600円台だったが、2022年には700円台に突入した。一方、2025年のコンビニ来店客数は前年比0.5%減少している。

全国の山岳遭難者、過去最多に 難者、    

警察庁は2025年の全国の山岳遭難者は3623人に上ったと発表した。統計が残る1961年以降で最多の遭難者数で、山岳遭難の発生件数も3122件に上り、過去2番目の多さとなった。このうち、訪日外国人の遭難は174件に上り、前年の75件から大幅に増加しており、遭難者も246人で、2018年の統計開始から最多を更新している。また、年齢層別では、60歳以上が半数近くの47.6%を占めている。

マイナ保険証、4月時点の利用率68%  

厚生労働省の発表によると、マイナ保険証で医療機関を受診した人の割合は68.15%だったことが明らかになった。同省では、7月末から従来の保険証が使用できなくなるまであと1ヵ月余りとなる中で「早目の切り替えを」と呼び掛けている。マイナ保険証の利用率は従来の健康保険証が有効期限を迎えた昨年12月以降、6割程度推移してきている。同省では「期限までにマイナ保険証へ切り替えるか、資格確認書を持参するよう」と告知に力を入れている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1184号

内閣府、1~3月期GDPを下方修正    

内閣府の発表によると、2026年1~3月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動の影響を除いた実質で年率換算1.8%増だったことが明らかになった。5月に発表した速報値の年率2.1%増から下方修正したことになり、背景には設備投資が不調だったことが挙げられている。項目別にみると、設備投資が前期比0.7%減、個人消費が同0.3%増、輸出が同1.8%増、住宅投資が同0.9%増、公共投資が同1.5%増となっている。

ふるさと納税、863億円の赤字に  

会計検査院はふるさと納税が自治体全体に与える財政の影響額を調べたところ、2024年度決算では863億円の赤字だったことが分かった。2017~2024年度の8年間では、返礼品の調達や仲介サイト運営事業者への手数料といった募集経費、そして住民税控除額が影響して、3262億円のマイナスだった。初めて、自治体全体としてみれば、赤字だった。収支がプラスになる自治体もあるが、検査院では「全体でみると、歳入総額を減少させる方向にある」と分析している。

OECD加盟国石油在庫、需要の50日分  

米エネルギー情報局(EIA)は短期エネルギー見通しで、日本などの経済協力開発機構(OECD)加盟国の石油在庫は23億バーレル弱に減少するとの予測を発表した。今年年末までの需要の50日分に相当するもので、2003年以降で最低水準となる。EIAの予測は今年7~9月に徐々にホルムズ海峡の通航が再開されると想定したうえでの試算し、石油生産と貿易は米・イラン交戦開始前の状況に戻るのは2027年初めまで要するとしている。

「交通空白」は全国で2740カ所に  

国土交通省の発表によると、公共機関の利用が難しい「交通空白」地区は全国892市区町村の2740カ所に上ることが明らかになった。これら「交通空白」地区に居住している人の数は全人口の1割強に及ぶものとなり、背景には、人口減少や運転手不足から路線バスの廃止が挙げられている。同省の金子大臣は対策本部会合で、交通空白は送迎で時間を奪われることなどにより、地域と個人の成長の機会を奪う「見えない壁」だとして、年内に取り組みの方向性をまとめるとしている。

今春闘、中小の賃上げ率は4.29%  

日本商工会議所は2026年春闘の集計によると、定期昇給やベースアップを含む正社員月給の平均賃上げ率は4.29%だったと発表した。前年同月比0.26ポイント増で、賃上げ額は1万2036円だった。都市部は4.70%、地方は4.20%で、従業員20人以下の小規模企業では3.52%の賃上げ率で、賃上げ額は9573円だった。2026年春闘での大手企業の賃上げ率は平均5.46%で、中小企業との格差、そして都市部と地方の依然開きがある。

SNS関連の広告トラブル相談、過去最多  

政府が閣議決定した2026年版消費者白書で、広告トラブルなどSNS関連の相談が2025年は10万1045件に上ったことが明らかになった。前年から約1万4千件増加し、過去最多を更新している。また昨年、全国消費生活センターに寄せられた相談件数は約97万件で、このうち、65歳以上の高齢者が関係する相談が33%を占めた。さらに、商品・サービス別の件数では、迷惑メールや架空請求といった「商品一般」が最多で、次いで「不動産賃借」などが続いた。

気象庁、2年ぶりに「エルニーニョ」発生  

気象庁の発表によると、南米ペール沖から西の海域にかけて海面水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」が発生したことが明らかになった。同庁では、エルニーニョ現象が発生した場合、通常、日本は冷夏になる傾向があるが、地球温暖化や太平洋高気圧の北の張り出しが強くなることから、今夏は高温に見舞われることが予想されるとした。エルニーニョ現象は世界的な異常気象の一因とされ、2年ぶりの発生で、豪雨や高温になる恐れがある。

子どもの軽い体調不良、7割が「すぐ受診」  

健康保険組合連合会のアンケート調査で、18歳未満の子どもが軽い体調不良になった時、保護者の7割が医療機関をすぐ受診させる傾向にあることが分かった。この背景には、各自治体による子ども医療費の窓口負担の無償化が影響している可能性があり、健保連では「必要に応じた適切な受診行動を考えて欲しい」としている。軽度の体調不良に陥った成人の3割強が市販薬の服用で様子を見るなどしているのに対し、子どもの場合は69.2%がすぐ医療機関を受診させていた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1183号

2025年出生数は過去最少の約67万人  

厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2025年に国内で生まれた日本人は67万1236人だったことが明らかになった。前年より約1万5千人減少し、10年連続で過去最少を更新している。また、女性1人が一生のうちに産む子どもの数の指標「合計特殊出生率」は1.14で前年比0.01ポイント減少し、過去最低となった。一方、死亡者の数が出生数を約92万人上回り、19年連続で「自然減」となっている。

住宅ローン「フラット35」、初の3%超に  

住宅金融支援機構が発表した長期固定金利型住宅ローン「フラット35」の6月の適用金利によると、返済期間21~35年の最低金利は3.21%とした。2017年10月以降で初めて3%を超え、金利上昇は3カ月連続となる。背景には、長期金利の上昇があり、マンション価格が高騰する中で、住宅購入の意欲に影響を及ぼす可能性があると見られている。融資率は住宅購入価格の9割以下の場合、返済期間が21年以上35年以下は3.21~5.48%、20年以下は2.89~5.16%となっている。

4月の実質賃金、1.9%プラスに  

厚生労働省が公表した4月の毎月勤労統計調査によると、1人当たりの実質賃金は前年同月比1.9%増となったことが明らかになった。プラスは4ヵ月連続で、賃上げが寄与したものとみられる。一方、名目賃金である現金給与総額は同3.5%増の31万2425円で、3%以上の増加は3カ月連続となる。しかし、中東情勢の悪化から資材不足や物価高が懸念されており、実質賃金のプラス基調が続くかは不透明な情勢にある。

半導体の世界市場規模は約90%増  

世界半導体市場統計(WSTS)は2026年の半導体市場規模は前年比89.9%増の1兆5112億ドル(約241兆円)なるとの予測を発表した。世界的に人工知能(AI)向けの需要が急拡大し、各国企業が巨額投資を続け、過去最高を更新する流れとなっている。昨年12月時点での予測は約26%増の9754億ドルだったが、データセンターの普及が想定を超える急拡大をみせ、大幅な修正となり、来年の世界市場規模は約27%増と予測している。

2025年水産物輸出額、過去最高  

閣議決定した2025年版水産白書によると、2025年の水産物輸出額は4231億円となったことが分かった。前年比17.2%増となり、過去最高となった。品目別にみると、金額が多い順にホタテガイ、ブリ、真珠となっていて、輸出先の国・地域は香港が首位で、米国、ベトナムが続いた。一方、2024年度の1人当たりの国内魚介類消費量はピークだった2001年度の約半分にあたる21.3キロに落ち込んでいた。

鶏肉、過去最高の100グラム154円  

農林水産省の5月食品価格動向調査で、鶏肉(もも肉)の店頭平均価格が100グラム154円と過去最高となったことが明らかになった。背景には、円安による飼料価格の高騰や健康志向による需要増があるとしている。鶏肉価格は2003~07年半ば頃までは110円台で推移してきたものの、外国為替相場で日本円が1ドル=150円台推移した2022年後半以降に急上昇した。鶏肉価格の上昇により家計への影響が大きく、併せて円安の影響で鶏卵や豚肉も記録的な高値水準で推移している。

国家公務員、女性採用が最高の41%  

内閣府人事局が発表した今年4月1日付で採用した国家公務員のうち、女性の割合は過去最高の41.9%だった。前年比1.5ポイント増となり、40%を超えるのは2年連続となる。また、幹部候補とされる総合職試験で採用した女性も1.4ポイント増の38.2%で、過去最高となった。政府は国家公務員に占める女性の割合を40%以上とし、総合職について2030年度までの可能な限り40%とする目標を掲げている。

全国の書店数、初めて1万店を割り込む  

日本出版インフラセンターの調べによると、昨年末時点で全国の書店数は9993店となり、1万店を割り込んだことがわかった。書店数はピークだった1998年度の2万4237店から減少の一途で、41%まで減少し続けてきている。また、昨年の紙の出版物の推定販売金額は50年ぶりに1兆円を割り込んでいる。書店数の減少や販売額の激減の背景には、インターネットの普及やネット書店の伸長が挙げられている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1182号

日本の対外純資産残高、3位に転落    

財務省が発表した日本政府や企業、個人投資家が海外に保有する資産から負債を差し引いた対外純資産の残高は2025年末時点で、561兆7504億円だったことが明らかになった。前年同比4.4%増と7年連続で過去最大となったものの、国・地域別では中国に抜かれ、3位に転落した。国際通貨基金(IMF)の資料によると、首位は2年連続でドイツの675兆5374億円だった。

日銀保有の国債評価損、最大の45兆円  

日銀は2026年3月期決算で、保有する国債の評価損が過去最大となる45兆4414億円だったと発表した。評価損が最大となっている背景には、日銀の利上げや財政悪化懸念から長期金利が上昇し、国債の市場価格が帳簿上の価格(簿価)を大きく下回っていることが要因となっている。一方、株高によって保有する上場投資信託(ETF)の評価益は増加し、57兆657億円にも上っている。国債の評価損は前年3月期決算より約17兆円膨らんでいるが、日銀は満期まで保有する方針で、運営に影響はないとしている。

日本の人口、5年前比で309万人減  

総務省が発表した昨年10月1日時点での日本の人口は1億2305万人となり、5年前と比べ309万7000人だった。5年前と比べ2.5%減少し、減少した数や割合ともに、国勢調査が始まった1920年以来、最も大きいものとなった。世界の国別の人口では日本は1つ下げてメキシコに次ぐ、12番目となった。人口が増えたのは東京都と沖縄県だけで、残りの45の道府県は人口が減っている。市町村単位でみると、9割の自治体で人口が減少していた。

1~3月出生数、前年同期比0.2%増  

厚生労働省の人口動態統計速報値で、今年1~3月に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は16万3299人で、前年同期比0.2%の微増だったと発表した。プラスに転じるのは、2015年以来11年ぶりとなる。出生数は2016年以来10年連続で最少を更新してきており、2025年は70万5809人となっている。婚姻数が近年増えており、昨年の婚姻数は前年比1.1%増となっており、出生数増加の一因になったものとみられる。

今後5年間、世界平均気温は最高水準  

世界気象機関(WMO)は今後5年間の世界平均気温が観測史上で最高に近い水準で推移するとした予測を発表した。予測では2026~30年の各年の平均気温は産業革命前の水準を1.3~1.9度上回るとの予測で、長期的に温暖化傾向が続く見通し。背景には、南米沖の海面水温が上昇するエルニーニョ現象が発生するとの見通しで、2027年に最高記録が更新される可能性があるとしている。WMOでは観測史上最高となった2024年の気温を更新される確率が86%だとしている。

2026年飲食料品値上げ、1万品目超に  

帝国データバンクの調べによると、2026年の飲食料品の値上げが1万品目を超える見通しであることが分かった。5年連続で1万品目を超える見通しであり、背景には中東情勢悪化に伴うナフサの供給不足や物流費上昇などからコスト上昇分を価格転嫁する行う値上げが拡がっている。同社は2022年から調査を開始しているが、2023年の3万2396品目の値上げが最も多く、2024年は約1万2千品目で4年間で最少だった。

日本への留学生、過去最多の40万人  

留学支援事業を行う独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、日本で学ぶ外国人留学生数は40万8069人となり、初めて40万人を突破し、過去最多となったことが明らかになった。在籍先別にみると、日本語学校など日本語教育機関が約14万人、専門学校が約11万人、大学・大学院は約16万人だった。また、出身国・地域別では、中国が最多の約13万人、ネパールが約10万人、ミャンマーが約3万人で、南・東南アジア諸国での増加が目立っている。

サラ川柳、共感を集めた「句」が選出  

第一生命主催の2025年「サラっと一句!わたしの川柳コンテスト」で、1位に選ばれたのは「キャッシュレス 充電無くなり 無一文」だった。デジタル社会で便利さが進む中で、充電が切れて不自由に陥ったことを詠んだ句が多くの共感を呼んだ。ベスト10の中には、「パスワード 記録したけど 記憶なし」「キャッシュレス 増える決済 減る貯金」「セルフレジ タッチパネルで 店主呼ぶ」など、時代を生きる不安を生き抜く姿勢をユーモアをにじませる句が共感を呼び、選出された。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1181号

1-3月期GDP、年率換算2.1%増に しら  

内閣府は2026年1~3月期の国内総生産(GDP)は実質で前期比0.5%増、年率換算で2.1%増だったと発表した。プラス成長は2四半期連続となり、個人消費や企業の設備投資、自動車輸出が堅調だった。内訳をみると、個人消費が0.3%増、設備投資が0.3%増、輸出が1.7%増などとなっている。今後、4月以降は企業の製品価格の値上げから家計負担増となり、景気への打撃は大きいと見られている。

中東産原油、日本輸入量は67%減に  

財務省は4月貿易統計で、中東産原油輸入量は384万3千キロリットルで、前年同月比67.2%の減少だったと発表した。単月の輸入量としては1979年以降で最低となったことになり、半世紀ぶりで最低となる。日本経済の下支えをしてきた原油由来のナフサが大半を占める揮発油も79.4%減少した。日本政府は米国などからの代替調達を急いでいるものの、ホルムズ海峡の封鎖状態から、5月の原油輸入量も減少が予想されている。

2025年度実質賃金、4年連続マイナス  

厚生労働省が発表した2025年度平均の毎月勤労統計で、物価変動を考慮した実質賃金は前年度比0.5%減となったことが明らかになった。実質賃金のマイナスは4年連続となった。現金給与総額は2.5%増となったものの、物価上昇率に賃上げが追いついていない実態を浮き彫りにしている。現金給与総額の月平均は35万7979円と5年連続で増加したものの、消費者物価指数が3.0%上昇した。給与総額を就業形態別にみると、フルタイムの一般労働者が2.9%増の46万9071円、パート労働者は2.1%増の11万5027円だった。

預金量、首都圏に5割以上が集中  

日銀の統計によると、2025年度末の首都圏1都3県の預金量は523兆1339億円となり、日本全体の50.7%を占めることが明らかになった。内訳をみると、東京が394兆円余で、全国の約4割となり、神奈川が約53兆円、埼玉が約38兆円、千葉が約37兆円だった。1998年度末には首都圏の預金量は約182兆円だったが、2025年度末には2.9倍に膨れ上がっている。背景には、地方に住んでいた親が死去し、都市部在住の子供に財産が相続されたことから預金が首都圏に流入したことが挙げられている。

UNDP総裁、世界で食料不足を警告  

国連開発計画(UNDP)のアレクサンダー・デクロー総裁はイラン情勢の混乱から原油価格が高騰し、化学肥料の生産が大きく減少している実情を背景に「9月か10月には世界の多くの地域で食糧不足が起きるだろう」と警告を発した。一方、全国農協協同組合連合会(JA)は6~10月に販売する肥料(秋肥)について、最大14.5%値上げすると発表し、農家経営には打撃となり、耕作を断念する向きも出かねないことが懸念されている。

世論調査で7割が「省エネ要請が必要」    

共同通信社が行なった世論調査で「政府が資源の節約や省エネ強化を呼び掛けるべきだ」との回答が70.5%に上ったことが明らかになった。「呼び掛ける必要はない」は25.4%にとどまり、中東情勢の悪化から原油供給不足が想定から、圧倒的に「節約」を求める声が多くあった。また、同調査で消費生活な欠かせないナフサ不足による生活の影響に70.6%が「不安を感じている」と答えていた。また、女性天皇を認めることに83.0%が賛成を示した。

今春卒大学生、就職率は過去最高水準に  

文部科学省と厚生労働省の共同調査によると、2026年春に卒業した大学生の就職率は98.0%で、2024年から3年連続で98%台の過去最高水準が続いていることが分かった。高い就職率が続いていることについて、文科省担当者は「人手不足が続いていて、企業が採用活動に積極的な姿勢を示しているため」と分析している。高校生の就職内定率も2026年春は97.9%と高い水準となっている。

医療・福祉事業の倒産、過去最多に  

東京商工リサーチの調査で、2025年度(4-3月)の医療機関や介護事業者の倒産が478件だったことが分かった。バブル経済時代の1988年度以来の38年間で過去最多だった。過去最多は3年連続で、政府が医療・介護事業に緊急経済対策での補正予算で支援してきたが、支援効果が見えていない実情にある。倒産した478社を分析したところ、「老人福祉・介護事業者」が182件で、「療術業」(108件)、「障害者福祉事業」(54件)が続き、5位に「一般診療所」(32件)、6位に「歯科診療所」(31件)となっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1180号

財政悪化懸念から連日長期金利上昇  

5月15日の東京債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが2.730%に急上昇した。1997年5月以来、29年ぶりの高水準となった。同月12日に2.545%、13日に2.600%と、連日して高騰し続けている。高騰の背景には、中東情勢の先行きが見通せない中で、米原油先物価格が上昇し、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退した流れから、日本の国債が売られて利回りが上昇した。

2025年度経常収支、過去最大の黒字  

財務省は2025年度国際収支速報で、経常収支の黒字額は前年度比15.0%増の34兆5218億円となったと発表した。経常収支は海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示すもので、黒字額は1985年度以降の過去最大を3年連続で更新した。背景には、半導体などの輸出が好調だったことから貿易収支が5年ぶりに黒字となったことが寄与している。また、2026年3月の経常黒字は4兆6815億円となり、14ヵ月連続での黒字となった。

エンゲル係数、45年ぶりの高水準  

総務省は3月の家計調査で1世帯(2人以上)当たりの消費支出が33万4701円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.9%減となり、マイナスが4ヵ月連続だったと発表した。また、同省は家計支出に占める食費の割合、いわゆるエンゲル係数は2025年度に28.8%になり、45年ぶりの高水準になったと発表した。背景には、食料品価格の値上げラッシュで消費支出に占める食料品の割合が高い低所得者への影響が挙げられている。

インフレ倒産、前年同月比5割増に  

帝国データバンクの調べによると、燃料や原材料などの仕入れ価格の上昇を価格転嫁できないために収益性が悪化した「物価高(インフレ)倒産」は4月に108件に上り、2018年以降で過去最多となった。4月の物価高倒産を要因別にみると、最多は「原材料」要因の倒産で、全体の58.3%を占め、次いで「人件費」(22.2%)が続いた。同社では、「5月以降、中東情勢の悪化を背景に原油不足やナフサ(粗製ガソリン)の供給不安が顕在化してきた」と指摘している。

企業物価指数、4.9%に急上昇  

日銀は4月の国内企業物価指数(2020年平均=100)は前年同月比4.9%上昇の132.8だったと発表した。3月時点での2.9%から急激な拡大となり、2023年5月以来、約3年ぶりの高水準となった。中東情勢の急激な悪化から原油高や石油由来のナフサの供給懸念から多くの関連製品が大きく伸びた。日銀が調査対象とする515品目のうち386品目が上昇し、担当者は「原油やナフサの高騰が特定の品目だけでなく、幅広い製品に波及しつつある」と指摘している。

コメ消費量、7年ぶりの低水準に  

コメの業界団体「米穀安定供給確保支援機構」の調査結果によると、2025年度の日本の1人当たりのコメ消費量は平均4435gだったことが分かった。前年度比6.1%減少しており、7年ぶりの低水準にある。減少した背景には、コメの価格高騰に加え、物価高での節約志向が挙げられている。2025年産米が大幅増産になったことで民間在庫量が増えたことに加え、2026年産の新米が出回れば、価格は値下がる傾向にあるとの指摘もある。

クマ出没件数、過去最多の5万件超  

環境省の発表によると、2025年度のツキノワグマの出没件数は5万776件だったことが明らかになった。記録がある2009年度以降で最多となり、前年度から約2.5倍に急増している。同省では「餌となるドングリなどの凶作でクマの出没が増えた可能性がある」とみている。ヒグマを含む捕獲数も全国で過去最多の1万4720頭に上り、都道府県別にみると秋田が最多の2690頭だった。

ひきこもり本人の平均年齢が36.9歳  

NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」の調査によると、ひきこもり状態にある本人の2025年度の平均年齢は36.9歳だったことが分かった。この10年間で4.2歳上昇したことになる。一方、親ら家族の平均年齢は66.3歳だった。調査における自由記述で、本人の親やきょうだいから「年金だけでは食べさせていくのが精一杯」「親亡き後につながりが持てる人がいない」との声があった。同連合会では、「家族が高齢化する前に地域や支援と繋がっておくことが重要だ」と訴えている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1179号

国の借金、10年連続で過去最大を更新  

財務省は国債や借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」は2026年3月末時点で1343兆8426億円となったと発表した。前年度末時点から20兆1271億円増加し、10年連続で過去最大を更新した。政府支出を税収で賄うことができずに、借金への依存する財政運営が続いている。税収は増えているものの、物価高や金利上昇によって政策経費が大きく増え、借金頼みの財政運営となっている。因みに、国民1人当たりに換算すると、国民1人当たり借金は約1094万円となる。

日銀、利上げを見送り、0.75%を維持  

日銀は4月28日に開かれた金融政策決定会合で利上げの見送りを決定した。利上げするとの見通しから一転して政策金利を0.75%程度で据え置くこととした。金利の据え置きは3会合連続で、植田日銀総裁は記者会見で「景気状況を確認する必要があり、利上げは緊急性が低い」とした上で、「次回会合(6月)以降に判断する」とした。また、植田総裁は「中東情勢の影響が長期化した場合、サプライチェーンの大規模な混乱を通じて、企業の生産活動に下押し圧力がかかることも考えられる」と指摘した。

子どもの数、45年連続で過去最少  

総務省は4月1日時点の15歳未満の子どもの数は1329万人だったと発表した。前年よりも35万人少なく、減少は45年連続となった。また、総人口に占める割合は10.8%となり、人口4千万人以上の38カ国の子どもの割合では日本は韓国の10.2%に次いで2番目に低くなっている。日本の子どもの数1329万人を年齢別にみると、12~14歳が309万人で最も多く、年齢が下がるにつれ人数は少なくなり、0~2歳は213万人で総人口に占める割合は1.7%となっている。

17年後、住宅の約25%が空き家に  

財務省が財政制度等審議会の分科会で、17年後の2043年に住宅の約25%が空き家なるとの見通しを示したうえで、現在の住宅の公的支援の見直しを提唱した。現在の住宅取得時に様々な補助金を用意しているが、将来の空き家を減らす上から、支援対象を新築から中古住宅に重点をシフトすべきだと同審議会に提言した。空き家の増加は治安悪化や景観を損なうなどの悪影響を及ぼすだけでなく、行政コストも増加するなどして、持続可能な財政運営を実現するため、同省が提唱した。

コロナ5類移行後、昨年死者は2万人超  

厚生労働省によると、新型コロナウイルスが感染法上のインフルエンザと同類の「5類」に移行して5月8日に3年を迎えるが、昨年、新型コロナでの1~11月での死者数は2万429人だったことが明らかになった。データによると、65歳以上が97%を占め、80歳以上では79%と高齢者の死亡率が依然高くなっている。2022年の1年間での新型コロナの死者数は約4万7千人から半減したものの、依然として高い水準にある。高齢者は命に関わるだけに、ワクチン接種が呼び掛けられている。

2025年訪日客、7都道府県に集中  

IT企業のウネリ―と共同通信の分析調査によると、2025年に全国で訪日客(インバウンド)の比率が高かった上位100地点は7都道府県で占めていることが分かった。人流データを調べたもので、トップ100は22都道府県に分布し、他の25県はトップ100には1地点も入らなかった。上位100地点を都道府県別にみると、最多は京都の17地点で、北海道(16地点)、神奈川(11地点)が続いた。日本旅行業協会は「訪日客の地方分散の強化が急務だ」としている。

来週から「10年に1度レベル」の高温に  

気象庁は東北から九州にかけて「高温に関する早期天候情報」を発表し、10年に一度程度の高温が予想されると警戒を呼び掛けた。この先2週間は東北から九州で暖かい空気に覆われやすいため、気温は平年より高く、とくに5月16日頃からは平年より高くなりそうだとしている。とくに、関東から九州にかけて5月20日頃からは30度以上の真夏日になる地点が多く、東北でも軒並み25度以上になるとして、暑さに対する警戒を呼び掛けている。

健康サプリ利用者の2割、過剰に摂取  

東邦大と東京大の研究チームが国際学術誌に発表した調査結果によると、健康食品のサプリメントを利用している人の18.5%がメーカー表示の摂取目安量を超えて接種していることが分かった。調査ではメーカー表示の摂取目安量を過剰に健康リスクが生じる恐れがあるとされる量を超えている人も一定数いたとしている。今回の調査した東邦大医学部の杉本助教授は「多く取ればそれだけ高い効果が得られるわけではなく、逆に健康を害する恐れがある」として注意を喚起している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1178号

2025年度貿易赤字、5年連続も7割減  

財務省は2025年度貿易統計で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆7145億円の赤字だったと発表した。赤字は5年連続となったものの、前年度から7割近く減少した。米国向け輸出額は前年度比6.6%減の20兆2091億円で、このうち自動車の輸出額は15.9%減少し、高関税措置が大きく影響している。世界全体の輸出総額は4.0%増の113兆2423億円で過去最高となったが、輸入が前年度比0.5%増の114兆9568億円に膨らみ、最終的な貿易収支は赤字となった。

日経平均株価、一時初の6万円を超える  

4月23日の東京株式市場で日経平均株価が史上初となる6万円を突破した。平均株価が5万9758円64銭で取引が開始してほどなく大台の6万円を突破した。初の6万円突破した背景には、前日のアメリカ市場でトランプ大統領がイランとの停戦延長を表明したことで、主要指数が上昇したことから、買いが優勢になったことが挙げられている。中東情勢の激変や原油高から奇異な感があるが、AI半導体の隆盛から関連株が買われたことから初の6万円突破になったと指摘されている。

世界の軍事費、約455兆円に膨らむ  

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は2025年の世界の軍事費は前年比2.9%増の2兆8900億ドル(約456兆円)となったと発表した。11年連続の増加で、2025年の世界の国内総生産(GDP)に占める軍事費の割合は2.5%で、2009年以来16年ぶりの高水準となった。軍事支出額の上位3カ国である米国・中国・ロシアの合計額は世界の軍事費の51%を占める1兆4800億ドルだった。

鳥取県人口、戦後初の52万人を割り込む  

鳥取県は推計人口が4月1日時点で51万9148人になったと発表した。同県は都道府県で人口が最少で、今回の52万人割れは戦後初めてとなり、人口減少が加速していることを浮き彫りにしている。同県によると、死亡が出生を上回る自然減が主な原因だと指摘している。同県人口が最多だったのは、1988年10月1日時点の61万6371人で、それ以降は減少に歯止めがかかっていない。同県の平井知事は「婚姻率の引き上げなどによる自然減の緩和や、雇用創出など産業振興策の強化に取り組む」としている。

2025年出国日本人、コロナ前の73%  

共同通信が出入国在留管理庁の発表した出入国管理統計を分析したところ、2025年の日本人出国者は1473万人にとどまることが分かった。コロナウイルス感染拡大前の2019年の2008万人の73%にとどまっていた。コロナ禍が終息以降は観光目的の海外旅行は回復基調にあるものの、急速な円安が響き、伸び悩んでいる実態がある。都道府県別で減少が最も大きかったのは福島で10万6千人から6万人となり、減少率が43.0%だった。

都23区新築マンション平均価格、最高値  

不動産経済研究所の発表によると、2025年度に東京23区で売り出された新築分譲マンションの平均価格は1億3784万円となり、前年度比18.5%上昇し、過去最高となったことが明らかになった。首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)での価格も過去最高の9383万円だった。背景には、建築資材の高騰や人手不足がマンション価格高騰につながっている。また、都心の好立地ではマンション建築が限定的なことから、希少性の高まりから、価格上昇の一因に挙げられている。

1~3月訪日客の消費額、2.5%増  

観光庁は1~3月の訪日客による消費額は前年同期比2.5%増の2兆3378億円だったと発表した。四半期別で過去3番目の高水準。中国人客は大幅に減少したものの、台湾や韓国が増加から減少分を補う形となった。中東情勢の混乱から運賃の高騰や航空便欠航などの影響が懸念されるが、同庁では「状況を注視する」としている。1~3月の消費額をみると、台湾の3884億円がトップで、韓国(2715億円)が続いた。訪日客が依然増えている背景には円安が挙げられている。

日銀調査、過半数が「生活にゆとりがない」  

日本銀行が行なった「生活意識に関するアンケート調査」によると、現在の暮らし向きについて聞いたところ、53.4%が「ゆとりがなくなってきた」と答えていることがわかった。また、現在の景況感を尋ねたところ、「悪くなった」が51.8%で、1年後の景況感では「良くなる」が52.5%で、「悪くなる」が32.8%だった。1年後の物価見通しを尋ねたところ、「かなり上がる」(29.2%)、「少し上がる」(54.5%)で、8割以上が「上がる」とみている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1177号

IMF、世界の成長率を3.1%に引下げ 3.1%  

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しで、2026年の世界全体の実質成長率を1月時点から0.2ポイント引き下げて3.1%と予測した。安定した成長軌道から一転して引き下げとなった背景には、中東情勢の緊迫化からエネルギー市場の混乱が挙げられている。日本の成長率は2026年の0.7%、2027年の0.6%を維持したものの、2025年の1.2%からは大きく後退している。

日本の温室効果ガス、削減目標に達せず  

環境省の発表によると、2024年度の日本国内の温室効果ガス実質排出量は二酸化炭素換算で9億9400万トンだった。削減目標である2050年までにゼロとする目標に1500万トン超過することとなった。背景には、発電構成に占める再生可能エネルギーや原子力の発電割合が伸び悩んだことが挙げられている。同省では「全体として減少傾向は継続している」としながらも、「減少ペースは緩やかになっている」としたうえで、施策の充実と強化を検討するとしている。

2025年推計、孤立死は2万人超  

内閣府が公表した2025年に自宅で誰にもみとられずに亡くなる「孤立死」の推計は2万2222人に上ることが分かった。推計では、男性が1万7620人、女性が4598人で、年齢別では65歳以上が全体の7割を超える1万5911人だった。一方、国立社会保障・人口問題研究での将来推計によると、1人暮らしの割合は2050年に全世帯の44.3%に上るとしており、政府は孤独・孤立を防ぐ必要があるとして、対策を急ぐとともに地域での居場所やつながりづくりを強化する方針を示している。

節電や節約呼び掛け、6割超が「行うべき」  

ANNの世論調査で、緊迫したイラン情勢の動きを受けて石油の消費量を減らすため、政府が節電や節約の呼び掛けを「行うべき」と考える人は64%だったことが分かった。また、イラン情勢の下で生活への影響を尋ねたところ、「大いに感じている」「ある程度感じている」を合わせて82%に上った。一方、世論調査で尋ねた衆議院の定数削減については「必要だ」が67%で、憲法9条改正への賛否では、賛成が36%、反対が39%と拮抗していた。

40度以上の新名称を「酷暑日」に決定  

気象庁は最高気温が40度以上の新名称を「酷暑日」とし、今夏から運用していくと発表した。これまで、25度以上の日は「夏日」、30度以上は「真夏日」、35度以上は「猛暑日」としてきたが、2018年から国内で40度以上の日は毎年あるものの、名称がなく、国民にアンケートなどで聞いていた。今夏から天気予報などで使う「予報用語」に「酷暑日」を追加し、危険な暑さによる熱中症をはじめ危険性を簡潔に伝えて、注意喚起を促すとしている。

カスハラ対策、各省庁に措置を義務化  

人事院は各省庁に理不尽な要求や暴力といったカスターハラスメント(カスハラ)から国家公務員を守るための必要な措置を講ずるよう義務付けを講ずるよう求めた。これは10月から企業や自治体での対策が義務化されるのに合わせた対応で、各省庁に対しカスハラ対策の作成や再発防止に向けた措置を求めている。人事院はカスハラ事例として、暴行やプライバシーに関わる要求、交流サイトへの悪評をほのめかす脅し、威圧的な言動などを挙げている。

主要企業、新卒採用「減らす」が増加  

共同通信社が主要企業111社を対象に来年度の新卒採用に関するアンケート調査を行ったところ、前年度実積より「減らす」と答えた企業は25社(23%)となり、「増やす」と答えた企業18社だった。「減らす」企業が「増やす」企業を5年ぶりに上回った。「減らす」企業に理由を尋ねたところ、「デジタル対応を通じた省人化」が最多の4社(16%)で、「生成AIの活用をはじめとした業務効率化」「即戦力のキャリア採用を強化する」との回答もあった。

GW、4割以上が「予定はない」  

調査会社インテージが2026年ゴールデンウィーク(GW)期間中の予定を全国の15~79歳に尋ねたところ、41.2%の人が「特に予定はない」と答えていることが分かった。前年よりも4.7ポイント多くなっている背景には、物価高や中東情勢悪化から支出を抑える傾向がみられ、GW期間中の平均予算も前年比5.4ポイント減の2万7660円だった。GWの過ごし方は「予定なし」に次いで、「自宅で過ごす」(35.1%)、「外食に行く」(17.0%)が続いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1176号

2026年度予算、過去最大額で成立  

4月7日の参院本会議で過去最大となる一般会計総額が122兆3092億円となる2026年度当初予算が成立した。政権は「責任ある積極財政」を掲げていたが、参院では自民党が少数与党となるため、目標としていた3月内成立から1週間遅れでの成立となった。予算額では国の借金返済や利払い費に充てる国債費は過去最大となり、予算額の3割近くを占めている。原油高による物価高や長期金利の上昇圧力が予算額を圧迫しかねない危惧も出ている。

長期金利、27年ぶりの高水準に  

4月7日、長期金利の指標となる新発10年債の利回りが一時2.43%となった。1999年2月以来、27年2か月ぶりの高値水準となった。背景には、産油国の一つである中東情勢の長期化が懸念材料となったことを受けたもので、上昇後は買い戻されたため、終値利回りは2.405%となった。トランプ米大統領がエネルギー輸送の要衝となるホルムズ海峡の開放に応じない場合には攻撃を強めるとの発言から石油への依存体質が強い我が国だけに物価上昇圧力が強まり長期金利が上昇した。

3月の企業物価指数、2.6%に上昇  

日銀は3月の企業物価指数(2020年平均=100)は前年同月比2.6%上昇の129.5だったと発表した。2月の2.1%から大幅に拡大している背景には、燃料費高騰による飲食料品の上昇やコメの生産コスト高を反映した農林水産物の値上がりが挙げられている。また、中東情勢の悪化に伴うガソリンや軽油価格の上昇が2月比で上昇した。日銀の担当者は「サプライチェーン(供給網)や企業の価格設定への影響を注視したい」と指摘しており、今後の着目点を指摘している。

2025年企業倒産、2年連続で1万件超  

東京商工リサーチの発表によると、2025年度の企業倒産(負債額1千万円超)は1万505件に上ることが分かった。前年度比3.6%増で、2年連続で1万件を超え、12年ぶりの高水準となった。企業倒産は従業員10人未満の倒産が約9割を占め、小規模企業への悪影響を受けていたことが伺える。今後、中東情勢の混乱からの原油高による原材料費の高騰や金利上昇による圧力から一段と倒産が増加する懸念があり、同社では「資金力の乏しい会社から淘汰が進む可能性がある」と指摘している。

鉄道路線、30年間で1366キロが廃止  

共同通信が国交省の発表する廃線と開業に関するデータを基に集計・分析したところ、1996年度から2025年度までの30年間に廃止された鉄道路線は68区間1366キロに上った。廃止された背景には、自動車の普及に加え、少子高齢化による地方路線の利用者の低迷などが挙げられている。廃止された鉄道路線の約3分の1にあたる497キロが北海道内で占めてられていた。人口が減少する中で、地域の交通網維持に国や自治体からの支援強化が求められる状況にある。

2027年見通し、コメ民間在庫は最高水準  

農林水産省は2027年6月末時点でコメの民間在庫量が最大で271万トンになるとの見通しを発表した。過去最高水準となる見通しで、見通しは今年1月時点で調査した2026年産米の生産量を反映したもの。適正水準とされる民間在庫量200万トンを大幅に上回る見通しとなった。民間在庫は比較可能な2015年の226万トンが最大となっている。同省では「産地ではこの見通しを基に実際の作付け判断に活かしもらいたい」としている。

飲料自販機、初めて200万台を割る  

飲料総研のまとめによると、清涼飲料の2025年末の自動販売機設置台数は195万台となった。過去30年間で初めて200万台を割り込んだことになり、ピークだった2014年と比べ約2割減少していた。自販機減少の背景には、飲料品の値上げが相次いだことに加え、割高となる自販機を敬遠する消費者の増加が挙げられている。飲料各社は不採算機の撤去を進めており、さらに自販機の減少が続くと見られている。

65~74歳、7割が「仕事に満足」  

人材総合サービス会社のスタッフサービス・ホールディンクスが65~74歳の「アラウンド古希」の働いている人と働いていない人を対象にした調査で、働いている人の77%が「生きがいを感じている」ことが分かった。働いていない人よりも10ポイント以上高く、働いている人の8割近くが「今後も働きたい」と答えていた。また、全体の約半数が健康面・体力面の不安は「特にない」と答えたものの、「足腰が弱くなった」「トイレが近くなった」との悩みを抱えている人もいた。