社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1179号

国の借金、10年連続で過去最大を更新  

財務省は国債や借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」は2026年3月末時点で1343兆8426億円となったと発表した。前年度末時点から20兆1271億円増加し、10年連続で過去最大を更新した。政府支出を税収で賄うことができずに、借金への依存する財政運営が続いている。税収は増えているものの、物価高や金利上昇によって政策経費が大きく増え、借金頼みの財政運営となっている。因みに、国民1人当たりに換算すると、国民1人当たり借金は約1094万円となる。

日銀、利上げを見送り、0.75%を維持  

日銀は4月28日に開かれた金融政策決定会合で利上げの見送りを決定した。利上げするとの見通しから一転して政策金利を0.75%程度で据え置くこととした。金利の据え置きは3会合連続で、植田日銀総裁は記者会見で「景気状況を確認する必要があり、利上げは緊急性が低い」とした上で、「次回会合(6月)以降に判断する」とした。また、植田総裁は「中東情勢の影響が長期化した場合、サプライチェーンの大規模な混乱を通じて、企業の生産活動に下押し圧力がかかることも考えられる」と指摘した。

子どもの数、45年連続で過去最少  

総務省は4月1日時点の15歳未満の子どもの数は1329万人だったと発表した。前年よりも35万人少なく、減少は45年連続となった。また、総人口に占める割合は10.8%となり、人口4千万人以上の38カ国の子どもの割合では日本は韓国の10.2%に次いで2番目に低くなっている。日本の子どもの数1329万人を年齢別にみると、12~14歳が309万人で最も多く、年齢が下がるにつれ人数は少なくなり、0~2歳は213万人で総人口に占める割合は1.7%となっている。

17年後、住宅の約25%が空き家に  

財務省が財政制度等審議会の分科会で、17年後の2043年に住宅の約25%が空き家なるとの見通しを示したうえで、現在の住宅の公的支援の見直しを提唱した。現在の住宅取得時に様々な補助金を用意しているが、将来の空き家を減らす上から、支援対象を新築から中古住宅に重点をシフトすべきだと同審議会に提言した。空き家の増加は治安悪化や景観を損なうなどの悪影響を及ぼすだけでなく、行政コストも増加するなどして、持続可能な財政運営を実現するため、同省が提唱した。

コロナ5類移行後、昨年死者は2万人超  

厚生労働省によると、新型コロナウイルスが感染法上のインフルエンザと同類の「5類」に移行して5月8日に3年を迎えるが、昨年、新型コロナでの1~11月での死者数は2万429人だったことが明らかになった。データによると、65歳以上が97%を占め、80歳以上では79%と高齢者の死亡率が依然高くなっている。2022年の1年間での新型コロナの死者数は約4万7千人から半減したものの、依然として高い水準にある。高齢者は命に関わるだけに、ワクチン接種が呼び掛けられている。

2025年訪日客、7都道府県に集中  

IT企業のウネリ―と共同通信の分析調査によると、2025年に全国で訪日客(インバウンド)の比率が高かった上位100地点は7都道府県で占めていることが分かった。人流データを調べたもので、トップ100は22都道府県に分布し、他の25県はトップ100には1地点も入らなかった。上位100地点を都道府県別にみると、最多は京都の17地点で、北海道(16地点)、神奈川(11地点)が続いた。日本旅行業協会は「訪日客の地方分散の強化が急務だ」としている。

来週から「10年に1度レベル」の高温に  

気象庁は東北から九州にかけて「高温に関する早期天候情報」を発表し、10年に一度程度の高温が予想されると警戒を呼び掛けた。この先2週間は東北から九州で暖かい空気に覆われやすいため、気温は平年より高く、とくに5月16日頃からは平年より高くなりそうだとしている。とくに、関東から九州にかけて5月20日頃からは30度以上の真夏日になる地点が多く、東北でも軒並み25度以上になるとして、暑さに対する警戒を呼び掛けている。

健康サプリ利用者の2割、過剰に摂取  

東邦大と東京大の研究チームが国際学術誌に発表した調査結果によると、健康食品のサプリメントを利用している人の18.5%がメーカー表示の摂取目安量を超えて接種していることが分かった。調査ではメーカー表示の摂取目安量を過剰に健康リスクが生じる恐れがあるとされる量を超えている人も一定数いたとしている。今回の調査した東邦大医学部の杉本助教授は「多く取ればそれだけ高い効果が得られるわけではなく、逆に健康を害する恐れがある」として注意を喚起している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1178号

2025年度貿易赤字、5年連続も7割減  

財務省は2025年度貿易統計で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆7145億円の赤字だったと発表した。赤字は5年連続となったものの、前年度から7割近く減少した。米国向け輸出額は前年度比6.6%減の20兆2091億円で、このうち自動車の輸出額は15.9%減少し、高関税措置が大きく影響している。世界全体の輸出総額は4.0%増の113兆2423億円で過去最高となったが、輸入が前年度比0.5%増の114兆9568億円に膨らみ、最終的な貿易収支は赤字となった。

日経平均株価、一時初の6万円を超える  

4月23日の東京株式市場で日経平均株価が史上初となる6万円を突破した。平均株価が5万9758円64銭で取引が開始してほどなく大台の6万円を突破した。初の6万円突破した背景には、前日のアメリカ市場でトランプ大統領がイランとの停戦延長を表明したことで、主要指数が上昇したことから、買いが優勢になったことが挙げられている。中東情勢の激変や原油高から奇異な感があるが、AI半導体の隆盛から関連株が買われたことから初の6万円突破になったと指摘されている。

世界の軍事費、約455兆円に膨らむ  

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は2025年の世界の軍事費は前年比2.9%増の2兆8900億ドル(約456兆円)となったと発表した。11年連続の増加で、2025年の世界の国内総生産(GDP)に占める軍事費の割合は2.5%で、2009年以来16年ぶりの高水準となった。軍事支出額の上位3カ国である米国・中国・ロシアの合計額は世界の軍事費の51%を占める1兆4800億ドルだった。

鳥取県人口、戦後初の52万人を割り込む  

鳥取県は推計人口が4月1日時点で51万9148人になったと発表した。同県は都道府県で人口が最少で、今回の52万人割れは戦後初めてとなり、人口減少が加速していることを浮き彫りにしている。同県によると、死亡が出生を上回る自然減が主な原因だと指摘している。同県人口が最多だったのは、1988年10月1日時点の61万6371人で、それ以降は減少に歯止めがかかっていない。同県の平井知事は「婚姻率の引き上げなどによる自然減の緩和や、雇用創出など産業振興策の強化に取り組む」としている。

2025年出国日本人、コロナ前の73%  

共同通信が出入国在留管理庁の発表した出入国管理統計を分析したところ、2025年の日本人出国者は1473万人にとどまることが分かった。コロナウイルス感染拡大前の2019年の2008万人の73%にとどまっていた。コロナ禍が終息以降は観光目的の海外旅行は回復基調にあるものの、急速な円安が響き、伸び悩んでいる実態がある。都道府県別で減少が最も大きかったのは福島で10万6千人から6万人となり、減少率が43.0%だった。

都23区新築マンション平均価格、最高値  

不動産経済研究所の発表によると、2025年度に東京23区で売り出された新築分譲マンションの平均価格は1億3784万円となり、前年度比18.5%上昇し、過去最高となったことが明らかになった。首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)での価格も過去最高の9383万円だった。背景には、建築資材の高騰や人手不足がマンション価格高騰につながっている。また、都心の好立地ではマンション建築が限定的なことから、希少性の高まりから、価格上昇の一因に挙げられている。

1~3月訪日客の消費額、2.5%増  

観光庁は1~3月の訪日客による消費額は前年同期比2.5%増の2兆3378億円だったと発表した。四半期別で過去3番目の高水準。中国人客は大幅に減少したものの、台湾や韓国が増加から減少分を補う形となった。中東情勢の混乱から運賃の高騰や航空便欠航などの影響が懸念されるが、同庁では「状況を注視する」としている。1~3月の消費額をみると、台湾の3884億円がトップで、韓国(2715億円)が続いた。訪日客が依然増えている背景には円安が挙げられている。

日銀調査、過半数が「生活にゆとりがない」  

日本銀行が行なった「生活意識に関するアンケート調査」によると、現在の暮らし向きについて聞いたところ、53.4%が「ゆとりがなくなってきた」と答えていることがわかった。また、現在の景況感を尋ねたところ、「悪くなった」が51.8%で、1年後の景況感では「良くなる」が52.5%で、「悪くなる」が32.8%だった。1年後の物価見通しを尋ねたところ、「かなり上がる」(29.2%)、「少し上がる」(54.5%)で、8割以上が「上がる」とみている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1177号

IMF、世界の成長率を3.1%に引下げ 3.1%  

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しで、2026年の世界全体の実質成長率を1月時点から0.2ポイント引き下げて3.1%と予測した。安定した成長軌道から一転して引き下げとなった背景には、中東情勢の緊迫化からエネルギー市場の混乱が挙げられている。日本の成長率は2026年の0.7%、2027年の0.6%を維持したものの、2025年の1.2%からは大きく後退している。

日本の温室効果ガス、削減目標に達せず  

環境省の発表によると、2024年度の日本国内の温室効果ガス実質排出量は二酸化炭素換算で9億9400万トンだった。削減目標である2050年までにゼロとする目標に1500万トン超過することとなった。背景には、発電構成に占める再生可能エネルギーや原子力の発電割合が伸び悩んだことが挙げられている。同省では「全体として減少傾向は継続している」としながらも、「減少ペースは緩やかになっている」としたうえで、施策の充実と強化を検討するとしている。

2025年推計、孤立死は2万人超  

内閣府が公表した2025年に自宅で誰にもみとられずに亡くなる「孤立死」の推計は2万2222人に上ることが分かった。推計では、男性が1万7620人、女性が4598人で、年齢別では65歳以上が全体の7割を超える1万5911人だった。一方、国立社会保障・人口問題研究での将来推計によると、1人暮らしの割合は2050年に全世帯の44.3%に上るとしており、政府は孤独・孤立を防ぐ必要があるとして、対策を急ぐとともに地域での居場所やつながりづくりを強化する方針を示している。

節電や節約呼び掛け、6割超が「行うべき」  

ANNの世論調査で、緊迫したイラン情勢の動きを受けて石油の消費量を減らすため、政府が節電や節約の呼び掛けを「行うべき」と考える人は64%だったことが分かった。また、イラン情勢の下で生活への影響を尋ねたところ、「大いに感じている」「ある程度感じている」を合わせて82%に上った。一方、世論調査で尋ねた衆議院の定数削減については「必要だ」が67%で、憲法9条改正への賛否では、賛成が36%、反対が39%と拮抗していた。

40度以上の新名称を「酷暑日」に決定  

気象庁は最高気温が40度以上の新名称を「酷暑日」とし、今夏から運用していくと発表した。これまで、25度以上の日は「夏日」、30度以上は「真夏日」、35度以上は「猛暑日」としてきたが、2018年から国内で40度以上の日は毎年あるものの、名称がなく、国民にアンケートなどで聞いていた。今夏から天気予報などで使う「予報用語」に「酷暑日」を追加し、危険な暑さによる熱中症をはじめ危険性を簡潔に伝えて、注意喚起を促すとしている。

カスハラ対策、各省庁に措置を義務化  

人事院は各省庁に理不尽な要求や暴力といったカスターハラスメント(カスハラ)から国家公務員を守るための必要な措置を講ずるよう義務付けを講ずるよう求めた。これは10月から企業や自治体での対策が義務化されるのに合わせた対応で、各省庁に対しカスハラ対策の作成や再発防止に向けた措置を求めている。人事院はカスハラ事例として、暴行やプライバシーに関わる要求、交流サイトへの悪評をほのめかす脅し、威圧的な言動などを挙げている。

主要企業、新卒採用「減らす」が増加  

共同通信社が主要企業111社を対象に来年度の新卒採用に関するアンケート調査を行ったところ、前年度実積より「減らす」と答えた企業は25社(23%)となり、「増やす」と答えた企業18社だった。「減らす」企業が「増やす」企業を5年ぶりに上回った。「減らす」企業に理由を尋ねたところ、「デジタル対応を通じた省人化」が最多の4社(16%)で、「生成AIの活用をはじめとした業務効率化」「即戦力のキャリア採用を強化する」との回答もあった。

GW、4割以上が「予定はない」  

調査会社インテージが2026年ゴールデンウィーク(GW)期間中の予定を全国の15~79歳に尋ねたところ、41.2%の人が「特に予定はない」と答えていることが分かった。前年よりも4.7ポイント多くなっている背景には、物価高や中東情勢悪化から支出を抑える傾向がみられ、GW期間中の平均予算も前年比5.4ポイント減の2万7660円だった。GWの過ごし方は「予定なし」に次いで、「自宅で過ごす」(35.1%)、「外食に行く」(17.0%)が続いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1176号

2026年度予算、過去最大額で成立  

4月7日の参院本会議で過去最大となる一般会計総額が122兆3092億円となる2026年度当初予算が成立した。政権は「責任ある積極財政」を掲げていたが、参院では自民党が少数与党となるため、目標としていた3月内成立から1週間遅れでの成立となった。予算額では国の借金返済や利払い費に充てる国債費は過去最大となり、予算額の3割近くを占めている。原油高による物価高や長期金利の上昇圧力が予算額を圧迫しかねない危惧も出ている。

長期金利、27年ぶりの高水準に  

4月7日、長期金利の指標となる新発10年債の利回りが一時2.43%となった。1999年2月以来、27年2か月ぶりの高値水準となった。背景には、産油国の一つである中東情勢の長期化が懸念材料となったことを受けたもので、上昇後は買い戻されたため、終値利回りは2.405%となった。トランプ米大統領がエネルギー輸送の要衝となるホルムズ海峡の開放に応じない場合には攻撃を強めるとの発言から石油への依存体質が強い我が国だけに物価上昇圧力が強まり長期金利が上昇した。

3月の企業物価指数、2.6%に上昇  

日銀は3月の企業物価指数(2020年平均=100)は前年同月比2.6%上昇の129.5だったと発表した。2月の2.1%から大幅に拡大している背景には、燃料費高騰による飲食料品の上昇やコメの生産コスト高を反映した農林水産物の値上がりが挙げられている。また、中東情勢の悪化に伴うガソリンや軽油価格の上昇が2月比で上昇した。日銀の担当者は「サプライチェーン(供給網)や企業の価格設定への影響を注視したい」と指摘しており、今後の着目点を指摘している。

2025年企業倒産、2年連続で1万件超  

東京商工リサーチの発表によると、2025年度の企業倒産(負債額1千万円超)は1万505件に上ることが分かった。前年度比3.6%増で、2年連続で1万件を超え、12年ぶりの高水準となった。企業倒産は従業員10人未満の倒産が約9割を占め、小規模企業への悪影響を受けていたことが伺える。今後、中東情勢の混乱からの原油高による原材料費の高騰や金利上昇による圧力から一段と倒産が増加する懸念があり、同社では「資金力の乏しい会社から淘汰が進む可能性がある」と指摘している。

鉄道路線、30年間で1366キロが廃止  

共同通信が国交省の発表する廃線と開業に関するデータを基に集計・分析したところ、1996年度から2025年度までの30年間に廃止された鉄道路線は68区間1366キロに上った。廃止された背景には、自動車の普及に加え、少子高齢化による地方路線の利用者の低迷などが挙げられている。廃止された鉄道路線の約3分の1にあたる497キロが北海道内で占めてられていた。人口が減少する中で、地域の交通網維持に国や自治体からの支援強化が求められる状況にある。

2027年見通し、コメ民間在庫は最高水準  

農林水産省は2027年6月末時点でコメの民間在庫量が最大で271万トンになるとの見通しを発表した。過去最高水準となる見通しで、見通しは今年1月時点で調査した2026年産米の生産量を反映したもの。適正水準とされる民間在庫量200万トンを大幅に上回る見通しとなった。民間在庫は比較可能な2015年の226万トンが最大となっている。同省では「産地ではこの見通しを基に実際の作付け判断に活かしもらいたい」としている。

飲料自販機、初めて200万台を割る  

飲料総研のまとめによると、清涼飲料の2025年末の自動販売機設置台数は195万台となった。過去30年間で初めて200万台を割り込んだことになり、ピークだった2014年と比べ約2割減少していた。自販機減少の背景には、飲料品の値上げが相次いだことに加え、割高となる自販機を敬遠する消費者の増加が挙げられている。飲料各社は不採算機の撤去を進めており、さらに自販機の減少が続くと見られている。

65~74歳、7割が「仕事に満足」  

人材総合サービス会社のスタッフサービス・ホールディンクスが65~74歳の「アラウンド古希」の働いている人と働いていない人を対象にした調査で、働いている人の77%が「生きがいを感じている」ことが分かった。働いていない人よりも10ポイント以上高く、働いている人の8割近くが「今後も働きたい」と答えていた。また、全体の約半数が健康面・体力面の不安は「特にない」と答えたものの、「足腰が弱くなった」「トイレが近くなった」との悩みを抱えている人もいた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1175号

日銀の企業短観、「先行き悪化」を懸念  

日銀の3月企業短期経済観測調査(短観)で、大企業・中小企業の製造業・非製造業ともに、3か月後の先行き悪化を示した。イラン情勢の混乱から原油価格の高騰が長引くとの見方を示している。業況判断指数(先行き)について、大企業の製造業はプラス14、非製造業はプラスの29、中小企業の製造業はプラス4、非製造業はプラス8となっている。プラス判断は先行きの悪化懸念を示し、原油高騰が原材料・物流費の上昇が招く危惧が高いとみている。

4月の食品値上げは2798品目に  

帝国データバンクの調査結果によると、4月に値上げを予定している飲食料品は2798品目になることが分かった。単月での2千品目を超えるのは昨年秋の10月以来、半年ぶり。値上げに至った要因をみると、原材料高騰の影響が大部分を占め、また、電気・ガスなどのエネルギーや包装・資材の上昇が挙げられた。今後、米国やイスラエルによるイラン情勢の不安定から原油供給が不安視されることから、電力や燃料コストの上昇や素材不足への危惧から一段のコストアップが危惧されており、今年後半にかけ、値上げラッシュに陥りかねない。

コメ5キロ価格が3970円、下落基調に  

農林水産省の発表によると、全国約6千の小売店で販売されたコメ5キロの平均価格が3970円だったことが明らかになった。前週比21円安く、4千円を下回るのは4週連続となる。下落基調が続いて背景には、2025年産米が流通段階で積み上がったものの、在庫減らしから値下げをする動きが拡がっていることがある。事実、全国9地域のうち6地域で値下がりするとともに、全国のスーパー約千店で、コメ5キロ平均価格は3978円となっている。

2025年、地方公務員平均給与は41万円  

総務省は「令和7年地方公務員給与実態調査」で、地方公務員(一般行政職)の平均給与は41万3968円で、全職種の平均給与は42万8589円だったと発表した。全職種での前年比較とみると、1万2514円増加となっている。都道府県別の平均給与(一般行政職)をみると、東京都の47万836円が最も高く、次いで神奈川県の44万5768円、愛知県の44万4388円が続いた。最低(一般行政職)は青森県の383,948円で、最も高い東京都とは8万6,888円の差があった。

4月から宿泊税、20自治体が導入  

ホテルや旅館に宿泊する人を対象に課税する宿泊税を新年度が始まる4月1日から導入する自治体が20自治体となった。既に導入が実施されている全国19自治体と合わせ39自治体となる。4月から導入するのは、北海道や道内の15市町村と広島県などとなる。徴税分は観光振興策やオーバーツーリズム(観光公害)対策などに充てるとしている。今後、宿泊税を導入する自治体は長野県はじめ16自治体が総務相の同意を得ており、6月以降に順次スタートさせるなど、全国的な広がりを見せている。

40代独身男女の出会い、5割を割り込む  

株・アイベックが40代独身男女200人を対象にしたアンケート調査で、40代になってから新しいパートナーに出逢った経験を尋ねたところ、「ある」と答えた人は全体の42.5%だった。「ない」は57.5%で半数を超えていた。40代男女に「40代の出会いで相手に最も求める条件」を尋ねたところ、最多の48.5%の人が「価値観や性格の一致」で、次いで「居心地の良さ」(29.5%)が挙げられた。

GW国内旅行費用、6年ぶりに減少  

JTBが今年の4月25日~5月7日のゴールデンウィーク(GW)について、帰省を含めた国内旅行者数は前年比1.7%増の2390万人になるとの見通しを発表した。1人当たりの旅行費用は2.1%減の4万6千円と見通している。6年ぶりとなる旅行費用の減少は新型コロナウイルス禍以来で、背景には、物価高やイラン情勢の悪化により節約に向うものと見ている。一方、海外旅行は旅行者数が前年比8.5%増の57万2千人で、平均費用も同2.2%増の32万9千円との見通しを示している。

新小学1年男子、就きたい職業は警察官  

クラレが今年春に小学校に入学する1年生が将来就きたい職業は、1位は男子が警察官、女子はケーキ屋・パン屋だった。男子の1位は昨年に続き警察官で、女子の1位には28年連続でケーキ屋・パン屋だった。男子は2位にスポーツ選手、3位に消防・レスキュー隊が続き、女子は2位に芸能人・歌手・モデルとなった。注目されるのが、女子の12位にランクされた消防・レスキュー隊で、過去最高の順位となり、男子の3位にランクインするなど、同社では「人を助ける仕事が魅力的になっている」と分析している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1174号

長期金利、一時、2.380%まで上昇  

3月27日、東京債券市場で長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時2.380%まで上昇した。前日終値より0.105%高く、1月20日に記録した約27年ぶりの高い水準に並んだことになる。背景には、中東情勢の緊迫化に伴い、米国とイランとの停戦交渉が長期化するとの見方から、原油高・物価上昇に転じかねないとの懸念が強まっている。この状況下で日銀の利上げが一段と強まっている。

今春闘で賃上げ、平均月額1万7687円  

連合が今春闘での傘下労働組合の賃上げ要求に対して企業側回答を集計公表したところ、平均月額1万7687円で、賃上げ率は5.26%だった。前年比でみると、賃上げ額は141円減、賃上げ率は0.20ポイント減となっている。賃上げ率は3年連続で5%を超えたものの、足元では中東情勢の緊迫化で物価上昇の圧力が増しつつあり、実質賃金のプラス定着には不安が拡がっている。大企業で満額回答が相次いだものの、今後の焦点は連合が目標とする中小企業の賃上げ目標6%が確保できるかが課題となる。

在留外国人数、初めて400万人超に  

出入国在留管理庁の発表によると、2025年末時点での在留外国人数は412万5395人となり、初めて400万人を超えたことが分かった。前年末より9.5%増え、4年連続で過去最多を更新し、日本の人口に占める割合も3.36%となった。国籍・地域別にみると、中国の約93万人をトップに、ベトナム(約68万1千人)、韓国(約40万7千人)、フィリピン(約35万6千人)が続いた。都道府県別にみると、東京の約80万1千人が最多で、大阪、愛知が続いた。

「幸福度」ランキング、日本は61位  

国連やオックスフォード大などが発表した「2026年版世界幸福度報告書」によると、日本は前年の55位から61位へランクダウンしたことが分かった。フィンランドが9年連続で首位となった。報告書の指摘によると、欧米などの一部の国で交流サイト(SNS)の過剰な使用が若者の幸福度低下の一因になっている可能性があるとした。事実、日本とともに、カナダ、英国、フランス、ドイツ、韓国が前年より幸福度順位を下げている。

平均月給、過去最高の34万600円  

厚生労働省の調べによると、フルタイムで働く労働者の平均月給は34万600円となり、調査を開始した1976年以降で過去最高を記録した。男性が37万3400円、女性が28万5900円で、男女格差は見られるものの、調査開始以来、最も賃金格差は縮小した。産業別に賃金をみると、電気・ガス・熱供給・水道業が最も高い44万4000円で、学術研究、専門・技術サービス業(44万300円)が続いた。一方、最も低かったのは宿泊業、飲食業、サービス業の22万7200円だった。

メンタル不調が原因で傷病手当金が急増  

傷病手当金の支給額が2023年度は約6100億円となり、過去5年間で1.6倍に増加していることが、健康保険組合や協会けんぽ、共済組合の集計で明らかになった。傷病手当金は仕事を休んだ日数に応じて、標準報酬月額に基づき、最大で通算1年6ヵ月支払われるもの。協会けんぽの2024年度に病気やけがの原因別に集計調査で、メンタルヘルス不調など「精神及び行動の障害」が最多の39%(男性36%、女性43%)だった。「心の健康」を損なう人が増えている実態が傷病手当金を増やしている構図となっている。

出生数減少の要因は「経済負担」が8割  

民間組織「未来を選択する会議」が全国の18歳以上の男女を対象に実施した人口減少問題に対する意識調査によると、回答した8割が「子育てにかかる経済的負担は出生減の要因だ」と答えていることが分かった。調査では「子育てや教育費の負担が重いこと」が出生数減少の要因だと尋ねたところ、「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人は、女性が81.2%、男性が76.2%だった。この結果を同会議は「人口問題白書」に明記した。

認知症、約4割が生活習慣で予防可能  

東海大やコペンハーゲン大の国際研究チームは国内の認知症の約4割が生活習慣や健康状態の改善で予防が可能であるとの分析結果を専門誌に発表した。とくに、東海大医学部の和佐教授らのチームが日本の公的統計や疫学・環境データを使って日本における認知症予防の可能性を評価した結果、難聴(6.7%)、運動不足(6.0%)、高コレストロール血症(4.5%)が三大要因で、認知症全体に占める改善可能な14項目の合計が38.9%だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1173号

公示地価、全用途全国平均は2.8%上昇  

国土交通省は2026年の公示地価(1月1日時点)は住宅地や商業地などを含む全用途の全国平均は前年比2.8%上昇したと発表した。5年連続での値上がりで、上昇率はバブル期の1991年以来、35年ぶりの高さとなった。住宅地は2.1%、商業地は4.3%だった。住宅地ではマンション需要が高い都市部で高い上昇率で、商業地は東京など大都市部での店舗・ホテルの需要が堅調だったことから地価上昇が続いている。

家計の金融資産、過去最大の2351兆円  

日銀の2525年10~12月期の資金循環統計で、家計が保有する金融資産残高が12月末時点で2351兆円だったことが明らかになった。前年同月比5.3%増加し、過去最大となった。背景には、株価上昇が挙げられ、事実、家計の金融資産内訳をみると、株式が22.6%増の342兆円、投資信託が21.3%増の165兆円だった。因みに、現金・預金は0.5%増の1140兆円となっていた。一方、日銀が保有する国債残高は503兆円で、発行残高の49.04%だった。

2月訪日外国人旅行者は過去最多を更新  

日本政府観光局は2月に日本を訪れた外国人旅行者数は約346万6700人に上り、2月としては過去最多を更新したと発表した。前年同月比6.4%の増加で、日本旅行への根強い人気ぶりを示した形となっている。とくに、韓国や台湾、アメリカなどの訪日客が増加したことが背景にある。ただ、訪日自粛を呼び掛ける中国からの訪日旅行客数は3ヵ月連続での減少で、前年同月比45%の減少となっている。

パート、平均賃上げ率は6.92%  

小売りや外食、繊維など産業別労働組合「UAゼンセン」は加盟する組合の2026年春闘の妥結状況を発表したが、パートタイム組合員の平均賃上げ率は6.92%だったことが明らかになった。同組合に参画する企業の正社員の賃上げ率は5.45%となったが、パートの伸びが正社員を10年連続で上回った。UAゼンセンでは「労使双方が物価上昇を上回る賃上げの大切さを共有した結果だ」と今次の賃上げ率を評価している。今後、本格化する中小企業の賃上げへの影響を及ぼすものと思われている。

民主主義国家の度合い、日本は24位  

スウェーデンの調査機関「V-Dem研究所」は世界各国の民主主義度合いを独自指標で示す報告書で、日本はアジアで最も高い韓国に次いで24位だった。今回の報告書で注目されたのが、前年の20位から51位に転落した米国で、「急速で積極的な権力集中」が進み、民主主義度が1965年の水準まで下がったと指摘している。また、報告書では市民の権利や法の下の平等が衰退し、報道機関や異を唱える者への威圧・抑圧によって言論と表現が自由も蝕まれていると非難している。

DV相談件数、過去最多の10万件近くに  

警察庁は、昨年、全国の警察署で暴力(DV)の相談件数は9万8289件あったと発表した。10万件近くに上り、DV防止法が制定された2001年以降で最多となった。警察が事件として摘発したのは8358件で、暴行・傷害が約9割を占め、殺人や殺人未遂は128件だった。また、ストーカーの相談は前年を3314件上回る2万2881件に上り、つきまとい行為などをやめるよう加害者に「禁止命令」を出した件数は過去最多の3037件に上った。

 気候変動への関心度、20代で16%      

上智大が全国の15~74歳の男女を対象に気候変動に関する意識調査をしたところ、76.3%が「心配している」と答えたものの、「関心がある」としたのは58%だった。年代では、20~29歳の20代の6割以上が「関心がない」が答えていた。中には「気候変動は起きていない」と答えた人は16.4%あった。また、20代は気候変動の主要因が人間の活動で発生した温室ガスかどうかを問う知識問題でも正答率が低く、猛暑や豪雨などを気候変動と結びつける割合も低かった。

小中生の小遣い「増えた」は4割台  

公益財団博報堂教育財団の研究機関「子ども研究所」が全国の小学4年生~中学3年生の児童・保護者を対象に調査したところ、1ヵ月平均で小遣いは、小学生が1657円、中学生が3234円だったことが分かった。保護者に「前年より小遣いの総額は増えたか」を尋ねたところ、「増えた」と回答したのは、小学生で40.2%、中学生で46.2%だった。増額の理由として、「学年が上がった」「物価高への対応」が挙げられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1172号

石油備蓄1.5月分を3月16日放出開始  

高市首相は3月11日、日本が保有する石油備蓄のうちの1か月半の消費量の相当分を3月16日に放出することを表明した。背景に、米国やイスラエルによるイラン攻撃から原油価格が高騰するとともに、イランが石油といったエネルギー輸送ルートであるホルムズ海峡を封鎖したことで、供給不安があることから、石油備蓄を放出することを決めた。石油備蓄の放出は、国家備蓄のうち1か月分、民間備蓄のうち15日分とした。経済活動の根幹となる石油放出は安定供給を図り、景気の下支えする狙いがある。

中東情勢激変が響き、円が下落  

3月12日の東京外国為替市場は一時約2ヵ月ぶりとなる1ドル=159円前半をつけた。中東情勢の激変から投資家が「有事のドル買い」から円を売り、ドルを買う動きが拡がり、一気に円安ドル高となった。また、円を売る動きは株式と債券を動きが加速し、トリプル安の展開となった。外国為替市場では原油価格上昇が大半のエネルギーの大半を輸入に頼る日本への悪影響となることから円が売られ、決済に必要なドルが買われた。

1月実質賃金は13ヵ月ぶりのプラスに  

厚生労働省は1月の毎月勤労統計調査で1人当たりの実質賃金は前月比1.4%増加し、13ヵ月ぶりのプラスとなったと発表した。背景には、賃上げにより所定内給与が3.0%増加したことと併せ、物価の上昇が鈍化したことが背景にあるとしている。名目賃金となる現金給与総額が49ヵ月連続プラスとなり、物価の伸びを上回ったことが実質賃金をプラスにした。ただ、足元では、中東情勢の激変から石油への依存体質の日本にとって、ガソリンなどの高騰から物価への影響で実質賃金への影響が懸念される。

被災地の復興、「順調」評価は58%  

日本世論調査会の世論調査によると、東日本大震災による被災地の復興が順調と評価した人は「どちらかといえば」を含めて58%にとどまっていることが明らかになった。一方、順調ではないと評価する向きは「どちらかといえば」を含め41%と半数近くにあり、15年の歳月を経てもなお道半ばとの評価を下している。また、深刻な福島第一原発の廃炉は政府が目標する2051年まで完了するとすることには60%が「できるとは思わない」と答え、実効性への疑問視する向きが多かった。

AI活用企業は75%、9割が業務削減効果    

財務省が全国企業を対象にした調査で、人工知能(AI)を活用している割合が75%だったことが分かった。全国約1100社からの回答があり、AI活用は大企業で89%、中小企業が65%だった。AIの企業での活用用途では、文書作成や情報検索が企業規模や業種を問わずに多く、財務や顧客分析、開発・技術といった高度業務をAIに任せている企業は20%で少なかった。また、AI活用企業に効果を聞いたところ、業務時間の削減効果を上げる企業が91%に上った。

消費税減税、「プラス影響」企業は25%  

帝国データバンクが企業を対象にインターネット調査で、先の衆院選で各政党が掲げた消費税減税が実現した場合に「自社にとってプラスの影響の方が大きい」と答えた企業は25.7%にとどまることが分かった。調査では、消費が刺激されると期待する向きがあったが、業務の複雑化を懸念する声や財源確保への不安も根強く見られた。また、減税対象の期間設定などから、「価格の設定に伴う経理処理などで非常に混乱する」「システム改修と制度周知にコストがかかる」などの指摘する意見もあった。

 NTT東西の加入電話、900万件割れ      

NTT東日本とNTT西日本が提供するメタル(銅線)回線を用いた固定電話サービスの契約数が2026年度中に900万件を割り込む見通しにあることが明らかになった。両社の2026年度末予測では、前年度末の契約数から約100万件減る見通しにある。加入電話は1997年11月時点では6108万件あったが、携帯電話の普及が進むにつれ、減少の一途を辿っている。また、両社の公衆電話数も2026年度末には約7万3千個となり、8万個を割り込む見通しにある。

JR東日本、39年ぶりに運賃値上げ  

JR東日本は1987年の民営後初めてとなる運賃値上げを3月14日実施した。値上げは利用者の減少や物価高による経費の増加が主な理由で、年間約880億円の増収を見込んでいる。同社では「経営努力だけでは安全と安定した輸送、品質の高いサービスを賄う資金を確保できない」として、利用者への理解を求めている。値上げ率は普通運賃が7.8%、通勤定期が12.0%、通学定期は4.9%となっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1171号

イラン攻撃で米原油価格、12%超上昇  

米東部時間3月1日夜(日本時間3月2日午前)のニューヨーク原油先物相場で指標となる米国産標準油種(WTI)は一時1バーレル=75ドル台となり、前週末比12%超上昇した。また、東京商品取引所で中東産原油先物の指標価格が一時1キロリットル当たり前週末比9%上昇の7万2千円台となった。米国がイスラエルとともにイラン攻撃を行ったことから、原油価格が高騰に転じ、今後、さらなる上昇が危惧されている。

2026年度国民負担率、45.7%  

財務省は2026年度の国民負担率は45.7%となる見通しを発表した。国民負担率は国民が所得から税金や社会保険料をどれだけ支払うかを示すもので、前年度より0.4ポイント低下することになる。内訳をみると、国税と地方税を合わせた租税負担率が0.3ポイント減の28.0%、医療や介護、年金など社会保障負担率は0.2ポイント減の17.6%となる見込みとなる。2022年度に過去最高となる47.3%を記録しているが、僅かずつ低下傾向にある。

労働時間、約6割が「このままで良い」  

厚生労働省が労働者を対象とした働き方改革に関するアンケート調査で、「労働時間はこのままで良い」が最多の59.5%で、「労働時間を増やしたい」(10.5%)、「減らしたい」(30.0%)だったことが明らかになった。また、企業320社余りを対象に労働時間に対するヒアリング調査では、61.5%の企業が「現状のままがいい」、22.3%の企業が「減らしたい」と答え、「増やしたい」と答えた企業は16.2%だった。

教員不足、4年前より深刻な状況に  

文部科学省の調査によると、2025年5月に調査した結果、都道府県の教育委員会などが配置したい教員数に対し、3827人足りていない状況にあることが分かった。2021年調査で教員不足は2065人だったが、この4年間で、1762人不足している実態にあり、一段と深刻化している状況にある。背景について、同省では第2次ベビーブーム世代を受け入れるために大量採用した教員が一斉に退職期を迎えていることに加え、特別支援学級の増加が挙げられている。

生活保護申請件数、6年連続で増加  

厚生労働省の統計によると、2025年1~12月の生活保護申請件数は25万6438件となり、前年比0.2%増となり、6年連続で増加していることが明らかになった。高齢者の単身世帯が増えたことに加え、現役世代も増え、背景に長引く物価高が影響したものと見られる。受給世帯数は164万6424世帯で、高齢者世帯が半数超を占めている。同省の2024年度確定値の分析で、生活保護を受け始めた理由の最多は「貯金などの減少・喪失」が最多だった。

都道府県「幸福度」1位は沖縄が5年連続  

ブランド総合研究所が各都道府県の住民を対象に住民の幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度などのアンケート調査し、「幸福度」1位には沖縄県が5年連続で首位となった。幸福度は「あなたは幸せですか」の問いに5段階で評価してもらう仕組みで、加重平均した結果、で沖縄県(65.8点)に次いで、佐賀県(62.9点)、愛知県(62.9点)が続いた。47都道府県の平均は59.2点だったが、愛知県を除いての都道府県は前年を割り込んでいる。

 住宅購入希望の向きは24%に低減                  

クロス・マーケティングが賃貸居住者を対象に住宅購入意向を調査したところ、「購入したい」という向きは24%だったことが分かった。前回調査の2023年と比べ、5ポイント減少していた。「購入を希望しない」向きは76%で、背景には建築資材や人件費の高騰に加え、住宅購入のための借入ローン金利の上昇が背景にあると見られている。購入したい向きの住居形態では、「新築一戸建て」が最多の40%で、「中古マンション」が23%で続いた。

パックご飯、最高水準の26万トン生産  

農林水産省の調べによると、2025年のパックご飯の生産量は26万187トンで、過去最高を記録した前年と同水準だった。原料米の高騰が続く中にあっても、簡便性とのニーズから需要は堅調で、パックご飯メーカー各社は工場増設への投資を進めている。全国包装米飯協会は「炊飯の必要がなく、すぐに食べられるという消費者ニーズは強い」と分析している。国内だけでなく、海外輸出も好調で、2025年のパックご飯の輸出量は過去最高の2854トンとなっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1170号

2025年出生数、10連続で最少更新  

厚生労働省は人口動態統計で、2025年に生まれた外国人を含む子どもの数は70万5809人となったと発表した。統計を開始した1899年以降で最少を更新し、最低更新は10年連続となり、少子化の進展を浮き彫りにしている。政府が想定している少子化は17年早く進展しており、一方、死亡数は160万5654人となり、自然減が進み、日本の財政への構造的な影響は深刻な構図となっている。

世界債務は過去最高の5京円  

国際金融協会(IIF)は2025年末の世界の政府・民間債務は348兆3000億ドル(約5京4000兆円)になると発表した。前年から約29兆ドル増加し、過去最高を更新しているが、IIFは「世界の債務増加コロナ禍以降で最も速いペースだった」と指摘している。背景には、世界各国での防衛費の拡大や人工知能(AI)関連のデータセンターやエネルギー安保といった自国の強靭なインフラへの投資が債務増加の要因が挙げられている。

東京の消費者物価、1.8%上昇に減速  

総務省は全国の先行指標となる東京都区部の消費者物価指数(2020年=100)は、生鮮食料品を除く総合指数が110.5となったと発表した。前年同月比1.8%の上昇となり、1年4ヵ月ぶりに2%を割り込んだ。2月は、政府の物価高対策で電気代・ガス代の補助金に加え、暫定税率廃止となったガソリン代も下がったことが起因している。しかし、日銀が「物価押し上げ圧力は引き続き強い」と指摘するように、円安による原材料の高騰や人手不足を背景にしたコスト上昇分の価格転嫁も加速しており、物価安定は見通せない状況にある。

世界の防衛費、過去最大の410兆円  

英シンクタンクの国際戦略研究所(IISS)は世界の軍事情勢を分析した報告書「2026年版ミリタリー・バランス」で、2025年の世界の防衛費は実質ベースで2兆6300億ドル(約410兆円)だったと発表した。前年比2.5%の増加で、欧州でのロシアの脅威に対抗するために増額する傾向がみられ、世界全体の2割以上を占めた。世界最大だったのは米国の9210億ドルで、第2位にはアジアの防衛費の4割以上を占める中国の2513億ドルだった。

日本人の国内旅行者は鈍化傾向に  

観光庁は旅行・観光消費動向調査で2025年の日本人の国内延べ旅行者数は5億5366万人だったと発表した。前年比2.5%の増加だったが、伸び率は前年の8.5%から減少している。日本人の国内旅行者数が鈍化傾向の背景には、物価高での旅行単価が上昇したことで、節約志向の高まりがある。事実、JTBの調査で国内旅行に行かない理由で最多だったのは「家計に余裕がなかった」だった。また、同庁が発表した同年の日本人国内旅行の消費額は6.4%増加し、過去最高を更新した。

2025年新築マンション価格、過去最高  

不動産経済研究所が発表した2025年の新築マンション1戸当たりの価格は全国平均で前年比7.8%上昇の6556万円だったことが明らかになった。9年連続で過去最高を更新したことになり、価格上昇の背景に建設費の高騰が挙げられている。首都圏は大型の高層マンションの供給が相次いだことから、前年比17.4%高い9182万円だった。一方、近畿圏では0.5%下落の5328万円だった。今後の価格相場について、住宅ローン金利の上昇局面にあり、需要を抑制する動きが働くとみられる。

 日赤調査、大地震への7割が「備え不足」    

日本赤十字社が全国の10~60代以上の男女を対象にした意識調査によると、7割近くの69.2%が「自らの対策や備えが不足している」と答えていることが分かった。また、大震災の教訓が災害対応に継承されていないと答えた人は約3割を占めていた。日赤では「大震災当時の経験を対策に生かす困難さが読み取れる」としており、「教訓を継承していくことが課題だ」と指摘している。

今夏、気温高く、猛暑が続く恐れ  

気象庁が発表した天候の見通しで、今年の夏(6~8月)は太平洋高気圧の本州付近への張り出しが強く、気温は「平年より高い」予想で、「猛暑」が続く恐れがある。日本付近は温かい空気に覆われやすくなり、ここ数年のようなエルニーニョ現象が発生する可能性が高く、海面水温は太平洋赤道域の東部から中部で高くなる見通しにある。また、降水量は全国的に平年並みの見込みだが、梅雨の時期は例年通り大雨となる恐れがあるため、注意が必要だとしている。