社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1156号

上半期経常黒字、過去最大の17.5兆円  

財務省が発表した2025年度上半期(4~9月)の国際収支速報によると、経常収支は17兆5128億円の黒時だった。前年同期比14.1%の増加で、年度半期ベースとしては1985年以来、過去最大となった。原油価格の下落から輸入額が減り、訪日客の消費が好調だったことが寄与している。上半期の貿易収支と併せて発表された9月単月の経常収支は4兆4833億円の黒字となり、8カ月連続で黒字となった。

2026年3月期、上場企業は約8%減益  

SMBC日興証券が最上位市場プライムに上場する3月期決算企業を中心に2025年9月中間決算を開示した503社のデータを集計し推計したところ、上場企業の2026年3月期の純利益合計は前期比7.8%減となる見通しにあることが分かった。米国の高関税政策で自動車を始めとする製造業や海運や小売りなどの非製造業で減益が目立っている。製造業が5.4%減、非製造業で11.9%減としている。同社では「米関税政策の緩和や今の円安が続けば上場企業の純利益見通しは増益に転じる可能性がある」としている。

上場73地銀の8割、純利益が前年比増  

東京証券取引所に上場する地方銀行・グループ73社の9月中間決算によると、59社の純利益が前年同期から増えていることが分かった。全体の約8割となる地銀の純利益が増えたことになり、赤字の地銀はなかった。73社の純損益は単純合算すると、前年同期比約27%増の8873億円だった。一方、減益となった地銀等は13社で、背景に預金金利の上昇により支払利息が増えたことや融資先の倒産に備えた与信関係費用の増加が挙げられている。

コメ平均価格、過去最高値を更新  

農林水産省は直近1週間に全国のスーパー約1千店舗で販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は前の週から81円上がり、4316円だったと発表した。今年5月中旬に記録した4285円を上回り、半年ぶりに最高値を更新した。値上がり要因として新米価格の高止まりが挙げられている。ただ、一方では2025年産米の収穫量が高い水準となる見込みで、向こう3カ月は値下がりするとの調査結果もあり、コメ価格の先行き動向が注目されている。

大卒者の就職内定率、5連続で7割超に  

厚生労働省と文部科学省との調べによると、10月1日時点での来春大学卒業予定で就職を希望する大学生の就職内定率は73.4%だったことが明らかになった。前年同期比0.5ポイント増で、5年連続で70%台となった。男子は71.5%、女子は75.8%、文系は73.4%、理系は73.6%となっている。また、地域別にみると、関東地区が81.1%で最も高く、中部地区(75.7%)、中国・四国地区(75.0%)が続いた。

化石燃料のCO2排出、2025年は最多  

イギリスのエクセター大などの国際チームのまとめによると、2025年の石炭や石油など化石燃料由来の二酸化炭素(CO2)排出量は世界で381億トンに上り、過去最多を記録するとの推定を発表した。前年水準から1.1%の増加で、パリ協定で定めた気温上昇を産業革命から2030年度までに1.5度に抑える目標が達成できない状況にある。化石燃料由来のCO2排出が最多だったのは中国の123億トンだった。天然ガスから排出が増え続けている米国は前年比1.9%増50億トンだった。

 20代社員の約半数が「推し活」      

就職情報会社のマイナビが正社員を対象にした調査によると、20代正社員の49.2%がアイドルやキャラクターなどの「推し活」をしていることが分かった。押し活は特定の対象を応援する活動を指すもので、商品の購入や催事への参加、情報発信を行うなど様々な対応が行なわれている。推す相手は「アイドル」が最多で、「アニメ・アニメキャラクター」が続いている。推し活をしていると答えた人の8割近くが「私生活が充実した」、そして6割が「推し活のために仕事を頑張っている」と考えていた。

朝食抜きは骨折リスクが高まる  

奈良県立医科大学の研究グループは、朝食を抜いたり、夕食を遅い時間に摂取したりする習慣は骨粗しょう症に関連する骨折のリスクを高めると発表した。研究グループが2014~22年に健康診断を受けた20歳以上の約1100万人のうち、骨粗しょう症がない約93万人のデータから、骨粗しょう症関連の骨折リスクと生活習慣との関連を調べたもの。分析の結果、骨折リスクは週3回以上朝食を抜く人が18%、週3回以上就寝前2時間以内に夕食を摂る人で8%、それぞれ多かった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1155号

民間予測、7~9月期GDPは年2.5%減  

民間シンクタンク10社による2025年7~9月期の実質国内総生産(GDP)速報値予測によると、10社平均は前期比0.6%減となり、年率換算では2.5%減となることが明らかになった。大幅な減少となった背景には、トランプ米政権による高関税政策により、輸出の減少で大きな下押し要因になると分析している。関税率引き下げなど好条件で日米双方での合意がなされたものの、自国ファーストを掲げ米政権だけに依然として不確実性が残ると懸念されている。

2025年、出生数70万人割り込む可能性  

厚生労働省の人口統計によると、2025年上半期(1~6月)に生まれた赤ちゃん数は31万9079人だった。前年同期比3.3%減となり、少子化に歯止めがかからない状況にあり、下半期が同ペースで推移すると、通年で70万人を割り込む可能性が高いと見られている。一方、同期の死亡者数は全同期比2.9%増の82万3343人となり、自然減は50万4464人となっている。少子化、人口減社会への流れに歯止めがかかっていない状況にある。

7~9月期年金運用、14兆円超の黒字  

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7~9月期の運用実績が14兆4477億円の黒字だったと発表した。GPIFの運用資産別にみると、国内株式が7兆484億円、外国株式が6兆3363億円、外国債券が1兆9389億円とそれぞれ黒字となった。一方、国内債券は9059億円の赤字となっている。市場運用をスタートとした2001年度からの累積収益額は180兆1843億円となっている。

2024年の温室効果ガス排出は最多に  

国連環境計画(UNEP)は2024年の世界の温室効果ガス排出量は前年比2.3%増加し、過去最多となったと発表した。二酸化炭素換算で577億トンになるとしたうえで、対策を強化しなければパリ協定で1.5度に抑えることができずに、今世紀中に2.8度上昇すると報告書に明記した。2024年に排出量が多かったのは、中国の156億トンで、米国(59億トン)、インド(44億トン)、欧州連合(32億トン)が続いた。UNEPは「国際社会は対策を加速できるが、政治的意思が欠けている」と厳しく指摘している。

税金の無駄は前年下回るも約540億円  

会計検査院は2024年度決算検査報告書で税金の無駄遣いを指摘する事業は319件、金額にして約540億8100万円だったと公表した。件数と金額は前年を下回ったが、検査院は国民生活の安全性確保や防衛、デジタルなど多岐にわたる対象分野で指摘した。会計検査院の原田院長は「国の財政健全化が課題となっている中、国民の税金を原資としている行財政活動全般について引き続き厳正かつ公正に検査を行う」と検査院の使命を強調している。

86%が社会保険料の負担が重い  

日本世論調査会の社会保障に関する世論調査によると、医療や介護、年金などの「社会保険料負担が重い」と感じる人は「ある程度」を含め86%に上っていることが分かった。負担感の背景には、少子化により現行制度を支える負担が増していることがある。5年前の2020年調査では負担感を抱く人は83%で、依然として「負担感」を抱く向きが多かった。医療や介護サービスを拡充すると社会保険料の負担が増すが、サービス拡充に関しては「現状維持」が73%だった。

働く人の6割超、ハラスメントを経験      

総合人材サービス会社「エン」が働く人約2千人を対象にしたアンケート調査で、63%が職場でハラスメントを受けた経験があることが分かった。そのうち、31%が「誰にも相談していない」と答え、その理由を尋ねると「解決にならないと思った」が最多だった。ハラスメントを受けた内容を尋ねたところ(複数回答)、「パワハラ」が最多の90%で、「セクハラ」(21%)、「カスハラ」(19%)、「マタハラ」(3%)が続いた。ハラスメントでの企業対応で求めることは(複数回答)、「相談窓口の設置」が最多の43%だった。

クマ出没、初めて2万件を突破  

環境省の発表によると、今年度上半期(4~9月)の全国でのクマの出没件数は2万792件に上り、統計が残る2009年度以降で最悪となった。出没件数を明らかにしていない北海道を加えると、さらに多くなる。また、捕獲数は6063頭(北海道を含む)となり、前年度の5345頭を超えている。クマの異常出没件数について、同省は「堅果類(どんぐり)の凶作等により、秋にクマ類が市街地に出没」としている。猛暑という異常気象がもたらしたものと考えられる。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1154号

住民に占める外国人、27市区町村で1割  

今年1月時点で、全国の自治体のうち13都道府県の27市区町村で住民に占める外国人の割合が1割を超えていることが分かった。全国平均は3%となる。外国人比率の高い自治体は工業地帯や観光地などが目立ち、日本人の人手不足により、外国人が地域産業の担い手として定着している。昨年末時点での在留外国人は376万人で前年比25万人増加しており、過去最大の伸びとなっている。比率が最も高い北海道占冠村だが、住民1590人に対し外国人は582人で、全体の36.6%を占めていた。

東証終値、初めて5万円を超える  

10月27日、東京株式市場で日経平均株価は終値で5万512円32銭となり、初めて5万円を突破した。米中貿易摩擦が激化するとの見方から一転するともに、日本の新政権への経済政策への期待から株価が急上昇した。平均株価の変遷をみると、バブル経済期の1989年末に3万8915円となった。以来、「日本経済の失われた30年」と言われる長期低迷に入り、2009年3月には最安値の7054円を記録し、以来、上昇基調に転じてきていた。

給料等の増加、85%が「実感がない」  

日本世論調査会の「暮らしと経済」に関する世論調査によると、給料やボーナスの増加は85%が「実感がない」と回答していることが分かった。今後の就業者全体の賃上げは59%が「続かないと思う」と答え、先行きに悲観視する声が過半数を超えていた。一方、今の景気が悪くなっていると答えた人は83%に達した。賃上げに「実感はない」と答えるとともに、物価高に苦しむ国民の実態が浮き彫りとなった。

JR東日本、地方36線で790億円の赤字  

JR東日本が発表した地方路線の2024年度収支状況によると、開示した36路線71区間の全てで赤字だった。運輸収入は約62億円で、営業費用は約853億円で、収支は約790億円となる。前年度より約33億円増加している。前年度よりコロナ後の移動重要回復やインバウンドの増加により24区間で収支が回復しているが、依然として多くの区間で収益悪化している状況にある。収支率が最低だったのは陸羽東線の鳴子温泉―最上間で、100円の収入を得るのに2万2360円の費用を要していた。

昨年度法人税額、過去最高の18兆円超  

国税庁の発表によると、2024年度の申告法人税額は前年度比7.6%増の18兆7139億円となり、過去最高を記録した。これまで最高だった1989年度を上回ったが、当時は法人税の基本税率40%で現在の23.2%より上回っていた。昨年度は法人の申告所得額は前年度比4.1%増の102兆3381億円となり、4年連続で過去最高を更新している。業種別にみると、インバウンド(訪日客)需要を反映し、料理・旅館・飲食店業が前年度38.5%増と最も高かった。

小中校の不登校、過去最多の35万人超  

文部科学省の調査で、2024年度の不登校の小中生は約35万4000人に上ることが明らかになった。小中生の不登校は12年連続で増加し、過去最多を更新している。また、小中高校や特別支援学校でのいじめ認知件数は4年連続増の76万9000件を超え、過去最多となった。同省では「ネット上のいじめなど見えにくい案件が増え、重篤化したところで初めて分かるケースが増えてきている」として、早期発見・早期対応の課題があるとしている。

全国の女性社長、過去最多の68万人    

東京商工リサーチの調べによると、2025年7月現在の女性社長は全国の女性社長は68万4669人に上り、過去最多に上ることが分かった。全社長の15.6%を占め、同社が調査を開始した2010年から15年間で3.2倍に増えている。都道府県別にみると、東京都が最多で17万5258人で、最少は島根県の1768人だった。同社は「政府や自治体は女性社長へのビジネス支援だけでなく、介護や育児のほか、少子化対策などとリンクした社会環境や周囲の意識改革への支援も必要だろう」と指摘している。

5~9月、熱中症での搬送は10万人超  

総務省消防庁は5~9月に全国で熱中症による救急搬送されたのは10万510人だったと発表した。10万人を超えたのは過去最多で、2015年以降で初めてとなる。梅雨明けが例年より早かったことや記録的な猛暑が影響したとしている。とくに6月が前年比2.4倍の1万7229人で過去最多となっている。気象庁によると、リスクが高まった際に注意喚起を促す「熱中症警戒アラート」は過去最多の延べ1749回発表されている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1153号

創設80年の国連、組織のスリム化  

創設80年となる国連は深刻な資金不足を背景に、職員のリストラや関連機関の統廃合などの組織のスリム化を推進している。背景には、資金拠出トップだった米国が拠出金を大幅に削減したことで、国連は深刻な資金不足に陥ったことが挙げられている。2025年の国連の当初予算は約37億ドル(約5600億円)だったが、分担金上限の22%支払う米国が分担金の支払いを止めたため、国連は組織のスリム化で難局を凌ぐことを加盟国に提案している。

2カ月でコメ政策を転換、来年は減産へ  

政府は2026年産主食用米の生産量目安を711万トンとする方針が分かった。今年の収穫量見込みの748万トンから大幅な減産となる。背景には、供給過剰でコメ価格が下落するとの生産者の懸念から減産へと舵を切った。2ヵ月前には増産への方針から減産へ一転した形になり、消費者にとっては供給が減り、コメ価格米の高止まりとなることが懸念されている。2026年産米の需要見通しは今年と同じ水準の694~711万トンとし、生産量の最大値の711万トンに設定するとしている。

9月の全国消費者物価指数、2.9%上昇  

総務省は9月の全国消費者物価指数(2020年=100)が生鮮食品を除き111.4だったと発表した。前年同月比2.9%の上昇で、伸び率の拡大は今年5月以来4か月ぶりとなる。品目別にみると、電気代が3.2%、都市ガス代が2.2%と、エネルギーが前年同月比2.3%の上昇となった。また、生鮮食品を除く食料が前年同月比7.6%の上昇だった。2%の物価目標を掲げている日銀が追加利上げを年内または年明け早々に行うとの見方が拡がっている。

大卒3年以内離職、依然として3割台  

厚生労働省の発表によると、2022年3月に卒業し就職した人のうち仕事を辞めた割合は33.8%だった。前年比1.1ポイント減と4年ぶりに減少したものの、依然として3割台が続いている。同省では「人手不足を受けた各企業での待遇改善策が奏功したのではないか」とみている。産業別にみると、宿泊・飲食サービス業は55.4%と最も高く、規模別では5人未満が57.5%だった。また、高卒者で3年以内の離職者は0.5ポイント減の37.9%だった。

都内の新築マンション価格、1億3千万円  

不動産経済研究所が発表した2025年度上半期(4~9月)の東京23区での新築マンション1戸当たり平均価格は1億3309万円だった。前年同期と比べ20.4%の上昇で上半期としては3年連続で最高を更新した。背景には工事費や土地代の上昇が挙げられている。首都圏(1都3県)でも前年比19.3%上昇の9489万円となり、3年連続で最高値を更新している。同社では「今後も価格は緩やかに上がっていく」とみている。

第1子、18歳までの費用は2170万円  

国立成育医療研究センターは第1子を18歳まで育てるのに約2170万円の費用がかかるとの調査結果を発表した。同センターは第1子が0~18歳の母親を対象にしたもので、結果、0~18歳の18年間の子育て費用は2172万7154円だった。子どもの年齢別にみると(貯金・保険を含む)、未就学児は年89~110万円、小学生は114~131万円、中学生は156~191万円、高校生は181~231万円だった。同センターでは「収入が低い世帯ほど生活費の割合が高くなっている傾向がある」として、子育て世代への経済的支援のあり方を検討すべきだとしている。

子ども自殺、過去最多の529人    

厚生労働省の自殺対策白書によると、小学生から高校生の自殺者数は過去最多の529人に上ることが分かった。2024年に自殺した人は2万320人で、このうち15~29歳の自殺者は3000人以上で、若者の自殺者が増えている状況にある。若者自殺は無職者での自殺死亡率が高く、原因では「病気(うつ病)の悩み」の割合が高かった。有職者でも「病気(うつ病)の悩み」のほかに、「職場での人間関係」といった仕事上の問題も多かった。

認知症、7割超が「家族の負担が心配」  

内閣府が行なった世論調査で、自分が認知症になった場合に不安に感じることを尋ねたところ(複数回答)、74.9%が「家族に負担をかける」と答えていた。次いで、「できていたことができなくなる」(66.2%)、「家族や大切な思い出を忘れてしまう」(51.1%)、「周りの人に迷惑をかけてしまう」(49.5%)が続いた。同省では「認知症の人や住民が集う認知症カフェなど交流の場を増やし、不安を和らげたい」と話す。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1152号

2025年賃上げ、過去最高1万3601円  

厚生労働省は2025年賃金引上げ実態調査で、定期昇給やベースアップによる1人当たりの改定額は前年比1640円増の平均月額1万3601円だったと発表した。賃上げ率は4.4%となり、4年連続で上昇し、1999年以降で最高額を更新している。賃上げ実施企業は従業員100人以上の民間企業で91.5%に上った。賃金改定で最も重視した点は「企業業績」が最多の41.7%で、「労働力の確保・定着」(17%)が続いた。

食料自給率、4年連続で38%  

農林水産省が発表した2024年度のカロリーベースの食料自給率は38%だったことが分かった。政府は2030年度に45%に引き上げるとの目標を掲げているが、4年連続で38%だった。カロリーベースの自給率は、コメの1人当たり消費量が増えたことや、砂糖の原料となるテンサイやサトウキビの生産量が増加したことが上昇要因として挙げられている一方、小麦の作柄が悪かったことに加え、大豆や野菜、魚介類の生産量の落ち込みが挙げられ、全体としては前年並みだった。

IMF、世界成長率を3.2%に上方修正  

国際通貨基金(IMF)は世界全体の2025年の実質成長率は3.2%と見込んでいることが明らかになった。前回予測の7月時点から0.2ポイント上方修正している背景には、トランプ米政権の関税強化による影響が想定した以上に小さく、加えて各国が報復措置を控える動きが見られたことを反映した。日本については、実質賃金の上昇が消費を下支えするとの見方から、0.4ポイント上昇の1.1%と見込んでいる。

食生活「満足」は最低水準の61%  

内閣府の国民生活に関する世論調査で、食生活に「満足している」「まあ満足している」という回答は61.6%だった。調査方法が異なり単純比較はできないものの、2008年以降でみると過去最低の水準だった。一方、「不満だ」「やや不満だ」との回答は38%で過去最高の水準だった。政府が力を入れるべき政策では「物価高対策」が最多の73%で、「医療・年金などの社会保障の整備」(64.5%)、「景気対策」(58.7%)が続いた。

1~9月訪日客、最速で3千万人突破  

政府の発表によると、1~9月に日本を訪れた外国人客は3165万500人となったことが明らかになった。通年で過去最高だった前年の約3687万人を突破するのは確実視されている。訪日外国人の急増した背景には、近年の円安傾向に加え、中国人客の増加が挙げられている。1~9月の訪日客が宿泊や買い物などで消費した額は6兆9165億円に上り、過去最高を記録した。とはいえ、オーバーリーリズム(観光公害)も問題視されるとともに、訪日客の地方分散と受入れ態勢の拡充が急務な課題である。

自動車の維持費、40年で1.8倍に  

共同通信の家計データ調査によると、直近5年間の全国の平均支出月額は1万6891円となり、40年前の1.86倍に上ることが明らかになった。近年のガソリン代や部品代、保険支出額の上昇が挙げられており、同社では維持費の増加傾向を今後も続くと見ている。この支出額には自動車重量税や自動車税・軽自動車税などの税金は含まれていない。自動車の維持費の増大は生活への大きな負担となり、今後、生活の利便性を確保する自動車だけに、負担軽減が重要な政治課題となってくるとみられる。

35~39歳女性、体力低下傾向    

スポーツ庁が行なった2024年度体力・運動能力調査の結果によると、多くの世代で体力が向上または横ばいだった半面、35~39歳の女性で低下傾向がみられたことが明らかになった。同調査は幅広い世代の体力や運動能力を把握するために毎年行われているが、1998年以降の推移で、子育て世代の女性のスポーツ実施率が低いことなどが影響したとみられる。運動・生理学の関根教授は「女性の就業率が上昇したことや、夫婦間の家事・育児分担といった様々な要因が複合的に絡んでいる可能性がある」と指摘している。

記録的猛暑から男性の日傘利用は44%  

東京都のアンケート調査によると、記録的猛暑だった今夏に日傘を利用した男性は44%と半数近くに上ることが分かった。女性は91%だったが、猛暑を契機に男性の日傘の利用が広がったとみている。日傘は「女性が使用するもの」との意識があるが、日傘を利用した男性の利用者は61%が「気にならなかった」、34%が「思っていたほど気にならなかった」と答えている。なお、日傘を使っている男女の97%は「暑さが和らいだ」と答えている。

年末調整説明会を開催します

宮古法人会では、宮古税務署と共催にて、年末調整説明会を開催します。
会員以外の方も聴講できますので、ぜひお申し込みください。

日 時:令和7年11月11日(火)①10:00~12:00
               ②14:00~16:00
    令和7年11月12日(水)①10:00~12:00
               ②14:00~16:00
会 場:宮古合同庁舎4階会議室(宮古市小山田1-1-1)
内 容:給与支払者向け年末調整事務の説明
受講料:無料
定 員:各回50名
申込み:電話またはFAXにてお申し込みください。
    宮古法人会事務局 TEL0193-63-1214 FAX0193-63-2250


最低賃金引き上げに対する実務セミナーを開催します

宮古法人会では、最低賃金引き上げに対する実務セミナーを、二部構成にて開催します。会員以外の方も聴講可能ですので、ご参加ください。

日 時:令和7年11月5日(水)14:00~16:10
会 場:ホテル近江屋
第1部:14:00~15:00
    『トラブル事例から学ぶ労務管理』
    講師 加藤 勇介 氏(宮古労働基準監督署 署長)
第2部:15:10~16:10
    『賃金引き上げに対応する助成金活用法』
    講師 小笠原 裕一 氏(岩手働き方改革推進支援センター副センター長)
受講料:無料
申込み:10月31日までに、電話・FAX・メールのいずれかにてお申し込みください。
宮古法人会事務局 TEL0193-63-1214 FAX0193-63-2250
メール umineko@miyako-houjinkai.com


社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1151号

首相、戦後80年で所管を発表  

石破首相は戦後80年にあたり、「現在の文民統制の制度を正しく理解し、適切に運用していく不断の努力が必要だ」とする所感を発表した。今回の所管は閣議決定を経ない形で首相個人の所管の発表に至ったもの。首相は歴史に学ぶ重要性を説き、「他者の主張にも謙虚に耳を傾ける寛容さを持った本来のリベラズム、健全で強靭な民主主義が何よりも大切だ」と指摘したうえで、「二度とあのような戦禍を繰り返してはならない」と指摘した。

8月の実質賃金、8カ月連続のマイナス  

厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、物価上昇を反映した8月の実質賃金は1.4%減少し、8カ月連続でマイナスとなった。同調査で労働者1人当たりの現金給与総額は30万517円となり、44ヵ月連続で上昇しているものの、物価上昇に追いついていない現状にある。同省では「春闘の効果などがあり賃金は伸びているが、物価が高い状況が続いていて実質賃金はマイナスが続いている」とみている。

日本教員の仕事時間は世界最長  

経済協力開発機構(OECD)が2024年に実施した国際教員指導環境調査によると、日本の教員の仕事時間は1週間当たり小学校が52.1時間、中学校が55.1時間で、いずれもOECD加盟国で最長だったことが分かった。国際平均では、小学校が40.4時間、中学校が41.0時間だった。小中ともに、授業時間は国際平均より短かったものの、学校運営や事務の業務は長くなっている。文科省は学校や教員以外が担うべき業務を明示するなど働き方改革を進めているが、世界的に見ると依然として長時間労働となっている

日銀調査、88%が1年後の物価「上がる」  

日銀の9月生活調査アンケートで、1年後の物価が現在と比較して「上がる」と答えた人が88%だった。食料品などの物価高を背景にインフレが長期化するとの見方が拡がっていることが鮮明だった。リーマン・ショック直前の2008年6月調査以来の高水準となった。また、現在の物価が1年前と比べて「上がった」との回答は94.8%となっていた。物価高を感じている生活者の声は高止まりを続けている。

国民医療費、過去最高の48兆円超  

厚生労働省は2023年度に病気やけがの治療で医療機関に支払われた国民医療費の額は43兆915億円だったと発表した。前年度比3%増となり、過去最高を更新。背景には高齢化や医療技術の高度化、さらにインフルエンザ患者の増加が挙げられている。とくに、65歳以上の高齢者は79万7200円となり、65歳未満の21万8000円に比べ約3.7倍にも達し、65歳以上の医療費は28兆8806億円となり、全体の約6割を占めた。

在留外国人、過去最多の395万人  

法務省は6月末時点での在留外国人は395万6619人となり、昨年末に比べて5.0%増で、過去最多を更新したと発表した。日本の総人口に占める割合は3.21%に達し、出入国在留管理庁では今年末の見通しは415万人になるとしている。また、2025年上半期の外国人入国者数は前年同期比20%増の2137万6170人となり、年間を通じて4500万人規模に達し、過去最高を更新する可能性があるとしている。

企業倒産、12年ぶりの高水準に    

東京商工リサーチは2025年度上半期(4~9月)の全国企業倒産件数は5172件だったと発表した。前年同期比1.5%増となり、上半期としては2013年度以来の高水準だったとしている。倒産の増加は上半期としては4年連続で、背景には人手不足や物価高による小規模企業の倒産が目立っている。人手不足倒産は202件で、内訳では人件費高騰(72件)、求人難(66件)、従業員退職(64件)だった。同社では「経営体力がない企業が雇用条件を向上させる大企業に追いつけずに小規模な企業が倒産に至っている」と分析している。

個人防災対策支出、危機感薄く約5%減  

調査会社インテージが15~79歳の男女を対象にした調査で、「今後投じたい防災対策費」を尋ねたところ、防災対策費は平均5473円だったことが分かった。前年比4.8%減少しており、物価高に加え、能登半島地震での危機感が薄れていると同社では分析している。一方、防災対策ができているかを尋ねたところ、「できている」と答えた割合は1.8%にとどまり、「できていない」「どちらかといえばできていない」は43.2%に上っており、半数近くが防災対策の不備を指摘している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1150号

国債利率、17年ぶりに1.7%に引き上げ  

財務省は10年物国債の入札で前回7~9月の表面利率を年1.5%から1.7%に引き上げた。17年ぶりの高水準となる。日銀が今後早期に利上げするとの予測から長期金利の指標である10年債の利回りを実勢金利に近づけた格好となる。表面金利は国債の買い手に支払う利子を指し、逆を言えば支払利子を上げなければ、国債は売れないということになる。ただ、金利上昇により国債費の利払い費は増えることになり、政府にとっては国債の増加が余儀なくされ、政策経費が膨らむリスクともなる。

10月の飲食料品、3千超品目が値上げ  

帝国データバンクの調査によると、10月の飲食料品値上げは3024品目に及び、今回の値上げ率平均は17%になることが分かった。前年10月と比べると、100品目多く、値上げ率も3.4%上昇し、10カ月連続で前年を上回っている。2025年通年での値上げは、12月までの公表分を含め、累計2万381品目となる見通しにある。値上げ要因では、原材料の高騰、光熱費の上昇による生産コスト増、人手不足による労務費の上昇、物流費のコスト増など複合的な要因が重なっている。

公立病院の経常収支、過去最大の赤字  

総務省が発表した自治体が経営する公立病院事業全体の2024年度の経常収支は3952億円の赤字だったことが明らかとなった。赤字となった病院の割合も83%で、過去最高だった。赤字となった要因について、物価高騰や職員給与の引き上げなどのコストアップ分が経営にとって重しとなったことが挙げられている。赤字額は前年度の約2倍近くになっており、同省の担当者は「非常に厳しい状況だ」と指摘している。公立病院の収支は、新型コロナウイルス感染拡大時に国の財政支援で黒字だったが、一転して前年度から赤字に転じている。

金価格、史上初の2万円を超える  

9月29日、国内の金の販売価格の代表的に指標となる田中貴金属工業の店頭小売価格が1グラム=2万18円の最高値となり、史上初めて1グラム当たり2万円を突破した。背景には、高金利だったドルの魅力が薄れ、金利は付かないものの金の需要が高まっている。同社では「中東・ウクライナなど国際情勢で不安要素が多いことも金相場を押し上げている」とみており、「有事の金」頼みの心理状態の写し絵効果を指摘している。

日本の災害リスク、世界17位に引上げ  

ドイツの国際援助団体「開発援助連盟」が発表した2025年版「世界リスク指数」ランキングで、日本の自然災害は前年度より7つ引上げの世界193カ国中17位となった。ランキング評価では、災害の被災度合いでは前年と変わらなかったが、災害に対する社会の脆弱性が高まったことから順位が引き上がっている。背景には、大地震や温暖化に備えて社会構造を変える長期的な戦略の評価が大きく下がったことから、社会の脆弱性が増したと指摘されている。

来春の花粉飛散予測、北・東日本で多く  

日本気象協会が発表した「2026年春の花粉飛散予測第一報」によると、今夏の猛暑や前シーズンの飛散状況の影響から、2026年春の花粉飛散量は西日本では概ね例年並みとなるものの、北日本や東日本では例年より多いとした。前シーズン(2025年春)の花粉飛散量は西日本で例年より多かったが、翌年は雄花の形成が減少することから、来春の花粉飛散は抑えられると見ている。一方、東日本と北日本は前シーズンの飛散状況と飛散量が増加する条件が揃ったとみている。

子どもの「2人目を望む」割合は過去最少    

明治安田生命が「0~6歳」の子どもが1人いる男女を対象に「2人目を望むか」を尋ねたところ、望む人の割合は33.3%となることが分かった。前年比3ポイント減少し、調査を開始した2018年以降で最低となった。「2人目を望む」ことに躊躇する理由を尋ねると、「年齢的に不安」(49.8%)が最も多く、「将来の収入面への不安」(45.5%)、「生活費がかかる」(34.6%)が続き、年齢や金銭的要因が挙げられた。

魅力度、北海道が17年連続で首位  

民間シンクタンク「ブランド総合研究所」は2025年の都道府県魅力度ランキングで北海道が17年連続で首位となった。2位に京都府、3位に沖縄県が続き、トップ3は観光意欲で高得点となっている。調査は観光や居住への意欲など90項目について、20~70代男女からの回答を基にランキングしている。ランキングで大きく順位を上げたのは19位の熊本県で、半導体大手の台湾積体電炉製造(TSMC)が日本初の生産拠点が同県で稼働したことから、「IT・先端技術の県」のイメージから、昨年の26位から上昇している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1149号

OECD、世界経済成長率は3.2%  

経済協力開発機構(OECD)は経済見通しで2025年の世界全体の実質経済成長率を3.2%と予測した。6月の前回見通しから0.3ポイント上方修正した背景には、トランプ米政権の関税強化を前に企業が駆け込みで生産や貿易を活発化させたことが挙げられている。主要国の成長率予測では、日本は1.1%、米国が1.8%、中国が4.9%、ユーロ圏は1.2%、それぞれ成長率予測を僅かながら引き上げている。

2024年平均給与、過去最高の477万円  

国税庁の発表によると、民間企業で働く会社員やパート従業員らの2024年の1年間の平均給与477万5000円だった。前年比3.9%増となり、4年連続で増加した。男女別では、男性が586万7000円(前年比18万2000円増)で、女性が333万2000円(同17万4000円増)となった。また、ボーナスは前年より3万2000円増の74万6000円だった。業種別では、電気・ガス・熱供給・水道業が最も高い832万4000円だった。

南海トラフ巨大地震の発生確率を変更  

政府の地震調査委員会は南海トラフ巨大地震の今後30年以内に発生する確率をこれまでの80%程度から60~90%に改訂したと発表した。地震発生確率を改訂するにあたり、江戸時代に起きた宝永地震と安政地震の隆起量のデータに誤差があることから再計算したところ、確率が変わったとしている。南海トラフ巨大地震は駿河湾から日向灘沖までのプレート境界を震源とするもので、平田委員長は「南海トラフ巨大地震が発生する可能性は非常に高く、引き続き防災対策を引き続き進めていただきたい」と警戒と備えを呼び掛けている。

健保組合の前年度決算、半数近くが赤字    

大企業の社員とその家族が加入する健康保険組合連合会1378組合の2024年度決算見込みで660組合が赤字となったことが判明した。赤字組合は660組合で、全体の47.9%を占めたが、前年度の52.6%から改善している。賃上げで保険料収入が増え、145億円の黒字となったが、高齢者医療を支援する拠出額が過去最高額に伸び、約半数の組合で赤字となった。同連合会では「現役世代の負担軽減には、高齢者も一定割合の必要だ」として、高齢者の窓口負担を引き上げるよう求めている。

8月の全国スーパー売上高は2.1%増  

日本チェーンストア協会は8月の全国スーパー売上高は前年同月比2.1%増の1兆1002億円だったと発表した。売上高の7割を占める食料品の店頭価格の上昇から販売額が伸びている。また、食料品の買い上げ点数は減少し続けているものの、店頭価格上昇に加えて、揚げ物やピザなどの総菜販売額が4.0%増となり、全体として1.5%増となっている。一方、衣料品は猛暑の影響から夏物商品が伸び悩み状態にある。

企業の休廃業等、最多ペースで進行中  

帝国データバンクの調査によると、今年1~8月に休廃業や解散をした企業は4万7078件に上ることが明らかになった。前年同期比9.3%もの増加で、2016年以降最多ペースとなっており、同社では「年間では初めて7万件に達する可能性がある」と指摘している。背景には、新型コロナウイルス禍での資金繰り支援が縮小されたことに加え、物価高や後継者不足により、経営の将来が見通せなくなったケースが増えていることが挙げられている。

熱中症による救急搬送者数は過去最多    

総務省消防庁の公表によると、今年5月1日~9月21日までに熱中症により救急搬送された人は全国で9万9573人だったことがわかった。過去最多を記録した昨年を上回り、過去を更新した。65歳以上の高齢者が全体の57.2%を占めた。また、死者は116人で、3週間以上の入院が必要な重症は2201人、短期入院が必要な中等症は3万4063人となっている。救急搬送が過去最多を更新したことについて、同庁の担当者は「記録的な猛暑や梅雨明けが早かったことが影響したと考えられる」とみている。

一般病院の産婦人科・産科は34年連続減  

厚生労働省の医療施設調査によると、2024年10月1日時点で産婦人科や産科がある全国の一般病院は前年比9減の1245施設だったことが判明した。34年連続で減少し、現在の形で統計を開始した1972年以降で最少だった。また、小児科のある一般病院は前年比29減の2427施設で、31年連続で減少していた。全国の医療施設(病院・診療所)は前年比189減の17万9645施設だった。