社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1165号

今年度財政基礎的収支、8千億円の赤字  

政府は経済財政諮問会議で、2026年度基礎的財政収支(プライマリーバランス:PB)の中長期試算で8千億円の赤字となるとの試算を示した。当初、PBは2025年8月に3兆6千億円の黒字となると見込んでいたが、物価高対策で2025年度補正予算の歳出が5兆2千億円に膨らんだことが影響した。また、同時に示した名目の国内総生産(GDP)に占める債務残高比率は186.6%で、前年度比6.2ポイント改善するとの見通しも示した。

日銀、政策金利を据え置き決定  

1月23日、日銀の政策金融決定会合で昨年12月に利上げ決定した0.75%を維持することを決めた。記者会見で植田日銀総裁は「円安などの為替相場の変動による物価上昇への影響を注視する」としたうえで、「経済や物価が想定通りに推移すれば、政策金利を引き上げて金融緩和の度合いを調整する」と利上げを継続するとの考えを示した。また、我が国の財政悪化懸念が広がったことについて、「財政健全化について市場の信認を確保することは極めて重要だ」と政府に求めた。

2025年貿易赤字は2.6兆円に縮小  

財務省が発表した2025年貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆6507億円の赤字とったことが明らかになった。赤字は5年連続だったものの、赤字幅は前年比52.9%減と縮小した。背景には、トランプ米政権の高関税措置で対米輸出が5年ぶりに減少したことが挙げられている。輸出額は前年比3.1%増の110兆4480億円、輸入額は同0.3%増113兆987億円だった。また、同省は「中国政府の輸出規制による顕著な影響は見られない」と指摘している。

2025年訪日客、初めて4千万人超に  

国土交通省は2025年に日本を訪れた外国人客は推計で約4270万人となったと発表した。初めて4千万人突破したことになり、これまで最多だった前年の3687万人を15.8%上回っている。また、訪日客の宿泊や買い物などの消費額も約9兆5千億円となり、過去最高を更新している。円安傾向が続いたことや航空路線の増便が訪日客の増加したことが背景にある。一方、中国政府が呼び掛けた日本への渡航自粛で前年12月は前年同月比約45%減少していた。

スーパー売上高、6年連続前年を上回る  

日本チェ―ストア協会は2025年の全国スーパー売上高は既存店ベースで前年比2.2%増となり、6年連続で前年実績を上回ったことが明らかになった。食品メーカーでの円安による原材料価格の高騰やコメ価格高騰を背景に、店頭価格が上昇したことが挙げられている。このため、食料品が3.5%増、コメなどを含む「その他食品」が4.6%増、農産品が2.0%増などとなっている。また、同協会では「値上げ疲れによる買い控えがみられ、プライベートブランド商品は伸長した」と指摘している。

医療機関の倒産等、過去最多に  

帝国データバンクの集計調査によると、2025年の医療機関(病院、診療所、歯科医院)の倒産は過去最多の66件となり、休廃業・解散も過去最多の823件に上ることが分かった。背景には、物価高や医療機関従事者の賃上げで医療機関の経営を圧迫したことがあり、今後も高い水準での倒産・休廃業・解散が見込まれている。安心・安全と言われた医療業界もコスト増や賃上げ対応で苦慮する実情にあり、同社の2024年度調査でも営業損益が赤字となった医療機関は全体の6割を超えている。

 110番通報、過去最多の1千万件突破      

警察庁のまとめによると、全国の警察が2025年1~11月に受理した110番は前年同期比4%増の1002万3622件だったことがわかった。同庁が1月10日の「110番の日」に対応して発表したもので、過去1年間の同期間では最多となった。通報内容別に分類すると、事故などの「交通関係」が31.7%で最多となり、犯罪や不審者などの「各種情報」が17.9%だった。都道府県警別では警視庁の183万493件で、大阪が88万5797件で続き、最少は秋田の3万3090件だった。

サンマ水揚げ、ピーク比の2割程度に  

全国さんま棒受網漁業協同組合の発表によると、2025年の全国のサンマ水揚げ量は6万4737トンとなり、前年比1.7倍となったものの、ピークだった2007~09年に比べると2割程度だったことが分かった。昨年は親潮が想定以上に日本海側に入り込んだことから漁場が形成され、3年連続で漁獲量が増えている。漁獲量が増えたことから、10キロ当たりの価格は前年比約3割安くなった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1164号

世銀予測、2026年世界成長率は2.6%  

世界銀行は2026年世界経済見通しで、世界全体の成長率予測は2.6%なると発表した。前年6月時点の予測から0.2ポイント上方修正しており、背景に金融緩和や財政拡張政策によって成長を下支えするとみている。また、2027年の世界成長率は2.7%と予測しており、今年から来年は安定成長を維持するとみている。日本については2025年の1.3%成長予測から2026年は0.8%に減速するとの見通しを示している。

進む円安と長期金利上昇  

1月13日の外国為替市場で円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=159円台となった。また、対ユーロでも1ユーロ=185円となり、1999年のユーロ導入後で最安値となった。日本政府の積極財政が進み、財政状況が悪化するとの見方から円が売られる状況となった。また、同日の国債市場で長期金利の指標となる新発10年債の利回りが上昇し、終値利回りは2.160%となり、1999年2月以来、26年11ヵ月ぶりの高水準となった。

協会けんぽ、保険料率を9.9%に引下げ  

全国健康保険協会(協会けんぽ)は2026年度の全国平均の保険料率を前年度比0.1ポイント減の9.9%とすることとなった。背景には、ここ数年の賃上げにより保険料収入が増加し財政が安定していることが挙げられており、保険料引き下げは34年ぶりとなる。2012年度以降は全国平均10.0%(労使折半)に据え置かれてきたが、今回の保険料率の引き下げによって、全国の中小企業で働く社員約4千万人の手取り収入が増えることとなる。都道府県ごとの保険料率は1月末頃に決定となる。

2025年平均月収、過去最高の34万円    

厚生労働省は2025年の賃金構造基本統計調査で、フルタイムで働く人の平均月給は34万600円だったと公表した。前年比3.1%増で、比較可能な1976年以降で最高だった。学歴別にみると、大卒が前年比2.7%増の39万6300円、高卒が同2.9%増の29万7200円だった。また、年齢別に月給の上げ幅をみると、25~29歳の4.6%が最も大きく、次いで、19歳以下が4.5%増、20~24歳が4.4%で続き、最小は55~59歳の1.1%だった。

2025年企業倒産、2年連続で1万件超  

東京商工リサーチは2025年の企業倒産は1万300件だったと発表した。前年比2.9%増で、2年連続で1万件を超えており、2013年以来高い水準にある。同社では2026年も円安により原材料価格が高騰し、日銀による利上げで借入金利上昇、米政権での関税政策などといった経営リスクがあると指摘している。2025年は負債総額が前年比32.1%減の1兆5921億円で、大型倒産は少なく、小規模倒産が全体の8割近くを占めていた。

がん5年生存率、厚労省初の調査  

厚生労働省が初めて集計調査した2016年に「がん」と診断された人(15~99歳)の患者で5年生存率は、前立腺や甲状腺、皮膚は90%を超え、高かったことが分かった。逆に、5年生存率が低かった部位別では肝臓(33.4%)、膵臓(11.8%)だった。発症した部位によって大きな差が見られた。また、同省が発表した人口分布を同じと仮定する「年齢調整罹患率」から算出した人口10万人当たりの患者数が多かったのは秋田県(411.4人)で、最少は宮崎県(346.4人)だった。

 全国28道県でバス乗客は50%超減に      

共同通信の分析調査によると、47都道府県の乗り合いバス乗客数は1995年度と2024年度の国の自動車輸送統計を比較したところ、28道県で50%減少していることが明らかになった。過去30年間で、年間乗客数は約58億人から約38億人に減少していた。乗客数の減少率を都道府県毎にみると、秋田が75.5%で最も大きく、高知(71.6%)、福島(69.8%)が続いた。他方、乗客数の増加したのは0.1%増の埼玉だけで、減少率が小さかったのは千葉、東京、神奈川の大都市部だった。

家庭の不用品「隠れ試算」、推計90兆円  

メルカリが家庭で1年以上使っていない不用品を調査したところ、家計簿には表れない「隠れ資産」は推計で90兆円に上ることが分かった。同社が1年以上放置しているファッション用品などの個数を調べ、平均取引価格を参考に「隠れ資産」の総額を推計したもの。その総額は約90兆5352億円で、国民1人当たりの資産額は約71万5千円だった。1人当たり平均資産額が最も多かったのは、中部地方の89万8765円で、最も少なかったのは北海道・東北地方の48万3266円だった。

新春の集い講演会を開催します

宮古法人会では、下記の内容で新春の集い講演会を開催します。
会員以外の方も聴講できますので、ご希望の方はご連絡ください。

日時:令和8年1月20日(火)16:00~17:00
会場:浄土浜パークホテル
講師:天池 亮太 氏(大和証券職員)
演題:『2026年相場見通し』
申込先:宮古法人会事務局 TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250
    メール umineko@miyako-houjinkai.com

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1163号

日銀、日本経済は供給が需要を上回る  

日銀の発表によると、日本経済はモノやサービスに対する需要が不足し、工場の設備や生産といった供給力が余っている状態が続いていることが示された。本来であれば、値下げの動きが拡がって値下げの動きが見られる状況にあるものの、円安状況下では食料品をはじめとする物価高に歯止めがかからない状況に陥っていることを示した。円安で需給ギャップが続いているもので、需要不足の状態が2020年4~6月期から22四半期(5年半)続いていることを示している。

首相の衆院解散の意向報道で円安に  

高市首相が通常国会冒頭で衆院解散を検討していることが周辺に伝えられたことから、9日のニューヨーク外国為替市場で円安・ドル高が進み、1ドル=158円台まで進んだ。円を売ってドルを買う動きが拡がり、約1年ぶりの円安水準となった。背景には、高市首相の高い支持率を背景に衆院の解散・勝利となれば、首相が掲げる積極財政が一段と進むとの見方から、円売り圧力が高まったものと見られている。また、日経平均先物も衆院解散から政権基盤の安定期待から先物買いが進み、前日比1700円超も上昇した。

自衛隊「現状維持」が依然として最多  

内閣府の「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」によると、自衛隊の規模・能力に関して「今の程度でよい」が最も多い49.8%だった。一方、「増強した方がよい」の回答は首位に肉薄する45.2%に上り、1991年以降で最多となった。内閣府は「中国やロシア、北朝鮮による脅威が増す安全保障環境が影響したもの」と分析している。また、自衛隊に期待する役割(複数回答)では、「災害派遣」(88.3%)、「国民保護」(79.4%)、「周辺海空域などの安全確保」(78.1%)が挙げられた。

11月実質賃金、11カ月連続のマイナスに  

厚生労働省は11月の毎月勤労統計調査で、物価変動を反映した労働者1人当たりの実質賃金は前年同月比2.8%減だったと発表した。食料品をはじめとする物価高騰に賃上げが追いついていない状況で、実質賃金は11ヵ月連続でマイナスを記録した。一方、名目賃金である現金給与総額は前年同月比0.5%増の31万202円となり、47カ月連続でのプラスとなっているが、物価上昇に追いついていない状況が続いている。

20代外国人住民比率は急増の9.5%  

共同通信が2015年と2025年の住民基本台帳を分析したところ、日本国内の20代人口に占める外国人住民の比率が2015年の4.1%から10年後の2025年には9.5%と、2倍以上に増加していることが分かった。少子化の影響で日本人の若年層が大幅に減る中、外国人が労働だけでなく、社会保障の担い手としての存在感が増している。20代外国人の男女別比率は男性が10.1%、女性が8.9%で、都道府県では群馬県の14.1%が最も高かった。

医師総数、過去最多の34万7千人  

厚生労働省が発表した2年ごとに調査している医師・歯科医師・薬剤師統計によると、2024年末時点での医師総数は34万7772人で、過去最多を更新したことが明らかになった。薬剤師も過去最多の32万9045人だった。歯科医師は1.5%減、小児科医が1.3%増、産婦人科・産科医は1.2%減となっている。また、医療施設に従事する人口10万人当たりの医師数は全国で5.3人増の267.4人となり、都道府県別での最多は徳島県の345.4人だった。

交通事故死は最少も、政府目標を達せず      

警察庁の集計によると、2025年全国の交通事故死者数は前年比116人減の2547人で、1948年以降で最も少なかったことが明らかになった。しかし、政府が掲げる2021~25年度の交通安全基本計画では2025年度までに死者数を2千人以下にするとの目標には届かなかった。2025年度の死者数は65歳以上の高齢者が全体の55.9%を占めている。都道府県別の死者数は、神奈川が139人で最多となり、東京(134人)、北海道(129人)が続いた。

JTB予測、今年のインバウンドは約3%減  

JTBは2026年の訪日客は前年比2.8%減の4140万人になるとの予測している。予測は観光庁や日本政府観光局、そしてJTBグループの予約動向を基にしたもの。日中関係の冷え込みから中国や香港からの旅行客が減少すると見込んでいる。また、昨今の円安傾向や欧米やヨーロッパなどの日本ブームから旅行先に選ばれてきたが、今年は踊り場に達しかねないことともなりそうだ。一方、総消費額の予測では前年を上回る9兆6400億円を見込んでいる。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1162号

2026年度予算、過去最大の122兆円  

政府は12月26日の閣議で2026年度当初予算案を決定した。一般会計の歳出総額が122兆3092億円となり、前年度より7兆円以上も多く、2年連続で過去最大を更新した。歳入では税収が好調な企業業績を背景に7年連続で過去最高を見込むものの、必要な歳出財源を賄うことができずに約25%は国債の新規発行で賄うことになり、借金依存体質は解消されていない。予算案は1月招集予定の通常国会で審議後、3月末の成立見通しにある。

2023年度末「国の基金」残高、20兆円超  

会計検査院の調べによると、国庫補助金で独立行政法人や都道府県などに設けられた「国の基金」の2023年度末時点での残高が約20兆4157億円になることが分かった。国の基金残高の全体像が明らかになったのは初めてとなる。「国の基金」は2019年度末時点より約5倍にまで膨らんでいるが、新型コロナウイルスや経済対策への巨額計上が挙げられている。検査院では「不要な積み増しや不適切な管理実態を指摘した」うえで、「規模の見直しや使用見込みのない資金の国庫返納」を求めている。

2026年度地方交付税、8年連続で増加  

2026年度自治体に配分する地方交付税の総額は20兆2千億円となった。前年度当初予算を1兆3千億円上回り、8年連続で増額となり、20兆円を超えるのは2001年度以来25年ぶりとなる。増額となった背景には、社会保障費の増加に加えて、物価高、給食無償化や自治体職員の給与引き上げなどが挙げられている。また、自治体の財源となる地方税の軽油取引税の暫定税率廃止と、自動車取得時の地方税である「環境性能」廃止に伴い減収となる分については地方特例交付金として国が補填する。

今年日本の平均気温、歴代3位見通しに  

気象庁は11月までの日本の平均気温は平年(1991~2020年の平均)を1.25度上回ると発表した。統計を開始した1898年以降で歴代最高だったのは2024年の1.48度で、2025年は3位の高い気温となった。平均気温が上位5位の全てが2019年以降で高温傾向が続いているとしたうえで、同庁では「今後も続くかは分からないが、地球温暖化の影響もあり、長期的に見れば、上昇していくのは間違いない」との見解を示している。

日本の1人当たりのGDP、世界24位  

内閣府の発表によると、2024年の日本の1人当たりの名目国内総生産(GDP)はドル換算で3万3785ドルとなり、経済協力開発機構(OECD)加盟国38カ国の中で、24位だったことが分かった。前年度の22位から転落し、比較可能な1994年以降で最低だった。首位はルクセンブルクの13万7491ドルで、約4倍もの開きがあった。名目GDPは物価変動が反映され、物価高の日本は円ベースで金額が増えているものの、円安が進む中でドル換算では目減り影響が大きくなっている。

18歳新成人、過去2番目少ない109万人  

総務省は2026年1月1日時点の人口推計によると、新成人(18歳)は109万人と発表した。統計がある1968年以来で最少だった2024年(106万人)に次いで2番目の少なさとなっている。新成人人口で最多だったのは第一次ベビーブーム世代が成人した直後の246万人で最多を記録したものの、その後、減少傾向が続いている。一方、年男・年女の午年生まれは940万人で、十二支の中で最も少なっている。

 下請けいじめ防止、取適法が施行      

1月1日、下請けいじめを防ぐ「中小受託取引適正化法(取適法)」が施行された。発注した大企業が受注した中小企業に対しコストが見合わない取引価格を一方的に決めることや手形による支払いを禁じるもので、中小企業の価格転嫁を行う適正な取引を促すことを狙いとしている。法律では受発注する双方が対等な関係にあることを意味し、「下請け」という用語を排除し、発注側を「委託業者」、受注側を「中小受託業者」とし、双方が対等であると位置づけしたことが意義深い。

お年玉、約4割がキュシュレスを希望  

調査会社のインテージが15~19歳を対象に2026年のお年玉に関する調査を聞いたところ、スマートフォンのキャッシュレス決済でもらいたい人が38.5%に上ることが分かった。同社が2023年分から調査しており、キャッシュレスでもらいたい人の割合は上昇傾向にあり、2025年分より8.0ポイント増えている。若者は利便性を重視してキャッシュレスでの受け取りを望む傾向が強まっている。しかし、お年玉をあげる側の9割以上が現金と答えており、「ありがたみが伝わる」「対面の方は感動が大きい」とし、お年玉のミスマッチが見られた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1161号

日銀、政策金利を0.75%に引上げ  

日銀は12月19日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を現行の0.5%程度から0.75%程度に引き上げることを決定した。利上げは今年1月以来7会合ぶりで、政策金利が0.75%となるのは1985年8月以来30年ぶりの高水準となる。植田総裁は「経済や物価が想定通リに推移すれば、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する」と述べ、さらなる引き上げを示唆している。利上げは円高要因とされるものの、外国為替市場では金利水準がまだ低いと受け止められ、円安が進んだ。

与党税制大綱で「年収の壁」引上げ  

12月19日に決定された2026年度与党税制改正大綱で焦点だった所得税が課せられる基準となる「年収の壁」で、現行の160万円から178万円へ引き上げられることとなった。基礎控除と給与所得控除の最低額をそれぞれ4万円引き上げた後に、基礎控除などをさらに10万円上乗せし、178万円を達成するとしている。対象となる納税者は全体の約8割で、減税規模は約6500億円となる。税制改正大綱では、物価高への対応や「税制の公平性確保」「資産形成・資産移転の在り方の見直し」を柱としている。

11月対米輸出、8か月ぶりの増加に  

財務省が発表した貿易統計によると、米国向け輸出額は1兆8169億円となり、前年同月比8.8%の増加になったことが分かった。8か月ぶりの増加となり、背景には自動車が金額・台数ともに増加したことに加え、医薬品の輸出が伸びたことが挙げられている。とくに、4月に自動車の対日関税が27.5%に引き上げられたものの、9月に15%に引き下げられたことで輸出が伸びた。トランプ米政権の高関税政策の影響が和らいだことで、自動車に加え、医薬品や鉱物性燃料の輸出が伸びた。

訪日外国人、過去最多の3906万人  

政府観光局は1~11月に日本を訪れた外国人旅行者は推計で3906万人となり、通年で前年を約30万人上回り過去最多となったと発表した。円安や紅葉シーズンを背景に欧米やオーストラリアを中心に本日需要が高まったことが背景にある。訪日自粛を国民に呼び掛けた中国からの訪日は約56万人と鈍化したものの、11月時点では自粛は限定的だった。12月の訪日外国人を加えると、年間では4千万人を史上初めて突破する見込みにある。

70歳まで働ける企業割合は34%  

厚生労働省の2025年高齢者雇用状況調査によると、70歳まで働ける企業の割合は2.9ポイント増の34.8%だったと発表した。人手不足を背景に、継続雇用制度を導入した企業が増えたと同省はみている。また、同省発表によると、6月1日時点の民間企業で働く障害者は前年比4.0%増の70万4610人だったことが明らかになった。障害者雇用促進法は従業員40人以上の民間企業、国と自治体に一定割合以上の障害者を雇用するよう求めた。

個人金融資産、過去最高の2286兆円  

日銀は7~9月期資金循環統計で、9月末時点で個人が保有する金融資産残高は2286兆円だったと発表した。金融資産残高は前年同月比4.9%増加しており、過去最高を更新した。株高が続いたことや外貨建て資産の価値が円安効果で膨らんだことが挙げられている。個人資産の内訳では、株式等が前年同月比19.3%増の317兆円、NISA(新少額投資非課税制度)への資金流入が続いたことから投資信託が21.1増の153兆円、保険が2.0%増の416兆円、現・預金は0.5%増の1122兆円だった。

 大阪・関西万博の経済効果は3.6兆円      

政府は大阪・関西万博の経済波及効果は約3兆6000億円と試算結果を発表した。開幕前の2024年に約2.9兆円と発表していたが、公式グッズを中心にした消費の盛り上がりが約6500億円もの経済波及効果を押し上げた。経済効果は、➀会場建設費を含む建設投資、②運営やイベント効果、③来場者消費の3項目から生産や消費の誘発額を分析し、最も上昇効果が高かったのは来場者消費で、開幕前の試算より3300億円多い約1.7兆円だった。

「年賀状じまい」企業6割に迫る  

帝国バンクの調べによると、年賀状による新年の挨拶を取りやめる「年賀状じまい」をした企業は58.1%となることが分かった。「年賀状じまい」をした企業の内訳をみると、「2023年1月分以前に送ることをやめた」(22.0%)、「2024年1月分から送ることをやめた」(15.4%)、「2025年1月分からやめた」(10.4%)となっている。これに「2026年1月分から送ることをやめる」企業が10.3%あった。費用や手間の削減に加え、取引先の「年賀状じまい」が挙げられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1160号

7~9月期GDP、年率換算2.3%減  

内閣府は2025年7~9月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動の影響を除く実質で前期比0.6%減、年率換算で2.3%減だったと発表した。11月の発表時の年率換算1.8%より下回った。背景には、米政権の高関税政策が輸出を下押ししたことに加え、資材価格や人件費の高騰が挙げられ、これよって設備投資の拡大ペースが低調となった。10~12月期は個人消費や設備投資の回復が期待されているものの、エコノミストの一部は「米関税政策の影響が残り、不透明感がある」としている。

日銀短観、大企業・製造業でプラス15  

日銀は12月の企業短期経済観測調査で、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)で、大企業・製造業で9月調査から1ポイント改善のプラス15だったと発表した。改善は3四半期連続での改善で、米政権での高関税の影響が当初の想定より小さかったことに加え、円安で輸出企業の業績を支えているとの見方が広がったものとみられる。一方、大企業・非製造業は9月調査時点のプラス34は横ばいだった。

2025年補正予算案、衆院本会議で可決  

12月11日、衆院本会議で2025年度補正予算案が可決した。今次の補正予算案は18兆3000億円規模で、ガソリンの暫定税率廃止をはじめ、子どもへの一律2万円給付、電気・ガス料金の補助、地方交付金による食料品支援など物価高対策など。予算規模は昨年より約4兆円以上も膨らみ、新型コロナウイルス禍後で最大の規模となった。補正予算には、政権が掲げる危機管理投資の約6兆円や防衛力強化の1.7兆円も含まれている。

所得税の申告漏れ総額は9317億円  

国税庁は2024年7月から1年間の所得税税務調査で申告漏れ件数は36万8727件で、申告漏れ総額は9317億円に上ると発表した。申告漏れに対する追徴課税した総額は9317億円に上り、前年度を33億円上回り、過去最高額となった。同庁はeTaxなどで申告されたデータをAI活用した効率的な調査を実施した結果だったとしている。業種別で1件当たりの平均申告漏れ所得金額が最も多かったのは「キャバクラ」だった。

日用品販売の伸び率、コメが首位  

調査会社インテージが2025年に売れた日用品の販売額の伸び率を調査したところ、コメが前年同期比62%で首位となったことが分かった。コメは昨年来の「令和のコメ騒動」が反映したもの。2位はインバウンド(訪日客)需要でカルシウム剤が23%上昇し、3位には主要産地であるブラジルの異常気象や円安が反映したコーヒー豆の高騰からインスタントコーヒーが19%もの伸びを示した。同社では「値上がり分がそのまま販売額の上昇になった」と分析している。

子ども食堂、過去最多の12,601カ所  

認定NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」の調査で、子どもに無料や低額で食事を提供する「子ども食堂」は全国計1万2601カ所で開設されていることが分かった。過去最多となった背景には、行政や企業、地域団体との連携が進んだことに加え、政府による支援があったことが要因とされている。一方、子ども食堂を運営ものに困りごとを尋ねたところ(複数回答)、「運営資金不足」「支援のための周知・広報」が最多の47.2%で、次いで「運営スタッフ・ボランティアの不足」(42.2%)が挙げられた。

 冬季賞与、支給額増は僅かに減少      

帝国データバンクの調査によると、2025年冬季賞与の従業員1人当たりの平均支給額が「賞与はあり、増加する」企業は22.7%で、前年の23.0%から僅かに減っていることが分かった。一方、「賞与はあり、変わらない」企業は44.7%で、前年の43.3%から1.4ポイント増加していた。冬季賞与の支給額はほぼ前年並みで、増加の伸びは限定的なことが浮き彫りとなった。

今年の漢字は「熊」、2位の「米」に僅差  

2025年の世相を表す「今年の漢字」に「熊」が選ばれた。選ばれた理由として、日本各地で熊の出没が相次ぎ人身被害者数・死亡者数が過去最多を記録したことが挙げられている。また、市街地での目撃が相次ぎ、全国各地でイベントの中止や学校の休校、農作物の被害も深刻化した。一方、2位には180票の僅差で「米」が選出された。米価格の高騰や買い占め、昨年から続く政府の備蓄米の放出といった「令和の米騒動」が大きく影響したものとなっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1159号

長期金利、約18年半ぶりの高水準に  

12月4日の東京債券市場で新発10年物国債の流通利回りが1.925%となった。前日比0.035%高くなり、2007年7月の1.96%を付けて以来、約18年半ぶりの高値となった。背景には、高市政権の積極財政路線で我が国財政が悪化しかねないとの見方に加え、12月第3週に予定されている日銀の金融政策決定会合で利上げに踏み切るのではとの観測から、債権を売る動きが広がり、長期金利の上昇してきている。ただ、エコノミストは日銀の利上げ以降も円安は続くとみている。

財政審、基礎的財政収支の毎年度確認を  

財政制度等審議会は2026年度当初予算編成に対する建議(意見書)で、高市首相が単年度黒字化の目標を撤廃する表明に対し、財政規律の指標となる基礎的財政収(プライマリーバランス)の状況を確認し、毎年度の財政運営に臨むよう求めた。財政審は「金利ある世界」が再来することを危惧し、財政の健全化を図るうえで、歳出改革など政府がコントロールできる取組みを続けることが重要だと指摘している。また、建議では「現役世代の重い保険料負担を最大限抑制することが不可欠だ」と政府に望んだ。

10月消費支出3%減、節約志向が鮮明  

総務省が発表した10月家計調査で10月の1世帯当たり(2人以上)の消費支出は30万6872円だったことが明らかになった。前年同月比3.0%減で、マイナスは6ヵ月ぶりとなり、節約志向が鮮明になった。項目別にみると、食料が5ヵ月連続で前月を下回り1.1%減、自動車購入を含む交通・通信は9.2%減、授業料や補習教育などの教育は7.6%増、保健医療は7.6%増、被服・履物は6.3%だった。値上げが相次いだ酒類や飲料の買い控えの動きが目立ち、自動車購入でも安価な軽自動車や中古車を求める動きが見られた。

高給を求める外国人、東京への転入超過  

総務省の人口移動報告で、日本に住民票を持つ外国人の東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)への転入が増え、2024年は転出した人を1万6千人以上になることが判明した。東京圏への一極集中が加速している背景について、国立社会保障・人口問題研究所は「働き手となる若者が地方から都市部へ賃金を理由に移っている」とみている。人手不足を背景に、特定技能制度での転職が認められる者の受け入れが東京圏へ転入していることが伺える。

上位100社軍需関連販売額は100兆円  

スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表した世界の軍需企業の2024年販売額に関する報告書によると、上位100社の軍需関連の販売額は前年比5.9%増の6790億ドル(約106兆円)だった。過去最高額となり、100社に入った日本企業は三菱重工業など5社で、販売額は前年比40%増の133億ドル(約2兆円)だった。上位100社のうち77社が販売額を伸ばし、米国企業が販売額全体の49%を占めている。

多重債務者、約4年で3割急増  

金融庁の調べによると、今年3月末時点で3件以上の貸金業者から借金する多重債務者は147万人に上っていた。直近で最少だった2021年3月末時点で114万人から3割も増えている。多重債務が自殺者との相関関係が見られ、2021年頃から増加しており、2024年には853人に上り、実態調査が必要としている。同庁では物価高といった経済環境の変化も視野に関係性を分析し、他省庁と連携した情報共有も図る考えだ。

1100万人、糖尿病が強く疑われる      

厚生労働省の推計によると、2024年国民健康・栄養調査で糖尿病が強く疑われる20歳以上の男女は約1100万人に上ることが分かった。調査は2024年10~11月に行われ、約1万400世帯からの回答で、血液検査で血糖状態を示すヘモグロビンA1Cが基準値以上で糖尿病が強く疑われる人は12.9%だった。これを基に、全人口に換算すると約1100万人に上り、初めて調査した約690万人から増加傾向にある。同省では「予防には食生活習慣全般の改善が重要だ」としている。

余暇関連の市場規模は75兆円に  

日本生産性本部の「レジャー白書2025」によると、観光や外食、趣味など余暇関連の市場規模は75兆2030億円だった。前年比5.6%増となったものの、宿泊費のなどの高騰で、国内観光旅行や外食といった多くの余暇活動での参加人口は減少した。また、市場規模でみると、新型コロナウイルス流行前の水準には回復したものの、過去最高だった1996年の90兆9140億円には達していない。参加人口では国内観光旅行が3年連続の首位で、動画鑑賞、外食が続いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1158号

2025年度補正予算、6割は国債増発  

11月28日、閣議決定された2025年度補正予算総額は18兆3034億円だった。その歳入うち、国債の追加発行額は約6割に相当する11兆6960億円となり、昨年度の補正予算での発行額の約2倍となる。長期金利が上振れしている状況にあり、今次の国債新規発行頼みによる補正予算について、エコノミストは「財政規律は極めて緩く、責任を欠く単なる積極財政だ」と指摘している。

全国の農業従事者は約102万人に減少  

農林水産省は全国の自営農業を主な仕事とする基幹的農業従事者は102万1千人だったと2025年農林業センサスで発表した。前回調査の2020年時点から34万2千人減少した。減少率は25.1%となり、1985年以降で過去最大だった。農業の担い手が減少する背景について、資材高騰や猛暑の影響から高齢者を中心に離農や廃業が加速したことが要因だと同省では指摘している。基幹的農業従事者の平均年齢は0.2歳下がり、67.6歳だった。

2024年度、約7割の病院が赤字  

厚生労働省の2024年度医療経済実態調査によると、病院のうち67.2%が赤字だったことが判明した。病院の収益から給与や材料費などの費用を差し引いた利益が収益に比べどれほどあるかを示す医業利益率の平均はマイナス7.3%で赤字だった。病院の種類別にみると、全ての種類の病院で半数以上が赤字で、最も高かったのは、一般病院が72.7%、精神科病院が66%、療養型病院が53%となっている。同省では「物価・人件費・物件の伸びが費用面を押し上げ、赤字要因の1つだ」としている。

中企庁、賃上げ試算サイトを開設  

中小企業庁は10月下旬に経営者が従業員の賃上げに要するケースに応じてその原資となる利益を確保するために試算できるサイトを開設した。サイトでは従業員数や時給引き上げ額を入力すると、どれだけ原資となる利益を伸ばす必要があるかを自動で算出する仕組み。また、サイトには中小企業が利用できる補助金や人材支援制度の一覧も掲載し、賃上げを促進する内容となっている。同庁では「人件費がいくら増えるかを想像しやすい」と利用を呼び掛けている。ただ、賃上げに伴って増加する社会保険料などの費用は含まれていない。

中小企業の価格転嫁率は53%  

中小企業庁は中小企業がコスト上昇分を価格に転嫁した割合を示す価格転嫁率は53.5%だったと発表した。2021年9月に調査を開始して以降で最も高かった。今回の調査では都道府県別の価格転嫁率を初めて公表しているが、島根県が58.6%で最も高く、岩手県が45.5%で最低だった。価格転嫁が必要な中小企業のうち、一部でも転嫁できた企業は83.2%で、このうち全額を価格転嫁できた企業は27.3%にとどまり、一方で価格転嫁できなかった15.8%に上っている。

世界の紛争での犠牲、約24万人  

英国のシンクタンクである国際戦略研究所(IISS)は世界の武力紛争に関する報告書で、昨年7月~今年6月までの1年間で紛争による犠牲者は23万9587人に上ったと発表した。犠牲者は前年同期比23%増加している。ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区のガザの戦闘、スーダンやミャンマーの内戦の死者が半数以上を占めている。IISSは民間人への攻撃や人道支援物資の輸送妨害、民間のインフラ破壊など戦争犯罪に相当する行為が顕著になっていると訴えている。

 デジタル競争力、日本は30位      

スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した「2025年版世界デジタル競争力ランキング」によると、日本は世界の主要な69カ国・地域で30位だった。IMDがデジタル領域の「知識」「技術」「将来への備え」の3分野について採点し、順位付けしたもので、日本は科学への取り組みなどで評価を高め、前年から順位を1つ上げた。先進7カ国ではイタリアを日本は上回ったものの、欧米やアジアの先進地との差は依然として大きい。首位はスイスで、2位にアメリカ、3位にシンガポールだった。

東宝、映画「国宝」興行収入が歴代1位  

東宝は映画「国宝」の興行収入が173億7千万円になったと発表した。これまで邦画実写作では歴代最高だった「踊る走査線 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の173億5千万円を超え、22年ぶりに歴代興行収入1位となった。興行通信社のまとめでは、全体でのランキングではアニメ映画「鬼滅の刃 無限列車編」(歴代興行収入1位)や洋画「タイタニック」(同4位)などのベスト10に続き、「国宝」は歴代11位となった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1157号

長期金利、1.8%に急上昇  

11月20日の東京債券市場で長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の流通利回りが1.800%となった(債券価格は下落)。前日終値比0.035%高くなり、2008年6月以来、約17年半ぶりに高水準となった。背景には、現内閣の財政政策が日本の財政悪化になるとの見通しから、国債が売られ、長期金利の上昇の流れが続いている。これから2026年度予算編成時期にあり、財政硬直化を招くのではないかとの危惧が拡がっている。

7~9月期GDPは年率マイナス1.8%  

内閣府は2025年7~9月の国内総生産(GDP)は実質で前期比マイナス0.4%だったと発表した。年率換算すると、マイナス1.8%となり、6四半期ぶりにマイナスに転じた。GDPの半分を占める個人消費は物価高の影響はあったものの、猛暑の影響で飲料が伸びたことに加え、夏休みシーズンで外食が好調だったことなどから、プラス0.1%となった。一方、輸出ではアメリカの高関税政策から自動車の減少が響きマイナス1.2%となった。

自社株買い、過去最高の約15兆円に  

金融情報サービスのアイ・エヌ情報センターの調べによると、企業が自社の株式を買い戻す、いわゆる「自社株買い」の実施額は2025年10月末時点で14兆9866億円に上ることが分かった。2015年の自社株買いの実施額は4兆8189億円だったが、2024年度には14兆8635億円まで膨らみ、本年度はあと2ヵ月を残して前年度を上回り、年間ベースで過去最高となった。企業の自社株買いの背景には、2015年に株主重視の経営を求めた「コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)」で株主重視の経営を求めたことが挙げられている。

外国人者数、10年で2倍は10道県に  

共同通信社が2015年と2025年それぞれの住民基本台帳人口をもとに都道府県別に調査したところ、それぞれに暮らす外国人は10道県では2倍超に達していることが分かった。外国人住民の増加は47都道府県で見られ、10年前と比較して1.78倍に上った。最も高かったのは半導体産業が集積する熊本県で、2.92倍まで拡大している。次いで、北海道(2.87倍)、鹿児島県(2.82倍)、沖縄県(2.64倍)、宮崎県(2.63倍)で続いた。

日本の温暖化対策は64カ国中57位  

ドイツの環境シンクタンク「ジャーマンウォッチ」が発表した世界の64カ国・地域の温暖化対策を評価したランキングで、日本は40.95点となり、順位では57位だった。温室効果ガスの排出削減目標が不十分だったと指摘している。ランキングでは十分な対策に取り組んでいる国はないとして、1~3位は該当なしとし、トップにあたる4位には洋上風力の導入を評価し、デンマークが挙げた。パリ協定から離脱した米国は65位、温室効果ガス排出が世界1位の中国は54位だった。

女性への暴力被害は8.4億人  

世界保健機構(WHO)が発表した女性への暴力に関する報告書によると、世界で15歳以上の女性の8億4千万人が夫や恋人から暴力を振るわれたり、他人から性的暴力を受けたりしたことがあると推計が明らかになった。世界で女性の約3分の1に相当するとされ、過去20年間、状況はほとんど改善していないと指摘している。WHOは「最も対処が進んでいない問題の1つだ」と指摘しつつ、「女性にとって安全な世界は全ての人にとってより良い世界だ」と早急な対応を呼び掛けている。

 がん生存率、胃・大腸等は依然低く      

厚生労働省の研究班が発表した2012~2015年にがんと診断された人の5年生存率によると、15歳以上の5年生存率は胃が63.5%男性64.4%、女性61.4%)だったほか、大腸が67.2%(男性68.1%、女性66.0%)と依然低いことが分かった。一方、約30年前と比較すると、多発性骨髄腫や悪性リンパ腫をはじめとするがんの生存率は15.5~34.9ポイント高まり、生存率の向上が見られた。

インフルエンザ、警報レベルに拡大  

厚生労働省の発表によると、全国の定点医療機関から報告されたインフルエンザの直近1週間(10~16日)の患者数は1カ所当たり37.73人だったことが明らかになった。前週から約1.7倍に増え、昨年の流行期から5週早い警報レベルの30人を超えている。都道府県別にみると、最多は宮城の80.02人で最も多く、埼玉(70.01人)、福島(58.54人)、岩手(55.90人)、神奈川(55.12人)が続いている。