社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1172号

石油備蓄1.5月分を3月16日放出開始  

高市首相は3月11日、日本が保有する石油備蓄のうちの1か月半の消費量の相当分を3月16日に放出することを表明した。背景に、米国やイスラエルによるイラン攻撃から原油価格が高騰するとともに、イランが石油といったエネルギー輸送ルートであるホルムズ海峡を封鎖したことで、供給不安があることから、石油備蓄を放出することを決めた。石油備蓄の放出は、国家備蓄のうち1か月分、民間備蓄のうち15日分とした。経済活動の根幹となる石油放出は安定供給を図り、景気の下支えする狙いがある。

中東情勢激変が響き、円が下落  

3月12日の東京外国為替市場は一時約2ヵ月ぶりとなる1ドル=159円前半をつけた。中東情勢の激変から投資家が「有事のドル買い」から円を売り、ドルを買う動きが拡がり、一気に円安ドル高となった。また、円を売る動きは株式と債券を動きが加速し、トリプル安の展開となった。外国為替市場では原油価格上昇が大半のエネルギーの大半を輸入に頼る日本への悪影響となることから円が売られ、決済に必要なドルが買われた。

1月実質賃金は13ヵ月ぶりのプラスに  

厚生労働省は1月の毎月勤労統計調査で1人当たりの実質賃金は前月比1.4%増加し、13ヵ月ぶりのプラスとなったと発表した。背景には、賃上げにより所定内給与が3.0%増加したことと併せ、物価の上昇が鈍化したことが背景にあるとしている。名目賃金となる現金給与総額が49ヵ月連続プラスとなり、物価の伸びを上回ったことが実質賃金をプラスにした。ただ、足元では、中東情勢の激変から石油への依存体質の日本にとって、ガソリンなどの高騰から物価への影響で実質賃金への影響が懸念される。

被災地の復興、「順調」評価は58%  

日本世論調査会の世論調査によると、東日本大震災による被災地の復興が順調と評価した人は「どちらかといえば」を含めて58%にとどまっていることが明らかになった。一方、順調ではないと評価する向きは「どちらかといえば」を含め41%と半数近くにあり、15年の歳月を経てもなお道半ばとの評価を下している。また、深刻な福島第一原発の廃炉は政府が目標する2051年まで完了するとすることには60%が「できるとは思わない」と答え、実効性への疑問視する向きが多かった。

AI活用企業は75%、9割が業務削減効果    

財務省が全国企業を対象にした調査で、人工知能(AI)を活用している割合が75%だったことが分かった。全国約1100社からの回答があり、AI活用は大企業で89%、中小企業が65%だった。AIの企業での活用用途では、文書作成や情報検索が企業規模や業種を問わずに多く、財務や顧客分析、開発・技術といった高度業務をAIに任せている企業は20%で少なかった。また、AI活用企業に効果を聞いたところ、業務時間の削減効果を上げる企業が91%に上った。

消費税減税、「プラス影響」企業は25%  

帝国データバンクが企業を対象にインターネット調査で、先の衆院選で各政党が掲げた消費税減税が実現した場合に「自社にとってプラスの影響の方が大きい」と答えた企業は25.7%にとどまることが分かった。調査では、消費が刺激されると期待する向きがあったが、業務の複雑化を懸念する声や財源確保への不安も根強く見られた。また、減税対象の期間設定などから、「価格の設定に伴う経理処理などで非常に混乱する」「システム改修と制度周知にコストがかかる」などの指摘する意見もあった。

 NTT東西の加入電話、900万件割れ      

NTT東日本とNTT西日本が提供するメタル(銅線)回線を用いた固定電話サービスの契約数が2026年度中に900万件を割り込む見通しにあることが明らかになった。両社の2026年度末予測では、前年度末の契約数から約100万件減る見通しにある。加入電話は1997年11月時点では6108万件あったが、携帯電話の普及が進むにつれ、減少の一途を辿っている。また、両社の公衆電話数も2026年度末には約7万3千個となり、8万個を割り込む見通しにある。

JR東日本、39年ぶりに運賃値上げ  

JR東日本は1987年の民営後初めてとなる運賃値上げを3月14日実施した。値上げは利用者の減少や物価高による経費の増加が主な理由で、年間約880億円の増収を見込んでいる。同社では「経営努力だけでは安全と安定した輸送、品質の高いサービスを賄う資金を確保できない」として、利用者への理解を求めている。値上げ率は普通運賃が7.8%、通勤定期が12.0%、通学定期は4.9%となっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1171号

イラン攻撃で米原油価格、12%超上昇  

米東部時間3月1日夜(日本時間3月2日午前)のニューヨーク原油先物相場で指標となる米国産標準油種(WTI)は一時1バーレル=75ドル台となり、前週末比12%超上昇した。また、東京商品取引所で中東産原油先物の指標価格が一時1キロリットル当たり前週末比9%上昇の7万2千円台となった。米国がイスラエルとともにイラン攻撃を行ったことから、原油価格が高騰に転じ、今後、さらなる上昇が危惧されている。

2026年度国民負担率、45.7%  

財務省は2026年度の国民負担率は45.7%となる見通しを発表した。国民負担率は国民が所得から税金や社会保険料をどれだけ支払うかを示すもので、前年度より0.4ポイント低下することになる。内訳をみると、国税と地方税を合わせた租税負担率が0.3ポイント減の28.0%、医療や介護、年金など社会保障負担率は0.2ポイント減の17.6%となる見込みとなる。2022年度に過去最高となる47.3%を記録しているが、僅かずつ低下傾向にある。

労働時間、約6割が「このままで良い」  

厚生労働省が労働者を対象とした働き方改革に関するアンケート調査で、「労働時間はこのままで良い」が最多の59.5%で、「労働時間を増やしたい」(10.5%)、「減らしたい」(30.0%)だったことが明らかになった。また、企業320社余りを対象に労働時間に対するヒアリング調査では、61.5%の企業が「現状のままがいい」、22.3%の企業が「減らしたい」と答え、「増やしたい」と答えた企業は16.2%だった。

教員不足、4年前より深刻な状況に  

文部科学省の調査によると、2025年5月に調査した結果、都道府県の教育委員会などが配置したい教員数に対し、3827人足りていない状況にあることが分かった。2021年調査で教員不足は2065人だったが、この4年間で、1762人不足している実態にあり、一段と深刻化している状況にある。背景について、同省では第2次ベビーブーム世代を受け入れるために大量採用した教員が一斉に退職期を迎えていることに加え、特別支援学級の増加が挙げられている。

生活保護申請件数、6年連続で増加  

厚生労働省の統計によると、2025年1~12月の生活保護申請件数は25万6438件となり、前年比0.2%増となり、6年連続で増加していることが明らかになった。高齢者の単身世帯が増えたことに加え、現役世代も増え、背景に長引く物価高が影響したものと見られる。受給世帯数は164万6424世帯で、高齢者世帯が半数超を占めている。同省の2024年度確定値の分析で、生活保護を受け始めた理由の最多は「貯金などの減少・喪失」が最多だった。

都道府県「幸福度」1位は沖縄が5年連続  

ブランド総合研究所が各都道府県の住民を対象に住民の幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度などのアンケート調査し、「幸福度」1位には沖縄県が5年連続で首位となった。幸福度は「あなたは幸せですか」の問いに5段階で評価してもらう仕組みで、加重平均した結果、で沖縄県(65.8点)に次いで、佐賀県(62.9点)、愛知県(62.9点)が続いた。47都道府県の平均は59.2点だったが、愛知県を除いての都道府県は前年を割り込んでいる。

 住宅購入希望の向きは24%に低減                  

クロス・マーケティングが賃貸居住者を対象に住宅購入意向を調査したところ、「購入したい」という向きは24%だったことが分かった。前回調査の2023年と比べ、5ポイント減少していた。「購入を希望しない」向きは76%で、背景には建築資材や人件費の高騰に加え、住宅購入のための借入ローン金利の上昇が背景にあると見られている。購入したい向きの住居形態では、「新築一戸建て」が最多の40%で、「中古マンション」が23%で続いた。

パックご飯、最高水準の26万トン生産  

農林水産省の調べによると、2025年のパックご飯の生産量は26万187トンで、過去最高を記録した前年と同水準だった。原料米の高騰が続く中にあっても、簡便性とのニーズから需要は堅調で、パックご飯メーカー各社は工場増設への投資を進めている。全国包装米飯協会は「炊飯の必要がなく、すぐに食べられるという消費者ニーズは強い」と分析している。国内だけでなく、海外輸出も好調で、2025年のパックご飯の輸出量は過去最高の2854トンとなっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1170号

2025年出生数、10連続で最少更新  

厚生労働省は人口動態統計で、2025年に生まれた外国人を含む子どもの数は70万5809人となったと発表した。統計を開始した1899年以降で最少を更新し、最低更新は10年連続となり、少子化の進展を浮き彫りにしている。政府が想定している少子化は17年早く進展しており、一方、死亡数は160万5654人となり、自然減が進み、日本の財政への構造的な影響は深刻な構図となっている。

世界債務は過去最高の5京円  

国際金融協会(IIF)は2025年末の世界の政府・民間債務は348兆3000億ドル(約5京4000兆円)になると発表した。前年から約29兆ドル増加し、過去最高を更新しているが、IIFは「世界の債務増加コロナ禍以降で最も速いペースだった」と指摘している。背景には、世界各国での防衛費の拡大や人工知能(AI)関連のデータセンターやエネルギー安保といった自国の強靭なインフラへの投資が債務増加の要因が挙げられている。

東京の消費者物価、1.8%上昇に減速  

総務省は全国の先行指標となる東京都区部の消費者物価指数(2020年=100)は、生鮮食料品を除く総合指数が110.5となったと発表した。前年同月比1.8%の上昇となり、1年4ヵ月ぶりに2%を割り込んだ。2月は、政府の物価高対策で電気代・ガス代の補助金に加え、暫定税率廃止となったガソリン代も下がったことが起因している。しかし、日銀が「物価押し上げ圧力は引き続き強い」と指摘するように、円安による原材料の高騰や人手不足を背景にしたコスト上昇分の価格転嫁も加速しており、物価安定は見通せない状況にある。

世界の防衛費、過去最大の410兆円  

英シンクタンクの国際戦略研究所(IISS)は世界の軍事情勢を分析した報告書「2026年版ミリタリー・バランス」で、2025年の世界の防衛費は実質ベースで2兆6300億ドル(約410兆円)だったと発表した。前年比2.5%の増加で、欧州でのロシアの脅威に対抗するために増額する傾向がみられ、世界全体の2割以上を占めた。世界最大だったのは米国の9210億ドルで、第2位にはアジアの防衛費の4割以上を占める中国の2513億ドルだった。

日本人の国内旅行者は鈍化傾向に  

観光庁は旅行・観光消費動向調査で2025年の日本人の国内延べ旅行者数は5億5366万人だったと発表した。前年比2.5%の増加だったが、伸び率は前年の8.5%から減少している。日本人の国内旅行者数が鈍化傾向の背景には、物価高での旅行単価が上昇したことで、節約志向の高まりがある。事実、JTBの調査で国内旅行に行かない理由で最多だったのは「家計に余裕がなかった」だった。また、同庁が発表した同年の日本人国内旅行の消費額は6.4%増加し、過去最高を更新した。

2025年新築マンション価格、過去最高  

不動産経済研究所が発表した2025年の新築マンション1戸当たりの価格は全国平均で前年比7.8%上昇の6556万円だったことが明らかになった。9年連続で過去最高を更新したことになり、価格上昇の背景に建設費の高騰が挙げられている。首都圏は大型の高層マンションの供給が相次いだことから、前年比17.4%高い9182万円だった。一方、近畿圏では0.5%下落の5328万円だった。今後の価格相場について、住宅ローン金利の上昇局面にあり、需要を抑制する動きが働くとみられる。

 日赤調査、大地震への7割が「備え不足」    

日本赤十字社が全国の10~60代以上の男女を対象にした意識調査によると、7割近くの69.2%が「自らの対策や備えが不足している」と答えていることが分かった。また、大震災の教訓が災害対応に継承されていないと答えた人は約3割を占めていた。日赤では「大震災当時の経験を対策に生かす困難さが読み取れる」としており、「教訓を継承していくことが課題だ」と指摘している。

今夏、気温高く、猛暑が続く恐れ  

気象庁が発表した天候の見通しで、今年の夏(6~8月)は太平洋高気圧の本州付近への張り出しが強く、気温は「平年より高い」予想で、「猛暑」が続く恐れがある。日本付近は温かい空気に覆われやすくなり、ここ数年のようなエルニーニョ現象が発生する可能性が高く、海面水温は太平洋赤道域の東部から中部で高くなる見通しにある。また、降水量は全国的に平年並みの見込みだが、梅雨の時期は例年通り大雨となる恐れがあるため、注意が必要だとしている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1169号

10~12月期日本GDP、年率0.2%増  

内閣府は2025年10~12月期の国内総生産(GDP)は実質で前期比0.1%増、年率換算で0.2%増だったと発表した。プラス成長は2四半期ぶり。輸出は米国の高関税政策で自動車の減少からマイナス、個人消費は家計の節約志向を反映し0.1%の微増だったが、企業の設備投資は省力化のためのソフトウェア関連がけん引して微増の0.2%増などとなっている。原材料費のコスト増や個人消費の低迷から依然、経済成長への重しが見られる。

米では10-12月期GDP、急減速  

米商務省の発表によると、2025年10-12月期の実実国内総生産(GDP)は年率換算で前期比1.4%増だったことが明らかとなった。前期の4.4%増から一転して減速となった。同省では背景として、政府機関の一部閉鎖が約6週間続いたことを挙げている。また、2025年通年のGDPは前年比2.2%増となったと発表したものの、前年の2.8%増から縮小し、マイナス成長だった2020年以来の低水準だったとしている。

上場企業の純利益、過去最高の54兆円  

SMBC日興証券の集計によると、東京証券取引所の最上位市場「東証プライム」に上場する2026年3月期決算企業の純利益合計が54兆2877億円となる見通しにあることが分かった。前年同期比3.9%の増加で、増益は6年連続となり、過去最高を更新する。当初、米国の高関税政策による下振れリスクが懸念されたもののマイナス影響が小さく、人工知能(AI)関連企業や利上げにより業績が伸びた銀行が全体を押し上げた。

建築基準賃金、14年連続で最高を更新  

国土交通省の発表によると、公共工事を見積もる際の建設労働者の基準賃金となる「労務単価」を全国平均で前年比4.5%に引き上げ、3月から適用するとした。14年連続で最高を更新した。人手不足が深刻な建設業だが、技能者の適正な賃金水準を確保する狙いが、労務単価引き上げの背景にある。労務単価は国や地方自治体が発注する公共工事の予定価格を積算する際の基準賃金として使われるとともに、民間工事でもこの労務単価を基に人件費の目安として設定されている。

1月の訪日外国人客は4年ぶりに減少  

政府観光局は1月の訪日外国人客は前年同月比4.9%減の359万7500人だったと発表した。単月ベースで前年より減少するのは新型コロナウイルスの感染拡大していた2022年1月以来4年ぶりとなる。中国政府が日本への渡航自粛を国民に呼び掛けたこともあり、昨年12月の45.3%減から60.7%減に拡大している。また、観光庁が発表した2025年10~12月期の国内旅行消費額は前年同月比2.6%減の6兆3022億円だった。

1月の企業倒産、13年ぶりの高水準  

東京商工リサーチは1月の企業倒産(負債額1千万円以上)は887件に上ったと発表した。前年同月比5.6%の増加で、1月としては13年ぶりの高い水準だった。倒産要因として、人手不足や物価高が挙げられた。とくに深刻な人手不足関連での倒産は36件で、このうち人件費の高騰を理由としたのは3.1倍の19件で、無理な賃上げが中小・零細企業の経営を悪化させたと分析している。同では「企業の資金繰りへの支援が必要だ」との見解を示している。

 小中高生の視力低下、深刻な状況に    

文部科学省が発表した2025年度学校保健統計調査結果で、裸眼視力が1.0未満の割合が、小学生で36.07%、中学生で59.35%、高校生で71.51%に上っていた。小中学生は依然高い水準が続いているが、とくに高校生は過去最高となった。10年前と比べて、小中高で5~7ポイント増加しており、年を追うごとに視力低下が深刻な状況にある。視力低下について同省では「スマートフォンや本を近い距離で使用する機会が増えたことが背景にある」と分析している。

子どもの名前、男子は「湊」女子は〝翠〟  

明治安田生命が2025年に生まれた約12500人の名前を調べたところ、男の子は「湊(みなと)」、女の子は「翠(すい)」が1989年の調査を開始以来、それぞれ初めて1位となった。男の子の2位には「伊織(いおり)」、「結翔(ゆいと)」が同数で並び、女の子は2位に「陽葵(ひまり)」、3位に「紬(つむぎ)」となった。同社では「格差や分断の広がりなど混沌とした時代の中、人とのつながりや結びつきを連想させる名前が人気だ」とみている

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1166号

国の債務超過額は約700兆円  

財務省が公表した2024年度「国の財務書類」によると、負債が資産を上回る債務超過の額は699.9兆円だったことが明らかになった。これは企業会計の手法を参考にしたもの。2024年度末の資産は5.3兆円増の約783兆円で、負債は約1483兆円となっている。企業の純損失に充たる2024年度の財源不足額は約16兆円で前年度より約3兆円縮小している。

終末時計、人類滅亡へ「残り85秒」  

アメリカ科学誌が核戦争や気候変動などの脅威を分析し、人類滅亡までの残り時間を毎年発表している「終末時計」だが、2026年は過去最短となる「残り85秒」に更新した。背景には「2026年は国際的な相互理解が崩壊しつつある」として、前年から4秒進んだことになる。核兵器に関して「全く進展がなかった」と指摘。とりわけアメリカ大統領が「核実験の再開を指示した」ことから「核軍拡競争を加速させる恐れがある」と指摘するとともに、気候変動も同国が大幅に後退させているとした。

国外財産は過去最高の8兆超に  

国税庁が外国に5千万円超の資産がある人に提出を義務付けている「国外財産調書」を集計したところ、資産総額が前年比26.3%増の8兆1945億円だったことが明らかになった。過去最高の総額となった背景について、同庁担当者は「円安や外国株式の値上がりから、提出義務がある人が増え、総額も増加した」とみている。資産を種類別にみると、有価証券が5兆4817億円で全体の66.9%を占め、次いで預貯金が8817億円、建物が5397億円などとなっている。

外国人労働者、過去最多の250万人超 tbxeqk  

厚生労働省によると、2025年10月末時点での日本で働く外国人労働者数は257万1037人に上ることが明らかになった。前年に比べ26万8450人増えて、13年連続で過去最多を更新した。外国人労働者の国籍別でみると、ベトナムが最も多い約60万人、中国が約43万人、フィリピンが約26万人となっている。また、外国人労働者の資格別では、「専門的・技術的分野の在留資格」が最多の約87万人。なかでも、介護などの分野が対象となる「特定技能」が約29万人に上っている。

労働力人口、初めて7千万人超に  

総務省の発表によると、労働力人口が2025年平均で7004万人となった。女性と高齢者の労働参加が進んだことが背景にある。日本の総人口は2008年をピークに2011年以降は減少が続いたものの、女性や高齢者を中心に労働参加がみられ、2024年は6957万人となり、労働力人口比率は63.8%となった。5年連続での上昇。20年間で女性の労働力人口は450万人増え、65歳以上の男女は456万人増えている。

海外産精米の民間輸入量が前年の96倍  

財務省貿易統計によると、2025年の海外産精米の民間輸入量は9万6779トンとなり、前年から約96倍も増えていたことが分かった。比較が可能な2000年以降で過去最高となった。国産米の価格高騰から関税分が上乗せされても輸入米が格安なため拡大し、とくに7月は最も多い2万6349トンだった。輸入元は米国が最も多く、台湾、ベトナムが続いた。政府は最低輸入量(ミニマムアクセス)で、年77万トンを無関税で受け入れ、そのうち最大10万トンを主食用として販売している。

 私大経営の287法人が赤字決算    

東京商工リサーチの調査によると、私立大学を経営する545法人のうち287法人が2025年3月期決算で赤字だったことが分かった。私大経営の約53%にあたり、背景には少子化での入学者の減少が挙げられている。事実、前年度の入学定員充足率が100%未満の私立大学は59.2%で、約6割が定員割れと深刻な状況にある。小規模の大学ほど、コスト上昇が吸収できず、苦境に陥っている。18歳人口が急減する2026年問題も叫ばれる中で、来年度以降に募集停止や閉校となる大学も相次いでいる。

紙の書籍・雑誌販売額、1兆円を割り込む  

出版科学研究所の発表によると、2025年の紙の書籍・雑誌の販売金額が9647億円だったことが分かった。前年比4.1%減少し、50年ぶりに1兆円を割り込んだ。背景には、インターネットの普及や街の書店の減少、コンビニエンスストアの売り場面積縮小などから、紙の出版物の売上不振が続いている。紙の書籍・雑誌は1996年に推定販売額が過去最高を記録したものの、順次、減少傾向が続いている。一方では、電子出版は電子コミックなどが増加していることを背景に、前年比2.7%増の5815億円だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1165号

今年度財政基礎的収支、8千億円の赤字  

政府は経済財政諮問会議で、2026年度基礎的財政収支(プライマリーバランス:PB)の中長期試算で8千億円の赤字となるとの試算を示した。当初、PBは2025年8月に3兆6千億円の黒字となると見込んでいたが、物価高対策で2025年度補正予算の歳出が5兆2千億円に膨らんだことが影響した。また、同時に示した名目の国内総生産(GDP)に占める債務残高比率は186.6%で、前年度比6.2ポイント改善するとの見通しも示した。

日銀、政策金利を据え置き決定  

1月23日、日銀の政策金融決定会合で昨年12月に利上げ決定した0.75%を維持することを決めた。記者会見で植田日銀総裁は「円安などの為替相場の変動による物価上昇への影響を注視する」としたうえで、「経済や物価が想定通りに推移すれば、政策金利を引き上げて金融緩和の度合いを調整する」と利上げを継続するとの考えを示した。また、我が国の財政悪化懸念が広がったことについて、「財政健全化について市場の信認を確保することは極めて重要だ」と政府に求めた。

2025年貿易赤字は2.6兆円に縮小  

財務省が発表した2025年貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆6507億円の赤字とったことが明らかになった。赤字は5年連続だったものの、赤字幅は前年比52.9%減と縮小した。背景には、トランプ米政権の高関税措置で対米輸出が5年ぶりに減少したことが挙げられている。輸出額は前年比3.1%増の110兆4480億円、輸入額は同0.3%増113兆987億円だった。また、同省は「中国政府の輸出規制による顕著な影響は見られない」と指摘している。

2025年訪日客、初めて4千万人超に  

国土交通省は2025年に日本を訪れた外国人客は推計で約4270万人となったと発表した。初めて4千万人突破したことになり、これまで最多だった前年の3687万人を15.8%上回っている。また、訪日客の宿泊や買い物などの消費額も約9兆5千億円となり、過去最高を更新している。円安傾向が続いたことや航空路線の増便が訪日客の増加したことが背景にある。一方、中国政府が呼び掛けた日本への渡航自粛で前年12月は前年同月比約45%減少していた。

スーパー売上高、6年連続前年を上回る  

日本チェ―ストア協会は2025年の全国スーパー売上高は既存店ベースで前年比2.2%増となり、6年連続で前年実績を上回ったことが明らかになった。食品メーカーでの円安による原材料価格の高騰やコメ価格高騰を背景に、店頭価格が上昇したことが挙げられている。このため、食料品が3.5%増、コメなどを含む「その他食品」が4.6%増、農産品が2.0%増などとなっている。また、同協会では「値上げ疲れによる買い控えがみられ、プライベートブランド商品は伸長した」と指摘している。

医療機関の倒産等、過去最多に  

帝国データバンクの集計調査によると、2025年の医療機関(病院、診療所、歯科医院)の倒産は過去最多の66件となり、休廃業・解散も過去最多の823件に上ることが分かった。背景には、物価高や医療機関従事者の賃上げで医療機関の経営を圧迫したことがあり、今後も高い水準での倒産・休廃業・解散が見込まれている。安心・安全と言われた医療業界もコスト増や賃上げ対応で苦慮する実情にあり、同社の2024年度調査でも営業損益が赤字となった医療機関は全体の6割を超えている。

 110番通報、過去最多の1千万件突破      

警察庁のまとめによると、全国の警察が2025年1~11月に受理した110番は前年同期比4%増の1002万3622件だったことがわかった。同庁が1月10日の「110番の日」に対応して発表したもので、過去1年間の同期間では最多となった。通報内容別に分類すると、事故などの「交通関係」が31.7%で最多となり、犯罪や不審者などの「各種情報」が17.9%だった。都道府県警別では警視庁の183万493件で、大阪が88万5797件で続き、最少は秋田の3万3090件だった。

サンマ水揚げ、ピーク比の2割程度に  

全国さんま棒受網漁業協同組合の発表によると、2025年の全国のサンマ水揚げ量は6万4737トンとなり、前年比1.7倍となったものの、ピークだった2007~09年に比べると2割程度だったことが分かった。昨年は親潮が想定以上に日本海側に入り込んだことから漁場が形成され、3年連続で漁獲量が増えている。漁獲量が増えたことから、10キロ当たりの価格は前年比約3割安くなった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1164号

世銀予測、2026年世界成長率は2.6%  

世界銀行は2026年世界経済見通しで、世界全体の成長率予測は2.6%なると発表した。前年6月時点の予測から0.2ポイント上方修正しており、背景に金融緩和や財政拡張政策によって成長を下支えするとみている。また、2027年の世界成長率は2.7%と予測しており、今年から来年は安定成長を維持するとみている。日本については2025年の1.3%成長予測から2026年は0.8%に減速するとの見通しを示している。

進む円安と長期金利上昇  

1月13日の外国為替市場で円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=159円台となった。また、対ユーロでも1ユーロ=185円となり、1999年のユーロ導入後で最安値となった。日本政府の積極財政が進み、財政状況が悪化するとの見方から円が売られる状況となった。また、同日の国債市場で長期金利の指標となる新発10年債の利回りが上昇し、終値利回りは2.160%となり、1999年2月以来、26年11ヵ月ぶりの高水準となった。

協会けんぽ、保険料率を9.9%に引下げ  

全国健康保険協会(協会けんぽ)は2026年度の全国平均の保険料率を前年度比0.1ポイント減の9.9%とすることとなった。背景には、ここ数年の賃上げにより保険料収入が増加し財政が安定していることが挙げられており、保険料引き下げは34年ぶりとなる。2012年度以降は全国平均10.0%(労使折半)に据え置かれてきたが、今回の保険料率の引き下げによって、全国の中小企業で働く社員約4千万人の手取り収入が増えることとなる。都道府県ごとの保険料率は1月末頃に決定となる。

2025年平均月収、過去最高の34万円    

厚生労働省は2025年の賃金構造基本統計調査で、フルタイムで働く人の平均月給は34万600円だったと公表した。前年比3.1%増で、比較可能な1976年以降で最高だった。学歴別にみると、大卒が前年比2.7%増の39万6300円、高卒が同2.9%増の29万7200円だった。また、年齢別に月給の上げ幅をみると、25~29歳の4.6%が最も大きく、次いで、19歳以下が4.5%増、20~24歳が4.4%で続き、最小は55~59歳の1.1%だった。

2025年企業倒産、2年連続で1万件超  

東京商工リサーチは2025年の企業倒産は1万300件だったと発表した。前年比2.9%増で、2年連続で1万件を超えており、2013年以来高い水準にある。同社では2026年も円安により原材料価格が高騰し、日銀による利上げで借入金利上昇、米政権での関税政策などといった経営リスクがあると指摘している。2025年は負債総額が前年比32.1%減の1兆5921億円で、大型倒産は少なく、小規模倒産が全体の8割近くを占めていた。

がん5年生存率、厚労省初の調査  

厚生労働省が初めて集計調査した2016年に「がん」と診断された人(15~99歳)の患者で5年生存率は、前立腺や甲状腺、皮膚は90%を超え、高かったことが分かった。逆に、5年生存率が低かった部位別では肝臓(33.4%)、膵臓(11.8%)だった。発症した部位によって大きな差が見られた。また、同省が発表した人口分布を同じと仮定する「年齢調整罹患率」から算出した人口10万人当たりの患者数が多かったのは秋田県(411.4人)で、最少は宮崎県(346.4人)だった。

 全国28道県でバス乗客は50%超減に      

共同通信の分析調査によると、47都道府県の乗り合いバス乗客数は1995年度と2024年度の国の自動車輸送統計を比較したところ、28道県で50%減少していることが明らかになった。過去30年間で、年間乗客数は約58億人から約38億人に減少していた。乗客数の減少率を都道府県毎にみると、秋田が75.5%で最も大きく、高知(71.6%)、福島(69.8%)が続いた。他方、乗客数の増加したのは0.1%増の埼玉だけで、減少率が小さかったのは千葉、東京、神奈川の大都市部だった。

家庭の不用品「隠れ試算」、推計90兆円  

メルカリが家庭で1年以上使っていない不用品を調査したところ、家計簿には表れない「隠れ資産」は推計で90兆円に上ることが分かった。同社が1年以上放置しているファッション用品などの個数を調べ、平均取引価格を参考に「隠れ資産」の総額を推計したもの。その総額は約90兆5352億円で、国民1人当たりの資産額は約71万5千円だった。1人当たり平均資産額が最も多かったのは、中部地方の89万8765円で、最も少なかったのは北海道・東北地方の48万3266円だった。

新春の集い講演会を開催します

宮古法人会では、下記の内容で新春の集い講演会を開催します。
会員以外の方も聴講できますので、ご希望の方はご連絡ください。

日時:令和8年1月20日(火)16:00~17:00
会場:浄土浜パークホテル
講師:天池 亮太 氏(大和証券職員)
演題:『2026年相場見通し』
申込先:宮古法人会事務局 TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250
    メール umineko@miyako-houjinkai.com

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1163号

日銀、日本経済は供給が需要を上回る  

日銀の発表によると、日本経済はモノやサービスに対する需要が不足し、工場の設備や生産といった供給力が余っている状態が続いていることが示された。本来であれば、値下げの動きが拡がって値下げの動きが見られる状況にあるものの、円安状況下では食料品をはじめとする物価高に歯止めがかからない状況に陥っていることを示した。円安で需給ギャップが続いているもので、需要不足の状態が2020年4~6月期から22四半期(5年半)続いていることを示している。

首相の衆院解散の意向報道で円安に  

高市首相が通常国会冒頭で衆院解散を検討していることが周辺に伝えられたことから、9日のニューヨーク外国為替市場で円安・ドル高が進み、1ドル=158円台まで進んだ。円を売ってドルを買う動きが拡がり、約1年ぶりの円安水準となった。背景には、高市首相の高い支持率を背景に衆院の解散・勝利となれば、首相が掲げる積極財政が一段と進むとの見方から、円売り圧力が高まったものと見られている。また、日経平均先物も衆院解散から政権基盤の安定期待から先物買いが進み、前日比1700円超も上昇した。

自衛隊「現状維持」が依然として最多  

内閣府の「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」によると、自衛隊の規模・能力に関して「今の程度でよい」が最も多い49.8%だった。一方、「増強した方がよい」の回答は首位に肉薄する45.2%に上り、1991年以降で最多となった。内閣府は「中国やロシア、北朝鮮による脅威が増す安全保障環境が影響したもの」と分析している。また、自衛隊に期待する役割(複数回答)では、「災害派遣」(88.3%)、「国民保護」(79.4%)、「周辺海空域などの安全確保」(78.1%)が挙げられた。

11月実質賃金、11カ月連続のマイナスに  

厚生労働省は11月の毎月勤労統計調査で、物価変動を反映した労働者1人当たりの実質賃金は前年同月比2.8%減だったと発表した。食料品をはじめとする物価高騰に賃上げが追いついていない状況で、実質賃金は11ヵ月連続でマイナスを記録した。一方、名目賃金である現金給与総額は前年同月比0.5%増の31万202円となり、47カ月連続でのプラスとなっているが、物価上昇に追いついていない状況が続いている。

20代外国人住民比率は急増の9.5%  

共同通信が2015年と2025年の住民基本台帳を分析したところ、日本国内の20代人口に占める外国人住民の比率が2015年の4.1%から10年後の2025年には9.5%と、2倍以上に増加していることが分かった。少子化の影響で日本人の若年層が大幅に減る中、外国人が労働だけでなく、社会保障の担い手としての存在感が増している。20代外国人の男女別比率は男性が10.1%、女性が8.9%で、都道府県では群馬県の14.1%が最も高かった。

医師総数、過去最多の34万7千人  

厚生労働省が発表した2年ごとに調査している医師・歯科医師・薬剤師統計によると、2024年末時点での医師総数は34万7772人で、過去最多を更新したことが明らかになった。薬剤師も過去最多の32万9045人だった。歯科医師は1.5%減、小児科医が1.3%増、産婦人科・産科医は1.2%減となっている。また、医療施設に従事する人口10万人当たりの医師数は全国で5.3人増の267.4人となり、都道府県別での最多は徳島県の345.4人だった。

交通事故死は最少も、政府目標を達せず      

警察庁の集計によると、2025年全国の交通事故死者数は前年比116人減の2547人で、1948年以降で最も少なかったことが明らかになった。しかし、政府が掲げる2021~25年度の交通安全基本計画では2025年度までに死者数を2千人以下にするとの目標には届かなかった。2025年度の死者数は65歳以上の高齢者が全体の55.9%を占めている。都道府県別の死者数は、神奈川が139人で最多となり、東京(134人)、北海道(129人)が続いた。

JTB予測、今年のインバウンドは約3%減  

JTBは2026年の訪日客は前年比2.8%減の4140万人になるとの予測している。予測は観光庁や日本政府観光局、そしてJTBグループの予約動向を基にしたもの。日中関係の冷え込みから中国や香港からの旅行客が減少すると見込んでいる。また、昨今の円安傾向や欧米やヨーロッパなどの日本ブームから旅行先に選ばれてきたが、今年は踊り場に達しかねないことともなりそうだ。一方、総消費額の予測では前年を上回る9兆6400億円を見込んでいる。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1162号

2026年度予算、過去最大の122兆円  

政府は12月26日の閣議で2026年度当初予算案を決定した。一般会計の歳出総額が122兆3092億円となり、前年度より7兆円以上も多く、2年連続で過去最大を更新した。歳入では税収が好調な企業業績を背景に7年連続で過去最高を見込むものの、必要な歳出財源を賄うことができずに約25%は国債の新規発行で賄うことになり、借金依存体質は解消されていない。予算案は1月招集予定の通常国会で審議後、3月末の成立見通しにある。

2023年度末「国の基金」残高、20兆円超  

会計検査院の調べによると、国庫補助金で独立行政法人や都道府県などに設けられた「国の基金」の2023年度末時点での残高が約20兆4157億円になることが分かった。国の基金残高の全体像が明らかになったのは初めてとなる。「国の基金」は2019年度末時点より約5倍にまで膨らんでいるが、新型コロナウイルスや経済対策への巨額計上が挙げられている。検査院では「不要な積み増しや不適切な管理実態を指摘した」うえで、「規模の見直しや使用見込みのない資金の国庫返納」を求めている。

2026年度地方交付税、8年連続で増加  

2026年度自治体に配分する地方交付税の総額は20兆2千億円となった。前年度当初予算を1兆3千億円上回り、8年連続で増額となり、20兆円を超えるのは2001年度以来25年ぶりとなる。増額となった背景には、社会保障費の増加に加えて、物価高、給食無償化や自治体職員の給与引き上げなどが挙げられている。また、自治体の財源となる地方税の軽油取引税の暫定税率廃止と、自動車取得時の地方税である「環境性能」廃止に伴い減収となる分については地方特例交付金として国が補填する。

今年日本の平均気温、歴代3位見通しに  

気象庁は11月までの日本の平均気温は平年(1991~2020年の平均)を1.25度上回ると発表した。統計を開始した1898年以降で歴代最高だったのは2024年の1.48度で、2025年は3位の高い気温となった。平均気温が上位5位の全てが2019年以降で高温傾向が続いているとしたうえで、同庁では「今後も続くかは分からないが、地球温暖化の影響もあり、長期的に見れば、上昇していくのは間違いない」との見解を示している。

日本の1人当たりのGDP、世界24位  

内閣府の発表によると、2024年の日本の1人当たりの名目国内総生産(GDP)はドル換算で3万3785ドルとなり、経済協力開発機構(OECD)加盟国38カ国の中で、24位だったことが分かった。前年度の22位から転落し、比較可能な1994年以降で最低だった。首位はルクセンブルクの13万7491ドルで、約4倍もの開きがあった。名目GDPは物価変動が反映され、物価高の日本は円ベースで金額が増えているものの、円安が進む中でドル換算では目減り影響が大きくなっている。

18歳新成人、過去2番目少ない109万人  

総務省は2026年1月1日時点の人口推計によると、新成人(18歳)は109万人と発表した。統計がある1968年以来で最少だった2024年(106万人)に次いで2番目の少なさとなっている。新成人人口で最多だったのは第一次ベビーブーム世代が成人した直後の246万人で最多を記録したものの、その後、減少傾向が続いている。一方、年男・年女の午年生まれは940万人で、十二支の中で最も少なっている。

 下請けいじめ防止、取適法が施行      

1月1日、下請けいじめを防ぐ「中小受託取引適正化法(取適法)」が施行された。発注した大企業が受注した中小企業に対しコストが見合わない取引価格を一方的に決めることや手形による支払いを禁じるもので、中小企業の価格転嫁を行う適正な取引を促すことを狙いとしている。法律では受発注する双方が対等な関係にあることを意味し、「下請け」という用語を排除し、発注側を「委託業者」、受注側を「中小受託業者」とし、双方が対等であると位置づけしたことが意義深い。

お年玉、約4割がキュシュレスを希望  

調査会社のインテージが15~19歳を対象に2026年のお年玉に関する調査を聞いたところ、スマートフォンのキャッシュレス決済でもらいたい人が38.5%に上ることが分かった。同社が2023年分から調査しており、キャッシュレスでもらいたい人の割合は上昇傾向にあり、2025年分より8.0ポイント増えている。若者は利便性を重視してキャッシュレスでの受け取りを望む傾向が強まっている。しかし、お年玉をあげる側の9割以上が現金と答えており、「ありがたみが伝わる」「対面の方は感動が大きい」とし、お年玉のミスマッチが見られた。