社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1098号

円が対ドル1%上昇、8ヵ月半ぶりの高値  

9月13日の東京外国為替市場の円相場が対ドルで1%を超える上昇で、一時1ドル=140円65銭となった。2023年12月下旬以来の約8か月半ぶりの円高ドル安水準となった。米国の景気悪化懸念が再燃したことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が来週の会合で大幅な利下げ観測、そして日銀の金融政策決定会合で利上げに前向きなこともあり、日米金利差が縮小するとの観測から円買い・ドル売りが進んだ。

高齢者人口、過去最多の3625万人  

総務省が発表した9月15日時点での65歳以上の高齢者は3625万人だったことが明らかになった。過去最多を更新しており、男性が1572万人、女性が2053万人だった。65歳以上が総人口に占める割合は過去最高の29.3%となり、世界200の国・地域の中で最も高くなっている。また、2023年時点で仕事に従事している高齢者は914万人で、20年連続での過去最多を更新し、高齢者の就業率は25.2%となり、約4人に1人が働いていることになる。

未婚若者の6割以上が結婚願望  

子供家庭庁が15~39歳の未婚者を対象に結婚願望についての調査を行ったところ、「結婚はしたい」が32.6%、「できるならしたい」が30.1%で、併せて6割を超える未婚の若者が結婚願望を抱いていることが分かった。また、結婚の障害となっている課題については(複数回答)、「出会いの場所・機会がない」が最多の29.3%で、「結婚しているイメージができない」(25.2%)、「自由や気楽さを失いたくない」(24.4%)が続いた。この調査結果を受けたワーキンググループは「官民連携による出会いの支援などに取り組む」よう政府に求めた。

再エネ、2035年度に最大80%は可能  

自然エネルギー財団は日本の再生可能エネルギー割合を2035年度に最大80%に増やせるとの分析結果を発表した。2022年度の再生エネルギー割合は約22%だが、財団では「政府が再生エネ拡大を明確に打ち出せば安心して操業計画を立てられる」として電源構成の見直しを求めている。産業革命前からの気温上昇幅1.5度抑制には世界の二酸化炭素の排出量を2019年比で65%減とすることとしており、国内では再生エネルギーの80%の実現により、目標を達成できるとしている。

2023年度末、道路橋約1万カ所が未修繕  

国土交通省が公表した老朽化が進む道路施設の点検結果によると、2014~18年度の点検で5年以内の修繕・撤去が必要とされていた自治体が管理する道路橋約6万カ所のうち、約1万カ所が期限である2023年度末時点で対策が未着であることが分かった。修繕・撤去が必要となる点検で指摘された66%の3万9688カ所は対策済で、17%が作業中、そして残る17%の1万353カ所は手つかずだった。

四年制私大定員割れ、過去最高の6割  

日本私立学校振興・共済事業団の2024年度調査によると、今春入学者が定員割れした四年制の私立大は654校に上ったことが分かった。定員割れした私立大は1989年以降で過去最高の59.2%だった。少子化が主因で、文部科学省は経営が厳しい大学の再編策の検討を進めており、今後、撤退等が加速する可能性がある。同事業団では「18歳以上人口の減少幅が大きくなったことに加え、大規模大への学生集中が定員割れ拡大につながった」とみている。

成人男性の肥満、30%超に  

厚生労働省が発表した2022年国民健康・栄養調査によると、20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合が、男性は31.7%、女性が21.0%だった。男性の肥満者が直近10年間で増加。今回の調査では新型コロナ感染拡大による生活習慣などの変化も初めて公表され、体重が「増えた」と答えた人は、男性で13.2%、女性で16.7%だった。

46%の家庭が災害への「備えなし」  

損害保険ジャパンの意識調査によると、自然災害に対する防災対策の実施状況を尋ねたところ(複数回答)、「特に何もしていない」が最も多い46%だったことが分かった。次いで、33%が「地震や津波に備えている」、24%が「台風に備えている」、22%が「大雨や洪水に備えている」答えている。備えがあると回答した人のうち、9%の人のこの1年の支出額が「0円」で、「1円~1万円未満」が最多の40%だった。支出した項目では「水」「非常食」「電池やモバイルバッテリー」が多かった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1097号

7月実質賃金、2ヵ月連続でプラスに  

厚生労働省が発表した7月の毎月勤労統計調査で、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比0.4%増となり、2ヵ月連続でプラスとなったことが明らかになった。6、7月ともに夏の賞与の伸びが底上げしたことが実質賃金の伸びにつながっており、今後も物価上昇率を上回るかどうかが焦点となる。名目賃金に当たる現金給与総額は3.6%増の40万3490円となり、31ヵ月連続でプラスとなっている。

昨年度、大企業の労働分配率は過去最低  

財務省の2023年度法人企業統計調査によると、企業が収益から人件費にどの程度使ったかを示す「労働分配率」は大企業で過去最低の水準にあることが分かった。全産業(金融・保険業を除く)で前年度比約1ポイント減の52.5%となり、1973年度の52.0%以来の低さとなっている。企業規模別にみると、資本金10億円以上の大企業でみると、労働分配率は34.7%で、1960年度以降で最も低かった。一方、企業内に蓄積された内部留保は過去最高額となっている。

男女賃金格差、女性は男性7~8割水準  

厚生労働省が公表した2023年都道府県別の男女賃金格差を初めて指数化したデータによると、女性の賃金水準は男性の7~8割にとどまっていることが分かった。賃金格差は2023年賃金構造基本統計を基にフルタイムで働く男女について、男性の賃金水準を100とした場合の女性水準を指数化したもの。全国の指数は74.8だった。数値が小さいほど格差は大きいもので、栃木が71.0で格差が最も大きく、茨城(72.1)、長野(72.8)、東京(73.0)が続いた。

6~8月、2年連続で最も暑い夏に  

気象庁は今年夏(6~8月)の日本の平均気温が平年を1.76度上回わり、統計を開始した1898年以降で最高だった昨年に並び、2年連続で最も暑い夏になったと発表した。月別では7月は統計史上1位となり、6月と8月が2位だった。気温が上昇した背景には、同庁では太平洋高気圧が日本近海に強く張り出したことや、日本近海の海面水温が高かったことに加え、地球温暖化の影響が挙げられている。長期的な気温の変化の分析では、平均気温は100年当たり1.31度のペースで上昇している。

膨らむ医療費、過去最大の47兆円  

厚生労働省の発表によると、2023年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費は概算で47兆3千億円となることが明らかになった。前年度比2.9%増で、3年連続で過去最大を更新した。年齢別にみると、75歳以上が4.5%増の18兆8千億円、75歳未満は1.7%増の26兆2千億円だった。1人当たりに換算すると、75歳以上は96万5千円だったのに対し、75歳未満は25万2千円で、その差は3.8倍もあった。高齢化の進展で医療費はさらに膨らむ可能性があり、費用を抑える対策が求められている。

プラごみ排出、インドが930万トンで最多  

英リーズ大チームの分析によると、世界中から2020年に環境中に放出され環境汚染につながったプラスチックごみは5210万トンだったことが明らかになった。このうち、インドが最大の930万トンで、世界全体の5分の1を占める量だった。同チームは、2020年に世界で発生したプラスチックごみは2億5170万トンが発生し、このうち約20%に当る5210万トンが環境中に廃棄されたと分析している。

男女喫煙率、過去最低の14.8%  

厚生労働省の2022年国民健康・栄養調査によると、たばこを習慣的に吸っている20歳以上の男女の割合は14.8%だった。3年前の前回調査に比べ1.9ポイント減となり、過去最低を更新した。男女別の喫煙率をみると、男性が24.8%、女性が6.2%だった。年代別で最も高いのは男性が30代の35.8%、女性が40代の10.5%だった。また、喫煙者のうち、喫煙をやめたいと思う人は25.0%だった。

20~60代男女43%が「自分は健康」  

J&J(ジョンソン・エンド・カンパニー)メディカルカンパニーが全国の20~60代男女を対象にヘルスリテラシーの自己評価調査を行ったところ、43.6%の人が「自分は健康だと思う」と答えていることが分かった。また、調査で「健康寿命を延ばしたい」と答えた人は47.1%に上り、「寿命を延ばしたい」(18.4%)と答えた人を大きく上回った。「スマートウォッチ」などの健康管理デジタルツールを「活用している」と答えた人の割合は20代で最も高く、男性の60代でも使用率が高かった。

税務研修会・交流会を開催します

 令和6年7月10日付 仙台国税局の人事異動に伴い、宮古税務署長 郡 晴雅氏が着任されましたので、名刺交換会を兼ねて税務研修会及び交流会を開催します。
 聴講をご希望の方は、宮古法人会事務局までお申し込みをお願い致します。

〇税務研修会16:00~17:00
  日 時:令和6年9月20日(金)
  会 場:ホテル近江屋
  演 題:『電話相談 こぼれ話』
  講 師:宮古税務署長 郡 晴雅 氏

〇交流会17:00~18:30
  会 費:6,000円(当日キャンセルは会費を頂戴します)

申込み 9/12までに、法人名・出席者氏名を宮古法人会事務局までご連絡
    ください。
     電話番号 0193-63-1214/FAX0193-63-2250
     メール umineko@miyako-houjinkai.com

 
  

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1096号

最低賃金、全国平均で1055円に  

厚生労働省が2024年度都道府県別の最低賃金を集計したところ、時給の全国平均は前年度比51円増の1055円だったことが明らかになった。前年度からの引き上げ額は過去最大で、国が示した「目安額」の50円を27県で上回った。物価高や人手不足、歴史的な賃上げとなった今春闘を背景に、最低賃金も大幅に増額となった。引き上げ額が最も大きいのは徳島の84円増で、岩手と愛媛(59円増)が続いた。最低賃金が全国で最も高かったのは東京の1163円で、最低は秋田の951円で、その格差は212円だった。

NY株式市場株価、最高値を更新  

8月26日のニューヨーク株式市場でダウ工業株平均が値上がり、終値は前週末より65.44ドル高い4万1240.52ドルとなった。約1か月ぶりに史上最高値を更新した。前週末に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が「政策を調整の時が来た」と利下げを強く示唆した発言を受け、9月の金融政策の決定会合で利下げが行なわれるとの見通しから株式が買われた。

2024年上半期出生数、最少の35万人  

厚生労働省は人口動態統計速報値で、2024年上半期(1~6月)の出生数は35万74人だったと発表した。前年同期比5.7%減となり、1969年以降で上半期としては最少だった。この状態で推移すれば、通年での出生数は初めて70万人を割り込む可能性がある。新型コロナウイルス禍で結婚する人が大幅に減少したことに加え、未婚や晩婚が広がったことが影響しているとみられている。一方、2024年上半期の死亡数は1.8%増で、出生数を差し引いた自然減は46万1745人だった。

漁業者数、過去最少の12万人  

農林水産省の2023年漁業センサスによると、全国の漁業者数は12万1230人となり、過去最少を更新したことが明らかになった。前回2018年に実施されたセンサスから20.1%減と漁業者数は大幅に減っている。高齢化や後継者不足を背景に減少が続いている。漁業者の年齢別にみると、65歳以上が全体の39.2%を占めている。日本の水産業は気候変動の影響や資源量の減少から一部の魚種不漁が深刻化しており、厳しい環境にある。

国税滞納残高、4年連続増の9276億円  

国税庁の発表によると、2023年度末の国税滞納額は前年度比3.7%増の9276億円だったことが分かった。4年連続で増加となった。滞納残高の内訳は、所得税が3815億円、消費税が3580億円、法人税が1233億円、相続税が560億円などとなっている。国税滞納残高は1998年度末の2兆8149億円をピークに、2019年度末には7554億円まで減少したものの、コロナ禍の影響によって2020年度末には増加に転じていた。

失業率、5ヵ月ぶり悪化の2.7%  

総務省は7月の完全失業率は2.7%だったと発表した。5か月ぶりの悪化となり、背景には、より良い条件を求めるなどして自発的に離職した人が前年同月比で7万人増加したことが挙げられている。完全失業者は188万人で、4ヵ月連続で増加している。男女別の失業率は、男性が前月比0.1ポイント悪化の2.7%、女性は0.2ポイント悪化の2.6%だった。同省では「物価高騰の影響で生活費を稼ぐために転職を目指すケースもみられ、活発化している」とみている。

アニメ市場、過去最高の3390億円  

帝国データバンクの調査によると、国内のアニメ制作業界の市場規模は2023年に3390億2千万円となったことが分かった。前年比22.9%の増加で、過去最高を記録した。アニメ映画などのヒット作に恵まれ、興行収入の増加が制作会社の業績を押し上げたことが挙げられている。同社では、アニメ制作を受託して完成させる元請け企業は収益が改善しているが、原画や背景、特殊効果などの専門分野を担う下請け企業の43.1%は2023年の損益は赤字だったと分析している。

教員が人生で一番影響を受けた有名人は  

ジブラルタ生命保険が全国の20~69歳の教員2000名を対象に「今までの人生で一番影響を受けた有名人」を尋ねたところ、1位はイチローさん、2位は大谷翔平さんだったことが分かった。男女別では、男性は1位がイチローさん、2位が坂本龍馬、3位が大谷翔平さんだったが、女性は1位が大谷翔平さん、2位がイチローさん、3位がヘレン・ケラーだった。選出理由の回答で、イチローさんには「ひたむきに努力するところ」、大谷翔平さんには「謙虚な姿勢と諦めない強さ」といったコメントが寄せられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1095号

2026年度以降の財政黒字化目標見送り  

政府が閣議決定した経済財政運営指針「骨太方針」と成長戦略「新しい資本主義実行計画」で、基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2025年度に黒字化する目標を堅持したものの、2026年度以降の具体的な黒字化目標は見送った。骨太方針では2030年度までの財政健全化計画を提示したが、2026年度以降については「取り組みの成果を後戻りさせない」との表現にとどまり、プライマリーバランスの黒字化目標年次には触れなかった。今後の財政運営の厳しさを象徴している。

米FRB議長が9月の利下げを示唆  

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8月23日の講演で「調整の時が来た。方向性は明確だ」と述べ、次回開催予定の9月会合で利下げする可能性を示唆した。この発言を受け、外国為替市場では一時、1ドル=144円台後半まで円買いドル売りの円高が進んだ。FRBが9月に利下げすることになれば4年半ぶりとなり、米国の金融政策の転換点となり、世界経済に影響を与えるものとみられている。利下げ幅については0.25%か0.5%になるか見方が分かれている。

コメ高騰、20年ぶりの上昇率に  

総務省の発表によると、7月の全国消費者物価指数でコメ類が前年同月比17.2%上昇した。上昇率は前年の冷夏で生育不良で不作だった2004年以来20年ぶりとなる。昨夏の猛暑による高温障害で市場に出回るコメ量が減少したことに加え、インバウンドによる外食需要が高まったことが背景にあり、スーパーなどの小売店で品薄となっている。農水省では2024年産米は順調に生育が進み、「新米は9月まで年間出荷量の4割程度が出回り、品薄は順次、解消していく」としている。

7月訪日客、月間最多の329万人  

政府観光局の発表によると、7月に日本を訪れた外国人客は推計で329万2500人となり、月間最多を更新するとともに、300万人超えは5か月連続となったことが明らかになった。また、1月からの累計訪日外国人客は2107万人となり、過去最速で2千万人を達した。円安に加え、各国での夏休みなど長期休暇シーズンに入ったことも訪日客の増加要因として挙げられている。主な国・地域別では中国が前年同月比約2.5倍の中国が初めて首位となった。

国債費、過去最大の28兆円を計上へ  

財務省は2025年度一般会計予算の概算要求で国債の元本返済と利払い費に充てる国債費として、28兆9116億円を計上する方針であることが分かった。過去最大の国債費となった背景には、膨らみ続ける国債への償還が大きくなったことに加え、日銀の政策変更から長期金利を2025年度は1.9%から2.1%に引き上げたことが挙げられている。次年度は利払い費負担が増加したことにより、政策経費が縮小せざるを得ない状況にある。

交通遺児、16%がヤングケアラー  

交通遺児育英会の調査で、交通事故で保護者が死亡したり、重度障害で就学が困難になった学生の15.8%が家族の世話を日常的に行うヤングケアラーであることが分かった。「世話をする家族がいる」と答えた内訳では、高校生が16.7%、大学生・短大生が15.9%で、世話の対象は「父親」が36.2%で最も多く、「母親」が29.3%で続いた。その頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」と答えた人は全体の36.2%を占めた。同会では「自治体と連携し支援していきたい」としている。

2026年、自動車保険料を引き上げ  

損害保険料算出機構は自動車保険料を算定する目安となる参考純率を平均5.7%引き上げる方針を決めた。これを受け、損保各社は2026年以降の保険料に反映する見通しで、自動車保険料の引き上げは3年連続となる。引き上げの背景には、物価高による修理費の高騰に加えて、新型コロナウイルス禍で減った交通量が回復したことにより事故が増加したことが影響している。具体的な改定率は車種や補償内容により異なる。

キャッシュレス決済、過去最高の4割に  

経済産業省のまとめによると、2023年のキャッシュレス決済の総額は126兆7千億円で、消費全体に占める割合も39.3%だったことが明らかになった。政府は2025年までに4割を達成する目標をほぼ達成したことになる。キャッシュレス決済は、現金コストの削減や人手不足対策、インバウンド(訪日客)増加が続いており、さらに拡大する見通しにあるが、世界の主要国と比較すると依然として低位にある。キャッシュレス決済は新型コロナウイルス流行前の2019年は26.8%だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1094号

GDP、年率換算で初の600兆円突破  

内閣府は2024年4~6月期の名目国内総生産(GDP)は年率換算で物価上昇を背景に約607兆円となり、初めて600兆円を超えたと発表した。物価変動の影響を除いた実質GDPの実額は約559兆円で、前年同期の約563兆円を下回っている。GDPの約6割を占める個人消費だが、物価上昇による水膨れの感が否めず、成長の実感は乏しいともいえる。民間シンクタンクは7~9月期もプラス成長を見込んでいるが、個人消費の回復ペースは鈍化するとみている。

概算請求総額が過去最大の115兆円  

2025年度一般会計の予算編成に伴い各省庁が財務省に提出する概算要求総額が過去最大の115兆円となる見通しであることが分かった。防衛力強化に伴う防衛費が過去最大に膨らむとともに、高齢化の進展で社会保障費の増額が主な要因となっている。加えて、膨らみ続けている政府の借金である国債の利払い費の想定金利を日銀の金融緩和策の修正に伴う長期金利の上昇から利払い費が増えることになる。概算要求を基に12月下旬に政府が2025年度当初予算案をまとめる。

2023年度食料自給率、3年連続の38%    

農林水産省は2023年度のカロリーベースの食料自給率は3年連続で38%だったと発表した。生産額ベースでの自給率は前年度比3ポイント上昇の61%だった。カロリーベースの自給率は小麦の生産量が増えたことに加えて原料の大半を輸入に依存する油脂類の消費量が減ったものの、テンサイが病害の影響により製糖量が減少したことが挙げられている。一方、生産額ベースは畜産物や油脂類の輸入額が減少したことから、前年度より上昇した。

気象庁、初の「南海トラフ巨大地震注意」  

8月8日、震源地を南海トラフ巨大地震の想定震源域内とする宮崎県南部の日向灘とする震度6弱の地震があったことを受け、気象庁は初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。臨時情報では最大規模の地震が発生した場合、関東から九州にかけての広い範囲で強い揺れや太平洋沿岸での高い津波が想定されるとして1週間程度、注意を呼び掛けている。評価検討会の平田会長は「平時より発生する可能性が数倍高い」として、備えを呼び掛けた。

国の借金、過去最大の1311兆円に  

財務省の発表によると、国債と借入金、短期証券を合わせた政府の借金は6月末時点で1311兆421億円だったことが明らかになった。3月末時点から13兆8805億円増え、過去最大を更新するとともに、初めて1300兆円を突破した。物価高対策などに伴う歳出が拡大し、税収だけで補うことが叶わず、借金に依存する状況となっている。加えて、政府は独立行政法人などの債務を保証しており、保証債務は29兆8154億円に上っている。

熟年離婚の割合が過去最高の23%に  

厚生労働省の2022年人口動態統計で、離婚の全体件数は17万9099組で、このうち同居期間が20年以上の「熟年離婚」は3万8991組で、離婚全体の23.5%を占めている。熟年離婚はこの20年以上、4万組前後で高止まりしてきている。離婚カウンセラーの岡野厚子さんは「今や男性の平均寿命は81歳と大きく延び、子どもが独立すると、定年後に夫婦で過ごす時間が長くなり、性格の不一致などから一緒にいることが耐えられず、夫婦関係をリセットするケースが目立つ」とみている。

2026年度、介護職員は25万人不足に  

厚生労働省が公表した推計結果によると、2026年度に介護職員が全国で約25万人不足することが分かった。高齢化の進展で介護サービスの需要増加で2026年度に介護職は約240万人が必要となるものの、2022年度の実働数は約215万人で、その差を不足数としている。また、同省の推計では、2040年度には約57万人の介護職員が不足するとしている。同省では「今後も人手不足は深刻な状況が続く」とみており、「処遇改善や外国人材の受け入れを進める」としている。

サンマ初水揚げ、今年は1キロ626円  

8月16日、根室市の花咲港でサンマ約34トンが初水揚げされ、初競りで1キロ626円の値がついた。前年は過去最高額を記録した1キロ14万400円から大きく下回る価格となり、根室市内の店頭では1匹80円で販売された。漁業者は「例年より量が多く、魚体も大きく、今後に期待できる」と話し、お薦めの食べ方について「刺身」を推奨している。同日には他に棒受け網漁の大型船2隻が戻り、約36トンが水揚げされる見込みで、今秋はサンマが以前のように食卓に上りそうだ。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1093号

日銀利上げを0.25%、国債購入は半減  

日銀は7月31日の金融政策決定会合で、政策金利の無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%程度とする追加利上げを決定した。3月にマイナス金利の誘導目標を0~0.1%程度とするというマイナス金利政策の解除から4ヵ月を経ての利上げ決定となった。さらに、植田日銀総裁は記者会見で、「物価上昇率が想定通理であれば、一段の調整がある」として、年内にさらなる利上げを行う可能性を示唆している。また、会合では国債購入額を月3兆円程度に半減することも決定した。

日経平均株価、史上最大の下げ幅に  

8月5日の東京株式市場の日経平均株価は3万1458円42銭で取引を終え、前日比4451円28銭安となった。下げ幅は1987年の米国株式相場が大暴落した、いわゆるブラックマンデーの翌日に記録した3836円下落を超える、史上最大の大きさとなった。下落となった背景に、米景気減速が日本経済に悪影響を及ぼす懸念が広がったことに加え、外国為替市場での円高進行から国内の輸出企業へのダメージが強いとの懸念から幅広い銘柄で売りが先行した。

コメ在庫、25年ぶりに過去最少に  

農林水産省は2024年6月末時点での主食用米の民間在庫量は156万トンだったと発表した。前年同期から約2割に当たる41万トン減少し、1999年以来25年ぶりに過去最少となった。背景には、2023年米が高温障害で収穫量が減ったことに加え、インバウンド需要で消費が拡大したことが挙げられている。今年も猛暑が続き、品質低下で流通量が落ち込む懸念がある。加えて在庫減少が長引くことになれば、コメ価格の高値水準での推移ともなりかねない。

直近1年間のカスハラ被害、企業の15%  

帝国データバンクが企業を対象に直近1年間のカスタマーハラスメント被害の有無を調査したところ、被害があった企業は全体の15.7%に上ることが分かった。業種別にみると、小売業が34.1%で最も多く、金融業が30.1%、不動産業が23.8%、サービス業が20.2%で続いた。一方、「どこまでの発言・行為がカスハラに該当するのか不明で判断しづらい」との意見もあった。同社では「カスハラの基準を明確にし、許さない雰囲気を醸成することが重要だ」としている。

ガソリンスタンド、29年連続での減少  

経済産業省の発表によると、2024年3月末時点での全国のガソリンスタンド(給油所)は前年同月比2.0%減の2万7414カ所となることが分かった。減少は29年連続で、背景に過疎化の進展や自動車の燃費改善などでガソリン需要が縮小してきていることや後継者不足が挙げられている。減少幅が最も大きかった都道府県では、熊本の4.9%減で、佐賀(4.4%減)、鳥取(3.0%減)が続いた。

男性の育休取得率、初めて30%超に  

厚生労働省は2023年度雇用均等基本調査で、男性の育児休業取得率は30.1%だったと発表した。11年連続での上昇で、前年度の17.1%から急増し、初めて3割を超えた。事業所の規模別に男性の育児休業取得状況をみると、従業員が500人以上は34.2%だったが、5~29人は26.2%にとどまっており、同省では「中小企業では人繰りや就業規則の改定作業が支障になっている可能性」を指摘している。政府は民間企業の男性育休取得率を2025年までに50%とする目標を掲げている。

再訪したい国、「日本」が首位に輝く  

電通が観光で再訪したい国を尋ねた調査で、日本が世界首位となる34.6%だった。2位にはシンガポール(14.7%)、米国(13.0%)、韓国(10.5%)だった。日本を訪れたいでの期待では「多彩なグルメ」が最も多い28.6%で、「他国と異なる独自の文化」(27.9%)、「他国にない自然景観」(25.6%)が続いた。都道府県別の認知地名は東京(55.6%)、大阪(46.4%)、京都(43.3%)だった。同社は「人気の地域に人出が集中する傾向にあり、各地の底上げが求められる」と指摘している。

余暇の過ごし方、「国内旅行」が最多  

日本生産性本部は2023年の余暇の過ごし方を調査した「レジャー白書2024」で、1位に2年連続で「国内観光旅行(日帰りを含む)」が48.7%で最多だった。コロナ禍前の2019年水準である54.3%には届かないものの、国内旅行の平均費用は前年から約3万円増の約13万3千円だった。2位には前年の4位から順位を上げた「外食」(39.2%)となり、「動画鑑賞」(37.0%)、「読書」(36.3%)、「音楽鑑賞」(34.5%)が続いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1092号

日本人の人口は過去最大86万人減  

総務省は人口動態調査で今年1月1日時点での外国人を含む総人口は1億2488万5175人だったと発表した。前年比約53万人下回っており、日本人に限定すると1億2156万1801人となり、約86万1千人減少している。15年連続での減少。死者数が過去最多の約158万人で、出生者が最少の約73万人だった。都道県別に日本人を見ると、東京だけが0.03%増となり、減少率が最大だったのは、秋田の1.83%で、青森(1.72%減)、岩手(1.61%減)が続いた。

コロナ、8~9月流行拡大を感染研が予測  

国立感染症研究所は新型コロナウイルスの流行が8~9月にかけて拡大するとの予測を厚労省のヒアリングで明らかにした。現在、感染の主流である変異株「KP・3」は重症化リスクが高まっているとのデータはないが、感染研では「感染したことがある人やワクチン接種者など、免疫がある程度ある人も感染の可能性がある」と指摘した。また、武見厚労相は「昨年を上回る形で感染者が増加しており、熱中症と併せて警戒すべきだ」と呼び掛けている。

2025年度基礎的財政収支、黒字化に  

政府は7月29日開催される経済財政諮問会議で示す国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の中長期試算で2025年度に8千億円の黒字になるとの見通しであることが分かった。前回1月に示した試算の赤字見込みから一転して黒字化になるとの試算の背景には、物価高や企業業績が堅調なことから税収増になると見込んでいる。ただ、政府は今秋に2024年度補正予算編成で経済対策をまとめるだが、補正予算の規模が膨らめば、2025年度の財政黒字化は遠のく懸念がある。

2024年度最低賃金、全国平均1054円  

中央最低賃金審議会の小委員会は2024年度の最低賃金の全国平均を時給1054円とする目安額を取りまとめた。引き上げ幅は現在の1004円から50円となり、引上げ幅は2023年度の43円を上回り、過去最大となる。目安額は経済情勢に準じ、47都道府県をA~Cの3区分ごとに設定されるが、上げ幅は大都市部のAランク、地方部を含むB・Cランクともに50円となる。今後、都道府県ごとの地方審議会において、目安額を参考に決定され、10月以降、順次適用されることになる。

7月21日の世界平均気温、史上最高に  

欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」の発表で、今年7月21日の世界平均気温は17.09度となり、1940年以降の観測で史上最高を更新したことが明らかになった。これまで最高だった2023年7月6日の17.08度を上回っている。月単位での世界平均気温は今年6月まで13カ月連続で最高を更新。背景には、人類の活動による気候変動とエルニーニョ現象の影響が挙げられている。同機関では「今後の数か月、数年間で新たな記録が更新される」と推測している。

日本人女性の平均寿命、39年連続首位  

厚生労働省の発表によると、2023年の日本人の平均寿命は、女性が87.14歳、男性が81.09歳だったことが分かった。女性は39年連続で世界1位となり、男性は前年の世界4位から5位となった。また、平均寿命は前年比で、女性が0.05歳、男性が0.04歳延びていた。同省では前年から平均寿命が延びた理由について「昨年の新型コロナウイルスによる死亡者数が前の年と比べ1万人ほど減っていることが影響している」とみている。

ふるさと納税、初めて1兆円を超える  

総務省の集計によると、ふるさと納税制度による寄付総額が2023年度に初めて1兆円を超えたことが明らかになった。ふるさと納税制度の利用者も過去最多の1千万人規模に達する見通し。寄付額や利用者の増加の背景には、住民税が軽減されることに加え、返礼品目の充実や仲介サイトによる特典が付与されたことが挙げられている。2008年度が始まったふるさと納税制度だが、2018年度に5千億円を突破し、2022年度は9654億円と順調に伸びてきている。

1人の「単独世帯」割合、最高の34%  

厚生労働省が公表した2023年国民生活基礎調査によると、昨年6月1日時点での全国の世帯数は5445万2千世帯で、このうち1人の「単独世帯」は最多の1849万2千世帯で、全体に占める割合は34.0%だった。単独世帯は2001年に1101万世帯だったが、約20年近くで約1.7倍に増加した。65歳以上の高齢者約3953万人の家族形態をみると、「夫婦世帯のみの世帯」1593万8千人と最も多く、「子と同居」「一人暮らし」が続いている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1091号

IMF、2024年世界経済成長率は3.2%  

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しで、今年の世界全体の実質成長率を3.2%とした。日本は4月時点の予測から0.2ポイント下方修正の0.7%とした。IMFは「米国と中国などの貿易摩擦の激化が経済に与える悪影響を及ぼす」との懸念を示すとともに、「今年の選挙結果で経済政策が大きく揺れ動く可能性があり、世界経済に負の波及効果をもたらす」と、アメリカ大統領選に言及した。

では

2024年度消費者物価指数は2.8%上昇  

内閣府が経済財政諮問会議に示した試算で、2024年度の消費者物価指数は前年度比2.8%上昇するとの見通しを示した。1月に閣議決定した見通しから0.3ポイント上方修正したもので、背景には円安による輸入物価が上昇するとしている。また、実質国内総生産(GDP)の成長率は自動車不正認証による生産・出荷停止を受け、0.4ポイント低い0.9%増とした。内閣府の試算から見えてくるのは、物価高が家計の重荷となり、個人消費を冷え込ませる構図がこれからも続くことである。

上半期の訪日客、過去最多の1778万人  

2024年1~6月に日本を訪れた外国人客は累計で約1778万人だったことが明らかになった。上半期としては過去最多となり、この状況で推移すれば、2024年の年間累計は過去最多を更新する状況にある。併せて、訪日客による1~6月の消費額は約3兆9千億円で、このまま推移すれば、年間で前年に過去最高を記録した約5兆3千億円を超えるとみられている。ただ、訪日客は都市部に偏りがちで、地方への誘致や混雑やマナー違反によるオーバーツーリズム(観光公害)への対策が求められている。

コメ卸価格、11年ぶり高値の1万5千円超  

農林水産省が発表したJAグループなどがコメを業者に卸した際の「相対取引価格」は2023年産米の全銘柄平均で玄米60㎏当たり1万5886円だったことが明らかになった。2012年産米が1万6127円となった2013年8月以来、11年ぶりの高値水準となった。背景には、2023年産米が猛暑による高温被害で供給量が少ないことに加え、インバウンドによる訪日客が増加したため外食需要が拡大したことが挙げられている。

若者世代、「心の不調」を身近に感じる  

2024年版厚生労働白書案によると、精神障害などにより日常生活に支障が出る「こころの不調」を身近に感じる人は、20代・30代で70%以上に達するとの調査結果が明らかになった。アンケート調査では、心の不調を「身近に感じる」「どちらかといえば身近に感じる」と答えた人の合計は20代で72.6%、30代も72.6%と高く、40代50代では徐々に低下し、60代は43.0%、70代以降は29.6%だった。白書案では保険や医療、福祉などの関係機関が連携した支援を重視している。

中古品販売額、12年間で倍増の6兆円 12年間で  

内閣府の調査によると、車や衣料品などの中古品販売額が6兆2千億円になったことが分かった。2010年からの12年間で2倍近くに拡大している。背景には、物価高への節約志向の高まりに加え、メルカリなどのフリマアプリの普及が挙げられている。2022年の主な内訳では、中古車が全体の過半数を占める3兆3100億円に上り、衣料・服飾品が5100億円、ブランド品が3100億円、家具・家電が2700億円などとなっている。

上半期のM&A、過去最多の2300件  

企業の合併・買収(M&A)調査を行うレコフデータの発表によると、日本企業が関わる2024年度上半期(1~6月)のM&Aは2321件だったことが分かった。前年同期比19.4%増で、調査開始の1985年以降で上半期としては最多となった。内訳では国内企業同士のM&Aが1823件、国内企業による海外企業のM&Aが340件、海外企業による国内企業のM&Aが158件となっている。

夏休み予算、前年を下回る平均5.8万円  

調査会社のインテージが15~79歳を対象に、夏休みの予算を尋ねたところ、平均は前年比2.6%減の5万8561円だったことが分かった。予算減少の理由で、「給与が増えないから」(35.2%)、「電気代・ガス代が上がるから」(33.1%)が挙げられた。夏休みの予定を尋ねたところ、「自宅で過ごす」が最も多い36.9%で、「宿泊ありの国内旅行」(19.1%)、「ショッピングや食事など」(18.5%)、「自分の実家に帰省」(12.9%)が続いた。