社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1134号

2024年出生数、初めて70万人割り込む  

厚生労働省は人口動態統計で2024年の出生数(子どもの数)は68万6061人だったと発表した。統計を始めた1899年以来初めて70万人を割り込んだ。女性1人が生涯で産む子どもの推定人数である合計特殊出生率は1.15となり、過去最低を更新している。出生数に影響する婚姻数は48万5063組で前年より約1万組増加しているが、「子どもを持ちたくない」とする若者の意識を浮き彫りにしている。

OECD、2025年世界成長率は2.9%  

経済協力開発機構(OECD)は2025年の世界全体の実質経済成長率の予測は2.9%と発表した。3月時点の前回予測から0.2ポイント引き下げており、背景に米政権の高関税政策を挙げている。今回の経済成長率の予測では、米国が0.6ポイント引き下げの1.6%と予測し、日本は0.4ポイント引き下げの0.7%成長とみている。OECDは「貿易障壁の増加や政策の不確実性が続けば、成長見通しに深刻な影響を及ぼす」と世界経済の先行きに厳しさを示している。

1~3月期設備投資、過去最大を更新  

財務省は1~3月期の法人企業統計で、全産業の設備投資(金融・保険業を除く)は前年同期比6.4%増の18兆7975億円だったと発表した。2四半期ぶりのプラスで、18年ぶりに過去最高を更新した。とくに、鉄鋼や運輸・郵便業が好調だった。売上高は4.3%増の404兆2311億円で過去最大となった。一方、経常利益は3.8%増の28兆4694億円で、製造業が9兆448億円だったが、非製造業が19兆4246億円だった。

4月の実質賃金、4カ月連続で減少  

厚生労働省は4月の毎月勤労統計調査で物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比1.8%減となり、4ヵ月連続でのマイナスとなったと発表した。企業の大手で高い賃上げ要求への満額が相次ぎ、現金給与総額が増加したが、依然、賃上げが物価上昇に追い付いていない状況となっている。現金給与総額は2.3%増の30万2453円となり、40ヵ月連続での増加となっている。一方、物価変動を示す消費者物価指数は4.1%上昇している。

生活保護申請件数、5年連続で増加  

厚生労働省が発表した2024年度の生活保護申請件数は25万9353件に上ったことがわかった。前年度に比べ3.2%の増加で、申請件数の増加は5年連続となっている。背景には、高齢単身世帯の増加が挙げられている。また、同省は今年3月時点の生活保護の全受給世帯数は前年同月比0.2%減の164万7346世帯となっていると併せて発表した。

脳卒中、3割が退院後に復職できない  

厚生労働省研究班の調べによると、脳卒中の治療を受け、退院した患者の約26%が半年経っても復職できていないとの調査結果が明らかになった。調査班は岩手をはじめ7府県で、2023年10月~2024年3月の半年に脳卒中で入院した患者約1万9千人を対象に分析したもの。発症前に就労していた69歳以下の人で治療を終え退院した人で、急性期の治療を終えて退院した1840人のうち、484人が復職していなかった。研究班ではこうした人は全国に1万人近くいるとみている。

女性地方議員の5割強がハラスメント被害  

内閣府が都道府県と市区町村の地方議会に所属する議員を対象にした調査で、女性議員自身や家族らが何らかのハラスメント被害を受けた経験があるのは53.8%だったことが明らかになった。男性議員は23.6%で、女性議員は男性議員の2倍近い結果だった。女性議員がハラスメントを受けた人を複数回答で尋ねたところ、女性議員である議員本人が94.2%と圧倒的だった。ハラスメントの加害者は、「他の候補者、その支持者、同僚議員」が65.7%で、最も多く、次いで「有権者」だった。

コメの適正価格、消費者と生産者で開き  

全国の19地方紙が行なった合同アンケート調査結果によると、コメ5キロの購入適正価格を尋ねたところ、消費者は2000円台の最多回答が48.2%に達する一方、生産者の最多回答は3000円台が44.9%だった。消費者と生産者では適正価格に開きが見られた。また、国産米よりも割安な輸入米の拡大については、消費者は反対が57.8%で、生産者は反対が75.3%となっており、国産米を支持する意向が見られた。さらに、国が生産者の所得を支援する施策が必要かと尋ねたところ、「必要」とする消費者の89.0%、生産者が90.4%だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1133号

日本の対外純資産残高は世界2位に転落  

財務省は日本政府や企業、個人投資家が海外に持つ資産から負債を差し引いた対外純資産残高は2024年末時点で533兆500億円だったと発表した。1年前時点から12.9%増加し、過去最大となった。しかし、ドイツは経常黒字などが積み重ねてきた資産が大きく、569兆6512億円となり、ドイツに首位を明け渡し、世界2位となった。国際通貨基金(IMF)によると、主要国・地域別の対外純資産は、中国が516兆円、香港が320兆円などとなっている。

金利上昇で国債評価損は28兆円超  

日銀が発表した2025年3月期決算で、保有する国債の評価損は3月末時点で28兆6246億円に上ることが明らかになった。評価損は1年前時点から3倍超となり、過去最大。背景には、日銀による政策金利の引き上げによって、長期金利が上昇したことが挙げられている。評価損について、日銀は国債が満期を迎えて元本が償還されるまで保有することを前提にしており、「日銀に対する信認や政策推進に影響はない」としている。ちなみに、3月末時点での国債保有残高は575兆9308億円となっている。

財政審意見書、国債利払い費増に提言  

財成制度等審議会が発表した建議(意見書)で、日銀の利上げで国債の利払い費増加が見込まれることから、「一層の緊張感を持って財政運営に臨む必要がある」との提言を発した。また建議では、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化が「2025年度から26年度に変更されている」に変更されていることに、「可能な限り早期に実現すべき」と提言した。日本の対GDP比の債務残高は先進国の中でも最悪な水準にあり、建議で「国債の格下げや長期金利の急騰を招きかねない」として「隙のない財成運営が求められている」と建議している。

米の関税政策、中小の4割が「影響ある」  

中小企業基盤整備機構が中小企業約2300社を対象に行ったアンケート調査で、海外と取引がある中小企業が米政権の関税政策に43.0%が「影響がある」と答えていることが分かった。このうち2割弱の企業は「海外売上高が40%以上減少する」と見込んでいる。一方、具体的な対応策を尋ねたところ、大半が「対応策の予定はない」「分からない」との答えが多かったが、「販売価格への転嫁」「生産体制の見直し」を行う企業があった。

7~9月電気・ガス料金補助を閣議決定  

政府は7~9月の一般家庭での電気・ガス料金について月千円程度の補助することを発表した。昨年夏に実施した支援策に比べ、円高ドル安という為替相場傾向に加えて、エネルギー価格の下落を背景に、補助額は縮小すると見込んでいる。政府は補助政策の経済対策として2025年度予算の予備費から3881億円の支出を決定している。電気・ガス料金支援は2023年1月から行なわれており、これまで累計予算額は約4兆6千億円に達する。

日本郵便、英数字7桁番号で荷物配達  

日本郵便は7ケタの英数字による自宅住所を伝えられるインターネット上での「デジタルアドレス」を導入することを発表した。このサービスは、ネット通販などを利用する際に、7桁の英数字番号を入力するだけで、自宅に荷物が届く仕組みで、これまでの郵便番号や自宅住所の入力が不要となる。デジタルアドレスはネット通販などを利用する個人に「ABC-1234」といった固有番号を割り当てる仕組み。日本郵便の無料会員サービス「ゆうID」と紐付けられ、転居者は「ゆうID」に登録した住所を変更するだけで引っ越し先にも届けられる。

山形県、12番目の人口100万人割れ  

山形県は6月1日現在の推計人口は99万9378人となり、都道府県のうち12番目で100万人を割り込んだと発表した。同県人口のピークは1950年の135万人強だったが、2018年に110万人を割り込み、毎年1万人以上のペースで減少してきている。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、同県は人口減少が抑えられたケースでも2050年に71万人、2070年に49万人になるとみられている。人口100万人未満の都道府県は秋田県や富山県など11県があり、早急に社会・経済の活力を維持する対策が待たれる。

「サラっと川柳」、ベスト10決まる  

第一生命保険が発表した「サラっと一句!わたしの川柳」ベスト10が約7万人の投票のもと、決定した。1位には「AIの 使い方聞く AIに」が選出され、「久しぶり 笑顔は出るが 名前出ず」「セルフレジ 母に店員 二人付く」が続いた。世相を反映し思わず失笑がこぼれる川柳ばかりだが、最新技術を使いこなせない姿、物価高やコメ不足など、生活苦に追いやる姿を詠んだ作品が上位に選出されている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1132号

ムーディーズ、米国債を最上位から格下げ  

格付け会社ムーディーズ・レーティングスは米国債の格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に引き下げた。引き下げた理由として同社は膨らみ続ける36兆ドル(約5400兆円)の債務の持続性に懸念があるとしている。同社は主要格付け3者の中で、最上位の「Aaa」を維持してきたが、「現在検討されている米政権の財政案によって義務的な歳出が複数年に亘り大幅に削減されるとは考えにくい」としつつ、「米国の財政状況は過去と比較して悪化する可能性が高い」としている。

2024年度実質賃金は0.5%減に  

厚生労働省が発表した2024年度の毎月勤労統計調査で、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金の月平均は前年度比0.5%減だった。実質賃金のマイナスは3年連続。政府は2029年度までに実質賃金が1%程度上昇するのが当たり前の社会にしていくとの目標を掲げているが、賃上げが物価上昇に追いついていない状況となっている。就業形態別に給与総額をみると、フルタイムの一般労働者が3.5%増の45万5726円、パートタイム労働者が3.9%増の11万2637円だった。

4月消費者物価、コメが最大の98%上昇  

総務省は4月の全国消費者物価指数(2020年=100)は物価変動が大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.5%上昇の110.9となったと発表した。前年同月比を上回るのは44ヵ月連続。高騰が続く米類は98.4%で、過去最大の上昇幅を更新している。備蓄米を放出したものの、十分な効果が波及せずに高止まりが続いている。原材料価格や物流費の高騰から、幅広い分野で値上げが続き、月を追う毎に消費者物価指数を押し上げている。

73%が消費税の「減税」「廃止」を求める  

共同通信社が行なった世論調査によると、物価高対策としての消費税の在り方について尋ねたところ、減税や廃止を求める回答が73.2%に上ることが分かった。内訳をみると、「食料品のみ減税するべきだ」が38.4%、「全て減税すべきだ」が19.8%、「廃止すべき」が15.0%、「減税すべきではない」が24.8%となっている。物価高への家計への支援策として消費税減税や廃止を望む声が挙がった。

今夏、2年連続で節電要請を見送り  

経済産業省は家庭や企業に対する節電要請を今夏の節電要請を見送る方針を決定した。2年連続での見送りで、5月23日に開かれたエネルギー政策に関する有識者会議で見送り方針を決めた。決定の背景には、電力供給余力を示す予備率が猛暑を想定しても安定供給に最低限とされる3%を全国的に上回り見通しにあることが背景にある。同省では「異常気象や発電所のトラブルなど予断を許さない状況にある」としたうえで、「緊張感をもって電力需給をモニタリングする」としている。

今春卒大学生の就職率、過去2番目  

厚労省などの調査によると、今春卒業の大学生の就職率は98.0%となったことが明らかになった。前年は過去最高だったが、同時期と比べ0.1ポイント下回ったものの、1996年度以降で過去2番目の高い水準にある。また、高校生の就職率は前年度同じ98%となり、大卒・高卒ともに高い水準にある。同省担当者は「企業の採用意欲が高く、売り手市場を反映して高い水準が続いている。もはや新型コロナの影響はなくなっていくと考えている」と分析している。

日本人の大腸がん、約5割で毒素が変異  

国立がんセンターなどのチームが世界11カ国で大腸がんのゲノム(全遺伝情報)を調べた結果、日本人患者約5割で一部の腸内細菌が分泌する毒素が原因となる固有の変異が見つかった。大腸菌など一部の腸内細菌が分泌する「コリバクチン毒素」による変異が日本人患者の約5割から見つかった。他国の患者の平均より2.6倍多く、毒素が大腸細胞のDNAを傷つけて、がん発症につながる変異を起こすとみられている。とくに、50歳未満の若年患者に多くみられ、70歳以上の患者の約3.3倍だった。

40代の7割が「自分の葬儀して欲しくない」  

葬祭事業のティアが20~70代の男女を対象に自身の葬儀について尋ねたところ、62.6%が「自身の葬儀をして欲しくない」と考えていることが分かった。一方、「してもらいたい」と答えた人は37.4%で、年代別に見ると、40代が最多の74.8%だった。一方、身の回りの品を整理したり、墓や葬儀の移行を固めたりする「終活」に取り組んでいる人は24.6%で、年代別では70代が最多の48.0%だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1131号

1~3月期GDP、4期ぶりにマイナス    

内閣府は1~3月期の国内総生産(GDP)速報値が実質前期比0.2%減だったと発表した。マイナス成長は4四半期ぶりとなり、年率換算すると0.7%減となる。企業の設備投資は堅調だったものの、個人消費は食品をはじめ停滞している。米政権の高関税政策が国内企業に打撃となり、今後本格化しかねない状況にあり、日米政府の交渉次第でマイナス成長が続きかねない。現在のような日本経済のけん引役不在が続けば、一段の景気後退局面入りとなりかねない。

2024年度経常黒字、過去最大の30兆円  

財務省は2024年度国際収支速報で、経常収支の黒字額が前年度比16.1%増の30兆3771億円だったと発表した。前年度に続き2年連続で過去最大を更新したことになる。背景には、円安で訪日客の消費が好調だったことに加え、海外投資に伴う配当金などの黒字額が増加したことが挙げられている。内訳をみると、貿易収支は4兆480億円の赤字、旅行収支は6兆6864億円の黒字、海外投資に伴う配当金や利子などの第1次所得収支は41兆7114億円の黒字となっている。

FRB、主要政策金利を維持決定  

米連邦準備制度理事会(FRB)は主要政策金利を4.25~4.5%に維持することを決定した。連邦公開市場委員会(FOMC)の3会合連続で維持することを決定している。パウエルFRB議長は会合後の記者会見で「米政権が関税政策維持すれば、インフレ率の上昇、景気減速、失業率の悪化を招く可能性がある」としたうえで、「金融政策の変更を急ぐ必要はない。関税政策の影響が明確になるまで辛抱することが適切だ」と述べ、トランプ米大統領とは対峙的な見解を示した。

困窮世帯のコロナ特例貸付、6割が滞納    

厚生労働省のまとめによると、新型コロナウイルスの感染拡大期に困窮世代を支えるために行われた特例貸付制度で昨年末までに返済期限となった2413億円のうち、1466億円が滞納になっていることが明らかになった。滞納は6割にあたり、同省は支援状況を検証しながら、都道府県社会福祉協議会を通じて、督促などの強化や就労や家計改善の支援といった取り組みを促すとしている。貸付金の返済は2034年まで続く見込みで、生活再建が進むことで滞納状況は改善すると見込んでいる。

日本の温室効果ガス排出量、過去最少に  

環境省は2023年度の国内の温室効果ガス排出量は二酸化炭素(CO2)換算で前年度比4%減の10億7100万トンとなり、前年度に続き過去最少を更新した発表した。減少要因として、電源構成に占める再生可能エネルギーと原子力発電の割合がそれぞれ3割を超えたことに加え、製造業の国内生産活動が減少しエネルギー消費量が減ったものと考えられている。政府が掲げる2050年まで排出量を実質ゼロにするとの目標実現に向け、同省では「減少傾向が順調に推移している」とみている。

来春卒大学生の就職内定率は75%  

インディードリクルートパートナーズの調べによると、2026年卒業予定の大学生の就職内定率は5月1日時点で75.8%に上ることが分かった。前年同期比3.4ポイント増となり、現行の採用日程となった2017年卒以降で最高となった。同社では「企業は優秀な人材を確保しないと事業存続の危機感を強め、選考を前倒している」と指摘している。内定先の職種をみると、「情報通信業」がトップの30.2%で、「製造業(機械以外)」(15.3%)が続いている。

世帯貯蓄は260万円増も、物価高で節約  

明治安田生命が全国の20~79歳の既婚男女を対象とした家計調査で、平均貯蓄額は前年から260万円増の1563万円だったことが分かった。また、全体の96.3%が物価高による家計への影響を「(昨年より)感じる」と答え、48.6%が「支出が増えた」と答えていた。とくに昨年より値上がりしたと感じる食品は、米(87.9%)、野菜(82.6%)、卵(53.9%)の順となっている。20~50代夫婦で夫のお小遣いは昨年から32円増の3万3071円と横ばいだった。

「孤独を感じる」20代正社員が最多  

野村総合研究所が20~60代の企業勤務の男女正社員を対象に睡眠時間の充足度を調査したところ、全体の4割程度が「孤独を感じる」と答え、とくに20代の約45%が最多だった。孤独感を解消する手段として、20代の50%以上が「カフェスペースなどでの対話」に効果があるとしている。また、こうしたコミュニケーション活動全般に対し、95%が「会社からの補助金の支給が必要」とし、約70%が「(会社から)支給があれば参加する」としている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1130号

2024年度末、国の借金1323兆円  

財務省の発表によると、国債と借入金、政府短期証券を合わせた、いわゆる政府の借金は2024年度末時点で1323兆7155億円になったことが明らかになった。前年度末時点から26兆5540億円増加し、9年連続で過去最大を更新したことになる。内訳をみると、国債が1182兆8849億円で、このうち償還や利払いに主に充てる普通国債が1079兆7344億円で大半を占めた。物価高対策などの支出拡大を税収でカバーできず、借金が増える構図となっている。

3月米貿易赤字、過去最大の約20兆円  

米商務省は3月のモノとサービスを合わせた国際収支ベースの貿易赤字は前月比14.0%増の1404億9800万ドルドル(約20兆円)だった。過去最大の赤字額で、背景にはトランプ関税強化による措置でコスト増を回避しようとする企業が駆け込みで輸入を増加したことが挙げられている。自国ファースト主義を掲げる米政権だが、輸入を急ぐ国内企業によって赤字が大幅に増えたことは皮肉にも映る。輸出は0.2%増の2784億5600万ドル、輸入が4.4%増の4189億ドルとなっている。

3月の実質賃金、前年月比2.1%減  

厚生労働省が発表した3月の毎月勤労統計調査(従業員5人以上)によると、1人当たりの実質賃金は前年同月比2.1%減少だった。3ヵ月連続でのマイナスとなった背景には、名目賃金が39カ月連続で前年同月を上回っているものの、物価の上昇に追いついていない状況にある。給与総額を就業形態別にみると、フルタイムの一般労働者は前年同月比2.7%増の39万9394円で、パートタイム労働者は同1.8%増の11万292円だった。

アジア開発銀、食料危機に3.8兆円支援  

アジア開発銀行(ADB)は価格高騰による食料危機に対応するため260億ドル(約3兆8千億円)の追加支援を行うと発表した。ADBは「飢餓を減らし、食生活を改善させる」との立場から、安価で栄養価の高い食料の供給を支援する。今回の追加支援はロシアによるウクライナ侵攻に加え、干ばつや洪水といった異常気象が原因で十分な食料確保に支障が出ていることを考慮した措置である。ADBは2022年に140億ドルの支援する計画を打ち出し、今次の追加支援となる。

自治体でのカスハラ経験は35%  

総務省が自治体職員を対象とした職場でのハラスメントに関する初の実態調査によると、住民や業者などから理不尽な要求を受けるカスタマーハラスメントを過去3年間で経験したとの回答は35.0%に上ることが分かった。同省が昨年に実施した民間企業・団体を対象とした実態調査で過去3年間に顧客などからカスハラを受けたという回答が10.8%で、地方公務員を対象とした今回の調査はその約3倍と大幅に上回っている。公務員は憲法上「全体の奉仕者」と定められ、過度な要求を受けやすいとみられる。

内閣府の調査、4割弱が「孤独感ある」  

内閣府が16歳以上の2万人を対象にした2024年の孤独・孤立に関する実態調査によると、孤独感が「ある」と答えた人は39.3%に上ることが分かった。孤独感が「ある」とした人に対して「影響を与えたと思う出来事」を尋ねたところ、「家族との死別」が最も高い24.6%で、「1人暮らし」「転校・転職・退職(失業を除く)」「心身の重大なトラブル(病気・けがなど)」が挙げられた。2024年4月に孤独・孤立対策推進法が成立・施行されており、今回の調査結果を基に取り組みが求められる。

年賀状、過去最大の28.4%減少に  

日本郵便は2024年度の郵便物・荷物の引受数によると、年賀状は前年度比28.4%減の6億9529万通だった。減少率は過去最大で、昨年10月の郵便料金値上げや交流サイト(SNS)の普及が響いたとしている。また、年賀状の大幅な減少について、同社の担当者は「『年賀状じまい』の機運が高まりで減少率が拡大した」としている。年賀状を含む郵便物は7.5%減の125億6607万通となり、23年連続で減少している。一方、荷物は11.7%増の43億3680万個となり、6年ぶりに増加に転じている。

56%が睡眠時間の「足りない」  

調査会社のクロス・マーケティングが20~69歳の男女を対象に睡眠時間の充足度を調査したところ、56.1%が「足りない」と答えていることが分かった。1日の平均睡眠時間は「6.3時間」で、理想とする睡眠時間の平均が「7.4時間」とは約1時間もの差があった。悩み事が原因で眠れないことがある人は68.8%に上り、その悩みの内容は「お金・収入・貯金」が最多で、「学校や仕事」「人間関係」「家族」が続いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1129号

IMF、世界経済成長率を2.8%に引下げ  

国際通貨基金(IMF)は2025年の世界全体の実質成長率を2.8%に引き下げる見通しを発表した。1月時点から0.5ポイント引き下げたことになるが、背景にトランプ米政権の関税強化や貿易摩擦の激化などの影響が挙げられている。日本も0.5ポイント引き下げて0.6%とするなど、大半の国の実質成長率を引き下げている。IMFでは「世界的な景気後退は予測していないが、リスクは高まっている」と指摘している。

日銀、成長率予測を大幅に引き下げ  

5月1日に開かれた日銀の金融政策決定会合で、2025年度の実質国内総生産(GDP)成長率を1月時点での予測(1.1%)を0.5%にした。大幅に引き下げた背景には、トランプ米政権の関税強化政策により貿易摩擦が激化し、世界経済が急激に減速し、国内企業の収益が大幅に減少すると判断したことが挙げられている。このため、政策金利を0.5%程度で据え置くことを決定した。また、日銀は物価上昇率を2%程度で安定させる目標を1年程度遅れるとの見通しも示した。

米GDP、1-3月期は3年ぶりのマイナス  

米商務省は1~3月期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比0.3%減だったと発表した。2022年1~3月期以来、3年ぶりのマイナス成長となった。前期(2024年10~12月期)は2.4%増から一転してマイナス成長に転じた背景には、トランプ米政権の関税措置の本格導入を前に、GDPがマイナスに作用する「輸入」が駆け込みで急増したことが挙げられている。GDP発表後のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は前日から一時700ドルも値を下げた。

15歳未満の子ども、44年連続で減少  

総務省が発表した15歳未満の子どもの数(4月1日自伝での推計)は1366万人だったと発表した。減少は44年連続となり、1400万人を初めて割り込んだ。内訳は、男性が699万人、女性が666万人だった。減少が開始する前の1981年の子どもの数は2760万人だったが、現在はその半分以下となる。また、総人口に占める子どもの割合は11.1%となる。子どもの数は47都道府県全てで減少し、100万人を超えたのは東京都と神奈川県だけで、最少は鳥取県の6万3000人だった。

2024年世界軍事費、過去最高を更新  

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は2024年の世界の軍事費が前年比9.4%増の2兆7180億ドル(約390兆円)になったと発表した。過去最高を更新したもので、増加は10年連続となる。背景に、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東での紛争拡大など世界的な緊張激化が挙げられている。国別にみると、米国が1位(9970億ドル)で、2位の中国と合わせて全体のほぼ半分となっている。

コメ平均価格、16週連続で最高値を更新  

農林水産省の発表によると、4月14~20日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は4220円だったことが明らかになった。16週連続で最高値を更新してきており、前年同期の2088円と比べて約2倍となっている。一方、政府の備蓄米流通は落札された2回分の放出量は1.97%にとどまっており、消費の現場に届いていない実態も明らかになっている。政府は7月頃まで毎月備蓄米を放出する方針を掲げている。

健保連、平均保険料率が最高の9.34%  

大企業の社員らが加盟する全国の健保組合の2025年度予算推計によると、平均保険料率は前年度比0.03ポイント増の過去最高となる9.34%だったことが明らかになった。経常収支は3782億円の赤字を見込んでおり、背景には高齢者医療を支えるために現役世代が拠出する「支援金」が膨らんだことが挙げられている。とくに、2025年に団塊世代が全員75歳以上の後期高齢者入りすることが響いており、賃上げや女性の就労促進などで保険料収入は伸びるものの、赤字解消には至っていない。

関西万博の来場者、50歳以上が7割強  

スマートフォンの位置情報を分析するクロスロケーションズの調査によると、大阪・関西万博の来場者を開幕日の4月13日~24日までに会場内に滞在した人のデータから性別・年代別の割合を推計したところ、7割強が50歳以上と推計されることが分かった。逆に、20代が5%、30代が6%で、若い世代の来場者は少なかった。男女別では、男性が45%、女性が55%だった。開幕から半年で万博協会が想定する2820万人を達成するためには1日平均15万人の来場者が必要だが、調査期間中は1度も届いていない。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1128号

日本人の人口推計、過去最大89万人減  

総務省は2024年10月1日時点の人口推計で、日本人は過去最大となる89万8千人減の1億2029万6千人と発表した。一方、外国人を含む総人口は前年同月比55万人減の1億2380万2千人となり、14年連続でのマイナスだった。年齢構成でみると、0~14歳は34万3千人減の1383万人(総人口比11.2%)、15~64歳は7372万8千人(同59.6%)、65歳以上は3624万3千人(同29.3%)だった。

対米輸出、過去最高の21兆6482億円  

財務省は2024年度貿易統計速報で、米国向け輸出額は前年度比3.8%増となり、過去最高の21兆6482億円だったと発表した。対米輸出の筆頭は総額の約3割を占める自動車で、輸出台数はここ数年横ばいだったが、単価の上昇や円安を追い風に輸出額は増加傾向にある。対米輸出額が過去最大となったのは貿易摩擦が激化した1985年度の9兆6658億円だった。一方、米政権による高関税政策の圧力が増せば対米輸出は大きく落ち込む恐れがあり、日本の対米輸出業者にとっては打撃となる。

1~3月訪日客、過去最速で1千万人超え  

政府は3月に日本を訪れた外国人は推計で349万7600人となり、1月からの累計で1053万人となり、過去最速で年1千万人を突破した。また、1~3月の訪日客による消費額は前年同期比28.4%増の2兆2720億円となり、過去最高を更新した。消費額の費目別内訳では、宿泊費が7585億円で最多で、次いで買い物代金が6661億円、飲食費が5116億円だった。1人当たりの支出額は22万2千円となっている。

米関税、84%が「日々の生活に影響」  

共同通信社が行なった電話世論調査によると、トランプ米政権での関税政策に関し、84.2%が「日々の生活に影響がある」と答えていることが分かった。米政権の関税政策についての評価を尋ねたところ、「正当だ」と答える向きは19.5%にとどまり、73.9%が「不当だ」と答えていた。また、これに対する日本政府が報復関税で対抗すべきかどうかを尋ねたところ、18.3%が「対抗すべきだ」と答え、75.1%が「対抗すべきではない」と答えていた。

給油所の倒産・休廃業、3年連続で増加  

帝国データバンクのまとめによると、2024年に給油所の倒産や休廃業は184件に上ることが分かった。3年連続の増加で、背景としてガソリン需要の低迷に加え、給油所自体がコロナ禍におけるゼロゼロ融資での返済が経営を圧迫したことで休廃業となるケースが目立ったことが挙げられている。経済産業省の調べによると、給油所は約30年前の1994年度は6万カ所あったが、2023年度末には半数以下の約2万7000カ所に減少している。

日教組の組織率、49年連続低下の18%  

文部科学省の調査によると、日教組の2024年10月時点での組織率は18.8%だったことが分かった。49年連続での組織率低下で、過去最低の組織率となった。教職員団体組合の加入者は27万2445人で、うち日教組の19万868人だった。同省の調査は大学と高等専門学校を除く公立学校の常勤教職員を対象にしたもの。一方、全日本教職員組合(全教)は2万4445人で組織率は1.5%だった。

10年後の農地後継者未定は3割超  

農林水産省は各市町村が策定した「地域計画」を基に初集計したところ、全国で10年後の後継者が未定の農地は32.8%に上ることが分かった。中山間地の多い中国・四国が60.1%(22万ヘクタール)で最も高く、関東が49.4%(34万ヘクタール)、東海が38.8%(6万ヘクタール)で続いた。農水省は「農地集約が進んでいる地域で担い手が確保されている傾向があった」と分析した上で、「今後、どのような施策が必要か議論していく」としている。

熱中症対策、罰則付きで企業に義務付け  

厚生労働省は職場での熱中症の重症化防止の観点から企業に環境整備を図るなどの対策を罰則付きで、6月から義務付ける。熱中症による労働災害の深刻化していることを背景にしたもので、早期に発見し、早期に適切な対応を促す狙いがある。具体的には、暑さ指数(WBGT)が28度以上、または気温31度以上の環境で連続1時間以上か、1日4時間以上の作業をするケースが義務付けに対象となる。対策を怠った場合には、法人や代表者に6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金を科すとしている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1127号

米景気、後退確率を45%に引き上げ  

ゴールドマン・サックスは米国の景気後退確率(リセッション)が今後12ヵ月以内に起きる確率は従来の35%から45%に引き上げた。後退確率を引き上げた背景には、広範な関税導入により貿易戦争への懸念が広がっていることが挙げられた。同社は1週間前に、米国のリセッション確率を20%から35%に引き上げたばかりで、米国の景気後退が一段と進むとみている。また、JPモルガンは米国および世界経済がリセッションに陥る確率は60%としている。

東証、4月第一週の下げ幅は過去最大  

4月4日の東京株式市場での終値は3万3780円58銭となり、昨年8月以来約8か月ぶりの安値水準で終えた。4月第一週間の終値下げ幅は3339円に達し、週間下げ幅は過去最大となった。東京株式市場では、貿易摩擦の警戒感から輸出関連株に売り注文が殺到した。株式市場から投資資金を引き揚げる動きが優勢となった。一方、外国為替市場は円買いドル売りが優勢となり、一時、1ドル=144円台まで円高が進んだ。

2月の実質賃金、2カ月連続で減少  

厚生労働省が公表した毎月勤労統計調査で物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比1.2%減だったことが分かった。2カ月連続でのマイナスで、物価高騰に賃上げが追いついていない状況を示している。2月の名目賃金にあたる現金給与総額は3.1%増の28万9562円で38ヵ月連続プラスとなっている。しかし、消費者物価指数が4.3%上昇しており、実質賃金はマイナスとなっている。実質賃金は2024年5月まで過去最長となる26ヵ月連続でマイナスを記録し、その後は夏・冬のボーナスが支給された月だけがプラスとなっている。

後継者難倒産、2年連続で500件超に  

帝国データバンクの調べによると、2024年度に後継者がいないことで事業継続が困難になった「後継者難倒産」は507件となり、2年連続で500件を上回ったことが明らかになった。過去2番目の高水準にあり、業種別にみると、建設業が127件と全体の25%を占め、次いで、製造業(88件)、サービス業(87件)が続いた。後継者難倒産が続く背景には、社長の高齢化が挙げられており、2024年の後継者難倒産の倒産時の社長の平均年齢は69.8歳となっている。

2024年度、企業物価指数は3.3%上昇  

日銀は2024年度平均の国内企業物価指数(2020年平均=100)は前年度比3.3%上昇の123.9だったと発表した。前年度の伸び率2.4%から拡大しており、指数水準は比較可能な1980年度以降で最高だった。背景には、政府による電気・ガス代の補助縮小に加えて、コメ価格の高騰、さらに円安による輸入物価の高止まりから企業の負担増となっている。こうした負担増の価格転嫁が企業の今後の盛衰を分ける一因ともなっている。

内閣府初集計、「孤立死」は年2.2万人  

内閣府が初めて推計調査した2024年の「孤立死」は2万1856人だったことが明らかになった。「孤立死」は自宅で1人暮らしの人で、誰にも看取られなく亡くなり、死後8日以上経過して発見された人を指し、生前、社会的に孤立していたとみられる死亡したものと定義されている。内閣府は「単身世帯の増加により孤独や孤立の問題が深刻化する懸念がある」と指摘している。今後、内閣府では自治体と連携し、孤立死を防ぐ対策を検討する方針を示している。

2021年、全国のがん患者は98万人  

厚生労働省が全ての患者数を集計する「全国がん登録」のデータを分析したところ、2021年にがんと診断された患者は98万8900人だったと発表した。前年から約4万4千人増えている。男性が55万518人、女性が43万2982人。男性の部位別では最も多かったのは前立腺がんが9万5584人で50代後半から急増し、女性は乳がんが9万8782人で30代前半から増えている。人口10万人当たりの患者数で多かったのは秋田(424人)で、最も少ないのは宮崎(344人)だった。

大学生バイト就労率、最高の76.8%  

全国大学生活協同組合連合会が全国の国公立大と私立大の学部生約5万人を対象にとしたアンケート調査によると、学生全体のアルバイト就労率が過去10年で最高の76.8%に上ることが分かった。日常悩むことを尋ねたところ(複数回答)、「生活費やお金」(44.7%)が最多で、「勉学のこと」(44.7%)、「就職」(37.8%)が続いた。自由記述では「物価高で生活が苦しい」「買いたいものを諦めることが増えた」の回答が目立ち、中には「奨学金の返済が怖く、漠然とした不安がある」との回答もあった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1126号

米、日本に24%の相互関税を導入  

トランプ米大統領は4月2日に米国との貿易関係に基づく「相互関税」を導入することを発表した。米貿易赤字の状況から全ての国・地域に一律に10%の追加関税を導入したうえで、貿易赤字などの状況から貿易相手の国・地域別に上乗せするとした。日本は併せて24%、中国は34%、欧州連合(EU)は20%とした。相互関税は米国に生産を促し、貿易赤字を解消する狙いがある。第2次世界大戦後80年目にして、自由貿易からの大転換であり、反発が見込まれている。

相互関税で景気後退懸念で米ダウ急落  

4月3日のニューヨーク株式市場はトランプ米大統領が導入を発表した相互関税で景気が後退するとの懸念から、優良株で構成するダウ工業平均は前日比1679.39ドル安の4万545.93ドルで終了した。日経平均株価も3万5000円台を割り込み、欧州市場やアジア市場も大きく値を下げ、世界同時株安となった。高関税政策から先行きに不透明感が増すことや世界各国を舞台にした経済紛争が生じかねない危惧が増している。

南海トラフ地震死者数、最大で約30万人  

政府の南海トラフ巨大地震作業部会が発表した新たな被害想定によると、死者数は最大で29万8千人になることが明らかになった。前回発表した2012年の措定では32万3千人だったが、被害抑制対策の取り組みにも関わらず、生命に関わる浸水域が拡大した影響から1割の減少にとどまっている。被害想定では、南海トラフ地震が震度6弱以上か高さ3m以上の津波に見舞われるのは31都府県764自治体に及ぶとしている。また、避難者数は最大で1230万人に及び、全壊・焼失建物は最大で235万棟とみている。

米向け輸出、4年連続増加の21兆円  

財務省の貿易統計によると、2024年の日本から米国向け輸出額は21兆2947億円だった。4年連続での増加で、日本の輸出額全体の約2割に上っていた。逆に米国からの輸入額は12兆6666億円で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8兆6281億円の黒字となっている。対米輸出ではバスやトラックを含んだ自動車が6兆264億円で、対米輸出の28.3%を占めている。また、2024年の農林水産物・食品の対米輸出はホタテや牛肉、日本酒が好調で、2429億円となっている。

2033年、AI市場規模は約25倍に急拡大  

国連貿易開発会議(UNCTAD)は2025年版技術・革新報告書で、人工知能(AI)の市場規模は2033年に4兆7720億ドル(約712兆円)になるとの見通しを発表した。2023年から約25倍もの急成長となる。UNCTADは日本のAIを含む準備状況で170カ国・地域で20位と位置づけ、「十分な準備」が整っていると評価した。しかし、日本は「金融」で優れているとしたものの、「人材技能」での評価は低かった。

NTT固定電話、ピーク時の6分の1に  

NTT東日本とNTT西日本の固定電話サービス「加入電話」の契約数は2025年度までに前年比8.6%減の972万件になるとの予測する事業計画を示した。契約数が1000万件未満となるのは1966年度以来60年ぶりとなり、契約数がピークだった1990年代後半の6分の1水準となる。固定電話の赤字額は年間約300億円に達し、一部を交付金が払われている。光回線を用いた「ひかり電話」の契約数も2024年末時点で前年末比2.4%減の1802万チャンネルとなる。

節約志向を反映し、2月食料費4.5%減  

総務省が発表した2月の家計調査で、1世帯(2人以上)平均の「食料」への消費支出額は8万4388円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比45%減だったことが分かった。節約志向の高まりから、家計のやりくりでの厳しい姿勢を浮き彫りにしている。消費支出の内訳をみると、価格上昇が著しいトマトやブロッコリーといった生鮮野菜が12.0%減、生鮮魚介は8.4%減、生鮮肉も7.5%減、コメは2.2%減などとなっている。

幸福度が最も高いのは「朝」の起床時  

英国の研究グループがメンタルヘルスに関する調査で、一日の中で最も精神状態が良く、幸福度が高い時間帯は「朝の起床時」と発表した。研究グループが18歳以上の約5万人を追跡調査したデータを分析したもので、抑うつや不安症状の程度に基づいた精神的な健康状態、幸福度、孤独感を評価した一日の変化を調べたもので、精神的な健康状態や幸福度は「朝の起床時」に最も良好で、逆に「深夜」が最も状態が悪くなることが分かった。また、季節では最も良い状態が「夏」だった。