社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1143号

日本人の人口、前年から90万人減少  

総務省が発表した1月1日時点の人口動態調査で、日本人の人口は1億2065万3227人だったことが明らかになった。前年比約90万8千人(0.75%)の減となり、調査を開始した1968年以降で初めて90万人を超え、減少数は過去最大となった。都道府県別にみると、東京都以外は軒並み減少し、減少率が最大だったのは秋田県の1.91%だった。一方、生産年齢人口(15~64歳)の割合は59.04%で、65歳以上の高齢者は29.58%だった。

4-6月GDP、年率換算1.0%増  

内閣府は2025年4~6月期国内総生産は実質で0.3%増となり、年率換算では1.0%増だったと発表した。5四半期連続でのプラス成長となる。物価高で個人消費は伸び悩むものの、企業業績が好調なことから設備投資がけん引した形だ。米国の高関税政策の影響が懸念されているが、4~6月期は自動車輸出が底堅く推移してきている。ただ、高関税による影響は自動車メーカーの業績に下押し圧力となっており、業績見通しを下方修正している。個人消費の回復による下支えがなければ、年後半には景気の腰折れリスクが指摘されている。

最低賃金、過去最大幅の引き上げに  

厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会の小委員会で、2025年度改定額の目安は全国平均で6.0%(63円)引き上げることで決定した。これにより、時給平均は現在の1055円から1118円となる。現行方式となった2002年度以降で、引き上げ幅と引上げ額ともに、過去最高となる。また、審議会答申通りに改訂することになれば、全都道府県で時給は千円を超えることになる。

過疎地域の限界集落は3万を超える  

国土交通省と総務省の調査によると、2024年4月時点で、過疎地域になどにある集落のうち、65歳以上の高齢者が半数以上を占める、いわゆる「限界集落」は3万1515集落だったことが分かった。前回調査の2019年4月時点から約9千増加しており、集落全体に占める割合は40.2%に上った。人口減少と高齢化の進行が背景にある。ブロック別に限界集落が最も多かったのは、中国の6846で、九州(6845)、東北(5941)が続いた。

日経平均株価、2日連続で史上最高値  

8月13日の東京株式市場で日経平均株価の終値が4万3274円67銭となり、2日連続で史上最高値を更新した。前日比556円50銭高となり、終値ベースで約1年1か月ぶりに史上最高値を更新した。幅広い銘柄での買い注文が入ったことで、株価を押し上げた。同日は、米国株が上昇したこともあり、これに連動するように東京市場でも値を上げた。

生産調整に区切り、コメ増産にシフト  

石破首相はコメの安定供給に関する関係閣僚会議で「コメの生産量に不足があったことを真摯に受け止め、増産に舵を切る」と明言した。これまでの減反による生産調整を改め、2027年度以降にコメ増産にシフトしたことになる。農地集約による生産性向上や輸出拡大により、「農業者が増産に向けた取組を支援する政策に転換する」とした。具体的には、耕作放棄地を集約する農地中間管理機構(農地バンク)の機能強化や輸出拡大に向け生産コスト削減に取り組む農家を支援するとしている。

上半期の建設業倒産、過去最多ペース  

帝国データバンクの調査で、2025年上半期(1-6月)での建設業の倒産件数は986件に上ることが分かった。前年同期の917件を上回り、過去10年で最多を更新しており、同社では通年での倒産件数は2千件に到達する可能性があるとしている。上半期で倒産要因をみると、「物価高」による資材高騰が12%を占め、「人材不足」が7%となっている。2025年は熟練職人が高齢で引退するものとみられるとともに、職人確保に向けた賃上げが求められる環境にあり、一段と建設業での人手不足が深刻化するとみられる。

JR東日本、民営後初の運賃値上げ  

JR東日本の発表によると、来年3月から運賃値上げに関する申請が国土交通省から認可された。運賃値上げは1987年の民営後、消費税導入時や増税があったときを除くと初めてとなる。値上げ率は、普通運賃が平均7.8%、通勤定期が平均12.0%、通学定期が平均4.9%で、総じて平均7.1%の値上げとなる。また、平日朝のラッシュ時間帯以外に利用できるオフピーク定期券については通常の通勤定期の約15%引きを継続し、埼玉、千葉、神奈川各県の一部を加え、対象区間を拡大するとしている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1142号

IMF、2025年世界成長率を3%に引上げ    

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しで、世界全体の実質成長率を4月時点の予測から0.2ポイント引き上げる3.0%とすることを公表した。背景には、トランプ米政権が世界各国や地域への関税率を当初想定から低く抑えられたことが挙げられている。IMFは「貿易摩擦の影響はなお大きく、世界経済への打撃が現れ始めている」と警告を発している。同時に発表した2026年の成長率は3.1%と予測した。

日銀、政策金利0.5%を維持決定  

7月31日に開かれた日銀の金融政策決定会合で政策金利を0.5%程度で維持する決定をした。金利据え置きを決定したことについて、日銀の植田総裁は「経済や物価情勢の改善に応じて引き続き政策金利を引き上げる」として、従来通りの利上げ方針を堅持する方向性を示し、利上げの時期を慎重に探る姿勢を示した。1月に政策金利を0.5%に引上げているが、高水準の賃上げや消費者物価指数の3%台での推移、日米関税交渉の決着などから、年内にも再利上げを行うものとみられている。

2023年度社会保障給付費は135兆円  

国立社会保障・人口問題研究所の発表によると、2023年度の社会保障給付費の総額は前年度比1.9%減の135兆4928億円だったことが分かった。2年連続での減少となる。社会保障給付費は年金や医療、福祉にかかったものでだが、高齢化を背景に公的医療保険の給付は伸びたものの、新型コロナウイルス対策費が感染症法上の5類に移行したことから縮小し、全体を押し下げた。分野別にみると、年金(全体の41.6%)が最も多く、医療(33.6%)、介護や子育て支援、生活保護費などの福祉その他(24.7%)となっている。

ふるさと納税寄付総額は最高の1.2兆円  

総務省は2024年度「ふるさと納税」による寄付総額は1兆2728億円となり、過去最高額となったと発表した。前年に続き、1兆円を突破し、5年連続で過去最高を更新した。「ふるさと納税」利用した人も過去最多となる約1080万人に上った。自治体別にみると、兵庫県宝塚市で257億円が最も多くの寄付を集め、北海道白糠市、大阪府泉佐野市が続いた。ふるさと納税では居住地の自治体での住民税が軽減されるが、最も住民税の減収額が大きかったのは横浜市の343億円だった。

日本の就業者数、最多の6873万人  

総務省は2025年6月分の労働力調査で、日本の就業者数は前年同月比51万人増の6873万人になると発表した。就業者数の増加は35カ月連続増となり、調査を開始した1953年以来、過去最多を記録した。背景には、女性や高齢者が働き手になることで、就業者数が増えている。また、完全失業率は2.5%で、完全失業者数は176万人となり、前年同月比5万人減少していた。

7月の平均気温は統計史上最高値に  

日本の7月の平均気温は基準値と比べプラス2.89度なり、統計史上で最も高くなったことが気象庁の発表で明らかになった。これまで最も高かった昨年のプラス2.16度を大きく上回り、統計開始の1898年以降で127年ぶりに最も高くなった。7月の平均気温の最高値は3年連続となる。また、降水量も平年と比較し、東北地方の日本海側や北陸地方では7月としては最も少ない量となり、コメを中心に農作物の生育への危惧が心配されている。

男性の育休取得率、過去最高の約40%  

厚労省の育休取得状況調査によると、男性の育児休業取得率が昨年度は過去最高の40.5%に上ることが明らかになった。前年から10.4ポイントもの急増ぶりで、大幅に増えた理由について、同省は「男性が2022年から子どもが生まれてから8週間以内に4週間まで休みを取得できる『産後パパ育休』が導入された制度の効果が大きい」とみている。政府は2025年度までに男性の育児休暇取得率を50%とする目標を掲げている。

花火大会の有料観覧席、軒並み値上げ  

帝国データバンクの調査によると、2025年に有料観覧席を導入している83の主要花火大会のうち、半数を超える42が有料席を値上げしたことが分かった。値上げの理由として、運営費や人件費の上昇が挙げられ、それらを賄うためだとしている。ちなみに、有料観覧席は最安値の平均価格に比べ最高値の平均は約7倍にも達しており、二極化が進んでいると同社は見ている。最安値である一般席の1区画の平均価格は前年比1.8%増の5227円だったのに対し、最高値のプレミア席の1区画平均は前年比7.2%増の3万6193円となっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1141号

対日関税15%で日本と米国が合意  

7月23日、石破首相は日米関税交渉が日本に対する相互関税を15%とすることで合意に達したと発表した。首相は「対米黒字を抱える国の中で、これまでで最も低い数字であり、大きな成果だ」と長らく続いた日米交渉の成果を強調した。日本は米国が1月当初から主張してきた25%の追加関税を半減した結果となったが、日本は米国車の対日輸出の後押しや米国産米の輸入量をミニマムアクセス(最低輸入量)の枠内での拡大することとなった。

東証株価、約1年ぶりの4万円突破の高値  

7月23日の東京株式市場の終値が前日比1396円40銭高の4万1171円32銭となった。昨年7月以来の高値水準となった背景には、日米での関税交渉での合意が挙げられており、先行き不透明感が払しょくされたとの見方から節目の4万1000円を回復した。他方、国債市場は財政悪化懸念から長期金利の指標である新発10年債(表面金利1.5%)の利回りが上昇し、一時1.600%となった。長期金利上昇は資金借り入れでの負担増となることが危惧されている。

3月期国内銀行、不良債権比率は1.1%  

東京商工リサーチの調べによると、国内銀行104行の2025年3月期の金融再生開示債権、いわゆる不良債権は前年比12.1%減の8兆3077億円だったことが分かった。開示債権比率(債権合計に対する開示債権の割合)は1.14%となり、前年の1.33%から減少した。104行のうち61行で貸倒引当金が減少し、3年連続で減少行が増加行を上回っている。今後は過剰な債務に苦しむ中小企業が多い中、銀行は単に企業への資金提供に限らず、事業を再生させるための取り組みが欠かせない局面にある。

孤立死の火葬費、本人預貯金で充当  

政府が発した通知によると、引き取り手のいない遺体の火葬や埋葬の費用を市区町村が相続人の意思確認を不要として、亡くなった本人の預貯金を充当できるよう自治体や金融機関に通知した。これまでは、相続人以外は引き出しができなかったり、金融機関での書類が異なっていて事務が煩雑化し、市区町村の負担となっていた。総務省の調べによると、引き取り手のない死亡者数は2018年4月から2021年10月で10万5773人に上り、65歳以上の単身世帯も約12%に増えている。

平均寿命、女性は40年連続で世界一  

厚生労働省の発表によると、2024年の日本人の平均寿命は、女性が87.13歳、男性が81.09歳であることが分かった。女性は40年連続で世界1位となり、男性は前年より1ランク下げて世界6位となった。女性は2年ぶりに前年を0.01歳下回ったものの、男女ともほぼ横ばいだった。同省では「心疾患などによる死亡が減少したものの、老衰や肺炎によると死亡が増えたため、平均寿命は横ばいになった」としている。ちなみに、男性の世界1位はスウェーデンの82.29歳だった。

北見市が観測史上1位の最高気温を記録  

7月24日、北海道北見市で39.0度を記録し、観測史上1位となった。北海道道東の内陸部を中心に15地点で観測史上1位や1位タイ記録となった。北海道は熱波に加えフェーン現象の影響により道東の内陸部で猛暑日続出となった。なお、北海道の歴代最高気温1位は網走地方の佐呂間町の39.5度となり、今次の北見市は歴代2位となる。また7月26日、福島県伊達市では39.9度を観測し、今年全国で1番高い気温となった。

1日7千歩で死亡リスクは47%減に  

シドニー大などのチームが英医学誌ランセット・パブリック・ヘルスに発表した研究で、1日に7千歩歩くことで、2千歩しか歩かない場合と比較すると、死亡リスクが47%減ることを明らかにした。成人約16万人分のデータを解析した結果、1日7千歩歩くと、2千歩の場合に比べ、血管病による死亡が47%、認知症が38%、がんによる死亡が37%、うつ病が22%、2型糖尿病が14%、それぞれ減ることが分かった。同チームでは「1日7千歩が現実的な目標になるかもしれない」との見解を示している。

住宅ローン返済に9割超が「不安」  

不動産情報大手のライフルが、住宅ローンに関する意識調査を実施したところ、住宅ローンの完済に「大いに不安がある」とする回答は、5年以内に住宅購入を検討している人で57.4%、10年以内に住宅購入した人で24.7%に上ることが分かった。ローン返済に「大いに不安がある」人は、双方合わせて93.2%と不安を感じていた。住宅購入を検討者の56.0%、既購入者の64.1%が変動型を利用と答えるものの、そのいずれもが減少しており、変動型から固定型にシフトしていた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1140号

長期金利、約17年ぶりの高水準に  

7月15日の国債市場で長期金利が一時1.595%に上昇した。参院選での与党苦戦が報道されたことで、野党が求める消費税減税や廃止が現実視されるのではとの思惑から国債が売られ、国債価格の下落から長期金利が上昇した構図である。長期金利の上昇によって、預金金利が上がり、利息は増えるものの、住宅ローンの負担は増し、企業の設備投資への借り入れ負担が増し、景気に水を差しかねない。加藤財務相は「国債に対する市場の信認が失われないよう、適切な財政運営に努める」と談話を発表した。

地方税収、4年連続最高の47兆円  

総務省は2024年度の地方税収入は前年度比4.1%増の47兆5563億円になる見込みであることを発表した。4年連続で最高額を更新することになる。企業収益の増加により地方法人2税(住民税・事業税)は企業収益の増加から1兆1515億円増の10兆2798億円、地方消費税は6511億円増の6兆9143億円、固定資産税は1845億円増の9兆9556億円、個人住民税は1819億円減の13兆7421億円となっている。企業業績の好調さと地価上昇が税収増に貢献している。

主食用米、2025年産は38道府県が増産  

農林水産省の発表によると、2025年産の主食用米の生産について、38道府県が前年実績より作付面積を増やす意向であることが分かった。昨年来のコメ価格高騰で農家の生産意欲が高まったものとみられ、全国の作付面積は前年実績から10万4千ヘクタールとなる見込みである。これにより、全体の生産量では前年実績から56万トン増の735万トンになる見通しである。これにより、コメ収穫の秋以降に出荷が本格化して流通量が増えれば、スーパーなどの店頭価格は下落するものとみられている。

上半期訪日客、最速で2000万人突破  

政府が発表した2025年上半期(1~6月)に日本を訪れた外国人客は前年同期比21.0%増の2151万人だったことが分かった。年間2千万人を上半期で超えたことになり、過去最多となった前年の上半期は1778万人だったが、これをはるかに上回った。また、上半期での消費額は前年比22.9%増の4兆8053億円となり、訪日客や消費額の増加は円安が追い風となった。しかし、訪日客数や消費額は三大都市圏への偏りが見られ、今後、地方圏への分散が課題となっている。

61%が暮らし向きに「ゆとりがない」  

日銀による6月の生活意識アンケートで、1年前と比べた現在の暮らし向きに関して、61%が「ゆとりがなくなってきた」と答えていることが分かった。3月の調査から5.1ポイント上昇。「ゆとりがなくなってきた」理由を尋ねると、93.7%が「物価が上がったから」が最多で、「給与や事業などの収入が減ったから」(30.3%)が続き、商品の値上げラッシュや収入が減っていることが影響しているとみられている。

首都圏新築マンション、平均8958万円  

不動産経済研究所は2025年上半期(1~6月)の首都圏(1都3県)の新築マンション1戸当たりの平均価格8958万円だったと発表した。前年同期比16.7%高く、上半期としては過去最高だった。価格上昇の背景には、人件費や土地の仕入れ代の上昇に加え、円安による材料費の高騰などで価格が押し上げられた。今後の価格動向について「下半期に23区内で高額物件の発売が予定されており、通年でも過去最高を超える可能性が高い」とみている。

食品ロス、過去最少の464万トン  

政府は「食品ロス」の2023年度推計値は464万トンだったと発表した。前年度比8万トン減となり、統計を開始した2012年度以降で最小値だった。「食品ロス」は、食べられるにも関わらず捨てられたもので、政府担当者は「消費者の意識の変化が食品ロス削減の要因とみられる」としている。しかし、全体として減少傾向にあるものの、外食産業では前年度から6万トン増加している。政府は2030年度までに435万トンに減らす目標を掲げている。

小学校高学年の6割超が「留守番」  

放課後NPOアフタースクールが小学生の子どもを持つ就労家庭の男女を対象にした調査で、小学高学年(4~6年生)の61.9%が夏休みなどの長期休み中に数日間、自宅で留守番している実態が分かった。低学年を含めた小学生全体では50.6%と半数に上った。長期休みに留守番をする頻度を尋ねると、高学年では「週4日以上」と「週2~3日」のいずれもが20.0%だった。回答した家庭からは「安全に過ごせる場所や体験活動ができる機会を求める」声が多かった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1139号

景気基調判断、約5年ぶりに「悪化」に  

内閣府は5月の景気動向指数で、基調判断を「悪化」に引き下げた。「悪化」の基調判断は景気後退の可能性が高いことを示すもので、新型コロナウイルス禍の影響があった2020年7月以来4年10カ月ぶりとなる。4月の基調判断の「下げ止まり」から米国向けの輸出が減少したことや「有効求人倍率」の下落などで下降したことを反映したものとなる。内閣府では「コロナ禍と似た状況という意味ではなく、今後の指数の動きをより慎重にみるべきだとのサインだ」している。

5ヵ月連続で実質賃金は減少  

厚生労働省は5月の毎月勤労統計調査で物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比2.9%減少したと発表した。実質賃金のマイナスは5ヵ月連続で、減少幅も2023年9月以来、1年8ヵ月ぶりの大きさとなる。一方、名目賃金にあたる現金給与総額は1.0%増の30万141円で、41カ月連続のプラスとなっている。今年の春闘では連合傘下労組の平均賃上げ率は5.25%と高水準だったが、依然として、賃上げが物価上昇に追いついていない現状を浮き彫りにしている。

年金の運用実績、1.7兆円の黒字に  

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2024年度の運用実績が1兆7334億円の黒字だったと発表した。前年度実積が45兆円超から大きく縮小したものの5年連続で黒字を達成した。黒字額が大幅に減少した要因として、欧米の主要中央銀行の利下げにより運用対象となっている外国株式の上昇など影響したものとみられ、2024年度の運用利回りは0.71%だった。GPIFでは「リスクに対して安定的な運用をしていきたい」と話す。

e-Tax利用率、過去最高の74%  

国税庁が発表した2024年分の個人の確定申告状況によると、国税電子申告・納税システム(e―Tax)の利用率は過去最高となる74%だった。世代別にみると、20代以下、30代、40代で8割を超え、80代以上では61%だった。同庁はe―Taxの普及に伴い、確定申告期間中の日曜日に行ってきた税務署閉庁日の相談対応を今後、縮小や廃止を検討するとしている。また、e―Taxを巡っては虚偽申告で所得税の不正還付の詐欺事件も起きており、「警察と連携して厳格に対応する」としている。

2025年上半期企業倒産は高水準に  

東京商工リサーチは2025年上半期(1~6月)の全国の企業倒産件数は4990件だったと発表した。前年同期比1.2%増で、2014年以来11年ぶりの高水準にある。新型コロナウイルス禍で行われた資金繰り支援策が終了したことも倒産増加の背景にあるとみられる。また、上半期は10人未満の企業の倒産が全体の89.8%を占めており、同社では「今後も従業員の確保が難しい状況が続けば、倒産件数は今後も増加傾向をたどる可能性がある」とみている。

卵価格、前年比1.7倍に急上昇  

JA全農たまごの発表によると、鶏卵価格の目安となる卸売価格(東京地区、Mサイズ)は1キロ当たり335円となったことが分かった。前年7月平均の1.7倍に達し、これまで鶏卵価格の最高値は2023年4~5月の月平均350円だったが、その価格に近付きつつある。背景には、高病原性鳥インフルエンザの感染拡大に伴う鳥の殺処分による供給量の回復が遅れていることに加え、猛暑により鶏の食欲低下が鶏卵価格に追い打ちを掛けている。

訪問介護でのカスハラ被害は6割超  

日本訪問介護財団が全国約1万2000件余の事業所を対象に訪問介護中に患者らからカスタマーハラスメント(カスハラ)の有無を尋ねたところ、回答した2628事業所の6割超が「ある」と答えていることが分かった。具体的な内容では、「怒鳴るなどの威圧的な言動」が最多の1439事業所で、職員の人格否定などの「精神的な攻撃」(1129事業所)、「性的な言動」(996事業所)が続いた。同財団では「訪問看護師の安全が脅かされれば、在宅医療の質にも影響が出かねない」と危惧を示している。

免税売上高、前年比4割減が3ヵ月連続  

日本百貨店協会は5月の免税売上高は前年同月比4割減となり、3カ月連続で前年を下回っていると発表した。5月の免税売上高の内訳をみると、高級ブランド品を含む一般物品売上高が45.6%減となり、高額消費が半分近くに落ち込んでいた。また、1人当たりの購買単価は前年5月比約4万7000円減の約7万9000円で、加えて購買者数も5.4%減となった。購買客数も購買単価もマイナスに転じており、百貨店業績を支えてきたインバウンド(訪日客)消費に異変が起きている。

第26回「特別研修の集い」宮古大会記念講演会を開催します

宮古法人会では、第26回「特別研修の集い」宮古大会 記念講演会を開催します。
講演会は会員以外の方も聴講できますので、聴講を希望される方は、宮古法人会までお申し込みください。

  〇演題 『演劇を通じた社会貢献』
  〇講師 ㈲福島屋 代表取締役 志賀 政信 氏
  〇日時 令和7年7月29日(月)11:00~11:50
  〇会場 浄土ヶ浜パークホテルコンベンションホール
  〇申込 宮古法人会事務局まで、聴講を希望する旨・氏名・電話番号を
      お知らせください。申し込み締め切り7月22日
      TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250 
      メール umineko@miyako-houjinkai.com

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1138号

2024年度税収は最高更新の75兆円  

財務省は2024年度の一般会計税収が75兆2320億円になると発表した。5年連続で過去最高を更新した。好調な企業業績の拡大や物価高を背景に消費税や法人税の税収が大きく伸びたことが背景にある。大幅な税収増により、歳入から歳出を差し引いた剰余金は過去3番目に大きい水準となる2兆2645億円だった。税収が大幅に増加したことから、政府は赤字国債発行の5兆円分を取りやめるとしている。

今春闘での賃上げ率、5.25%に  

連合が7月1日時点での傘下の5162労働組合での企業側回答の最終結果をまとめたところ、平均月額1万6356円、賃上げ率5.25%だったことが明らかになった。2年連続で5%の大台を超えた。このうち、焦点となっている中小企業は平均月額1万2361円、賃上げ率4.65%で、連合では「中小が5%に届かず残念だ。格差拡大に歯止めをかけるには至らなかった」としている。高い賃上げとなったものの、実質賃金は依然としてマイナス状況にあり、賃上げが物価上昇に追いついていない状況にある。

2025年分路線価、全国で2.7%上昇  

国税庁が発表した2025年分の路線価によると、全国の平均変動率は前年比2.7%増となったことが明らかになった。路線価は相続税や贈与税の算定基準となるもので、4年連続での上昇。背景にはインバウンド(訪日客)で人気のある別荘地や観光地などの人気エリアが上昇するとともに、都市部でのマンションの需要が後押ししたことが挙げられている。事実、全国で35都道府県が上昇し、昨年より6県が新たに加わった。全国の最高価格は40年連続で東京都中央区銀座の文具店「鳩居堂」前で、1㎡当たり4808万だった。

食品値上げ、7月は2千品目超に  

帝国データバンクの調べによると、7月に値上げされる食品は前年同月の約5倍となる2105品目に上ることが発表された。値上げ品目数は2025年累計で2万を超えることが確実となる。食品の値上げは、2023年が3万2396品目、2024年が1万2520品目だった。同社では「値上げは当分続く可能性が高い」としており、とりわけ中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇に起因する値上げを注視する考えを示している。

世帯の6割近くが「生活が苦しい」  

厚生労働省が行なった2024年国民生活基礎調査によると、58.9%の世帯が「生活状況が苦しい」と答えていることが分かった。なかでも18歳未満の子どもがいる世帯では64.3%が「苦しい」と答えており、依然高い水準にある。一方、1世帯当たりの平均所得額は全世帯で前年比2.3%増の536万円で、高齢者世帯は3.2%増の314万円、子どもがいる世帯は1.0%増の820万円だった。ここでも所得の伸びが物価高に追いついていない実態を浮き彫りにしている。

警察官、30以上の都道府県でなり手不足  

時事通信社が警察庁への調査取材で、2023年度に都道府県が実施した高卒・大卒対象の採用試験で採用予定者約8200人に対し、約1万1千人に内定を出したが、3割が辞退していることが分かった。一方、受験者数も2021年度は約6万2900人だったのに対し、2023年度は約4万8300人まで減少していた。採用者数が予定者数を下回る「定員割れ」の警察本部は2021年度と2022年度は32に上り、2023年度は31だった。警察官のなり手不足が深刻で、コロナ以降は地元志向が顕著で、警察官不足は全国的に深刻化しつつある。

6月の日本の平均気温、過去最高に  

気象庁は6月の日本の平均気温は平年より2.34度高く、これまで最高だった2020年のプラス1.43度を大きく上回ったと発表した。太平洋高気圧が張り出したことに加え、偏西風が北寄りを流れ、日本の広い範囲で温かい空気に覆われやすかったとしている。地球温暖化による大気全体の温度が高まっていることも影響したとみられる。全国の気象台など153地点のうち122地点で過去最高を記録した。気象庁は夏(6~8月)の平均気温が過去最高だった昨年に匹敵する可能性があると指摘している。

2024年度個人株主、最多の8300万人  

東京をはじめ4つの証券取引所の発表で、2024年度の個人株主は延べ人数で8359万人になったことが明らかになった。前年度比914万人と急増し、11年連続で増加し、10年連続で過去最多を更新している。背景には、新たな少額投資非課税制度(NISA)により新たな投資家が急増したことが挙げられている。しかし、個人の株式保有金額は2024年度末時点で前年度末時点から6兆2034億円減の164兆2858億円となっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1137号

日経平均株価、5ヵ月ぶりに4万円台に  

6月26日、日経平均株価は前日より566円高い4万150円で取引を終了した。約5か月ぶりに4万円台を回復するとともに、今年一番の高値となった。ニューヨーク市場で半導体大手のエヌビディアが2日連続で最高値を更新するとともに、ハイテク関連株が上昇した流れを受けて、東京株式市場でも半導体株が買われた。併せて、イスラエルとイランの停戦合意から中東での警戒感が後退したことも株価上昇の追い風となった。

NATO首脳会議で加盟国の防衛費5%  

北大西洋条約機構(NATO)首脳国会議で、加盟国の防衛費の割合を国内総生産(GDP)の5%に引き上げる首脳宣言を採択した。従来のGDPの2%から大幅に引き上げ、加盟国にとっての財政負担は増すことになる。現実的に防衛費目標であるGDPの2%を達成できてない国はスペインやイタリアなど9カ国もあり、5%への実現までには「いばらの道」となるが、採択された宣言では2035年までの達成期限にゆとりを持たせている。日本への米国から防衛費の増額要求する可能性がある。

コメの1~5月民間輸入量は前年比60倍  

財務省の貿易統計によると、民間貿易によるコメの輸入量は1~5月の累計で1万9628トンに上り、前年同期比で約60倍に達することが分かった。民間貿易ではコメの輸入には、1キロ当たり341円の高額な関税がかかるが、コメ価格高騰でも輸入米が割安として輸入米が急増したとみられ、1~5月に輸入されたコメの多くは政府備蓄米の放出が決定される前に注文されたものとみられる。6月以降も注文済みの外国産米が輸入される見通しである。

訪問介護サービスゼロ、全国で107町村  

共同通信の集計によると、2024年末時点でのヘルパーが高齢者宅を訪問し身の回りを世話する訪問介護サービスを提供する事業所がゼロの自治体は32都道府県107町村に上ることが分かった。訪問介護サービス事業者が全くない地域は人口減少や高齢化が進む中山間地や離島の自治体が目立った。事業者減少の背景には、物価高に伴う経営難やヘルパー人材の不足が影響しているとみられる。107町村を都道府県別にみると、北海道が最も多く、長野、沖縄が続いている。

東京の平均月給、世界69都市中で38位  

ドイツ銀行のリサーチ・インスティテュートの調査によると、日本の首都・東京の平均月給は2592ドル(約37万円)だった。主要都市69都市中37位で、7位だったニューヨークの5128ドル(約74万円)の半分となる。調査開始の2012年時点では、ニューヨークが4170ドル、東京が4023ドルで、ほぼ横並びだった。ちなみに、1位はジュネーブ(スイス)の7984ドル(約115万円)だった。

国家公務員、48%が「勤務継続」を望む  

内閣府人事局が中央省庁と地方勤務の国家公務員を対象に「働き方改革に関するアンケート調査」を実施したところ、48.2%が「継続して勤めたい」と答えていることが分かった。「継続したいが、不安がある」が29.3%で、「数年以内に辞めたい」は9.5%だった。離職意向を持つ人は「違う仕事が合っている」「能力・スキルを蓄積できる実感がない」が多かった。また、働きやすいかどうかを尋ねたところ、「とても」「どちらかと言えば」を合わせて67.2%だった。

20代の4割、健全な食生活を心掛けず  

閣議決定された2024年版食育白書によると、20代男女の4割超が「健全な食生活を心掛けていない」と答えていることが明らかになった。子どもは家庭や学校給食で「食」について学ぶ機会があるものの、社会人になると自らの食事を用意する若い世代(20~30代)は課題を多く抱えていると白書では分析している。食育に関心があるという向きは全体で8割を超えているものの、20代男性では7割を割り込んでいる。白書では「大学や企業で改善の取り組みが必要だ」と指摘している。

物価高騰で子どもの食事の質が悪化  

貧困家庭を支援する認定NPO法人キッズドアが2千を超える世帯を対象に、昨年同期からの変化を調査したところ、困窮する子育て世帯の57%が子ども食事の質が悪くなったと回答していることが分かった。一方、保護者の食の質が悪化したと答えた割合は84%だった。背景には、物価高騰が困窮世帯に追い打ちを掛けている実態を浮き彫りにしている。とくに、食事の量が減ったとの回答は、子どもが27%、保護者が81%だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1136号

米国のイラン攻撃で原油先物が高騰  

6月21日、米軍がイランの核施設を空爆による攻撃を行ったとトランプ米大統領が発表した。攻撃はイランの核施設3カ所をB2ステルス爆撃機6機から大型特殊爆弾「バンカーバスター」12発が投下されるとともに、米海軍の潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」30発が発射された。これにより、一気に緊迫度が増し、原油先物価格が1バーレル=81.40ドルまで急騰した。

FRB、利上げを4回連続で見送り  

6月18日、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を4.25~4.5%に据え置くことを決定した。4会合連続での利下げ見送りを決定した背景には、トランプ政権による高関税引き上げで物価上昇が再燃する危惧あることを指摘したもの。FRBは2024年9月から3会合連続で合わせて1%の利下げを実施してきているが、トランプ大統領誕生後は金利を据え置く決定を繰り返し、国内でのインフレ懸念を払拭してきている。FRBは政権が目指す関税引き上げで関税コストを価格転嫁し、幅広い分野でモノの値段が上昇する可能性が高いと危惧している。

価格転嫁率、中小企業は初めて5割超  

中小企業庁は価格転嫁の状況に関する2025年3月時点での調査結果で、中小企業の価格転嫁率は52.4%だったと発表した。価格転嫁率はコスト上昇分を価格に反映した割合を示すもので、2021年9月の調査開始以降で初めて50%を超えた。ただ、価格転嫁の状況をみると、「全額転嫁できた」が25.7%にとどまり、コスト上昇分の1~9割が転嫁できた企業は57.4%で、「全くできなかった」が15.8%と答えていた。同庁が指摘するように「発注企業の意識改革が不可欠」な状況にある。

5月の消費者物価指数、3.7%上昇  

総務省は5月の全国の消費者物価指数は生鮮食品を除く総合が111.4となり、前年同月比3.7%上昇したと発表した。6ヵ月連続で3%台の伸び率となり、上昇幅は前月比0.2ポイントとなり、2023年1月以来の高い水準となっている。消費者物価指数が上昇している背景には、光熱費上昇やコメを中心とした食料品の相次ぐ値上げが背景にある。とくにコメ類は前月比101.7%上昇で、上昇率は比較可能な1971年以降、8ヵ月連続で過去最高を記録してきている。

化石燃料からの転換、日本は25位  

世界経済フォーラムが発表した「化石燃料からの転換」が進んでいるかを分析結果によると、日本は調査対象の118カ国中25位だったことが明らかになった。同フォーラムが発電方法の種類、1人当たりの二酸化炭素排出量、再生エネの発電容量の増加など43項目を評価したもの。1位には電源構成に占める原発の割合が高かったスウェーデン、2位に2035年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとするフィンランドが挙げられた。

「ウラン蓄電池」を世界で初開発  

日本原子力研究開発機構(原子力機構)の発表によると、世界で初めてウランを使用する蓄電池を開発した。仕組みは、負極側の電解液にウラン、正極側の電解液に鉄をイオン化して溶かし、その電位差で発電する仕組みで、幅10センチの試作機は電圧がアルカリ電池の1.5ボルトに近い1.3ボルトで、発光ダイオード(LED)を輝かせた。劣化ウランは核分裂が起きにくく、安全な同位体が大半を占め、国内には約1万6千トンが保管されている。同機構では「劣化ウラン問題の解決や国のエネルギー政策推進などに貢献したい」としている。

2024年度家庭のコメ購入量は6.7%増  

総務省の家計調査によると、2024年度の2人以上世帯のコメ購入量は60.31キロだった。前年度比3.77キロ(6.7%)増で、価格高騰が言われる中で、コメ離れが進んでないことが浮き彫りとなっている。一方、コメ価格高騰が進んだ2025年1~3月のコメ購入量は合計12.0キロで前年同期比の11.93キロから微増となっており、コメを敬遠する動きはみられていない。主食であるコメの代替が難しく、高いながらも購入を続ける姿勢が伺えた。

救急車、出動件数は過去最多に  

総務省が発表した「令和6年中の救急出動件数等」によると、救急出動件数は771万7123件で、搬送人員は676万4838人となり、救急出動件数と搬送人員ともに3年連続で過去最多になる。このうち、高齢者の搬送人員は428万2228人で、全体の63%を占めており、高齢化社会を反映している。救急車の出動件数の内訳をみると、「急病」が67.3%で最多で、「一般負傷」(15.9%)、「転院搬送」(7.5%)、「交通事故」(5.1%)が続いている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1135号

1~3月期GDP、年率換算で0.2%減  

内閣府は2025年1~3月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動の影響を除いた実質で前期比0.04%減となり、年率換算で0.2%減だったと発表した。項目別にみると、個人消費は0.1%増、住宅投資は1.4%増、設備投資は1.1%増だったものの、公共投資が0.6%減となっている。内需を支える個人消費の伸びは微増にとどまっており、今後、イランとイスラエルの紛争激化により原油価格の動向で景気悪化が懸念される。

4月経常収支、3ヵ月連続で黒字に  

財務省が発表した4月の国際収支速報で、経常収支の黒字額は2兆2580億円だったことが明らかになった。黒字は3カ月連続となり、4月の単月としては過去最大となる。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は328億円の赤字となったが、前年同月の6355億円から大幅に減少している。投資に伴う利子・配当の動向を示す第1次所得収支は、円高となったことから海外から受け取る投資収益が減少し、9.6%減の3兆5899億円だった。

南海トラフ巨大地震被害は1466兆円  

土木学会が発表した国難級の巨大災害の被害を想定した最終報告書で、南海トラフ巨大地震の発生から20年余りの経済的被害は1466兆円と推計されることを明記した。前回推計した2018年時点より56兆円増えているが、建物被害額の増加が起因している。首都直下地震の被害推計は物価上昇の影響もあり、昨年3月時点から9兆円増の1110兆円としている。土木学会は経済的被害とは別に、災害による税収落ち込みや復興費用を合わせた財政的被害も推計しており、南海トラフが506兆円、首都直下で433兆円になるとしている。

5月倒産、零細企業を中心に今年最多  

東京商工リサーチは5月の全国企業倒産(負債1千万円以上)は857件となり、今年の単月としては最多となったと発表した。負債総額が1億円未満の小規模倒産が全体の8割弱を占める665件となった。また、コメの高騰は家計を圧迫し、消費意欲を失速させる要因になる恐れがあり、同社では「コメ価格の動向は消費マインドに直結しやすい」と指摘している。また、米政権の高関税も中小企業の不安材料となっていると指摘する。

男女平等度順位付け、日本は118位  

世界経済フォーラム(WEF)が発表した2025年版「男女格差(ジェンダーギャップ)報告」で、日本は118位となることが明らかになった。先進7カ国(G7)の中で最下位となった。WEFが政治・経済・教育・健康の4分野で男女間の格差を分析したもの。日本は女性閣僚の減少、女性管理職も少なく、教育は高等教育機関への進学格差があることなどから、日本は低位に評価された。WEFは低位だった日本に対し、「完全な男女平等を実現するにはまだ123年かかる」と指摘している。

1人暮らしの高齢者4割強が「家計心配」  

閣議決定した2025年版高齢社会白書によると、60歳以上の1人暮らしの人に家計状況を尋ねたところ、「ゆとりがなく多少心配」「苦しく非常に心配」との答えが41.5%に上ることが分かった。一方、1人暮らしでない60歳以上の人は「多少心配」「非常に心配」が28.2%で、1人暮らしの人が「心配」とする答えが多かった。家族形態を問わずに経済面での不安を尋ねると(複数回答)、「物価上昇」が最多の74.5%で、「収入や貯蓄がない」「自力で生活ができなくなり、転居や有料老人ホームへの入居費用がかかる」が挙げられた。

今年採用の女性国家公務員、初の4割台  

内閣府人事局は今年4月1日付で採用した国家公務員のうち、女性の割合が40.4%になったと発表した。発表を開始した2005年以降で初めて4割を超えた。しかも、幹部候補とされる総合職試験で採用した846人のうち、女性は311人で、前年から1.1ポイント増の36.8%となり、過去最高を更新した。100人以上を採用した省庁別にみると、外務省の女性採用が52.1%で最多で、法務省(50.2%)、厚生労働省(49.6%)、農林水産省(46.2%)が続いた。

消費者相談、SNS関連が過去最多に  

閣議決定された「2025年版消費者白書」によると、交流サイト(SNS)に関連する消費者相談が2024年は8万6396件に上り、過去最多を更新することが明らかになった。SNS関連では、30代以下の多くは「簡単なタスクを行う副業」と誘われる詐欺的な手口で金銭を奪われるケースが多く、60代以上では投資商品に関するものが多くなっている。被害金額も9兆円と推計され、2020年の3.6兆円から急増している。