社会・経済の動き@しんぶん.yomu第892号

◆2019年度医療費、過去最高額に
  厚生労働省の発表によると、2019年度に全国の医療機関に支払われた概算の医療費は43兆6千億円だったことが明らかになった。前年度から約1兆円増加し、過去最高額に達した。1人当たりの平均医療費は34万5千円だったが、75歳未満が22万6千円だったのに対し、75歳以上は95万2千円で、4.2倍もの開きがあった。2022~25年には団塊世代が75歳となり、一段と医療費が膨らむものとみられている。


◆米GDP、日本を上回る年率31.7%減に
  米商務省は2020年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比31.7%減になったと発表した。1947年以降で最悪を記録した背景には、新型コロナウイルス感染拡大が響いたもので、先に発表された日本の4~6月期GDPの年27.8%減を上回っている。7~9月期はプラス成長に回復する見込みであるとされているが、コロナ感染が依然高い水準にあり、先行き不透明感が強いことが指摘されている。


◆コロナ終息後の旅行先、日本が1位
 日本政策投資銀行がアジアや欧米の在住者を対象に、新型コロナウイルス感染の終息後に観光旅行をしたい国・地域を尋ねたところ(複数回答)、1番人気は46%が支持した日本だった。次いで、韓国(22%)、台湾(17%)、オーストラリア(16%)が続いた。日本を訪れたい理由では(複数回答)、「行きたい観光地・施設があるから」が最多の47%で、「食事が美味しいから」(43%)、「以前にも旅行したことがあり、気に入ったから」(37%)、「清潔だから」(36%)が挙げられた。


◆都心オフィスの「空き」、5カ月連続上昇
  三鬼商事のまとめによると、東京都心の7月の空室率は前月比0.8ポイント高い2.77%になったことが分かった。空室率は5カ月連続で上昇しており、背景には、テレワークの広がりで企業がオフィスを縮小したり、企業業績の悪化から新規の入居契約を見送ったりとしていると同社ではみている。5カ月連続で空室率が上昇したのは、リーマン・ショック後の2009年9月~2010年6月(10カ月連続)以来。空室率は、名古屋(2.91%)、福岡(2.87%)、大阪(2.71%)といった具合に、全国の都市部でもみられている。


◆マイナポイント申込、目標4千万人に遠く
 9月1日から開始されるマイナンバーカードを使用したキャッシュレス決済のポイント還元事業である「マイナポイント事業」へ申し込んだ人は300万人にとどまることが明らかになった。目標としている4千万人には程遠く、総務省の担当者は「実際にポイント還元事業が始まれば申し込みは増える」とみているが、ポイント還元事業ではマイナンバーカードが不可欠で、8月25日時点でのマイナンバーカード保有者は2436万人にとどまっている。


◆2020年上期の出生数、最少を更新
 厚生労働省は2020年上半期(1~6月)の出生数は43万709人だったと発表した。前年同期比で8824人減少となり、2000年以降では最も少ないものとなった。6月に発表した2019年の出生数は統計開始の1899年以降で最も少なく、90万人を割込んでおり、同省では「さらに減少する可能性がある」とみており、今年の年間出生数も一段と少なくなるものと見込まれている。7月末に閣議決定された2020年版少子化社会対策白書では「〝86万ショック〟と呼ぶべき状況」と指摘している。


◆女子大生、過去最多の119万人に
 文部科学省が発表した2020年度学校基本調査によると、5月1日時点で大学学部に在籍する学生は262万3900人で、このうち女子学生は119万3537人で、いずれも過去最多を更新したことが分かった。学部学生の全体人数は6年連続で過去最多を更新しており、女子学生は1981年から増加傾向にあり、女子学生の割合は45.5%を占めるに至っている。一方、少子化を背景に、小学生(630万735人)、中学生(321万1237人)は過去最少を更新し続けている。


◆最も多く食べる野菜、「キャベツ」が1位
  カット野菜製造会社のサラダクラブが全国の20~60代男女を対象に、普段最も多く食べている野菜を尋ねたところ、「キャベツ」(21.4%)が最多だった。次いで、「玉ねぎ」(14.9%)、「トマト」(9.6%)が続いた。キャベツを食べる理由を尋ねたところ(複数回答)、「いろいろな料理に使えるから」(43.2%)が最も多く、「調理が簡単だから」(31.7%)、「味が好きだから」(30.5%)が挙げられた。また、袋入りのカット野菜(パッケージサラダ)を1年以内に利用したことがある人は54.9%に上った。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第891号

◆コロナによる需要減退で地価下落へ
 国土交通省が発表した全国主要都市100地区を対象とした2020年第2四半期(4月1日~7月1日)の地価動向調査の結果によると、下落は前回調査の4地区から38地区に増加したことが分かった。逆に、上昇は73地区から1地区までに激減した。下落地区が上昇地区を上回ったのは、2012年第2四半期以来8年ぶりとなる。背景には、新型コロナウイルス感染拡大により、ホテルや店舗の需要が減退するとともに、取引が停滞したことによって、下落地区が拡大したことが挙げられている。


◆米西部で世界史上最高気温を記録
 米西部カリフォルニア州のデスバレーで、8月16日に54.4度を観測し、世界気象機関(WMO)は世界史上最高となるとしている。二酸化炭素排出などに起因する地球温暖化による影響であることが確実視され、専門家は世界的な猛暑の過酷さは増大するとともに、持続期間も長くなっていると指摘している。過去最高とされた今年7月のイラクの首都バクダッドの51.8度を大幅に更新したことになる。日本でも8月に浜松市で国内史上最高気温に並ぶ41.1度が観測されている。


◆輸出、5カ月連続で2ケタ減少に
  財務省は貿易統計で、7月の輸出は前年同月比19.2%減の5兆3689億円だったと発表した。2ケタの減少率は5カ月連続となった。また、輸入も22.3%減の5兆3572億円となり、新型コロナウイルス感染拡大により、世界的な経済収縮が貿易に大きな影を落としている実情を浮き彫りにした。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、116億円の黒字となり、4カ月ぶりに黒字となった。新型コロナに加え、今後、米中貿易摩擦での交渉も停滞しており、世界経済への先行き不透明感が拡がっている。


◆グリーンランドの氷床融解、史上最多に
  欧米の研究チームは、大部分が北極圏に位置するグリーンランドで、2019年に氷床が解けた量は5320億トンに上り、観測史上で最多となったと発表した。氷床の融解は、地球温暖化により北極圏で急速に気温が上昇していることが背景にあり、将来、海面上昇につながることが危惧されている。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、温室効果ガスの排出を大幅に抑制しても今世紀末に20世紀より59センチ上昇し、対策が緩かった際には、1.1メートル上昇する予測している。


◆2019年の水害被害、最悪の2.1兆円
  国土交通省は2019年に起きた水害での住宅やインフラなどの被害額は2兆1476億円に上ったと発表した。統計を開始した1961年以降で最悪となり、とくに台風19号による被害額は1兆8600億円に上り、個別の水害としては過去最悪のものとなった。被害の内訳をみると、住宅や農作物などの一般資産が全体の7割を超える1兆5939億円で、道路や河川などの公共土木施設が5233億円、鉄道や水道の公益事業が304億円となっている。


◆軽自動車の普及割合、44年ぶりの減少
  全国軽自動車協会連合会の発表によると、軽自動車の100世帯当たりの普及台数は2019年12月末時点で54.40台となり、前年同期の54.41台から減少していることが分かった。44年ぶりに前年を割込んだ背景には、軽自動車の保有台数は増加したものの、世帯数の増加が上回ったことで、普及割合が減少に転じた。都道府県別にみると、長野県が103.5台で最多で、鳥取県(103.2台)、佐賀県(103.0台)が続いた。100世帯当たり最少だったのは、東京都の11.9台だった。


◆5月、医療機関での受診者数は2割減

 厚生労働省のまとめによると、5月に全国の医療機関で受診した患者数は前年同月比20.9%減少していることが分かった。新型コロナウイルスへの感染警戒から受診を控える傾向を浮き彫りにしている。診療科別に前年同期と比べた減少幅をみると、小児科(46.1%減)が大きく、耳鼻咽喉科(41.7%減)、眼科(32.4%減)、内科(24.8%減)が続いた。受診者の減少は医療機関の経営を圧迫させるだけでなく、病状を悪化させかねない。


◆最低賃金、40県で1~3円引き上げに
  厚生労働省が公表した2020年度の地域別最低賃金の全国の改定額によると、40県で1~3円引き上げたことが分かった。中央最低賃金審議会の小委員会は7月に、2020年度地域別最低賃金の改訂について、新型コロナウイルス感染拡大の影響による悪化する経済情勢の中で、雇用の維持を優先する姿勢をもとに、「現行水準維持が適当」として、引き上げの目安額を示さないとする報告をまとめていた。40県が引き上げを行なったのは、「最低賃金の水準が低い」との考えに基づき改訂が行われ、10月から改訂が適用される。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第890号

◆4~6月期GDP、戦後最大の落ち込みに
 内閣府は4~6月期の実質国内総生産(GDP)が前期比7.8%減となり、年率換算で27.8%減になったと発表した。これまで最大の下落率となったリーマン・ショック後の2009年1~3月期の年率17.8%減を大きく上回り、戦後最大の減少率となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により国内外の経済活動が大きく落ち込んだことが背景にある。主な内訳をみると、個人消費が前期比8.2%(年率換算28.9%減)、輸出が18.5%減(同56.0%減)だった。


◆上半期、経常黒字は31.4%の減少に

 財務省は2020年上半期(1~6月)の国際収支速報で、経常収支は前年同期比31.4%減の7兆3069億円の黒字となったことを明らかにした。世界的な新型コロナウイルス感染拡大により輸出が落ち込んだことに加え、訪日外国人旅行者(インバウンド)が大幅に減ったことが影響している。上半期に経常黒字が10兆円台を割り込んだのは、2015年以来5年ぶりとなった。


◆原発の核燃料輸入、約50年間で初のゼロ
 貿易統計によると、原発の核燃料となるウランや燃料集合体の輸入が2019年にほぼゼロとなったことが分かった。核燃料の輸入が開始されたとみられる1960年代半ば以降の約50年間で初めてとなる。背景には、東京電力福島第1原発事故後の新規制基準により国内にある4つの燃料製造工場が操業停止していることに加え、再稼働原発が少ないことが挙げられている。事実、再稼働済みの関西・四国・九州の3電力は運転に必要な燃料は数年先まで確保している。


◆4~6月期、上場企業の純利益は53%減
 SMBC日興証券が東証第1部上場の3月期決算企業が発表した4~6月期決算の純利益の合計が4兆6757億円にとどまったことが分かった。前年同期比53.7%減少となったものの、リーマン・ショック時の2009年4~6月期の79.7%と比べると、悪化の影響は緩和している。世界的な新型コロナウイルス感染拡大より経済活動が縮小したことが背景にあり、全33業種のうち鉄鋼など11業種が赤字に陥った。同証券では、「7~9月期以降、回復に向かうのかは必ずしもはっきりとしない」とみている。


◆後発薬の使用割合、地域間で格差
  厚生労働省が2019年9月時点で国民健康保険(国保)、後期高齢者広域連合、全国健康保険協会(協会けんぽ)の3つの公的医療保険のそれぞれでの後発薬の使用割合を都道府県別に集計したところ、全国平均は74.9%だった。最も使用割合が高かったのは沖縄で、国保(85.6%)、後期高齢者広域連合(84.1%)、協会けんぽ(87.0%)だった。逆に、使用割合が最も低かったのは、徳島で、国保(65.8%)、後期高齢者広域連合(65.8%)、協会けんぽ(66.5%)となり、地域での格差がみられた。


◆6割の女性社員、管理職に意欲持たず
  独立行政法人国立女性教育会館が行った調査によると、従業員800人以上の企業で働く入社5年目の女性社員のうち59.2%の人が「管理職を目指したくない」と答えていることが分かった。管理書を目指したくない理由について尋ねたところ(複数回答)、最多は「仕事と家庭の両立が困難」(69.3%)で、「責任が重い」「能力がない」が続いた。政府は女性活躍を成長戦略の一環として女性の積極的な登用を掲げているが、「仕事と家庭の両立」に不安を抱く女性が多いことを浮き彫りにした。


◆上場地銀、不良債権処理費を5割積み増し
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が上場する地方銀行78行の4~6月決算を集計したところ、計上した不良債権処理費用は679億円に上ったことが分かった。前年同期に比べ、約5割積み増したもので、背景には融資先企業の業績が新型コロナウイルス感染拡大によって、悪化懸念がある。不良債権処理費用は、金融機関が融資の回収を断念した際に発生する費用。また、集計で、78行の純損益合計は前年同期比42%減の2006億円だった。


◆コロナ感染症に関する苦情・要望は1万件
  総務省の発表によると、今年1~7月3日までの半年間に同省の出先機関である行政評価事務所などで新型コロナウイルス感染症に関する苦情や相談などの行政相談件数は1万1477件だった。同省の集計によると、1~2月は水際対策、2月中旬以降はマスクなどの物資不足、相談が急増した3月下旬以降は給付金などの金銭面の支援や保障などに関する問い合わせが殺到したとしている。相談の内訳をみると、「生活関連」が50.4%で半数を占め、「感染対策」(17.5%)、「政府対応への意見・照会」(13.4%)が続いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第889号

◆人口減少数、過去最大の50万人超に
 総務省は今年1月1日時点での国内の日本人は1億2427万1318人だったと発表した。前年比50万5046人減少。11年連続の減少で、減少数は過去最大となった。2019年の出生数は過去最少を更新する86万6908人で、死亡者数は過去最多の137万8906人だった。また、人口構成でみると、65歳以上は0.35ポイント増の28.41%と高齢化が進む一方、働き手である15~64歳までの生産年齢人口は0.2ポイント減の59.29%だった。


◆4~6月期の年金運用益、過去最高に
 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の発表によると、2020年度第1四半期(4~6月期)運用益は12兆4868億円となり、過去最高を記録したことが明らかになった。背景には、新型コロナウイルス感染拡大での経済悪化に対応するための世界的な金融緩和により国内外の株価が上昇したことが挙げられている。過去最大の運用損を計上した前期(1~3月期)から一転して運用益を確保したことになり、6月末時点での運用資産残高は162兆926億円にまで回復した。


◆ふるさと納税、一転、減少に転じる
 総務省の発表によると、2019年度のふるさと納税による寄付総額は4875億円となり、過去最高を記録した前年度の5127億円を下回ったことが明らかになった。減少に転じた背景には、2019年6月以降、返礼品について「寄付額の30%以下の地場産品」に限定する新制度へ移行したことがある。事実、昨年度の寄付額に占める返礼調達費は全国平均で前年度比7.2ポイント減の28.2%となっている。


◆4~6月赤字の全国の病院は6割以上
 日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会の3団体が、4~6月における全国の病院の経営状況を調査した結果によると、6割以上が赤字に陥っていることが分かった。新型コロナウイルス感染者の患者を受け入れている病院に限定すると、8割以上が赤字となっていた。赤字経営に陥った理由として、新型コロナ患者受け入れのための人件費の増大や通常の入院患者を減らしていることが挙げられている。日本病院会の相沢会長は、「3カ月連続で赤字となるのは非常に厳しい」としたうえで、「早急な経営支援」を求めている。


◆2019年度食料自給率、38%の低水準
 農林水産省が発表した2019年度のカロリーベースの食料自給率は38%だったことが明らかになった。前年度より1ポイント上昇し、前年度を11年ぶりに上回ったが、依然、低水準にある。小麦の生産量が拡大したものの、サンマやサバなどの不漁により自給率は低い水準となった。また、生産額ベースでの食料自給率は、国産豚の単価が上昇したものの、野菜の収穫量が増えて価格が低迷したことを背景に、前年度と同じ66%だった。


◆コロナ、8割超が「経済より健康」を優先 
 日本世論調査が行った全国世論調査によると、新型コロナウイルス感染拡大への対応で健康と経済のどちらを優先すべきかを尋ねたところ、84%の人が「健康を優先すべき」と考えていることが分かった。「経済を優先すべき」と答えた人は14%にとどまり、圧倒的に健康優先が占めた。感染拡大前後で暮らしが「変わった」とする人は72%を占め、変わった点を尋ねると(複数回答)、「健康・衛生に対する取り組み」(71%)が最も多く、「自宅での過ごし方や食生活」(42%)、「働き方」(29%)が続いた。


◆既婚者男女の7割近くが「帰省を控える」
 ぐるなびが全国の20~60代男女を対象にした調査で、既婚者の66.4%が自分の実家や配偶者の実家にも「帰省しない」「帰省する予定はない」と答えていることが分かった。また、「自分の実家に帰省する予定」は24.9%、「配偶者の実家に帰省する予定」は17.2%で、いずれも昨年度より2割前後減っている。帰省しない理由を尋ねたところ(複数回答)、「新型コロナウイルス感染拡大の影響による自粛のため」(37.8%)が最多で、「家族の予定が合わないため」(8.6%)、「遠距離のため」(8.3%)が続いた。


◆コンビニでのレジ袋の辞退率は7割超
 7月1日から容器包装リサイクル法の省令改正により、全ての小売店にプラスチック製レジ袋の有料化が開始されたが、コンビニ大手の集計によると、客がレジ袋を辞退する割合は7割超に達していることが分かった。各社の集計時期にバラツキはあるものの、7月の1カ月間の辞退率は、セブン‐イレブンは75%、ファミリーマートとローソンは76%、ミニストップでも75%超になっている。有料化前には30%前後だったが70%台へと大幅に辞退率は増えていた。

マイナンバーカードの取得促進及び利活用に係るアンケート調査にご協力ください

マイナンバーカードの取得促進及び利活用に係るアンケート調査にご協力ください。本アンケート調査は、マイナンバーカードの取得促進に向けて実施するものです。
 なお、アンケート調査結果については、取りまとめて公表する場合があり得ますが、個人の回答を公表することはありません。(国税庁より)

https://www12.webcas.net/form/pub/mynumbercard/01







社会・経済の動き@しんぶん.yomu第888号

◆2020年度経済見通し、マイナス4.5%
 政府が経済財政諮問会議で2020年度の経済見通しについて、実質国内総生産(GDP)成長率はマイナス4.5%となると示した。昨年12月で示したプラス1.4%から大幅に引き下げた背景には、新型コロナウイルス感染拡大で経済活動の縮小を余儀なくされるとの見通しを示したもので、第2波の発生襲来によっては一段と成長率は下押し圧力ともなりかねない。また、政府は2021年度見通しについて、プラス3.4%になるとの考えを示した。


◆2025年度、基礎的財政収支は赤字に
 内閣府が経済財政諮問会議に示した中長期財政試算によると、基礎的財政収支は2025年度に国・地方の合計で7兆3千億円程度の赤字が残ることが明らかになった。政府は2025年度に黒字化に転じるとした財政健全化目標の達成が叶わないことを示したもので、目標を阻む最大の要因は新型コロナウイルス感染拡大により経済の下振れにより税収が伸び悩むとみている。基礎的財政収支は社会保障や公共事業などの政策経費を借金に依存することなく、税収などの基本的な収入で賄えるかを示す指標。


◆ユーロ圏19カ国のGDPは年40.3%減
  欧州連合(EU)統計局は、ユーロ圏19カ国の2020年4~6月期の実質域内総生産(GDP)は年率換算で40.3%減となったと発表した。記録が残る1995年4~6月期以降で最悪の落ち込みとなった背景には、新型コロナウイルス感染拡大防止策で導入された外出制限などの影響により経済活動が低迷したことが挙げられている。米国は同期のGDPが年率換算で32.9%減となっており、新型コロナウイルス感染拡大での世界経済への深刻な影響が増してきている。


◆有効求人倍率、6カ月連続で下落
 厚生労働省は6月の有効求人倍率が前月比0.09ポイント下落の1.11倍になったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大により雇用情勢の悪化が影響し、6カ月連続で下落し、2014年10月以来、5年8カ月ぶりの低水準となった。有効求人倍率は求職者1人当たりの求人数を示すもので、6月の地域別有効求人倍率を都道府県別にみると、最高は福井県の1.53倍で、最低は沖縄県の0.68倍だった。


◆日本人の平均寿命、8年連続で最高更新
 厚生労働省が発表した簡易生命表によると、2019年の日本人の平均寿命は女性が87.45歳、男性が81.41歳となり、共に8年連続で最高を更新したことが分かった。女性は5年連続で世界2位、男性は3年連続で世界3位となり、平均寿命が男女ともに延びていることに関して、同省では「健康意識の高まりとともに医療技術の進歩がある」と分析している。また、同省は介護や寝たりきりにならないで生活できる「健康寿命」を男性が72.14歳、女性が74.79歳と2016年に発表しており、今後、いかに平均寿命に近づけるかが課題となる。


◆1~6月交通事故死者数は過去最少に
 警察庁のまとめによると、今年上半期の交通事故者数は前年同期比61人減の1357人になり、記録が残る1956年以降で最少を更新したことが分かった。同庁では「新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言での外出自粛で全体の交通量が減ったことが影響している」とみており、事実、4月は前年同期比53人減の213人にとどまっている。死者のうち、65歳以上の高齢者は全体の57.3%を占める778人に上っている。


◆7月の日照時間、1946年以降で最短

 気象庁の発表によると、7月の日照時間が東日本で平年の37%、西日本で同49%だったことが分かった。統計を開始した1946年以降で、7月としては最短を記録した。他方、7月の降水量は、東日本と西日本ともに、平年値の2倍を超える232%となり、統計史上で最多となったことも分かった。背景には、梅雨の天候不順が影響したことが挙げられており、天候不順により野菜価格も高騰してきている。


◆故人の葬儀希望聞かずに半数が後悔
 葬儀サービスを行う「公益社」が喪主などの経験がある40~70代の男女を対象に、葬儀の際に事前に故人に聞いておけば良かったことがあるかを尋ねたところ、52%の人が「ある」と答えていることが分かった。このうち(複数回答)、「葬儀についての希望」(49%)、「葬儀に呼びたい人」(40%)、「遺品の整理」(37%)が挙げられた。今後、葬儀を行う時のために準備していることを尋ねたところ、「費用」(40%)、次いで「家族と話したいと思っているがまだ話せていない」(29%)が続いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第887号

◆月例経済報告での景気判断、上方修正
 7月22日に発表された月例経済報告で、国内景気判断について、前月の「下げ止まりつつある」から「このところ持ち直しの動きがある」として、上方修正した。また、政府は、2012年12月から続いてきた景気拡大期間が2018年10月に終わり、これまで戦後最長とされてきた「いざなみ景気」(2002年2月~2008年2月)の73ヵ月を更新できなかったと認定するための有識者による研究会を近く開催する方針である。


◆概算要求方針、コロナ対策は上限設けず
  財務省が公表した2021年度予算編成に向けた概算要求の方針によると、新型コロナウイルス感染症対策などの経費は上限のない別枠で計上を認めることが明らかになった。また、概算要求での省庁の作業負担を軽減する上から、要求期限を1カ月延長し、9月末までとするとしている。新型コロナウイルス感染症対策にかかる経費が上限のない別枠計上を財務省が認める背景には、「コロナ対策の予見が難しいことに加え、喫緊の課題である」ことがある。2020年度概算要求額の104兆円を超える可能性が高い。


◆緊急小口資金、申請件数・額ともに最高に
  全国社会福祉協議会の集計によると、最大20万円を無利子で借り入れができる「緊急小口資金」の申請件数が7月18日時点で約57万9千件となり、申請総額も約1045億円に達成することが明らかになった。申請件数・金額ともに、過去最高となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で生活が苦しくなっている世帯が急増していることを浮き彫りにしている。これまで最多となった2011年の東日本大震災時の申請件数の約8.5倍にも達し、全社協は申請拡大に伴い、受付期間を7月末から9月末まで延長する措置を講じた。


◆賃金を引き上げた企業は2割低下の57%
  東京商工リサーチが全国約1万4千企業を対象に2020年度賃上げ調査をしたところ、賃金を引き上げた企業は57.5%にとどまることが分かった。前年度比23.4ポイント低下となり、2016年度調査開始以降で最も低くなっている。新型コロナウイルスの影響により企業での深刻度を増していることを浮き彫りにしている。賃上げの実施は、大企業で65.9%だったのに対し、中小企業では55.9%となっている。賃上げ率では3%未満が過半数を超える57.7%だった。


◆国民健康保険財政、初めて黒字に

 厚生労働省の発表によると、自営業者や無職の人などが加入する国民健康保険の2018年度収支が合計215億円の黒字になったことが分かった。比較可能な1998年度以降で初めて黒字となった背景には、国が公費支援額を増やしたことに加え、運営主体を市区町村から都道府県に移行した効果が挙げられている。2018年度国民健康保険の加入者は4.1%減の2752万人となっているが、1人当たりの給付費は高齢化や医療の子どうかにより1人当たりの給付費は2.0%増の30万9854円だった。


◆6月の白物家電出荷、23年ぶりの高水準
 国民健康保険財政、初めて黒字に 日本電機工業会が発表した白物家電の6月の出荷額は3073億円となり、1997年3月以来、23年ぶりに3千億円を突破したことが分かった。品目別にみると、ルームエアコンが前年同月比9.5%増の1482億円、洗濯機が同4.4%増の349億円だった。ただ、2020年度上半期(1~6月)の出荷額で見ると、販売店の休業や外出自粛が響き、前年同期比5.3%減の1兆2079億円となった。また、4K液晶テレビの販売も好調で、6月の販売台数は前年同月比60.7%増となった。


◆最低賃金、現行水準維持が適当と答申
 厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会の小委員会は2020年度地域別最低賃金の改訂について「現行水準維持が適当」として、引き上げの目安額を示さないとする報告をまとめた。これまで小委員会は地域の経済情勢に応じてA~Dの4つのランクごとに目安額を示してきたが、目安額を示さないとするのはリーマン・ショック後の2009年年度以来となる。背景には、新型コロナウイルス感染拡大の影響による悪化する経済情勢の中で、雇用の維持を優先する姿勢がある。


◆半数の人がコロナで「家事負担が増えた」
 家事代行のマッチングサービスを行う「タカスジ」が同社を利用する20~80代男女を対象にした調査によると、新型コロナウイルス感染拡大により、51%の人が「家事の負担が増えた」と答えていることが分かった。負担が大きくなった家事を尋ねたところ、最多は「料理」(41%)で、「片付け」(16%)、「掃除」(15%)、「洗濯」(14%)が続いた。その理由について、「子どもや夫の昼食、おやつの準備」「不規則な学校再開のため子どもの弁当作り」「除菌のための拭き掃除や洗濯」が挙げられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第886号

◆Go Toトラベル対象、東京発着を除外
 赤羽国土交通相は新型コロナウイルス感染拡大で疲弊する観光事業を支援する政府の「Go To トラベル」の7月22日開始にあたって、感染が再拡大している東京都発着の旅行を除外することを表明した。東京都を除く46道府県については、感染対策を講じることを徹底した上で22日から実施される。また、同相は「重症化しやすい高齢者や若者の団体旅行や50名で宴会を伴う旅行の利用も控えて欲しい」と表明した。


◆日銀、大規模金融緩和策の維持を決定
  日銀は7月15日開催の金融政策決定会合で、短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度に誘導するとした大規模な金融緩和策を維持することを決定した。また、会合では新型コロナウイルス感染拡大で業績が悪化している企業の資金繰りの支援策を継続していくことも確認された。会合後に会見した黒田総裁は「日本経済は底打ちしたが、回復は緩やかなペースにとどまる」との見方を示し、「必要があれば追加の金融緩和に踏み切る」との考えを強調した。


◆世界の観光収入、最大で3.3兆ドル減少
  国連貿易開発会議(UNCTAD)が公表した報告書によると、新型コロナウイルス感染拡大対策での移動規制により、世界の観光収入は最大で3兆3千億ドル(約353兆円)減少すると試算していることが分かった。報告書では、封鎖措置が4カ月、8カ月、12ヵ月続くという3つのシナリオを基に試算したもので、各シナリオでの観光収入の減少額は、1兆1700億ドル、2兆2200億ドル、3兆3000億ドルになるとしている。UNCTADでは「中間のシナリオが現実的かもしれない」としている。


◆世界の債務残高、過去最大に膨らむ
  国際金融協会(IIF)のまとめで、世界全体の債務残高が2020年1~3月期に257兆9500億ドル(約2京7700兆円)になったことが分かった。前期の2019年10~12月期から1兆1千億ドル増加し、過去最大になった。世界の債務残高は国内総生産比で11ポイント上昇し、331%となった。背景には、新型コロナウイルス感染拡大への対応から各国ともに金融緩和や財政出動を拡大させたことによるもので、2020年4~6月期には12兆5千億ドル上乗せすることが見込まれている。


◆4月の鉄道乗客数は過去最低に
 国土交通省が発表した4月の鉄道輸送統計月報によると、全国の鉄道やモノレールなどの乗客数は合計で11億6152万1千人だったことが明らかになった。統計を開始した1987年4月以降で過去最低となった。新型コロナウイルス感染拡大に対応して4月7日に発令された政府の緊急事態宣言が鉄道輸送での乗客減となったことが背景にある。内訳では、JR旅客各社が前年同月比41.7%減の4億6534万2千人で、JRを除く民間鉄道は47.8%減の6億9617万9千人だった。


◆老老介護、6割近い実態が明らかに

  厚生労働省の2019年国民生活基礎調査結果によると、要介護者と同居する主な介護者との組み合わせを年齢別に分類したところ、65歳以上同士が59.7%に上ることが明らかになった。このうち、75歳以上同士の割合も33.1%もあり、これまでで最も高くなっていた。高齢化の進展とともに核家族化で、「老老介護」が進んでいる実態を鮮明に浮き彫りにしている。老老介護で、介護者の肉体的精神的負担の増大が危惧されるところである。  


◆子供貧困率、依然高止まり傾向に
 厚生労働省が発表した2019年国民生活白書によると、中間的な所得の半分にも満たない家庭で暮らす18歳未満の割合、いわゆる「子どもの貧困率」は2018年時点で13.5%だったことが分かった。前回調査の2015年時の13.9%とほぼ同水準で、依然として貧困率の改善には至っていないことを浮き彫りにしている。世帯別類型別にみると、大人一人で子どもを育てる世帯の貧困率は48.1%に達している。とくに、母子世帯の86.7%が「生活が苦しい」と答えている。


◆ウナギの稚魚、昨年の4.6倍に急増
 水産庁のまとめによると、二ホンウナギの稚魚であるシラスウナギが国内で豊漁となり、2020年の漁期は国内採捕分で17.1トンを養殖池に入れたことが分かった。昨年の記録的な不漁だった3.7トンから一転して約4.6倍に増えたことになる。ウナギの取引価格は2018年に1キロ当たり299万円まで高騰し、2020年は144万円にまで低下した。日本養鰻漁業組合連合会では今年のウナギ成魚価格見通しについて「稚魚が豊漁だったこともあり、抑えられる可能性がある」としている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第885号

◆5月消費支出、過去最大の落ち込みに
 総務省は5月の2人以上世帯の家計調査で、1世帯当たりの消費支出は25万2017円だったと発表した。前年同月比16.2%の減少で、比較可能な2001年1月以降で過去最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルス感染拡大に対応した緊急事態宣言の発令により、外出自粛や営業休止が続いたことが影響している。また、内閣府が発表した5月の景気動向指数は、「一致指数」が前月比5.5ポイント下落の74.6で、4カ月連続での悪化となった。


◆賃上げ、2014年以降で最低の1.9%
  連合が最終集計した2020年春闘でのベースアップと定期昇給を合わせた平均賃上げ率は1.90%(5506円)だったことが分かった。前年比0.17ポイント下落し、2014年以降で最低となった。大手の平均賃上げ率は1.92%(5817円)だった一方、組合員300人未満の中小企業の賃上げ率は1.81%となった。低い賃上げ率となった背景に、新型コロナウイルス感染拡大での先行き景気の不透明感への企業の警戒感がある。


◆全国の農協の6割が本業赤字に
  農林水産省が全国の639農協の2018年度決算を調査したところ、農産物や生産資材の販売を含む本業の農業関連事業が赤字に陥ったのは402農協に上ることが分かった。全国の農協の62.9%が本業赤字となったが、赤字額は全体で前年度より約100億円余り増加の506億円だった。これに農家に無料で実施している営農指導事業を加えた赤字額は1636億円に上る。黒字を達している農協は237農協で、農産物のブランド化や取扱量の多さが黒字化要因として挙げている。


◆上半期での倒産、11年ぶりに増加
 東京商工リサーチの発表によると、2020年上半期(1~6月)の全国の企業倒産件数は4001件に上ったことが明らかになった。リーマン・ショック後の2009年以来、11年ぶりに増加に転じた背景には、昨年10月の消費税増税などで倒産が増勢だったところに新型コロナウイルスが追撃したと同社では分析している。業種別では宿泊と飲食を含むサービス業が倒産全体の3割超を占め、外出や営業の自粛が影響した。また、地域別では、東北、中部、北陸、近畿、中国、四国の6地区で増加した一方、北海道、関東、九州の3地区は減少している。


◆2019年度地方税収、過去最高の42兆円
  総務省が近く発表する2019年度の地方税収の決算見込み額が実質ベースで約42兆4千億円になることが分かった。前年度決算比で約4千億円増加し、過去最高となる見通しである。2019年度の地方税収決算見込みで、自治体間の税収格差を是正するための地方特別剰余税を含む法人2税(法人事業税、法人住民税)は前年度比約1千億円増の約8兆9千億円となる見通しである。ただ、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大幅な落ち込みが想定され、地方財政への大きな下押し要因となることは必至である。


◆来春大卒者の就職内定率、6ポイント低下
  就職情報会社のディスコのまとめによると、今年7月1日時点での2021年卒業予定の大学生の就職内定率は77.7%だったことが分かった。前年同期の84.0%から6.3ポイント低下し、80%を下回ったのは2017年卒以来4年ぶりとなった。背景には、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、企業の選考遅れがあったと同社では指摘している。ただ、一部の大企業では採用の中止や中断の動きも出てきており、同社では「採用手控えがどれだけ出るかについて注視する必要がある」としている。


◆喫煙、長期病気休暇のリスク高く
 国立国際医療研究センターの研究グループが職域定期検診を受けた20~59歳の約5万6千人を5年間にわたり追跡調査したところ、喫煙者は非喫煙者と比べて病気休暇のリスクが1.31倍だったことが分かった。1日の喫煙本数と病気休暇の関連をもとに、病気休暇のリスクを調べた結果、1~10本では1.29倍、11~20本では1.27倍、21本以上では1.38倍だった。また、過去に喫煙していた非喫煙者ではリスクの上昇は見られなかった。


◆半数以上が65歳以降も働きたい
 労働政策研究研修機構が60~64歳の人を対象にした高齢者雇用を巡る調査によると、65歳以降も「採用してくれる職場があるなら、ぜひ働きたい」「すでに働くことが(ほぼ)決まっている」と答えた人の割合は半数を超える56.1%に上っていることが分かった。逆に、「仕事はしたくない、仕事から引退するつもり」は7.0%にとどまった。また、何歳まで収入を伴う仕事がしたいかを尋ねたところ、60~69歳の約3分の1が「年齢に関係なく、働けるうちはいつまでも働きたい」と答えている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第884号

◆自動車大手8社の国内生産は6割減
 国内大手自動車8社の発表によると、5月の国内生産台数は前年同月比61.8%減の28万7502台だったことが分かった。減少率は東日本大震災直後の2011年4月の60.1%を上回り、1967年以降で過去最大となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、工場停止や生産調整が相次いだことが背景にある。海外生産台数も8社合計で61.7%減の62万9256台となった。


◆非効率な石炭火力、10年後までに廃止
  梶山経済産業相は二酸化炭素(CO2)を排出する非効率な石炭火力発電所を2030年度までに段階的に休廃止する方針を表明した。地球温暖化対策の枠組みである「パリ協定」に基づき、欧州を中心に石炭利用の「脱炭素」の動きが加速しており、日本も世界の潮流に沿う形となった。石炭火力削減に伴い、太陽光などの再生可能エネルギー発電や原子力発電の比率を高めていく考えで、政府は2030年度に再生エネルギー発電を22~24%、原子力発電を20~22%とする発電割合の目標計画を掲げている。


◆公的年金運用、過去最大の17兆円赤字
 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の発表によると、2020年1~3月期の運用損益は17兆7072億円の赤字となったことが分かった。四半期としては過去最大の赤字で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により株価が下落したことが背景にある。内訳を見ても、外国株が10兆231億円の赤字、国内株が7兆4185億円の赤字となっており、まさにコロナウイルスの流行が株式運用を直撃した構図となっている。


◆全国の路線価、5年連続で上昇
  国税庁が公表した2020年分の路線価によると、全国32万地点の対前年比変動率は全国平均で1.6%上昇した。上昇5年連続で、再開発やインバウンドの効果により大都市圏の上昇基調が地方都市にも波及拡大した形となっている。都道府県別でみると、21都道府県が上昇し、下落は26県となっているが、下落した19県は下落幅が縮小していた。路線価全国1位は、東京都中央区の鳩居堂で、1平方メートル当たり4592万円だった。


◆完全失業者は200万人に迫る勢い
  総務省は5月の完全失業率は前月比0.3ポイント上昇の2.9%となり、完全失業者数も前年同月比33万人増加の198万人になったと発表した。また、厚生労働省が発表した5月の有効求人倍率は前月比0.12ポイント下落の1.20倍となり、5カ月連続で減少した。有効求人倍率の下げ幅はオイルショック後に0.2ポイント低下した1974年1月に次ぐ46年4カ月ぶりの大きさとなった。いずれも、新型コロナウイルス感染拡大による影響で一段と深刻さを増してきている。


◆認知症の行方不明者、過去最多に
  警察庁の集計によると、2019年中に認知症やその疑いで行方不明で警察に届け出があったのは1万7479人に上ることが分かった。前年より552人も多く、統計開始の2012年以来、過去最多を更新してきており、この7年で1.82倍にも増えている。全国の警察では高齢化社会の進展に伴い、増加する認知症による行方不明者の早期発見に向けて、民間企業や自治体との情報ネットワークを構築するなど連携強化に努めている。


◆都内在住者の6割近くが地方暮らしに関心
 トラストバンクが都内在住の20代以上の男女を対象にした調査で、地方暮らしに「関心がある」と答えた人の割合が56%に上り、3年前の調査より8ポイント増加していることが分かった。関心がある人に理由を尋ねたところ(複数回答)、最多は「自然豊かな環境」(62%)で、「物価や地価などの生活コスト」(35%)、「出身地や好きな地域で暮らしたい」(21%)、「コロナや災害など有事のリスクの懸念」(20%)が続いた。暮らしたいと道府県を尋ねたところ、「特に決まっていない」と北海道が16%で首位だった。


◆若者の睡眠時間、10年間で約1割増加
 ビデオリサーと電通の調査によると、20~34歳男性の睡眠時間が2019年は7時間55分、同年代の女性も7時間59分だったことが分かった。10年前の2009年には、男性が7時間11分だったので10年間で10.2%増加、女性も7時間19分から9.1%増加していた。男女ともに就寝時間が早まり、起床時間には大きな変化はみられていない。また、両社では、座ってテレビやパソコンを見るのとは違い、「スマートフォンを横なって見ているうちに眠ってしまうことが影響している」とみている。