社会・経済の動き@しんぶん.yomu第947号

緊急事態宣言、19都道府県で延長へ  

9月13日、政府は新型コロナウイルス対策特別措置法に基づき、感染が依然として沈静化していない東京都をはじめ19都道府県を対象に9月30日を期限として延長することした。また、まん延防止等重点措置対象を福島などの8県を30日まで延長するとともに、これまで重点措置対象だった富山など6県は9月12日の期限で解除した。また、政府は新型コロナウイルスのワクチン接種が進む11月頃をめどに、行動制限を緩和する案をまとめた。

輸入小麦の売り渡し価格19%引き上げ  

農林水産省の発表によると、国が輸入した小麦を製粉会社等に売り渡す価格を2021年10月期〈10月~2022年3月〉はこれまでより19.0%引き上げるとした。売り渡し価格の引き上げは、国際相場が高騰していることが背景にある。今回の引き上げで小売価格の値上げ幅を同省では、食パン1斤で2.3円、うどん〈外食〉1杯で1.4円、中華そば〈外食〉1杯で1.0円と試算している。製粉会社では3か月分の在庫を保有しており、本格的に小売価格に反映されるのは来年1月頃になるとみられる。

夏季賞与、12年ぶりの下げ幅に  

厚生労働省が発表した主要民間企業の2021年夏の一時金の妥結額平均は前年比6.59%減の77万3632円だったことが分かった。3年連続の減少となり、下げ幅としては、リーマンショック後の2009年の15.6%減に次いで12年ぶりの大きさとなった。新型コロナウイルス感染拡大によって、企業業績が悪化したことが響いている。全21産業で12産業が前年を下回り、鉄道などの運輸が32.51%減で最も下げ幅が大きく、前年比プラスだった産業も小幅な伸びにとどまった。

全国民の5割がコロナワクチン2回目接種  

政府の発表によると、9月9日時点での新型コロナウイルスワクチンの2回目接種を受けた人の割合は全国民の49.8%に達したことが明らかになった。感染後、重症化に陥りやすい65歳以上の高齢者の接種率は8割以上に達している。また、読売新聞が国のデータを基に調べたところ、0~64歳への2回目の接種率を都道府県別に集計したところ、最も高かったのは山口県〈36.1%〉で、和歌山県〈34.4%〉、熊本県〈33.6%〉が続いた。最も低かったのは岩手県〈18.1%〉だった。

アルミ原料価格、13年ぶりの高値に  

ロンドン金属取引所でアルミニウムの3か月物が9月8日に一時1トン=2800ドルを突破した。2008年8月以来の高値となり、今後、アルミを使った製品等への価格転嫁は避けられない状況にある。大幅な高値となった背景には、アルミの原料となる鉱石ボーキサイトの産出国であるギニアでのクーデター政変が起きたことが指摘されている。ただ、ギニア産出のボーキサイトの主な輸出国は中国で、日本向けはゼロとなっているものの、世界的な原料不足からの製品価格上昇の可能性がある。

後発薬、生産停止で供給不足が深刻化    

ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーでの不正が昨年から今年にかけて相次ぎ、生産を停止していることなどから供給不足状態にある。加えて、医療機関や薬局などが供給不足を懸念して在庫確保から購入量を増やし、一段と品薄感が広まってきている。後発薬の全国の数量シェアは日本ジェネリック製薬協会のまとめによると、2020年度で79.4%となり、政府が2020年9月までに80%とする目標に近づいていた。後発薬は医療費抑制に大きく寄与してきており、供給不足による混乱は避けられない。

就職を希望する高校生、10.3%減  

厚生労働省が公表した2022年3月に卒業する高校生と中学生の求人・求職状況によると、7月時点で就職を希望する高校生は前年同期比10.3%減となっていることが明らかになった。昨年に続き、2年連続で大幅減となっている背景には、新型コロナウイルス感染拡大で、進路を進学や公務員志望に切り替える人が増加したものとみられる。一方、高卒の求人数は2.9%増の34万5563人で増加がみられている。とくに、求人全体の3分の1を占める製造業は12.0%もの大幅な増加となっている。

7割が「ごみ出にくい包装」を意識し購入  

博報堂が全国の16~69歳男女を対象に「生活者のサステナブル購買行動調査」で、ファッション・アパレル商品を購入する際、73%の人が「ごみが出にくい包装形態かどうか意識して買いたい」と答えていることが分かった。次いで、「マイクロプラスチックが出ない素材のものを買いたい」〈72.7%〉、「環境・社会問題に積極的に取り組むブランドを買いたい」〈71.7%〉が挙げられ、消費者の環境問題やSDGs〈持続可能な開発目標〉への関心の高さを浮き彫りにしている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第946号

東証株価指数、約31年ぶりの高値に  

9月6日の東京株式市場で、東証株価指数〈TOPIX〉は2041.22ポイントとなり、バブル期だった1990年8月16日以来の高値となった。日経平均株価の終値はは前日終値より531円高い2万9659円89銭で引けた。菅首相の退陣表明以後、新政権での経済対策への期待から連日値を上げてきている。米国でもダウ平均株価は3万5000ドル台の高値圏で推移し来ており、アフターコロナの本格的な経済回復への期待が高まってきている。

4~6月期、全産業の経常利益93%増  

財務省の2021年4~6月期の法人企業統計によると、全産業の経常利益は前年同期比93.9%増の24兆736億円だったことが明らかになった。2四半期連続でのプラスで、コロナ感染前の2019年同期を上回っており、四半期ベースで過去2番目の高水準に達している。また、企業の内部留保に相当する利益剰余金は前年度比2.9%増の484兆3684億円となり、9年連続で最高を更新した。製造業は世界経済の回復を背景に、4~6月期の経常利益は全同期比約2.6倍の10兆511億円だった。

世界の認知症患者は5520万人に  

世界保健機関〈WHO〉の発表によると、世界全体で認知症患者の試算では2019年時点で5520万人に上ることが明らかになった。同機関の推計では、2030年に7800万人、2050年に1億3900万人に達するとみており、現在の2.5倍にまで増えるとしている。2019年の認知症患者は65歳以上の女性の8.1%、男性の5.4%となっており、介護にかかる労力や費用の約半分を家族負担している実態がある。WHOは「公的介護制度など社会全体で患者や家族を支える仕組みの拡充が急務だ」としている。

世界の気象災害、過去50年間で5倍に  

国連の専門機関である世界気象機関が公表した1970年から2019年までの過去50年間の異常気象による被害に関するレポートによると、世界の気象災害の件数は5倍になったことが明らかになった。干ばつや洪水など10年ごとの災害件数を比較すると5倍に達し、50年間で1万1千件を超えている。死者数も200万人を超え、経済損失は3兆6000億ドルが上っている。同機関では「気候変動により世界の多くの地域で異常気象はさらに多く、深刻になる」と警告を発している。

9年ぶりに離職者が入職者を上回る  

厚生労働省は2020年の雇用動向調査で、9年ぶりに離職者が入職者を上回る離職超過になったと発表した。雇用動向調査は従業員5人以上の約1万5千事業者を対象にした調査を基に算出している。2020年の年間の離職者は727万2100人で、入職者は710万3400人となっている。背景には、新型コロナウイルス感染を危惧して働くことを辞めた人や失業した人が増えたことが挙げられている。また、転職者は469万2600人で、入職者の3分の2を占めていた。

学生の就活、SGGs企業への志望高まる  

就職情報会社の学情が同社運営のインターンシップ採用サイトを訪れた2023年卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象にした調査結果によると、人権や環境など持続可能な開発目標〈SGGs〉の達成に取り組む企業は就職活動で志望度が上がると答える学生が多いことが分かった。調査では、企業がSGGsの達成に取り組んでいると知ると志望度が上がるかどうかを尋ねたところ、「上がる」が34.9%、「どちらかといえば上がる」が39.0%で、合わせて73.9%の学生は就職志望が上がると答えた。

介護職員の6割が「心理的負担」抱える  

公益財団法人介護労働安定センターはコロナ感染が多い地域と少ない地域の7都府県にある介護事業所を対象にした調査で、介護職員の約6割が「心理的負担が大きい」として不満を抱えていることが分かった。調査では、コロナ前と比べ、新たに出てきたり強まったりしている不満を尋ねたもので〈複数回答〉、「心理的負担が大きい」が最多の57.7%に上り、次いで「利用者やその家族と感染症対策の意識に差がある」〈38.7%〉、「衛生備品の不足」〈28.0%〉が挙げられた。

旅行等のストレス発散法、コロナで減少  

チューリッヒ生命保険が、20~59歳の仕事を持つ人を対象に、コロナ流行前とコロナ後のストレス発散方法を尋ねたところ〈複数回答〉、「睡眠、休息」を挙げる人が、流行前は40.6%、流行後は38.3%と、いずれも最多だったことが分かった。コロナ流行後に大きく減ったストレス発散法を尋ねると、「旅行」〈流行前:32.0%、流行後:7.4%〉、「買い物」〈流行前:31.1%、流行後:18.0%〉、「美味しい物を食べる」〈流行前:39.1%、流行後:29.5%〉などとなっていた。[


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宮古法人会では、下記の小冊子をご希望の方に無料で配布いたします。

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【宮古法人会事務局】TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250
          MAIL umineko@miyako-houjinkai.com

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第945号

世界でのワクチン接種、50億回を突破  

英大学研究者らの集計によると、8月24日時点での世界の新型コロナウイルスワクチンの接種回数が累計で50億回に達したことが明らかになった。国別にみると、中国の約19億6千万回が首位で、インド、米国、ブラジルと続き、日本は約1億1800万回で5位となった。感染拡大を収束させる切り札とされてきた「集団免疫」の獲得だが、米感染症学会も「集団免疫獲得には接種率90%に近いものにならないと得られない」としている。

食料自給率、最低更新の37%に  

農林水産省の発表によると、2020年度のカロリーベースの食料自給率は前年度を1ポイント低下の37%となり、過去最低を更新したことが明らかになった。新型コロナの影響で家庭食の増加などによって自給率向上に寄与する要因はあったものの、コメの需要減少や輸入に依存している小麦の生産量が落ち込んだことで、自給率は低下した。政府は2030年度にカロリーベースの食料自給率を45%とする目標を掲げているが、達成には程遠い感は否めない。

来年4月からプラ12品目の削減義務化へ  

環境・経済産業の両省はプラスチックごみの削減を目的とした新法「プラスチック資源循環促進法」を国会に提出し、来年4月からの施行を目指すとしている。フォークやスプーンなどの使い捨てプラ製品12品目の提供削減を事業者に義務付けるとともに、家庭から出るプラごみの一括回収を市区町村の努力義務とする規定も設けるとしている。プラ12品目を提供している小売業や飲食店、宿泊業やクリーニング店、さらには宅配ピザ店などの事業者などが対象となり、事業者が有料化や受取辞退の際にポイント還元ができるよう具体策を選べるよう求めるとしている。

通販市場、初めて10兆円を突破  

日本通信販売協会は2020年度の通販市場売上高が前年度比20.1%増の10兆6300億円になったと発表した。10兆円を超えるのは初めてで、背景に新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要が増したことが挙げられている。商品ではエアコンなどの家電や家具、コメや酒類などの食品の販売が好調だった。また、アマゾンなどのモール系通販が好調だった。同協会では「在宅時間を充実させる商品を中心にあらゆるジャンルの商品が伸びている」と活性化し続ける通販市場の状況を話している。

1~7月コロナ倒産、前年累計を超える  

東京商工リサーチの発表によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて1~7月までの倒産件数は903件に上り、既に昨年累計の799件を上回っていることが分かった。また、コロナ関連以外の7月の倒産件数は前年同月比39.6%減の476件で、55年ぶりの低水準となっている。政府系金融機関からの資金繰り融資が倒産を抑制している実態が背景にある。今後の動向について同社は「支援策があっても脱落していく会社が緩やかに増えていく」とみている。

北極圏最高地点で史上初の「雨」観測  

米国国立雪氷データセンターは、ほとんどが北極圏にあたるグリーンランドを覆う氷床の最高地点〈標高3216メートル〉で観測史上初めて「雨」が降ったと発表した。グリーンランドは8月14~16日に、気圧配置の関係から南から暖かく湿った空気が入り、広範囲に雨が降った。専門家は「温暖化の影響を抜きにしては考えられない」と指摘している。北極圏は温暖化により気温上昇が激しく、グリーンランドの大規模な氷床融解が進み、海面上昇を招きかねない事態にある。

ネット利用時間、初めてTV視聴を上回る  

総務省の2020年度情報通信メディア利用状況調査結果によると、インターネット平均利用時間は平日での1日当たり168分となり、テレビ視聴時間の160分を上回ったことが明らかになった。初めてインターネット利用時間がテレビ視聴時間を上回ったことになる。同省では、新型コロナウイルス感染拡大により、ネットを多く活用する若者の在宅時間が増えたことが影響しているとみている。新聞を読む時間は8分、ラジオ聴取時間は13分で、それぞれ前年度とほぼ同じだった。

カップヌードル、世界累計500億食に  

日清食品の発表によると、今年9月で発売から50周年となる「カップヌードル」の世界累計販売数が500億食に達したことが明らかになった。2016年に400億食に達し、僅か5年間で100億食の販売を達成し、日本国内でも2017~20年度まで4年続けて過去最高の売り上げを更新している。同社では「カップヌードルの売れ行きは世界の消費者に支持された結果」との見解を示しているが、積極的なPRや多様な味の商品開発、積極的な海外進出が500億食の達成を導いた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第944号

ワクチン1回接種が国民の半数を超える  

8月18日、政府は新型コロナウイルスワクチンを1回接種した人は6399万人に上り、人口の50.3%を超えたと発表した。2回目接種は4935万人で人口の38.8%だった。コロナ感染で重症化しやすいとして優先された65歳以上では、1回目が3141万人〈88.5%〉、2回目が3004万人〈84.7%〉となっている。今後は感染拡大を防ぐ上から現役世代への接種が最重要課題となっている。

2020年のキャッシュレス決済は3割に    

経済産業省の調べによると、2020年のクレジットカードやQRコードなどによるキャッシュレス決済の比率は29.7%となったことが分かった。2020年までの10年間で倍増したことになり、とくに新型コロナウイルス感染予防の観点からキャッシュレス決済の比率が増加したことなどが背景にある。政府が2019年10月の消費税増税に対応して実施されたキャッシュレス決済でのポイント還元を実施したことも比率増加の一因となった。

コロナでの行動制限、全人口の8割に及ぶ  

政府は8月20日から9月12日まで新型コロナウイルス緊急事態宣言を13都府県に拡大するとともに、まん延防止等重点措置について16道県を対象に講ずることとした。これら行動制限の強化対象は29都道府県に及び、全人口の約84%に及ぶこととなった。新型コロナ対策に臨む専門家組織は「災害レベル」の状況であることを指摘しつつ、医療体制の重大で深刻な影響があることも危惧されており、感染状況の推移によっては、対象地域が一段と広がりかねない状況にある。

東証株価、今年最安値を更新  

8月20日、東京株式市場の日経平均株価の終値が今年最安値を更新する2万7013円25銭となった。今年1月6日に今年最安値だった2万7055円94銭を更新した。背景には、新型コロナ感染拡大により日本経済への先行き不安が増し、投資家心理を冷やしたことが挙げられている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では「日本のワクチン接種の遅れが景況感の悪化につながった」と指摘したうえで、「製造業の業績にコロナの影響が及ぶ恐れもあり、当面、平均株価の下押し圧力がかかる」とみている。

女性の85%が「コロナ病床確保」に不安  

共同通信社の世論調査によると、政府の新型コロナウイルス患者病床確保に関して、「不安を感じている」男性は74.0%で、女性が85.4%に達し、女性の多くが病床確保に不安を強めていることが明らかになった。年代別に病床確保で不安を抱く向きをみると、30代以下の若年層が74.1%、40~50代の中年層が80.9%、60代以上の高年層で83.2%と、年齢が高いほど、不安を抱く傾向があった。

消防団員の確保に向け報酬引き上げを  

総務省消防庁の検討会がまとめた報告書は、減少が続いている消防団員の確保で、実質報酬の引き上げや広報活動の積極的な展開を求めた。報告書では、処遇改善を図るため、国に対し財政措置を講ずるよう求めている。消防庁のまとめによると、2020年4月時点での出勤時の手当てを定額で支給している1046町村のうち、5千円以下が9割を占めており、報告書では出勤報酬を1日当たり7千円~8千円程度適当として改善を求めている。また、若者向けに会員制交流サイト〈SNS〉活用を提言した。

中高生の〝なりたい職業〟1位は  

 ソニー生命保険が中高生を対象にした調査で「将来なりたい職業」を尋ねたところ、男子の中高生の1位は「ユーチューバー」だったことが分かった。男子中学生の2位は「プロeスポーツプレーヤー」、3位は「会社経営者、起業家」で、男子高校生の2位は「会社経営者、起業家」、3位が「ITエンジニア・プログラマー」となっている。一方、女子中学生の首位は「歌手、俳優、声優」で、2位に「ユーチューバー」で、女子高生の首位は「公務員」「看護師」が共に並び、2位に「教員」「歌手、俳優、声優」だった。

納豆からの抽出成分がコロナ感染を阻害  

東京農工大などの研究グループは納豆から抽出した成分を培養した細胞に新型コロナウイルスを感染させる試験管の実験を行ったところ、感染を阻害したと発表した。実験は、納豆10グラムに生理食塩水を加えて遠心分離機で抽出液を作成し、試験管内でコロナウイルスと混合した上で培養細胞に加えて調べたもの。結果、納豆抽出液はウイルスが感染する際に必要なスパイクタンパク質を分解し、感染を阻害することを突き止めた。この作用は、アルファ型〈英国型〉の変異株でも認められた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第943号

国の借金、最高更新の1220兆円に  

財務省の発表によると、今年6月末時点での国債や借入金の残高を合計した「国の借金」は1220兆6368億円だったことが明らかになった。3月末時点から4兆1735億円増加し、過去最高を更新した。背景には、新型コロナウイルス対策での財政出動や高齢化で膨らみ続ける社会保障費の増加を税収で補うことが叶わず、借金への依存が増していることが挙げられている。国民1人当たりに換算すると、借金は約992万円に達している。

経常収支の黒字、前年同期比50%増  

財務省は2021年上半期(1~6月)国際収支速報で、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は前年同期比50.3%増の10兆4675億円の黒字だったと発表した。内訳をみると、自動車や部品の輸出が好調だったことを反映した貿易収支は2兆3143億円の黒字、企業が海外から受け取る配当金の収入を示す第1次所得収支は過去最大の11兆4406億円の黒字、旅行や輸送などの取引収支を示すサービス収支は2兆909億円の赤字となっている。

IPCC、温暖化の原因は「人間の影響」  

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の作業部会が地球温暖化の科学的根拠をまとめた報告書で、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地はない」と断定した。さらに、報告書では、「気候システム全般にわたる最近の変化規模と、気候システムの側面の現在の状態は何世紀も何千年もの間、前例のないものだ」と指摘している。その上で、報告書では「海面水位が今世紀末までに2メートル上昇することも排除できない」と警告を発している。

コロナ禍の中で、消費回復に地域差  

総務省が家計調査を基に分析したところ、コロナ禍で消費が低迷する中で、大都市や中規模の都市では消費は持ち直し基調が見られたが、人口の少ない小都市などは回復が鈍く、地域で差が出ていた。2人以上世帯の消費支出を、東京23区と政令指定都市を「大都市」、それらを除く人口15万以上の市を「中都市」、人口5万人以上15万人未満の市を「小都市A」、人口5万人未満の市と町村を「小都市B・町村」に分類し、コロナ禍以降の1カ月名目消費支出を時系列に比較。大都市・中都市では昨年10月以降、回復基調に転じたが、人口の少ない地域は厳しくなっていた。

転職者10年ぶりに減少に転じる  

厚生労働省が総務省労働力調査を基に、2020年の転職者を調べたところ、前年比32万人減の319万人だったことが分かった。10年ぶりに減少に転じた背景には、新型コロナウイルス感染拡大の中で、上限額や助成率が大幅に拡充された雇用助成金の活用で従業員に支払った休業手当が一部補てんされたことから転職減につながったとみられている。転職者はコロナ前の2019年に2002年以降で最多の351万人まで増えていた。

都道府県の最低賃金改定、平均930円  

厚生労働省が発表した2021年度の都道府県ごとに決める地域別最低賃金の改定額の全国平均額は28円増の時給930円となったことが明らかになった。先に中央最低賃金審議会は引上げ目安額を28円として、都道府県に示し、地方の最低審議会で検討の上、決定されたもの。引き上げ額は島根の32円が最も引き上げ幅が大きく、秋田と大分が30円、青森・山形・鳥取・佐賀が29円となり、7県が中央の答申額28円を上回った。改定後の時給最高額は、東京の1041円、最低額は高知と沖縄の820円となった。改定の最低賃金は10月から適用される。

4~6月期GDP、年率1.3%増に  

 内閣府は2021年4~6月期の国内総生産(GDP)は実質で前期比0.3%増だったと発表した。年率換算すると年1.3%増となる。プラス成長は昨年10~12月期以来、2四半期ぶりとなる。増加に転じた背景には、米国や中国での経済拡大に伴い、自動車をはじめとした輸出が好調だったことが挙げられている。一方、新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が響き、個人消費は2四半期ぶりに増加したとはいえ、依然、弱含みで、景気の本格的な回復に程遠い。

母親の食事手作り「必要はない」が75%  

日本世論調査会が行なった「食と日本社会」を巡る世論調査によると、家で食事を作る人の性別を尋ねたところ「どちらかといえば」も含め87%が「女性」と答えていることが分かった。また、母親は手作りするべきかどうかを尋ねたところ、75%の人が「必要ない」と答えた。さらに、今後の日本社会で、母親ら女性の手作りに拘る考えは「減っていく」が59%に上り、半数を超えていた。食品ロス問題で気をつけていることを尋ねたところ(2つまで回答)、最多は「余分な食品・食材は買わない」(77%)だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第942号

総人口、1年間の減少数最大の48万人減  

総務省は人口動態調査で今年1月1日時点での外国人を含む総人口は1億2665万4244人だったと発表した。総人口は前年を48万3789人(0.38%)減り、1年間での減少数、減少率とも過去最大となった。総人口のうち、日本人は42万8617人減り、外国人は5万5127人減っている。外国人は前年まで6年連続で増えていたが、新型コロナウイルス感染対策で入国制限が強化されたことで減少に転じた。42道府県で減少し、東京圏(東京・千葉・神奈川・埼玉)と沖縄の5都県で増加している。

脱炭素社会実現に向け再生エネを拡大  

経済産業省の有識者会議は、2050年の脱炭素社会実現に向けて再生エネルギーの最大限の導入を目指すことを骨子とした「エネルギー基本計画」の修正を了承した。修正案では、2030年度の電源構成目標で、再生エネルギーの割合を2019年度実績の約2倍にあたる36~38%へ拡大するとともに、原子力は20~22%で現行目標を維持、火力は41%へと縮小するとしている。また、原子力については可能な限り依存度を低減するとともに、安全確保を前提に必要な規模を持続的に活用するとした。

2020年度厚生年金の黒字額は34兆円  

厚生労働省の発表によると、会社員や公務員が加入する厚生年金の2020年度特別会計の収支決算によると、時価ベースで34兆7825億円の黒字だったことが分かった。前年度の赤字から一転した背景には、世界各国が新型コロナウイルス感染拡大に対応した財政出動によって株式価格が上昇したため、年金積立金の市場運用が好調だったことが挙げられている。厚生年金積立金の総額は過去最高の194兆5186億円となった。自営業や非正規雇用者が加入する国民年金も1兆7976億円の黒字となった。

国税滞納残高、22年ぶりに増加に転じる  

国税庁は2020年度末の所得税や法人税、消費税などの国税滞納残高は前年度比9.7%増の8286億円だったと発表した。1998年度以来、22年ぶりに前年度を上回って増加に転じたことに関して、同庁では「新型コロナウイルス対策の納税猶予特例制度に関する事務を優先し、督促や差押などの滞納整理業務を抑制したため」と説明している。事実、同庁の電話催告センター職員の一部を納税猶予の相談業務に従事させたことで、昨年7月今年6月までの催告件数は例年の6割程度にとどまっている。

農産物の上半期輸出、最高の5400億円  

農林水産省が発表した2021年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は前年同期比30.8%増の5407億円だったことが明らかになった。上半期として5千億円を超えたのは初めてで、過去最高となった。年間での輸出額1千兆円突破も現実視される状況にある。輸出が好調な背景には、新型コロナウイルス感染拡大により海外でも巣ごもり需要が増したことで、牛肉や日本酒の輸出が牽引した。また、ワクチン接種が進んだ米中両国での経済回復により、林産物や水産物の輸出も好調だった。

好調な4~6月期決算上場企業の製造業  

SMBC日興証券が上場企業の2021年4~6月期決算の業績を集計したところ、製造業の売上高が63兆2986億円となり、前年同期比36.7%増と大幅に伸びていることが分かった。純利益も同11.7倍の4兆6810円に上り、コロナウイルス感染拡大で売上高・純利益が大きく落ち込んだ前期の反動がある。一方、非製造業は売上高が同3.4%増の20兆52億円、純利益が同約3.5倍の2兆1764億円で、非製造業はコロナ前の2019年4~6月の水準に届かず、製造業との違いがみられた。

今年の夏休みに使うお金、過去最低に  

 明治安田生命保険が20~50歳代を対象に、「今年の夏休みに使うお金」を尋ねたところ、1人当たり5万3807円だったことが分かった。コロナ禍の中での外出自粛が響いたもので、前年比1万1350円少なく、調査を開始した2006年以来で最も少ない額となった。夏休みの使用金額を減らす理由では(複数回答)、「使い道がない」(68.4%)、「収入が減少した」(27.9%)が挙げられ、コロナが夏休みの使用金額を大きく減らしたことを浮き彫りにした。

社会人の理想睡眠時間は8時間も現実はは?  

ライフアカデミアが睡眠時間に関して社会人を対象にアンケート調査を行ったところ、理想的な睡眠時間は8時間台との回答が最も多かったものの、実際は、「仕事がある日」の平均睡眠時間帯は6時間台が最多で、「休日」は7時間台が最多だった。職業別の平均睡眠時間はほとんどの職業で6時間台が最多だった。経済協力機構(OECD)の国別平均睡眠時間調査では、加盟33カ国の中で、日本がワスート1位の7時間22分となっており、多くの日本人が睡眠負債を抱えている実態がこの調査でも浮き彫りとなった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第941号

IMF、日本の成長率はG7で唯一悪化予測  

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しで2021年の日本の実質経済成長率は今年4月予測時点から0.5ポイント引き下げて2.8%としたことを発表した。2021年の世界全体での経済成長率見通しは4月時点での予測時と変わらない6.0%で、1980年以降で最大となる。先進7カ国(G7)は0.5ポイント上昇の5.6%と予測したが、唯一日本だけが下方修正となった。日本の悪化理由について、IMFは「感染防止として実施した飲食店などの営業規制が影響した」と指摘している。

感染拡大を受け、緊急事態を6都府県に  

政府は新型コロナウイルス感染症対策本部を開催し、感染が拡がる埼玉、神奈川、千葉、大阪の4府県に緊急事態宣言発令を決定するとともに、現在発令中の東京都と沖縄県については期限を8月31日まで延長することを決定した。また、北海道、京都、石川、兵庫、福岡の5道府県についてはまん延防止等重点措置を適用するとした。また、国内での感染者は7月29日に、初めて1万人を超えた。緊急事態宣言発令は経済へ打撃が大きく、野村総研は経済損失が2兆1900億円に上ると試算している。

2020年度ふるさと納税は過去最高に  

総務省のまとめによると、2020年度のふるさと納税の寄付総額は約6725億円となり、過去最高となった。寄付件数も約3489万件に上り、制度が始まった2008年度以降、12年連続で最多を更新した。ふるさと納税が寄付額、件数ともに増えた背景には、コロナ感染拡大での「巣ごもり需要」があったためとみられている。自治体別の受け入れ額では、宮崎県都城市が最高の135億2500万円で、北海道紋別市(133億9300万円)、北海道根室市(125億4600万円)が続いた。

4~6月期の米GDP、過去最大の増加  

米商務省の発表によると、2021年4~6月期の実質国内総生産は年率換算で6.5%となり、コロナ禍以前の2019年10~12月期を上回り、過去最大となったことが明らかになった。コロナワクチン接種が進んだことが背景にあり、経済活動の回復とともに、GDPの約7割を占める個人消費が11.8%増となった。今年3月から1人当たり最大1400ドル(約15万円)の支給されたこともあり、小売の売上高は4月に過去最高を更新するとともに、サービス消費も12.0%もの大幅増となっている。

航空各社のお盆予約、増加傾向に  

航空各社が発表したお盆休み期間の8月6~15日までの予約状況によると、国内線は前年比1.4倍の165万2千人に上ることが明らかになった。また、国際線は同2.7倍の5万4千人に上り、国内線とともに、増加傾向がみられた。増加している背景について全日空の担当者は「ワクチン接種が進んだことから、里帰りする人の需要が増している」と分析している。また、JRの同期間の予約数は前年比1.1倍だった。

雇用調整助成金支給決定額は4兆円に  

厚生労働省の集計によると、新型コロナウイルス感染拡大で雇用悪化に対応して昨年から実施している雇用調整助成金の支給決定額が7月26日時点で4兆円を超えたことが明らかになった。これにより雇用調整助成金の原資となる雇用安定資金は2019年度末時点では1兆5410億円に上っていたが、厚労省は2021年度末には864億円にまで減少すると試算している。原資財源の枯渇が危惧されており、同省では雇用保険料の引き上げを検討し、近く労働政策審議会に保険料率の改訂を諮問する考えである。

2021年産米は初の700万トン割れに  

 農林水産省が公表した2021年産主食用米の作付面積は前年比6万2000〜6万5000ヘクタール減ることが明らかになった。作付面積が減ることで、主食用米の生産量は694万~696万トンになると見込まれ、2008年以降で初めて700万トンを割り込むこととなる。これまで主食用米の需要は年約10万トンのペースで落ち込んできていることに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外食需要が縮小し、さらに産地では飼料用米などへの転作を強化していることが背景にある。

小中生の裸眼「1.0未満」割合が最悪  

文部科学省が発表した2020年度学校保健統計調査の結果によると、裸眼視力が1.0未満は、小学生が前年度比2.95ポイント増加の37.52%、中学生が同0.82ポイント増の58.29%だったことが分かった。小中学生の裸眼1.0未満はいずれも過去最悪となっており、同省では「スマートフォンなどデジタル端末の利用時間の増加が要因ではないか」とみている。また、標準体重より20%思い「肥満傾向」の割合は、ほとんどの年齢で前年度より増えていた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第939号

史上初延期の2020東京五輪が開催  

7月23日、第32回夏季オリンピック東京大会の開会式が行われた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、史上初めて1年延期での開催。開催都市である東京都は4度目となる緊急事態宣言が発令されており、無観客での開会式となった。世界205カ国・地域、そして難民選手団約1万1千人が参加し、8月8日までの17日間の会期で33競技、339種目が繰り広げられる。

2021年上半期輸出、コロナ前を上回る  

財務省は2021年上半期(1~6月)の貿易統計で、輸出が前年同期比23.2%増の39兆8573億円だったと発表した。輸出の伸び率は2010年上半期の37.9%増以来、11年ぶりの高い水準となった。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度上半期の水準を4.2%上回っており、米国や中国向けの自動車が好調だった。同時に発表された6月の輸出は前年同月比48.6%増と7カ月連続で増加になっており、輸出がアフターコロナの日本経済をけん引するものとみられている。

白物家電の出荷額、30年ぶりの高水準  

日本電機工業会は2021年度上半期の白物家電の国内出荷額は前年同期比9.7%増の1兆3281億円となったと発表した。上半期としては1991年に1兆3677億円に次ぐ高水準となった。伸び率が大きい白物家電では、空気清浄機が同89.7%増、ノート型パソコンが同56.0%増、50型以上の大型テレビが同40.4%増などとなっており、新型コロナウイルス感染が拡がる中、「巣ごもり需要」が白物家電の出荷を押し上げたとみられている。しかし、6月の白物家電の出荷額は前年同月比3.7%減となり、一服感が伺える。

首都圏マンション発売は77%増加  

不動産経済研究所は2021年上半期(1~6月)の首都圏(1都3県)での新築マンションの発売戸数は前年同期比77.3%増の1万3277戸に上ったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大により在宅時間が増えたことで、新たな住まいを求める消費者が多かったことから、需要を押し上げたことが背景にある。ただ、1戸当たりの平均価格は6414万円で前年同期比3.9%安く、9年ぶりの下落となった。発売した月に売却された契約率は同4.2ポイント高い72.5%だった。

コロナ禍で「うつ病」を患う人が急増  

経済開発協力機構(OECD)の報告書によると、新型コロナウイルス禍で、うつ病やうつ病より症状が軽い抑うつ状態の人が世界的に急増していることが明らかになった。コロナ感染者と死者数が世界最多となった米国では、「うつ病、抑うつ状態」の人の割合は昨年春時点で推定23.5%に上り、前年比の約3.6倍に達していた。日本は17.3%で、データのある2013年時点と比べ、約2.2倍だった。報告書では、「人々の精神状態が感染拡大に比例して前例のないほどに悪化した」と指摘している。

温暖化の深刻化でコメ収量は20%減に  

農業・食品産業技術研究所の研究発表によると、地球温暖化が深刻な事態に陥ると、今世紀末に全国のコメの収量は20世紀末と比べ20%減になるとの推計が示された。研究は1988年から2018年にかけ、水田でCO2濃度の高い環境を人工的に作って、収量が品質に与える影響を調べたもの。収量が減少するだけでなく、デンプンを十分に蓄えることができず、白濁して割れやすい低品質のコメが増えることがわかった。チームは、暑さに強い品種の導入といった対策で悪影響は抑えられるとしている。

夏休みの旅行、8割が「行かない」  

 JTBが全国の15~79歳を対象に、夏休み期間中(7月20日~8月31日)に1泊以上の国内旅行をするかを尋ねたところ、「行かない」「たぶん行かない」と答えた人は約8割だったことが分かった。理由の上位では(複数回答)、「まだ不安がある」(45.1%)、「第5波が心配」(31.1%)だった。国内旅行をするとした人は前年比5.3%増となったが、コロナ以前の2019年に比べると、4割ほどの減少となっており、依然、感染拡大への警戒感がみられた。

座っている時間が長いほど死亡率は上昇  

京都府立医科大学大学院の研究グループは、座っている時間(座位時間)が長いほど死亡率が上昇するとの研究結果を発表した。研究グループは日中の座位時間ごとに4群(5時間未満、5~7時間未満、7~9時間未満、9時間以上)に分け、6万4456人を平均7.7年間追跡して、死亡との関連を調査。結果、日中の座位時間が2時間超えるごとに死亡率は15%上昇していた。「余暇時間の身体活動量が増えても座位時間による死亡率の減少幅が僅かだったことから座位時間の短縮が求められる」と指摘している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第938号

  

最低賃金、過去最大の28円増を答申  

中央最低賃金審議会は2021年度の地域別最低賃金の改訂で都道府県の時給を一律28円引き上げる目安をまとめ、田村厚労相に答申した。全国の平均額は、現行の時給平均額は902円から930円になるもので、今後、この答申を基に都道府県の地方審議会での審議が行われ、10月頃から新たな最低賃金が適用されることになる。経営側の委員からはコロナ禍で疲弊している経営の現状にあり、過去最大幅となる引き上げ幅には反対を表明しており、地方での審議会での紆余曲折も見込まれる。

OPEC、原油減産を縮小することで合意  

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国の原油国で構成する「OPECプラス」は今年8月以降から2022年年末まで毎月日量40万バーレルずつ減産縮小することで合意した。合意した背景には、新型コロナウイルスワクチン接種が進み、経済活動が段階的に回復に向かい、原油需要が増していくとの見通しから、減産縮小を決定し、増産へ転じた。減産縮小への方針転換で、原油供給への不安や市場の混乱は緩和されていくと指摘されている。

米、消費者物価と卸売物価が高水準に  

米労働省の発表によると、6月の消費者物価指数が前月比0.9%上昇し、上昇率は2008年6月以来、13年ぶりの高水準となったことが分かった。また、同省が発表した6月の卸売物価指数はモノとサービスを合わせた総合指数が7.3%上昇し、比較可能な2010年11月以降で最大となった。背景には、新型コロナウイルス禍から一転して経済活動が本格化し始めたことで、需要が拡大したのに対し、供給が制約されたことや原材料価格が高騰したことが挙げられている。

酒卸売業、過去最多の休廃業に  

東京商工リサーチの調査によると、2020年に休廃業した酒類の卸売業者は全国で109社に上ったことが分かった。比較が可能な1999年以降で最多となった背景には、新型コロナウイルスの感染拡大により、顧客である飲食店が国の休業等の施策により酒類の提供が制限されたことが挙げられている。酒類卸売業者460社の決算を集計したところ、2020年に期末を迎えた114社が赤字に陥っていた。また、同社が酒類の小売業も調査したところ、2020年の休廃業は過去10年間で最多の225社に上っていた。

2020年度地方税収、4年ぶりの減少  

総務省の発表によると、2020年度の地方税収は前年度1.6%減の41兆6621億円になるとした決算見込み額を発表した。消費税増税により地方消費税は増えたものの、4年ぶりの減少に転じた背景には、新型コロナウイルス感染拡大によって企業業績の悪化を反映し、地方法人2税(住民税・事業税)が大幅に減少した。2021年度もコロナの終息が見通せない状況となれば、地方自治体の財政は厳しさが増すことが危惧されている。政府は2021年度の地方税収は39兆6千億円と見込んでいる。

国保、加入者減で936億円の赤字  

厚生労働省の発表によると、国民健康保険の2019年度の実質的収支は全国で936億円だったことが明らかになった。2018年度には初めて黒字化を達したが、1年で赤字に陥った背景には、加入者が減少し、保険料収入が減少したことが主な要因であると同省では分析している。事実、2019年度は加入者が3.3%減少の2660万人となり、収入保険料も1.2%減となった。国民健康保険の保険料納付率は全国平均で92.92%。また、1人当たりの給付費は3.4%増の32万316円だった。

経産省試算、太陽光の発電コストは最安  

 経済産業省が有識会議で示した2030年時点での発電コストの新たな試算によると、太陽光発電コストが原子力発電を下回ることが明らかになった。2015年の試算では最安とされた原子力は東京電力福島第1原発事故を契機に安全対策費が膨らんだことから、今回の試算では約1割上昇した。今回示された試算結果によると、1キロワット時の発電コストは、原子力が11円台後半で、太陽光発電は事業用が8円台前半から11円台後半、住宅用は9円台後半から14円台前半となっている。

既婚男性の4割超が育休取得しない  

内閣府が行った調査で、20~30代の既婚男性の42.2%が育児休業を取得しないと答えていることが分かった。取得するとする向きの取得期間は、「1週間未満」が最多の17.1%で、「1~2週間未満」(8.9%)、「2週間~1カ月未満」(5.0%)が続いた。1カ月以上の育休を取得しない理由を尋ねたところ(複数回答)、「職場に迷惑かけたくない」が最多の42.3%で、「収入が減少してしまう」(34.0%)、「職場が男性の育休取得を認めない雰囲気であるため」(33.8%)が続いた。