社会・経済の動き@しんぶん.yomu第962号

2022年度予算、10年連続で過去最大  

閣議決定された2022年度予算案によると、歳出総額は107兆5964億円で、10年連続で過去最大を更新することとなった。歳出は、高齢化を背景に年金や医療の社会保障費が大幅に膨らみ、2021年度当初予算より9867億円増えている。歳入では、企業業績の回復から法人税や所得税の税収増で過去最高を見込んでいる。新たな国債発行額は2年ぶりに減少の36兆円9260億円を見込んでいるが、2022年度末の国債残高は国内総生産(GDP)の2倍弱の1026兆円に達する見通しにある。

景気判断、1年5か月ぶりに引き上げ  

政府は12月の月例経済報告で景気の基調判断を「新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中、このところ持ち直しの動きが見られる」として、1年5か月ぶりに引き上げた。個人消費は「持ち直している」と2か月連続で上方修正するとともに、企業の業況判断についても5か月ぶりに引き上げた。他方、設備投資は「持ち直しに足踏みがみられる」として1年1か月ぶりに下方修正し、住宅建設は「横ばいとなっている」として引き下げた。

上位1%の富裕層が「富」の38%を保有  

フランスの経済学者トマ・ピケティ氏らが主催する「世界不平等研究所」は、世界上位1%(約5100万人)の超富裕層の資産が世界全体の個人資産の37.8%を保有していると発表した。下位50%(約25億人)の資産は全体の僅か2%にとどまり、資産格差が明瞭な状態にある。とくに、新型コロナウイルス禍で世界各国が財政出動したことで、株式などの資産価値が急騰したこともあり、格差拡大が広がったと報告書で指摘している。

出生数、初めて90万人を割り込む  

厚生労働省の推計値によると、2021年の出生者数は80万5千人程度となることが分かった。前年比4.3%減となり、直近5年間を平均した減少率3.5%を上回るものとなっている。2017年に国立社会保障・人口問題研究所が発表した直近の将来推計人口によると、出生数が80万人台となる予測しているは2028年の80.9万人で、これより7年早く出生数が減少しており、我が国の少子化のスピードが早まっていることを浮き彫りにしている。

健康寿命、男女ともに延びる  

厚生労働省が3年ごとに発表している「健康寿命」によると、2019年は男性が72.68歳、女性が75.38歳だったことが明らかになった。健康寿命は、介護を受けたり、寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間を示すもので、前回調査の2016年と比べ、男性が0.54歳、女性が0.59歳、それぞれ延びている。また、2019年は平均寿命との差が、男性で8.73歳、女性で12.07歳となり、健康寿命との差が縮小していた。都道府県ごとに健康寿命が最長だったのは、男性が大分県の73.72歳、女性が三重県の77.58歳だった。

新成人、過去最少の120万人  

総務省は人口推計で2022年1月1日時点の20歳の新成人は120万人と発表した。男性が61万人、女性が59万人となっている。新成人は、前年比4万人減で、過去最少を更新しており、総人口に占める割合は0.96%となり、12年連続で1%を割り込んでいる。新成人は1994年の207万人をピークに、1995年以降、減少傾向が続いている。また、同省の発表によると、「干支」である「寅年」生まれは1025万人となっている。  

2021年の平均気温、最高を更新  

気象庁が発表した2021年の天候まとめによると、全国の平均気温は平年値(2020年までの30年平均)より0.65度高かった。統計を開始した1898年以降で最高値を更新した。同庁によると、年平均気温は北日本で0.9度、東日本で0.6度、西日本で0.6度、平年を上回っていた。平均気温が最高値を更新したことについて、同庁では「地球温暖化が主な要因だ」と指摘している。また、台風の状況では発生数は平年より少ない22個で、日本への接近は平年並みの12個だった。

家族による高齢者虐待、過去最多に  

厚生労働省の発表によると、2020年度に家族や親族による高齢者への虐待件数は1万7281件に上ったことが明らかになった。これまで最多だった2018年度(1万7249件)を上回り、過去最多を更新した。暴力や拘束といった身体的虐待が最多だった。虐待の発生要因は、虐待者の「介護疲れ・ストレス」「精神状態が安定していない」ほか、高齢者の状況では「認知症の症状」が多く挙げられた。虐待したのは息子が40%で最多で、件数自体は減ったものの介護職員の虐待もあった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第960号

7~9月期GDP、年3.6%減に修正  

内閣府は2021年7~9月期の国内総生産(GDP)の確定値は物価変動を除く実質で前期比0.9%減だったと発表した。年率換算で3.6%減となり、速報値の年率3.0%から下方修正した。下方修正した背景には、新型コロナウイルスに対応した緊急事態宣言により個人消費が低迷したことに加え、世界的な半導体不足から自動生産が落ち込んだことで輸出が落ち込んだことが挙げられている。確定値では個人消費が1.3%減に、公共投資が2.0%減に、設備投資が2.3%減としている。

11月企業物価指数、過去最大の上昇  

日銀は11月の国内企業物価指数(2015年=100)は前年同月比9.0%上昇の108.7だったと発表した。比較可能な1981年1月以降で最大の伸び率となった背景には、原油高や円安の進行に加え、世界的な経済活動の再開に伴い、需要の増加で原材料を中心に輸入品が値上がりしていることが挙げられている。事実、全744品目のうち453品目が上昇しており、とくに木材・木製品が58.9%、石油・石炭製品が49.3%、銅などの非鉄金属が32.8%も上昇している。

米消費者物価指数、39年ぶりの高水準に  

米労働省は11月の消費者物価指数は前年同月比6.8%上昇したと発表した。1982年6月以来の高水準となった背景には、世界的な原油価格の高騰やコロナ禍からの需要回復や供給網の混乱もあり、10月の6.2%上昇から一段と上昇圧力が強まっている。エネルギー価格が33.3%上昇、半導体不足から新車も11.1%上昇している。高インフレ(物価上昇)への警戒感を強める米連邦準備理事会は金融緩和の縮小ペースを加速するものとエコノミストは見ている。

半導体販売額、5四半期連続で最高更新  

日本半導体製造装置協会は7-9月期の半導体製造装置の世界販売額は前期比8%増の267億9千万ドル(約3兆円)となったと発表した。5四半期連続で過去最高を更新している背景には、スマートフォンやデータセンターで使用されている先端半導体向けや、自動車や家電などで使用されている汎用的な半導体向け装置の需要が拡大していることが挙げられている。世界的な半導体不足を解消するめどが立っていない実情にあり、来年以降も半導体市況は活況が続くとみられている。

2020年度の温室ガス排出は過去最少  

環境省の発表によると、2020年度の国内の温室効果ガス排出量は二酸化炭素換算で11億4900万トンだったことが明らかになった。前年度比5.1%の減少で、統計を開始した1990年度以降、3年連続で最少を更新した。新型コロナウイルス感染拡大を背景に経済活動が収縮したことが背景にある。部門別に前年度比の増減をみると、運輸部門が10.2%減、産業部門が8.3%減となったが、家庭部門は在宅勤務や巣ごもりの長期化もあり、4.9%増となっている。

地球温暖化による国内避難者は2億人  

世界銀行がまとめた試算によると、地球温暖化に伴う気候変動を原因とする水不足や海面上昇の深刻化などにより、2050年までに住居を追われて国内避難を強いられる人は世界で最大2億1600万人に上ることが明らかになった。また、今後10年で貧困に陥る人は1億3千万人増えるとしている。世界銀行では温暖化の原因となる温室効果ガスの排出対策を講じれば、国内避難者を最大で8割減らせるとして、各国での早急の対策を講ずるよう求めた。

交通職場従事でのカスハラ経験は46%  

鉄道やタクシーなど交通や物流業界の労働組合で構成される全日本交通運輸産業労組協議会が行った調査で、直近2年間に顧客からの嫌がらせ「カスターハラスメント(カスハラ)」に遭った経験があると答えた人は46.6%に上ることが分かった。回答で最も印象に残っている迷惑行為は、「暴言」が最多の49.7%で、「何度も同じ内容を繰り返すクレーム」(14.8%)、「威嚇・脅迫」(13.1%)などが挙げられた。同協議会では「思いやりや助け合いが失われつつあるような気がしてならない」と指摘している。

高校生が欲しいXmasプレゼントは「お金」  

スタディサプリ進路が全国の高校生男女を対象にクリスマスプレゼントに欲しい物のジャンルを尋ねたところ(複数回答)、「お金」(59.2%)が1位となった。次いで、「服・かばん」(27.0%)、「コスメ・香水」(22.6%)、「本(参考書なども含む)」(14.4%)が続いた。「お金」を選択した内訳を尋ねると、「現金」(65.2%)、「金券(図書カードやクオカードなどの現物)」(30.1%)、「電子マネー」(4.7%)だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第959号

OECD、世界成長率を5.6%に下方修正  

経済協力開発機構(OECD)が発表した2021年の世界全体の経済成長率は9月時点より0.1ポイント引き下げて5.6%になるとの見通しを示した。エネルギ価格の高騰によるインフレ懸念や世界的な半導体不足、さらには新型コロナウイルスの新たな変異株などの不安要因が重なり、経済成長が鈍化するとみている。日本については2021年は0.7ポイント引き下げの1.8%と見込み、2022年は3.4%と予測している。

2021年食品輸出額、初の1兆円突破に  

農林水産省のまとめによると、2021年1~10月の農林水産物・食品の輸出額は前年同期比28%増の9734億円に達したことが明らかになった。これにより政府が当面の目標とする2021年の1兆円突破は確実となり、初めて1兆円を超えることとなった。また、10月の輸出額は前年同月比14.9%増の1054億円となり、単月としては過去最高となった。新型コロナウイルス感染拡大で米国や中国など手の外食需要が拡大していることが要因だとしている。

2022年の半導体市場、最高の66兆円  

主要半導体メーカーで構成される世界半導体市場統計(WSTS)は、2022年の市場規模は世界全体で前年比8.8%増の6014億ドル(約66兆円)に上ると予測していることが分かった。過去最高を更新するとの予測する背景には、情報機器やデータ記憶に使われるメモリーの需要が大幅に増えるものと分析している。日本市場は同9.3%増の476億ドルを予測している。世界的な半導体需要への高まりから安定した確保に向け自国生産拠点の誘致が加速すると見られている。

大手自動車8社の国内生産は4割減に  

国内自動車大手8社が発表した10月の国内生産台数は前年同月比40.2%減の48万台にとどまることが分かった。3か月連続で前年割れとなった背景には、世界的な半導体の供給不足に加え、東南アジアでの新型コロナ感染拡大で部品調達が難航していることが挙げられている。11月に入り、コロナ変異株「オミクロン株」による感染拡大も危惧されており、大幅な改善が進むかどうかが懸念材料となりつつある。また、8社の10月の世界生産台数は同24.2%減の184万台、世界販売は同19.4%減の185万台だった。

高齢化率、全国平均は28.6%  

2020年国勢調査の確定値によると、人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は、全国平均で28.6%になったことが明らかになった。都道府県別にみると、秋田が2015年の前回調査から3.7%増の37.5%で、全国で最も高かった。次いで、高知(35.5%)、山口(34.6%)が続き、全国で30%を上回ったのは30道県に上っている。市区町村でみると、群馬県南牧村の65.2%が最も高く、長野県天龍村(62.1%)、群馬県神流村(61.5%)が続いた。

インターネット未経験、世界で29億人  

国連の国際電気通信連合(ITU)の発表によると、インターネットを一度も利用したことのない人は世界で約29億人に上るとの推計が明らかになった。世界人口の37%に相当し、このうち96%が発展途上国で暮らす人々だとITUでみており、同連合では「誰一人として置き去りにしない考えである」として支援強化の考えを示している。また、ITUでは世界のネット利用者は2019年に41億人だったが、2021年は新型コロナウイルス感染拡大で増加したことで49億人に達したとしている。

食品ロス、過去最少の570万トン  

政府は、まだ食べられるのに捨てられた「食品ロス」は2019年度に570万トン発生したとの推計結果を発表した。推計を開始した2012年度以降で最少となり、4年連続での減少となった。減少した要因として、山口環境相は「一概には言えないが、国民運動として削減に取り組んだことが大きい」としている。そのうえで、政府が掲げる2030年度に2000年度比で半減の489万トンにするとの目標に関して、同相は「積極的に取り組んでほしい」と呼び掛けている。

流行語大賞、「リアル二刀流/ショータイム」  

2021ユーキャン新語・流行語大賞に、アメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手を称える「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞に選出された。トップテンには、新型コロナウイルス感染拡大に因んだ「人流」や「黙食」、さらに東京五輪・パラリンピックに因んだ「ゴン攻め/ビッタビタ」「スギムライジング」が選ばれた。また、生まれた時からデジタルが身近な世代を象徴する「Z世代」もトップテン入りした。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第958号

WHO、南ア変異株を「警戒」に指定  

世界保健機関(WHO)は南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株を「オミクロン株」と命名したうえで、最も警戒レベルの高い「懸念される変異株(VOC)」に指定した。WHOはオミクロン株に関して、「デルタ株よりも感染力が強く、ワクチン効果減の恐れがある」と定義し、再感染の危険性が増しているとした。感染再拡大の危惧から世界的同時株安が進み、警戒感が拡がってきている。

国債残高、初めて1千兆円突破見通しに  

閣議決定された2021年度補正予算案の歳出総額は補正予算案としては過去最大となる35兆9895億円に上り、財源の約6割に当たる22兆1千億円について新規国債を発行するとしている。当初予算と合わせた2021年度一般会計の歳出総額は142兆5992億円となり、過去2番目の規模となる。これにより、国債残高は2021年度末には初めて1千兆円を突破することが確実視されている。政府は今回の経済対策で国内総生産(GDP)を5.6%の押し上げる効果があるとしている。

日本経済の「景気の谷」を昨年5月と認定  

政府は近く開催する景気動向指数研究会での議論を経て、2018年11月から始まった景気後退局面が2020年5月に終わったことを認定する方針であることが明らかになった。2020年5月は新型コロナウイルス感染拡大により初めて緊急事態宣言が全国に発出された時期で、日本経済が後退局面から拡大局面に転換した、いわゆる「景気の谷」と認定することになる。政府は昨年7月に同研究会での議論を踏まえ、拡大局面から後退局面に転換した「景気の山」を2018年10月だったと認定している。

大学生の就職内定率、70%台に回復  

文部科学省と厚生労働省の調査によると、10月1日時点での来春卒業予定の大学生の就職内定率は71.2%になっていることが分かった。前年同期から1.4ポイント上回っており、昨年の新型コロナウイルス感染拡大で採用環境が悪化したが、2年ぶりに70%台に回復している。文科省は「業績回復で採用数を増やした企業が多かった」とみている。内定率は、男子が70.7%、女子が71.7%で、文系が70.8%、理系が72.6%となっている。

2020年、「がん」と診断は6万人減に  

国立がん研究センターの発表によると、2020年に全国のがん診療連携拠点病院である863病院で「がん」と診断された人は104万人に上ったものの、前年比6万人減ったことが明らかになった。背景には、新型コロナウイルス感染拡大で検診や受診を控える人が増えたことによるものとみている。1施設当たりの減少率は4.6%となっている。また、部位別にみると、胃がんの減少幅が大きく、男女ともに10%もの減少となっている。

NISA、開始から7年で1700万口座  

6月末時点での少額投資非課税制度(NISA)の口座数は1711万を突破したことが明らかになった。2014年に制度が始まってから7年目を迎えており、この1年間で228万口座が増えている。一般のNISAは、毎年120万円までの投資を対象に、株式や投資信託の譲渡益などが最長5年間、非課税となる制度で、2018年には「つみたてNISA」が新設され、投資枠を毎年40万円に限定して非課税期間を最長20年までに延ばしている。今年6月末時点での「つみたて」の年代別保有状況では、30代が28%、40代が25%で、現役世代が資産形成に努めていることを浮き彫りにしている。

都市総合ランキングで「東京」が3位  

森記念財団の発表によると、2021年の世界主要都市の総合ランキングで首位は10年連続でロンドンとなった。都市ランキングは経済や居住など6分野の70指標を総合評価して選出されるもので、日本では東京が6年連続での3位、大阪が36位、福岡が42位となっている。日本で最上位となった東京の評価では、経済は前年と同じ4位を維持し、新型コロナ感染症流行でリモートワークが浸透したこともあり働き方の柔軟性の評価順位を押し上げた。

ヒット番付、横綱は「五輪」「コロナワクチン」  

SMBCコンサルティングは2021年「ヒット商品番付」で、東の横綱に「東京五輪・パラリンピック」、西の横綱に「新型コロナウイルスワクチン」を選出したことを発表した。今年の象徴的な出来事や人物などを番付方式で選出しているもの。張出横綱では米大リーグでMVPに選ばれた「大谷翔平選手」と、横綱昇進となった「照ノ富士関」また、大関にはノーベル物理学賞に輝いた「真鍋俊郎教授」、マスターズで優勝したプロゴルファーの「松山英樹選手」が選出された。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第957号

7-9月期GDP、2四半期ぶりのマイナス  

内閣府は7~9月期の国内総生産は(GDP)は前期比0.8%マイナスとなったと発表した。2新半期ぶりのマイナスとなり、年率換算で3.0%の減少となった。同期は東京オリンピック・パラリンピックの開催時期だったが、新型コロナの感染拡大での4度目となる緊急事態宣言が発令された時期でもあり、個人消費が冷え込んだことに加え、世界的な半導体不足から自動車の生産・輸出が伸び悩んだことが響いている。

過去最大規模の経済対策を閣議決定  

政府は新型コロナウイルスに対応した55兆7千億円に上る財政支出となる経済対策を閣議決定した。これらの国と自治体の財政支出に加え、民間の支出額などを加えた事業規模は78兆9千億円に達し、国内総生産(GDP)の成長率は5.6%押し上げられるとしている。今回の経済対策は過去最大となるが、赤字国債の発行は避けられない状況にある。この経済対策の裏付けとなる2021年度補正予算は12月中旬の成立を政府は目指している。

円安ドル高、4年8か月ぶり水準に  

11月17日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=114円97銭まで下落し、2017年3月以来、約4年8か月ぶりに円安ドル高水準となった。円安は原材料などの輸入価格を押し上げる要因ともなり、加えて原油高基調から家計への重圧になりかねない状況にある。一方、輸出企業にとっては円安が有利に作用するものの、輸出の花形である自動車メーカーにとっては世界的な半導体不足から製造・輸出が思うに任せない状況にある。急激な円安ドル高に転じた背景には、経済指標が堅調な米国の長期金利が上昇し、円売りドル買いが進んだことが挙げられている。

5大銀行の純利益は77%増の過去最高  

三菱UFJファイナンシャル・グループなどの5大銀行の2021年9月中間連結決算によると、純利益の合計は前年同期比77.4%増の1兆8150億円に上り、過去最高となったことが明らかになった。政府保証などによる資金繰り支援が行き届き、融資の貸し倒れに備えた与信関係費用が大幅に減少したことが寄与している。過去最高の純利益高となったものの、みずほ銀行の坂井社長は「コロナ感染再拡大への懸念や経済回復ペースの鈍化など、先行きには不透明感が残存している」と警戒感を示している。

原油高対策、初めて国家備蓄を放出  

政府は原油高対策として、国家備蓄している石油を放出することとした。米バイデン政権が日本と韓国などに原油高進行を抑止するため協調して備蓄を放出することを打診していたことに応えるもので、国家備蓄の放出は初となる。石油備蓄には、国家備蓄と民間備蓄があり、9月末時点での国家備蓄は国内消費量の145日分、民間備蓄は90日分ある。年末に向け、原油高により、ガソリンや灯油価格が高騰してきており、国民生活への影響が広がっている。

フリーランスの4割がトラブルを経験  

連合が20~59歳のフリーランスを本業に働く1千人を対象に、1年以内に報酬支払の遅れや不払い、仕事内容のトラブルを経験したことがあるかを尋ねた調査によると、39.7%が経験したことがあると答えていることが分かった。具体的な内容では(複数回答)、最多の29.5%が「報酬支払の遅延」「一方的な仕事内容の変更」が挙げられ、「不当に低い報酬額の決定」「一方的な継続案件の打ち切り」が続いた。トラブルを経験した人の対処法を尋ねたところ、「何もしなかった、できなかった」が31.2%に上った。

スパコン「富岳」、4期連続で世界一に  

理化学研究所の発表によると、計算科学研究センターで3月から本格稼働しているスーパーコンピューター「富岳」が計算速度などの性能ランキング4部門で世界一となったことが分かった。4期連続で「4冠」を達成したのは世界で初となる。富岳は産業利用で使う計算性能、人工知能で活用する計算性能、ビッグデータを扱う計算性能の3部門でも1位となった。計算速度ランキングの「TOP500」によると、富岳は毎秒44京2010兆回の計算が可能で、2位の米オークリッジ国立研究所の「サミット」の計算能力を約3倍超上回っている。

新婚夫婦の6割が結婚式を挙げていない  

明治安田生命保険が2019年10月以降に結婚した20~70代を対象に、結婚式を挙げたかを尋ねたところ、58.8%が「挙げていない」と答えていることが分かった。また、68.8%が「新婚旅行に行っていない」と答え、新型コロナウイルス感染拡が、新婚夫婦に影響を与えていた。同研究所では「式典や旅行を取りやめたり、規模を縮小したりする動きが、家財道具などに多くの予算を割く要因となった」と分析している。

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社会・経済の動き@しんぶん.yomu第956号

企業物価、約40年ぶりの上昇率に  

日銀は10月の国内企業物価指数(2015年=100)は前年同月比8.0%上昇の107.8だったと発表した。上昇率は第2次石油危機の影響のあった1981年1月(8.6%上昇)以来、40年9か月ぶり高さとなった。原油高や円安進行が背景にあり、発表されている744品目中、437品目が上昇している。とくに、品目別では、木材・木製品が57.0%、石油・石炭製品が44.5%、非鉄金属が31.4%、それぞれ上昇している。

街角景気、7年9か月ぶりの高水準  

内閣府は全国の景気ウォッチャー調査で街角の景気実感を示す現状判断指数が前月比13.4ポイント上昇の55.5となったと発表した。2014年1月以来、7年9か月ぶりの高水準となった背景には、新型コロナウイルスによる感染者数が減少し、小売りや飲食分野での客足回復に期待感が高まったことが挙げられている。内閣府では「新型コロナ感染症の影響は残るものの、緩やかに持ち直している」として、2か月連続で判断を引き上げた。

コロナ禍での長期失業者は18万人増  

総務省の労働力調査によると、求職しているものの1年以上仕事が見つからない長期失業者は7~9月期に66万人おり、前年同期より18万人増えていることが明らかになった。4~6月期の72万人より減少しているものの高止まりしている。また、厚生労働省が全国の労働局やハローワークを通じて解雇・雇止めの状況を集計したところ、昨年2月から今年11月9日時点までで12万99人に上った。業種別にみると、製造業が最多の2万7900人で、小売業、飲食業、宿泊業はそれぞれ1万人で続いている。

2019年度医療費、過去最高を更新  

厚生労働省の発表によると、2019年度に全国の医療機関に支払われた医療費の総額は44兆3895億円だったことが明らかになった。前年度比2.3%増になり、過去最高を更新した。国民1人当たりに換算すると、35万1800円となる。国民医療費が国民所得に占める割合は11.06%だった。年代別にみると65歳以上の高齢者が27兆629億円で、全体の61.0%を占めていた。診療種類別にみると、医科診療が全体の72%を占める31兆9583億円で、薬局調剤は7兆8411億円、歯科が3兆150億円だった。

がん10年生存率、58.9%に上昇  

国立がんセンターの発表によると、2005~08年に「がん」と診断された人の10年後の生存率は58.9%だったことが分かった。前回調査(2004~07年)より0.6ポイント上昇するとともに、2011~13年に診断された5年生存率は68.9%で前回調査より0.3ポイント上昇し、生存率は微増傾向にある。部位別にみると、10年生存率は「膵臓がん」が6.6%、「肝臓がん」が17.6%と低く、「前立腺がん」(99.2%)、「乳がん」(87.5%)は高かった。

10月末、サンマ漁獲量は過去最低    

全国さんま棒受網漁業協同組合の発表によると、今年10月末時点での全国のサンマ漁獲量は9440万トンにとどまり、過去最低だったことが明らかになった。これまで最低だった昨年同期の1万2913トンに比べ27%減の水揚げにとどまっている。同組合では、大幅な減少となったことについて「主な漁場が昨年より遠いことに加え、しけが続き思うように漁ができていない」ことを挙げたうえで、「このままでは漁期を通じて過去最低だった昨年を下回る」との見方を示している。

食品ロス削減策、7割が「残さず食べる」  

消費者庁が全国の男女を対象にした意識調査で、まだ食べられる食品を廃棄する「食品ロス」を削減する取り組みを尋ねたところ〈複数回答〉、最多は「残さずに食べる」(69.5%)だった。次いで、「冷凍保存を活用する」(46.4%)、「賞味期限を過ぎた食品でも食べられるかどうか判断する」(44.1%)、「料理を作り過ぎない」(41.7%)、「日頃から冷蔵庫の食材の種類、量、期限表示を確認する」(27.6%)が続いた。ちなみに、「食品ロス」問題を知っている人は79.4%に上っていた。

7時間睡眠、男女とも死亡リスクは低い  

国立がん研究センターなどの研究グループは日本を含む東アジア4カ国を対象にした研究で、7時間睡眠の人は男女ともに死亡リスクが低いと発表した。4カ国の男女32万人余を対象に、睡眠な時間と死亡との関連を解析。両者の関係を及ぼす因子を探った研究で、睡眠時間が7時間の場合、男女とも死亡リスクは最も低かった。それより短くても長くてもリスクが上昇する相関がみられた。また、65歳以上と未満に分類し解析したところ、男性は睡眠時間と死亡との関連に影響していたが、女性は影響しなかった。

「2021年版 年末調整実務セミナー」を、オンライン開催します

宮古法人会では、下記の内容でオンラインセミナーを開催します。
本セミナーはインターネットで開催されるオンラインセミナーで、「ZOOM」アプリを使用します。事前申し込みが必要となります。

日  時:11月24日(水)15:30~17:00
講  師:税理士 中島 加誉子 氏
申込締切:11月18日
受 講 料:無料(会員以外の方は、申込前に宮古法人会までお問い合わせください。)
定  員:50名申 込 先:https://rod-m.com/211124/1812.html

                 

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第955号

G20、気温上昇を1.5度以内に抑制目標  

20カ国・地域首脳会議(G20)は気候変動対策で世界の気温上昇を産業革命前と比べ1.5度以内に抑制する目標で合意した。これまで温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定では「2度未満、できれば1.5度に抑える」としてきたものから、一段と厳しい目標で一致したことになる。また、G20では新型コロナ対策として、世界保健機関(WHO)が掲げる2022年前半までに世界人口の70%にワクチン接種する目標を支持することで一致した。

FRB、11月から量的金融緩和を縮小へ    

米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、米国債などを大量に買い入れる量的金融緩和を11月中から縮小することを決定した。新型コロナウイルス禍からの景気回復が軌道にあることから、正常化に向けた金融政策の転換で、段階的に国債等の債券購入を減らしていくとしており、順調に進めば、来年6月までにはゼロにするとしている。一方、日銀はコロナ禍の前から金融緩和を続けているが、黒田総裁は「欧米と日本の状況は異なる」として、大規模な金融緩和は継続していく考えを示している。

検査院、コロナ予算執行6割止まりを指摘  

会計検査院の調べによると、2019~20年度に新型コロナウイルス対策で計上した総額65兆4165億円(770事業)のうち、執行は42兆5602億円で執行率が65%にとどまっていることが明らかになった。執行されていない21兆7796億円は2021年度に繰り越されるとともに、このうち1兆763億円は不用額とされている。会計検査院では、繰越額や不用額が多額であることに着目し、その原因を分析して国民に説明するよう政府に求めた。

2020年自殺者数、11年ぶりに増加に  

閣議決定された2021年版自殺対策白書によると、2020年の自殺者数は2万1081人となり、2009年以来11年ぶりに増加に転じたことが明らかになった。2020年の自殺者数は男性が11年連続で減少したものの、女性は前年比935人増の7026人で、女性の増加が見られた。同省担当者は新型コロナウイルス感染拡大による環境変化が一因と分析したうえで「女性に多い非正規労働者が影響を受けている可能性がある」と指摘している。女性の自殺原因・動機は「勤務問題」が多かった。とりわけ、「職場の人間関係」「職場環境の変化」が目立った。

2020年度法人所得、2年ぶりに増加  

国税庁が発表した2020年度に決算期を迎えた法人の申告所得総額は前年度比7.9%増の70兆1301億円だったことが明らかになった。黒字申告の法人割合は35.0%で、法人1件当たりの所得額は同6.8%増の6662万8千円だった。他方、赤字となった申告欠損額は同60.1%増の23兆7219億円で、1件当たりの欠損額は同56.1%増の1212万1千円だった。同庁は「コロナ禍で、飲食・旅館業が不振だったが、自宅での巣ごもり需要が伸び、小売業が好調だった」と分析している。

衆院選投票率、戦後3番目に低い55%  

総務省が発表した10月31日に投開票された衆院選の投票率は小選挙区55.93%、比例代表55.92%だった。戦後3番目に低い投票率で、4回連続で50%台にとどまった。これまで最低だったのは、2014年の衆院選で、小選挙区が52.66%、比例代表が52.65%となっている。都道府県別の小選挙区の投票率が最も高かったのは山形県の64.34%で、最も低かったのは唯一5割を割り込んだ山口県の49.67%だった。

今年、年末年始に帰省する人は増加  

日本トレンドリサーチが首都圏で非常事態宣言が解除された10月、全国の男女を対象に「今年の年末に帰省するか」を尋ねたところ、「帰省する」と答えた人は37.9%に上った。昨年末に「帰省した」人の割合は22.1%だったのに比べ、15.8ポイント増加している。また、「毎年帰省している」人が15.3%だったことと比較しても今年は増加傾向にあることが分かった。帰省する理由を尋ねたところ、「親も高齢で2年以上帰省しないのはあり得ない」「初孫ができた」など再会を切望する声が聞かれた。

流行語大賞候補、半数がコロナと五輪で  

「2021ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が発表されたが、今年は新型コロナと東京五輪に関連する言葉が半数を占めた。新型コロナ関連でノミネートされたのは、「副反応」「黙食/マスク会食」「路上飲み」「自宅療養」「変異株」などで、報道を賑わした日常が一変した状況を表すことが候補に挙げられた。また、東京五輪関係では新競技のスケートボード・ストリートで発せられた「ゴン攻め/ビッタビタ」や最年少金メダルとなった西矢選手への賛辞としてアナウンサーが発した「13歳、真夏の大冒険」などが候補に挙げられた。対象発表は12月1日。