社会・経済の動き@しんぶん.yomu第987号

7月1日から節電期間が全国でスタート  

政府が協力を要請していた全国の家庭や企業を対象とした「節電期間」が7月1日からスタートした。全国規模での節電要請は2015年以来、約7年ぶりで、期間は9月末までとしている。記録的な猛暑に見舞われている中、火力発電所の老朽化などによって電力需給がひっ迫してきており、政府は生活や経済活動に支障のない範囲での協力を求めている。とくに、熱中症予防の観点からエアコンは適切に使いながら、不要な照明を消すなどの協力を呼び掛けている。

6月短観、物価高響き2期連続で悪化  

日銀が発表した6月の企業短期経済観測調査で、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は前回調査の3月時点から5ポイント下落のプラス9となったことが明らかになった。ロシアのウクライナ侵攻と円安が響き、物価高が大企業製造業の経営にとって重しとなっていることに加え、中国でのロックダウンにより部品の供給不足が大企業製造業を直撃している。一方、地域経済を支える中小企業は、全産業でプラス4ポイント上昇したものの、指数自体はマイナス2と厳しい環境にある。

家計資産残高は2005兆円に増加  

日銀は2022年1~3月期の資金循環統計で家計が保有する金融資産残高は3月末時点で2005兆円だったと発表した。前年同月は2.4%の増加で、新型コロナウイルス禍で消費が抑制されたことで、現金・預金が増えたとみられている。内訳をみると、現金・預金が2.9%増の1088兆円、保険・年金などは0.8%増の540兆円、投資信託が10.4%増の91兆円、株式などは0.6%減の204兆円となっている。一方、民間企業の金融資産は4.0%増の1253兆円だった。

2022年度、中小企業の半数超が賃上げ  

日本商工会議所が全国の商工会議所を通じて中小企業を対象にした調査で、2022年度に賃金を引き上げた企業は前年同期比9.5ポイント増の50.9%となったことが明らかになった。「業績が改善しているため賃上げを実施した」企業が13.7%、「業績は改善していないが実施した」企業が37.2%だった。賃上げの理由を尋ねたところ〈複数回答〉、「人材の確保・定着やモチベーション向上のため」が最も多い91.4%だった。

全国の路線価、2年ぶりの上昇  

国税庁は2022年の路線価は全国の平均変動率は前年比0.5%プラスになったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が緩和され回復傾向がみられたものの、インバウンド需要が戻らずに、観光地や商業地では依然下落が続いているところもみられた。都道府県別にみると、20都道府県で上昇となり、前年の7道県から増加している。下落したのは27県で、前年の39都道府県から減少している。上昇率がトップだったのは北海道の4.0%で、他方、下落率が大きかったのは和歌山の1.3%だった。

上半期の国内新車販売台数は15%減  

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表によると、2022年上半期(1~6月)の国内新車販売台数は前年同期比15.4%減の208万6178台だった。世界的な半導体不足など部品の調達が難航したことが背景にあり、東日本大震災の影響があった2011年以来の低水準にある。新車販売台数の内訳をみると、軽自動車以外の自動車(登録車)は15.5%減の128万5760台で、軽自動車は5.1%減の80万418台となっている。

コロナワクチンの3回接種率は6割に  

政府は6月末までに新型コロナウイルスワクチンの3回目を接種した人は全国で約7800万人となり、接種率は6割に達していると発表した。38道県が6割以上で、接種率が最も高かったのは秋田県の72.1%、山形県(70.4%)、新潟県(70.0%)が続いた。年代別の接種率は、60代以上が8~9割だったのに対し、20~30代は4割台にとどまっている。また、月別の接種人員をみると、2~3月がそれぞれ2千万人を超えたのに対し、6月は約260万人とペースダウンしてきている。

農業経営体数、初めて100万を割り込む  

農林水産省は2020年の農業構造動態調査で農家や法人などの農業経営体数は前年比5.4%減の97万5100となったと発表した。現行形式となった2005年以降で初めて100万を割り込み、2005年時点での200万9380の半分以下にまで減少してきている。農業形態の内訳をみると、個人が5.7%減の93万5千で、会社法人や農事組合法人などの団体は1.5%増の4万100だった。高齢化を背景に個人の離農が一段と進んでいる。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第986号

消費者物価、円安等で2.1%上昇  

総務省は5月の全国消費者物価指数(2020年=100)は前年同期比2.1%上昇の101.6だったと発表した。4月から2カ月連続で2%を超えた背景には、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な資源や穀物価格高騰に加え、急激な円安進行による輸入物価の上昇がある。項目別にみると、エネルギー価格が17.1%上昇したのをはじめ、食料(生鮮食品を除く)は2.7%上昇した。調査対象の522品目のうち4月の351品目を上回る354品目で上昇している。

脱税告発総額は過去最少の約61億円  

国税庁の公表によると、2021年度に告発した脱税事件は75件で、脱税額は約61億円だったことが明らかになった。統計を開始した1972年以降で最少となった背景には、新型コロナウイルス感染拡大で査察の調査が制約された期間が影響していることが指摘されている。同庁では「社会的にコロナ禍であっても業況のいい業種もあるので、そういった分野における事件にも積極的に取り組んでいきたい」としている。

家畜用配合飼料、1万1400円値上げ  

全国農業協同組合連合会は家畜の餌となる配合飼料を7~9月期の農家への供給価格を全国平均1万1400円引き上げることを発表した。配合飼料価格は今年1~3月期に2900円、4~6月期に4350円上がっており、この3期だけで1万8650円も引き上げられていることになる。値上げの要因として、ロシアのウクライナ軍事侵攻の影響でトウモロコシ価格など飼料穀物価格が上昇していることに加え、円安の進行によることが挙げられている。今後、畜産品の値上げも想定され、さらに家計負担につながりかねない。

70歳まで就業機会を確保企業は25%  

厚生労働省は2021年度高齢者雇用状況調査で、継続雇用や定年延長などを導入し、希望者に70歳まで就業機会を確保している企業は25.6%だったと発表した。70歳までの就業機会確保が努力義務を定める改正高年齢者雇用安定法が2021年4月に施行されてから1年間に就業機会を確保する動きが加速していることを浮き彫りにしている。とくに、人手不足が慢性的に深刻な中小企業で就労機会の確保が進展している。

国民年金保険料納付率、73.9%に上昇  

厚生労働省が発表した国民年金の2021年度加入・保険料納付状況によると、納付率は73.9%だったことが明らかになった。10年連続での上昇したことになる。ただ一方では、所得が低いなどの理由から保険料納付を全額免除・猶予されている人は前年度から3万人増の612万人となり、過去最多を2年連続で更新している。同省では納付率を算定する際に保険料の全額免除・猶予の人を除外して算出しており、これらの人を加えた実質納付率は41.4%となる。

物価高で「生活に打撃」、中高年で増加  

共同通信社の世論調査によると、食料品などの値上げによる生活への影響を尋ねたところ、「打撃になっている」と答えた割合は77.3%に上ることが明らかになった。4月時点から8.6ポイント増加していた。「打撃」と答えた人は40~50代の中年層が83.4%と最も高く、60代以上の高年層(77.9%)、30代以下の若年層(68.6%)が続いた。物価高騰により、中高年層での生活を直撃している実情にあることを浮き彫りにしている。

国保、2020年度は2千億円の黒字  

厚生労働省の発表によると、国民健康保険の2020年度の実質収支は前年度の赤字から2054億円の黒字に転じたことが分かった。新型コロナウイルス感染拡大により受診控えが影響したことから、支払いが減ったためとみられている。2020年度は加入者が前年度比1.5%減の2619万人で、保険料などの収入総額は1.6%減の23兆6585億円だったが、国保が支払う給付費は3.9%減少し、黒字となっている。加入者1人当たりの給付費は31万5564円だった。

「マスクなし」に6割が否定的な印象を持つ  

Job総研を運営する「ライボ」が20~50代の仕事を持つ男女を対象にマスクをしていない人の印象を尋ねたところ、「関わりたくない」(36.5%)、「不快に感じる」(25.6%)と計62.1%の人が否定的な印象を持っていることが分かった。また、今後もマスクの着用を継続すると答えた人は87.3%を占めていた。一方、厚生労働省はホームページで、熱中症予防のため、「屋外では散歩やランニング、通勤・通学時にマスクの着用は不要」と呼び掛けている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第985号

米金利、0.75%引き上げを決定  

6月15日、米国連邦準備制度理事会(FRB)は主要政策金利の誘導目標を0.75%引き上げ、1.5~1.75%とすることを決定した。1994年11月以来、27年7か月ぶりの利上げ幅となる。金利引き上げの背景には、5月の消費者物価指数が4年間で最大の上昇率となり、物価高に歯止めがきかないことから、抑制に向けた金融引き締めを加速する姿勢がある。FRBのパウエル議長は「7月の次回会合でも0.5%か0.75%の大幅な利上げを実施する」との見解を示した。日米金利差拡大で、一段の円安ドル高が進展する構図が加速している。

5月貿易収支、過去2番目の赤字に  

財務省が発表した5月の貿易収支は2兆3847億円の赤字となったことが明らかになった。赤字額は10か月連続で、単月としては2014年1月の2兆7951億円に次ぐ、過去2番目の大きさとなった。背景には、原油や石炭などのエネルギー価格の上昇に加え円安の進行がある。輸入は前年同月比48.9%もの大幅な上昇で、3か月連続で過去最大を更新した。輸出額は同15.8%増の7兆6367億円となり、5月の単月として過去最高となった。

景況感、2四半期連続のマイナスに  

財務省と内閣府は4~6月期の法人企業景気予測調査で、大企業の全産業の景況判断指数(BSI)はマイナス0.9だったと発表した。ロシアによるウクライナ侵攻により原油高が響き、自社の景況感が「下降した」とみる企業が「上昇した」とみる企業を上回った。大企業製造業はマイナス9.9となり、とりわけ自動車・同付属品製造業がマイナス25.4と大きく下落している。同期の中堅企業のBSIはマイナス2.1、中小企業はマイナス14.8だった。

30代の男女4人に1人、結婚願望なし  

閣議決定された2022年版男女共同参画白書によると、結婚歴のない30代の独身男女の4人に1人が「結婚願望なし」と回答していることが分かった。理由として、「自由でいたい」「家事育児の負担や不安」が挙げられた。また、20代男性の約7割が「配偶者、恋人はいない」と答えているとともに、約4割が「デートの経験がない」と答えていた。政府関係者は「未婚、晩婚、少子化に拍車をかけかねない」としている。2021年の婚姻数は戦後最少の約51万4千組だった。

核保有国の核兵器への支出額は11兆円  

非政府組織の核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が発表した報告書で、核兵器を保有する9カ国における2021年の核兵器製造や維持のため計824億ドル(約11兆1千億円)を費やしたとする推計を明らかにした。国別にみると、米国が総額の5割超を占める442億ドル、次いで中国が117億ドル、ロシアの86億ドルが続いた。ICANは「現代の安全保障面の課題に対処する上で、大量破壊兵器が役立たないことは明らかだ」と核保有国へ批判メッセージを発している。

円安、企業の半数がマイナス影響  

東京商工リサーチのアンケート調査結果によると、5月上旬の円相場1ドル=130円前後の円安推移で、「経営にマイナス」と答えた企業は46.7%に上ることが明らかになった。4月の前回調査時点での1ドル=122~124円台で推移した折には、「マイナス影響」は39.6%だったが、一段と円安に振れる中で、経営を圧迫する状況に陥っている実態が浮き彫りとなった。業種別では、繊維・衣服等卸売業(80.3%)、織物・衣服・身の回り品小売業(80.0%)が円安で深刻な状況にある。

大企業の健康保険組合の8割が赤字  

健康保険組合連合会は2021年度経常収支状況が1387組合のうち1080組合が赤字に陥っていると発表した。全体の収支状況は経常収入が8兆1181億円、経常支出は8兆6279億円で、5千億円超の赤字となっている。最大の要因はコロナ禍で企業収益が下がるとともに、給与・賞与が下がるのに連動して保険料収入が落ち込んだことが挙げられている。加え、支出は保険給付費と拠出金などの義務的経費で構成されているが、高齢者医療を支える拠出金負担が重くなってきている。

高齢者の2割が「生きがい」感じていない  

閣議決定された「2022年版高齢社会白書」によると、「生きがいを感じている」と答えている人は72.3%で、「感じていない」と答えている人は20.5%だったことが分かった。生きがいを感じている人は収入を伴う仕事や地域の社会活動に参加している傾向が高かった。また、「パソコンの電子メールで家族・友人と連絡をとる」と答えた人は、「情報機器を使わない」と答えた人に比べ、生きがいを感じている割合が高い傾向がみられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第984号

2022年世界成長率は鈍化の2.9%に  

世界銀行は最新の世界経済見通しで2022年の世界全体の実質成長率は2.9%となるとの予測を発表した。前回発表した1月時点での予測から1.2ポイント下方修正した。背景にはロシアのウクライナへの軍事侵攻による悪影響が世界全体に広がるとみている。日本については、2022年は当初予測から1.2ポイント下振れの1.7%と予測している。世銀は「世界的な不況が回避できても、物価高騰と景気停滞が同時に起こるスタグフレーションの苦しみが数年続く恐れがある」と警告を発している。

OECD加盟国のインフレ率予測は8.5%  

経済協力開発機構(OECD)はヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め加盟38ヶ国での2022年のインフレ率は前年比8.5%となるとの見通しを発表した。昨年12月時点での予測では4.2%としていたが、約2倍に引き上げた背景には、ロシアのウクライナへの軍事侵攻によりエネルギーや食糧価格が高騰していることが挙げられている。日本は昨年12月時点の0.8%から1.9%に上昇するとしている。世界的な物価上昇は企業や家計に打撃を与え、消費を大きく冷え込ませかねない。

食料価格1%上昇で1千万人が貧困に  

世界銀行は世界の食糧価格が1%上昇するごとに、1千万人近くが1日1.9ドル(約248円)で生活する「極度の貧困」に陥るとの試算を発表した。ロシアのウクライナ侵攻の影響で食料価格は値上がりが続き、国連食糧農業機関(FAO)の発表によると5月の世界食料価格指数が前年同月比22.8%上昇したとしており、世銀では「最貧困層ほど家計に占める食費の割合が大きく、価格高騰の直撃を受ける」と危機拡大に警鐘を鳴らとともに、「日本でも低所得層を中心に打撃となるだろう」と指摘している。

5月の企業物価指数、15カ月連続で上昇  

日銀は5月の企業物価指数(2020年=100)は112.8だったと発表した。前年同月比9.1%の上昇となり、前年水準を上回るのは15カ月連続となった。5月の企業物価指数の伸び率9.1%は、オイルショックの影響があった1980年12月の10.4%以来の数値で、歴史的な高水準にあることを示している。ロシアによるウクライナ侵攻が影響し、石油・石炭製品、木材製品などを中心にした値上がりしたことが背景にある。

円安、20年4ケ月ぶりに135円台突入  

6月13日の外国為替市場で円相場は1ドル=135円台での値動きが続き、約20年4ケ月ぶりに安値水準を更新した。円安の値動きの背景には、日銀が金融緩和政策により金利を低い水準に抑え込んでいるのに対し、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制に大幅な利上げ方針を掲げており、円を売ってドルを買う動きがある。日銀は金融緩和策を継続する方針を示しているのに対し、ヨーロッパなどもインフレ対策からマイナス金利政策を止める動きが出ており、円安の流れは変わらないとみられている。

基地周辺の土地利用規制法案が施行  

6月1日、自衛隊基地周辺や国境離島など我が国の安全保障上重要な土地の利用を規制する「重要土地等調査法」が施行された。法案自体は昨年6月に成立しており、1日から施行されたのを受け、政府は年内にも600か所以上の対象区域を指定する見通しである。法律では自衛隊や在日米軍、海上保安庁の施設、さらに生活関連施設を重要施設と規定し、その周辺1キロの範囲や国境離島を首相が注視区域に指定できるとしている。また、施設の機能を阻害する行為に罰則を科すとしている。

来春大卒者の就職内定率、最高の73%  

就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートの発表によると、6月1日時点で、2023年卒業予定の大学生の就職内定率は73.1%となることが明らかになった。就職活動は3月に会社説明会、6月から選考開始という現在のスケジュールになった2017年卒業対象以降で最も高くなっている。同社では、「新型コロナ禍で多くの企業が落ち込んだ需要が回復するものと見込むとともに、将来の人口減少による人手不足の想定から採用活動を加熱させている」とみている。

SNSトラブル相談、過去最多の5万件超  

閣議決定された「2022年版消費者白書」によると、交流サイト(SNS)をきっかけとした相談が2021年に全国の消費生活センターに寄せられた件数は過去最多の5万406件に上ることが明らかになった。SNSに絡む相談は20代の1万1264件に上り、とりわけ20~24歳が多く、副業や投資といった儲け話や美容に関する定期購入絡みが目立っている。同庁では「知識や経験不足、経済的余裕のなさなど若者一人一人のもろさに対応した注意喚起や消費者教育が必要だ」としている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第983号

OPECプラス、日量1.5倍の増産を決定  

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国で構成するOPECプラスは、7・8月の原油を増産することで合意した。7・8月の増産幅は6月の日量43万2千バーレルから1.5倍となる64万8千バーレルに拡大される。欧州連合(EU)がロシア産原油の海上輸送分の輸入を禁止する決定をしたことで、原油価格がさらに高騰する懸念から、米欧が追加増産を求めていたことに対するOPECでの決定となった。

1~3月期、全産業の経常利益は13%増  

財務省は1~3月期の法人企業統計で、全産業の経常利益が前年同期比13.7%増の22兆8323億円だったと発表した。5四半期連続でプラスとなった背景には、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ世界経済の回復から幅広い業種で利益を伸ばすとともに、円安で輸出企業の収益が増加したことが挙げられている。資本金10億円以上の企業は18.2%増となったのに対し、1千万円以上1億円未満は3.1%増にとどまり、企業規模による格差が見られた。

今年の食品値上げは1万品目超の公算  

帝国データバンクが食品主要105社を対象に今年値上げ品目(予定も含む)を調査したところ、5月19日時点で既に8385品目に上っていることが分かった。6月以降も値上げを実施している状況などから、今年は累計で値上げは1万品目を超える公算が大きいとみられている。原油高や円安、ロシアのウクライナ侵攻による小麦価格の高騰が値上げの背景にある。食品値上げは家計への打撃となり、購買意欲の減退を招き、メーカーや小売店にとっては悩ましい実情にある。

日本のSDGs達成状況、世界19位に  

持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)がまとめた報告書によると、世界各国のSDGs(持続可能な開発目標)の達成状況について、達成度を163カ国の国別ランキングで、日本は前年から順位を1つ下げる19位だったことが明らかになった。SDSNは国連と連携する国際的な研究組織で、17あるSDGs目標ごとに達成状況を4段階で評価し、国別にランキング化した。日本は、「ジェンダー平等」「気候変動対策」などの6つが最低評価された。

2021年出生数、最少更新の81万人  

厚生労働省は2021年人口動態統計で出生数は過去最少を更新する81万1604人だったと発表した。また、1人の女性が生涯に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率は前年比0.03ポイント低下の1.30となり、6年連続での低下となった。新型コロナ感染拡大の影響から「産み控え」を指摘する声もあり、出生数、出生率は下落している。一方、婚姻数は前年比2万4391組減少の62万8205組で戦後最少となった。

2021年魚介類消費量、過去最低に  

閣議決定された2021年版水産白書によると、日本の1人当たりの魚介類消費量は2020年度に23.4㎏となり、比較可能な1960年度以降で最低となったことが分かった。ピークだった2001年度の6割弱に落ち込んだ背景には、価格の高さや調理の手間がかかることに加え、調理方法が知られていないことが挙げられている。他方、2021年の水産物の輸出額は、ホタテガイやブリが大幅に伸びたことを背景に32.5%増の3015億円だった。

コロナ入院1年後も、3割以上が後遺症  

厚生労働省研究班の調査によると、新型コロナウイルスの入院患者の3割以上が診断から1年後も倦怠感などの後遺症を訴えていることが分かった。全国の27医療施設に入院した18歳以上の患者を対象にアンケート調査したもの。1年後の症状で最も多かったのは「倦怠感」(13%)で、「呼吸困難」(9%)、「筋力低下」(8%)、「集中力低下」(8%)、「睡眠障害」(7%)、「記憶障害」(7%)だった。ただ、症状は時間の経過とともに減少が見られた。

パックご飯生産量、過去最高に  

農林水産省の食品産業動態調査によると、パックご飯を指す「無菌包装米飯」「レトルト米飯」を合わせた2021年の生産量は約23万4千トンに上り、統計を開始した1999年以降で最高を記録したことが明らかになった。東日本大震災を契機に非常食として注目され、コロナ禍での外出自粛や単身・高齢世帯を中心に日常用としても需要が増してきている。コメの消費量が年々減少する中で、企業は増産に力を入れているとともに、政府も生産体制増強や海外向けPRに補助金を出すなど支援を図っている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第982号

日銀の国債保有残高、13年ぶりに減少  

日銀の発表によると、今年3月期決算での国債保有残高は前期比1.1%減の526兆1736億円となったことが明らかになった。減少に転じたのは約13年ぶりで、黒田総裁就任後では初めてとなる。減少に転じた背景には、新型コロナウイルス対策の財政出動で購入した短期国債の償還が進んだことが挙げられている。黒田総裁は大規模な金融緩和政策を堅持するとの方針を示しており、国債購入に積極的に進めていくものとみられ、再び増加に転じるものとみられている。

上場企業、3月期純利益は過去最高  

SMBC日興証券のまとめによると、旧東証1部上場企業1450社の2022年3月期純利益は前期比74.0%増となり、過去最高となった新型コロナ禍で大きな落ち込みから一転して経済活動が活発になるとともに、円安で自動車などの輸出企業の業績が伸び、海外で稼いだ外貨建て利益もあり、大きく利益を押し上げるものとなった。今後については、ロシアのウクライナへの軍事侵攻の長期化懸念から不安材料も多く、不透明感がある。

報道自由度、日本は順位を下げ71位に    

国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF)が発表した2022年の世界各国の報道自由度ランキングによると、日本は4つ順位を下げ、71位だったことが明らかになった。対象は180カ国・地域でノルウェーが4年連続で1位となった。日本の報道についてRSFは「大企業の影響力が強まり、記者や編集部が都合の悪い情報を報じない〝自己検閲〟を行っている」と指摘している。ウクライナに軍事侵攻したロシアについては報道規制を強化したとして155位としている。

パワハラ訴訟に備えた保険加入が急増  

損保会社が販売している「雇用慣行賠償責任保険」の契約件数が、東京海上日動火災保険などの大手損保4社での加入件数は4年前から倍増の約9万件に急増していることが分かった。同保険は、企業がパワハラやセクハラ行為があったとして従業員から訴訟を起こされた場合に、敗訴した場合に損害賠償や慰謝料、訴訟費用が補償される。今年4月から中小企業にもパワハラ対策が義務付けられており、ハラスメントの訴訟リスクに対する対策や対処が不十分な中小企業で、一段と保険ニーズが高まり、契約件数はさらに伸びるものとみられている。

漁獲量、不漁を背景に最低を更新  

農林水産省が発表した2021年漁業・養殖業生産統計によると、養殖を含む漁獲量は417万3千トンだったことが明らかになった。前年比1.4%の減少で、比較可能な1956年以降で最低を更新したことになる。近年は、ピーク時の1984年(1281万6千トン)の約3割の水準で推移してきている。背景には、地球温暖化の影響で産卵場所が餌の少ない沖合に移動していることに加え、外国漁船が増加してきており、サンマなどを中心に資源量の減少があるとされている。

新型コロナ感染を9分で判定装置を開発  

理化学研究所や東京大学などの研究グループは、新型コロナウイルスの感染を9分以内に判定できる装置を開発したことを英科学誌「コミュニケーションズバイオロジー」に発表した。装置は、検体のサンプルを入れてから判定するまでを全自動で行うもので、これまでのPCR検査では最短でも1時間程度要していた。理化学研究所では「将来的には街中の診療所に呼吸器系疾患がありそうな患者が来院した際に、多様なウイルス感染症を迅速に診断できるようになる」としている。

難民、初めて1億人を超える  

国連高騰弁務官事務所(UNHCR)の発表によると、紛争や迫害で自国外へ逃れた難民や難民申請者、さらに自国内で居住地を追われた国内避難民などの総数が初めて1億人を超えたことが明らかになった。世界各地で紛争が続いていることに加え、ロシアのウクライナへの軍事侵攻で避難が急増していることが背景にある。UNHCRは「ウクライナからの避難民を受け入れた国際社会の対応は非常に好意的なものだった」と称賛するとともに、「世界全ての危機に際して同様の対応が必要だ」と呼び掛けている。

「犬」飼育の高齢者、要介護リスクが低下  

国立環境研究所などの研究グループは、犬を飼育している高齢者は健康障害により介護が必要になったりするリスクが低かったと発表した。研究グループが介護を必要としない65歳以上の高齢者約1万1千人に犬や猫の飼育を尋ねた上で、健康障害の発症や死亡との関連を調べたもの。約3年半の追跡調査期間中に17.1%の高齢者に健康障害が発生し、犬を飼っている高齢者は飼っていない高齢者に比べ健康障害の発生リスクは約半分だった。定期的な犬の散歩などの運動習慣が健康リスクを減らしたとみられる。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第981号

企業物価指数、初の10%上昇に  

日銀の4月の国内企業物価指数(2015年平均=100)は前年同月比10.0%上昇の113.5だったと発表した。14カ月連続で上昇しており、上昇率は比較可能な1981年以降で最大となり、指数自体も統計を開始した1960年以降で最高となった。ロシアのウクライナ侵攻などに伴って原油や原材料が高騰していることに加え、円安で輸入価格が上昇していることが背景にある。4月の企業物価指数を品目別にみると、全744品目中533品目が上昇していた。

貿易収支、9カ月連続の赤字  

財務省は4月の貿易統計で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8392億円の赤字だったと発表した。9カ月連続の赤字で、原油高や円安を背景に輸入が前年同月比28.2%増の8兆9154億円となり、比較可能な1979年以降で最高の輸入額となった。輸入は原油の高止まり傾向や日米金利差拡大基調から円安にあり、今後、高い水準で推移するとみられている。一方、輸出は鉄鋼や自動車の伸びから12.5%増の8兆762億円となった。

消費者物価指数、約7年ぶりの上昇  

総務省は4月の消費者物価指数(2020年=100)は前年同月比2.1%上昇の101.4だったと発表した。消費税増税の影響があった2015年3月以来約7年ぶりの上昇の大きさとなり、日銀がデフレ脱却を目指していた物価上昇2%を突破したことになる。資源高や円安が影響したもので、エネルギーや食料品の値上がりが目立っている。その一方、3月の実質賃金は前年同月比0.2%減になっており、家計負担の重圧が増している。

NYダウ、90年ぶりに8週連続で下落  

4月20日のニューヨーク株式相場は前日まで売り越し反動から小幅に反発したものの、週間でみると、8週連続での下落となった。8週連続での下落は1932年以来90年ぶりとなる。背景には、高インフレによる企業業績の悪化に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)による急速に進む利上げによる景気後退への懸念がある。FRBはインフレを抑制する立場から利上げによる金融引き締め政策を継続する方針を固めているが、市場からは逆に景気後退を招くとの懸念が強い。

5割の企業が仕入れ確保が「困難」  

帝国データバンクの調査によると、50.8%の企業が「原材料などの仕入れ確保が難しくなっている」と答えていることが分かった。また、66.7%の企業が仕入れ価格の高騰の影響を受けていると答えており、原材料の高騰が企業経営に打撃を与えている実態を浮き彫りにしている。仕入れ数量の確保で影響を受けていると答えた企業を業種別にみると、木造建築工事が88.3%、木材・竹材卸売が83.6%で、木材を扱う業種が目立った。

主要企業7割がウクライナ侵攻で業績影響     

共同通信社が日本の大手主要企業を対象に実施したアンケート調査によると、ロシアがウクライナ侵攻した情勢で企業の72%が業績面で「影響がある」と答えていることが明らかになった。影響があった企業が挙げた具体的な内容では(複数回答)、「国際的なエネルギー資源価格の上昇」が最多の68%で、「物流費の上昇」(45%)、「サプライチェーンの混乱」(35%)が続いた。コスト上昇で企業が打撃を受けている実態があり、今後、円安もあり、幅広い商品価格の上昇が不可避であることが確実視される。

今春の大卒生の就職率、2年連続低下  

厚生労働省と文部科学省の発表によると、今年3月に卒業した大学生の就職率は95.8%だったことが明らかになった。前年は新型コロナウイルス感染拡大で過去2番目の下落幅を記録したが、今年はこれをさらに0.2ポイント低下し、2年連続で前年を下回ったことになる。背景には、コロナ禍で業績が低迷した業種での採用を手控える動きが見られたことがある。経済の本格再生には道程が遠いことを浮き彫りにしている。

住宅地周辺に緑地ある人は脳卒中減少  

スペインの研究者らの発表で、住宅地の周辺に緑地がある人はない人に比べ脳卒中を発症するリスクが16%低下していることが分かった。スペインの医療システムから18歳以上の健康な男女約352万人のデータを基に、2年間追跡調査したもの。自宅から緑地までの距離、二酸化炭素・微小粒子状物質・ブラックカーボンなどの大気汚染物質にさらされた割合、脳卒中の発症率との関係を調べた結果、大気汚染物質が多い地域に住む人は脳卒中発症リスクが高く、自宅から300メートル以内に緑地がある人は、ない人に比べ発症割合は16%低かった。

令和4年度宮古法人会通常総会を開催します

宮古法人会では、下記の内容で、令和4年度通常総会・記念講演会を開催します。
講演会は会員以外の方も聴講できますので、聴講ご希望の方は宮古法人会までお申し込みをお願い致します。

*日 時  令和4年6月7日(火)14:00~17:00
*会 場  浄土ヶ浜パークホテル
*第一部  通常総会(14:00~15:15)
       報告事項第1 令和3年度事業報告
       報告事項第2 令和3年度事業計画報告
       報告事項第3 令和4年度収支予算報告
       第1号議案  令和3年度収支決算承認の件
       ・優良経理担当者表彰 ・会員増強協力者感謝状
     ※提出議案については、当会HP情報公開にて掲載しておりますので、
      ご確認ください。

      
*第二部  記念講演会(15:30~17:00)
       講師:山下 欽也 氏(岩泉ホールディングス㈱代表取締役社長)
       演題:価格や量と別次元で未来を創る~度重なる苦境を乗り越えて~

*申込・問合せ先 公益社団法人宮古法人会事務局
         TEL0193-63-1214 FAX0193-63-2250
         メールアドレス umineko@miyako-houjinkai.com
       

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第980号

国の長期債務残高、1017兆円に達す  

財務省の発表によると、税収で将来返済する必要がある長期債務残高は2021年度末時点で1017兆1千億円になったことが明らかになった。18年連続で過去最大を更新したことになり、初めて1千兆円台を突破した。2002年度に500兆円を突破し、約20年間で倍増したことになる。地方の長期債務残高が193兆円となる見込みで、国と地方合わせて1210兆円になり、国民1人当たり約966万円もの借金を抱えていることになる。

経常収支の黒字、22%減の12.6兆円  

財務省は2021年度国際収支統計で、海外とのモノやサービスの取引や投資収益の状況を示す、経常収支は前年度比22.3%減の12兆6442億円の黒字だったと発表した。4年連続で黒字幅は縮小し、背景には燃料価格の上昇で輸入額が膨らんできていることから貿易収支が赤字に転じていることが主な要因として挙げられている。内訳をみると、貿易収支は1兆6507億円の赤字、サービス収支は4兆7960億円の赤字、企業が海外子会社から受け取る配当金などの第1次所得収支は21兆5883億円の黒字だった。

米消費者物価、8.3%上昇の高水準  

米労働省は4月の消費者物価指数は前年同月比8.3%上昇となったと発表した。前月は40年3か月ぶりの大きな上昇率となる8.5%を記録したが、若干の減少となったものの、依然として高い水準にある。新型コロナウイルス禍からの経済再開やロシアのウクライナ侵攻などの影響から物価高騰が続き、食品や家賃など幅広い分野での値上がりが続いていることが背景にある。品目別にみると、エネルギー価格が前年同月比30.3%、新車が13.2%、食品が9.4%、家賃が5.1%など上昇していた。

平均賃金、3カ月連続増の28万円  

厚生労働省は3月の毎月勤労統計調査で労働者1人当たりの平均賃金を示す現金給与総額(名目賃金)は28万6567円だったと発表した。前年同月比1.2%の増加で、3カ月連続で前年を上回っている。現金給与総額の内訳をみると、基本給に相当する所定内給与は同0.5%増の24万7249円で、残業代などの所定外給与は同2.5%増の1万8801円、賞与などの「特別に支払われた給与」は同10.7%増の2万517円となっている。

1世帯当たりの貯蓄額は過去最多に  

総務省は2021年の家計調査報告で2人以上の世帯の平均貯蓄は1880万円だったと発表した。前年比5.0%の増加で、増加は3年連続となり、比較が可能な2002年以降で過去最高となった。増加した背景には、コロナ禍で外出が減ったことで娯楽関係を中心に支出が減り、貯蓄に回ったものとみられる。貯蓄額の内訳をみると、定期預金が1.3%増の615万円、普通預金が5.0%増の584万円、生命保険は横ばいの357万円、株式などの有価証券が22.9%増の295万円となっている。

2021年度郵便物等は4.4億通が減少  

日本郵便の発表によると、2021年度の郵便物や荷物の引受数は191億9千万通で、前値度より4億4千万通減少していることが分かった。普通郵便は3億8千万通少ない143億3千万通で、ゆうパックなどの荷物は9.4%減の9億9千万個で10億個を割り込んだ。デジタル化の進展で郵送による請求書などが大幅に減少したことや、環境負荷を減少させるため年賀状等の挨拶を取りやめることが影響したとみられるとともに、ゆうパックはライバルとの競争激化が響いているとみられる。 

新車販売台数、45年ぶりの低水準  

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表によると、2021年度の国内新車販売台数は前年度比9.5%減の421万5826台だったことが明らかになった。3年連続での減少となり、1976年度以来、45年ぶりの低水準となった。背景には、半導体などの部品不足により減産が続いたことが影響し、新車供給ができなかったことが挙げられている。とくに、軽自動車以外の自動車(登録車)は8.2%減となり、統計開始の1968年度以来、過去2番目の低い水準となった。

高齢者の筋肉・脂肪、余命の長短に影響  

東京都健康長寿医療センターの研究グループの発表によると、高齢期の男性では骨格筋量が多いほど余命が長く、女性では脂肪量が少ないほど余命が短いことが分かった。関東在住の高齢者を6年間にわたって、骨格筋量、脂肪量、握力、通常歩行速度の4項目と、要支援・要介護認定、死亡との関係を追跡調査したもの。調査分析したところ、男女ともに筋力、歩行能力が高いほど、要介護状態になりにくく、低いほどなりやすいことが確認された。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第979号

米FRB、政策金利を0.5%引き上げ    

5月4日、米連邦準備制度理事会(FRB)は主要政策金利の誘導目標を0.5%引き上げることを決定した。利上げは2回連続で、0.5%の引き上げは22年ぶりとなる。パウエル議長は「物価はあまりにも高過ぎる。0.5%の利上げを今後、複数回の会合で行う選択肢もある」とコメントしており、さらなる利上げ実施を示唆している。日米での金利差が拡大し、さらなる円安ドル高が加速し、輸入に頼る日本にとってはさらなる値上げラッシュが危惧されている。

総額6.2兆円の物価高騰対策を決定  

政府は物価高騰対応の緊急対策を決定した。ガソリンなどの燃料価格の抑制対策や低所得の子育て世帯への給付金などを柱に総額6兆2千億円で、財源として2022年度予備費と今国会で編成する補正予算を活用するとしている。

また、今回の対策では中小企業対策の1兆3千億円も盛り込まれ、物価上昇分を適切に価格転嫁できるよう支援するとともに、新型コロナウイルス対応の実質無利子・無担保融資の期限を9月末まで延長するとしている。

クレジットカード利用額は10年間で2倍に  

経済産業省のまとめによると、クレジットカード利用による2021年の取扱高は前年比9.4%増の69兆1361億円だったことが明らかになった。10年前の2011年の取扱高が34兆5787億円となっており、約2倍もの増加に達し、右肩上がり増え続けている背景には、インターネットでの利用が増えていることが挙げられている。ただ、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大もあり前年比2.7%の減少に転じたものの、2021年は外出自粛の緩和から増加基調に転じた。

世界の災害平均被害額は年21兆円  

国連防災機関(UNDRR)の発表によると、2011~2020年の年間平均被害額は1700億ドル(約21兆8千億円)に上ったことが明らかになった。UNDRRでは、気候変動などの影響で、現状の傾向が続くとすれば、年間の災害発生件数は2030年に560件に上り、最悪の場合は極貧状況に追い込まれる人は1億人増加すると試算している。また、人的被害は2000年代に被災者が2億2800万人〈うち死者数10万4千人〉だったが、2010年代は被災者が2億人(死者数8万1千人)だった。

子ども人口、過去最低の1465万人    

総務省の発表によると、4月1日時点での15歳未満の子どもの人口推計は前年より25万人少ない1465万人だったことが明らかになった。41年連続での減少で、総人口に占める割合も11.7%で48年連続での低下となった。同省では新型コロナウイルスの感染拡大による出産への不安が一段と少子化へ拍車をかけた可能性があるとみている。国連人口統計年鑑によると、人口4千万人以上の35カ国の中で、日本の子ども割合は最も低くなっている。

世帯の平均貯蓄額は1408万円  

明治安田生命保険が全国の20~79歳男女を対象に今年の家計に関するアンケート調査によると、世帯の平均貯蓄額は1408万円だった。昨年の1339万円から増加しており、同社では「新型コロナウイルス禍による収入減や物価上昇へり懸念から将来不安への対処から貯蓄を積み増す意識は一層高まった」とみている。貯蓄の目的を尋ねたところ(複数回答)、最多は「いざという時のため」(61.5%)で、「将来のため」(61.2%)、「子どもの教育資金」(28.2%)が続いた。 

ホームレス年齢、最高の平均63.6歳  

厚生労働省は昨年11月に行ったホームレス全国実態調査の結果、平均年齢は63.6歳だったと発表した。平均年齢は調査開始の2003年以降で最も高くなった。年代別にみると、70歳以上が34.4%で、5年前の前回調査の19.7%から増加するとともに、60歳以上が全体の7割を占めており、ホームレスの高齢化と長期化が浮き彫りとなっている。また、路上生活が10年以上続いている人は4割を占め、新型コロナの影響で路上生活に陥った人も6.3%いた。

冬に生まれた子は運動機能の発達が早目    

国立成育医療研究センターなどの研究グループの発表によると、冬に生まれた子どもは「お座り」「一人歩き」などの運動機能の発達が早いことが分かった。同グループは親などの養育者がスマホアプリにリアルタイムに記録した延べ1万6627人のデータを基に、子どもが生まれた季節と運動機能の発達との関連を調査・分析、解析したもの。結果、冬生まれの子どもは夏生まれの子どもに比べ、お座りやハイハイ、一人歩きなどの基本的な運動機能の7項目全てで発達が早かった。