社会・経済の動き@しんぶん.yomu第994号

月例報告、国内景気は「持ち直し」を維持  

政府は8月の月例経済報告で「国内景気は緩やかに持ち直している」と7月の基調判断を維持した。ただ、先行きに関しては、海外景気の下振れが懸念材料だとして、物価高が企業や家計への影響に注意が必要だとの見解も示した。項目別にみると、生産は「持ち直しの動きが見られる」として上方修正したほか、公共投資についても「底堅さが増している」として上方修正した。一方、個人消費は「緩やかに持ち直ししている」で据え置き、消費者物価と国内企業物価はそれぞれ「上昇している」で据え置いた。

核兵器使用リスク、冷戦後で最高に  

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は「核兵器が使用されるリスクは冷戦時代以降、最も高まった」とする危惧を表明した。ロシアのウクライナ侵攻や米中の覇権争いの状況を念頭に、小型核や核兵器の近代化が進んでいることが背景にある。核弾頭数は緩やかな減少傾向にあるものの、SIPRIは2022年1月時点で世界の核弾頭数はロシアの5977発を筆頭に、米国(5428発)、中国(350発)など総計1万2705発と推計している。

国連は「核の先制不使用」を約束するよう呼び掛けている。

コロナ感染者、世界で6億人を突破  

米ジョンズ・ホプキンス大の集計で、新型コロナウイルスの世界の累計感染者数は8月26日時点で6億人を超えた。死者数は648万人となっている。国別集計によると、米国が約9400万人で最多で、インド(約4400万人)、フランス(約3500万人)が続き、第7波の拡大が続く日本は1800万人超で世界10番目となっている。4月に5億人を突破してから136日で1億人増えたが、4億人から5億人までには63日、3億人から4億人までは32日で、感染者増加のペースは鈍化してきている。

賃上げを実施した企業は82.5%  

東京商工リサーチの調査によると、2022年度に賃金を引き上げた企業は前年度比12.1ポイント上昇の82.5%だったことが明らかになった。賃上げ実施企業は、前年度は70.4%にとどまったが、今年度は同社が調査開始した2016年度以降で2番目に高い水準となった。規模別に賃上げ実施率をみると、大企業が88.1%、中小企業が81.5%となっている。また、賃上げ内容では基本給引き上げのベースアップが42.0%で、40%を超えたのは2019年度以来となる。

企業版ふるさと納税、過去最多225億円  

内閣府の発表によると、企業版ふるさと納税で企業が自治体に寄付した額は2021年度に過去最多の225億7千万円に上ることが分かった。制度は2016年度に開始。寄付額は前年度比2.1倍、寄付した企業は同1.9倍にも上り、背景には2020年度から寄付した企業の税軽減額が引き上げられたことが背景にある。自治体ごとの受け入れ額は、静岡県裾野市の17億4千万円が最多で、群馬県太田市(10億3千万円)が続いた。使い道では、地域の産業・観光振興が120億9千万円で最多だった。

熟年離婚の割合、過去最高の21%  

厚労省が2020年人口動態統計を基に2020年に離婚したうち20年以上同居した「熟年離婚」の割合は21.5%に上ることが分かった。統計がある1947年以降で過去最高となり、熟年離婚は約70年間上昇傾向にあり、1990年の13.9%と比べても約1.5倍に増えている。また、離婚件数は2020年に19万3253組で、結婚した夫婦の3組に1組が離婚するという実態にある。2020年の人口1千人当たりの離婚件数を示す離婚率は都道府県別では沖縄県の2.36で全国最多だった。

列車の遅れ・運休、25年間で2倍以上に  

国土交通省のまとめによると、30分以上の列車の遅れや運休などの「輸送障害」が昨年度は全国で6409件発生し、25年前の1996年(2986件)から2.1倍に増えていることが明らかになった。輸送障害の約3割が台風や降雪、地震などの災害が原因となっている。関西大の安部教授(交通政策論)は「自然災害は昔からあったが、近年は短期間に集中豪雨が発生するのが特徴。従来の基準で整備されたのり面が崩壊したり、土砂崩れで線路が寸断されたりして、輸送障害に至るケースが増えてきている」と指摘している。

日本の現在の景気は「悪い」が7割  

日本生産性本部が国内で働く20~60代の男女を対象に現在の景気について尋ねたところ、「悪い」は37.6%、「やや悪い」は34.4%で、併せて72.0%の人が日本の現在の景気は悪いとみていることが分かった。一方、今後の見通しについて尋ねたところ、「どちらとも言えない」が最多の36.5%だったものの、「悪くなる」(28.7%)、「やや悪くなる」(23.7%)で、5割を超える人が「悪くなる」とみている。

講演会のご案内

 宮古法人会では、岩手県法人会連合会青年部会連絡協議会主催、宮古法人会青年部会主幹の元、研修の集い宮古大会を開催します。その中で、岩泉ホールディングス株式会社社長の山下欽也氏をお招きし、累積赤字・台風による壊滅的な被害と度重なる苦境によるどん底から、V字回復までの12年間を、エピソードを交えながら経営や生き方についてお話を頂きます。
 講演会につきましては、一般会員の方も聴講可能ですので、是非ご参加下さいますようご案内申し上げます。

1.日 時 令和4年9月2日(金)14:30~15:50

2.会 場 浄土ヶ浜パークホテル(宮古市日立浜町32-4)

3.講演会 
【演 題】「価格や量とは別次元で未来を創る ~度重なる苦境を乗り越えて~」
【講 師】岩泉ホールディングス株式会社  代表取締役社長 山下 欽也 氏
【聴講料】無 料

4.申し込み ①聴講者氏名②緊急連絡先を、8月31日までに、電話・FAX・メールのいずれかにて宮古法人会までご連絡ください。
  公益社団法人宮古法人会事務局
  【TEL】0193-63-1214
  【FAX】0193-63-2250
  【メールアドレス】umineko@miyako-houjinkai.com

      

       

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第993号

7月の消費者物価指数、2.4%上昇  

総務省は7月の全国消費者物価指数は前年同月比2.4%上昇の102.2だったと発表した。原油などのエネルギー価格や穀物価格の上昇に加え、円安による輸入物価の上昇により、生活に欠かせない電気代や食料品など値上がりした。同省の調べによると、7月に物価上昇率が大きかった主な品目は、食用油(前年同月比40.3%上昇)、電気代(同19.6%上昇)、ガス代(同18.8%上昇)、携帯電話機(同14.7%上昇)、食パン(同12.6%上昇)などとなっている。

NY原油、約6カ月ぶり安値の89ドル台  

ニューヨーク原油先物相場で指標となる米国産標準油種(WTI)の9月売渡価格の8月15日終値は1バーレル=89.41ドルとなった。前週末比2.68ドル安となったが、一時は1バーレル=86ドル台後半まで下落し、ロシアの侵攻前の2月上旬以来約6カ月ぶりの安値となった。中国をはじめ世界的な景気減速でエネルギー需要の減少が懸念されたことから、売り注文が膨らんだことが背景にある。ロシアの侵攻後の3月には130ドル台で推移していたが、40ドル以上も下落したことになる。

貿易赤字12カ月連続、7月は過去最大  

財務省は7月の貿易統計で、貿易収支は1兆4368億円の赤字となったと発表した。貿易赤字は12カ月連続となり、7月としては過去最大となった。背景には、原油などの資源高や円安により輸入が前年同月比47.2%増の10兆1896億円と大きく膨らんだことが挙げられている。輸出も19.0%増の8兆7528億円と最大を更新したものの、輸入額には及ばなかった。今後、世界経済の減速で輸出の伸び悩みが懸念されており、日本経済への悪影響が懸念されている。

物価高騰が低所得者を直撃している実態  

総務省の調べで、エネルギーや食料などの物価高により低所得世帯ほど家計負担が重荷となっている実態が明らかになった。同省が勤労者世帯の年収を5段階に分類し、それぞれの階層の6月の消費者物価上昇率との相関を調べたもので、年収962万円超の高所得者世帯は前年同月比2.0%だったが、低所得者である年収463万円以下の世帯は無職世帯含めて2.4%だった。所得が低いほど物価上昇率が高くなっている実態を浮き彫りにした。

コロナ感染者の自宅療養、4週連続で最多  

厚生労働省の発表によると、新型コロナウイルス感染で全国の自宅療養者数は8月10日時点で約155万8千人となり、4週連続で過去最多を更新した。また、同省がまとめたコロナ感染症による死者数は8月9日に250人に達し、約1か月前の7月15日時点(31人)に比べて約8倍に上っている実態にある。第6波の2月22日時点での死者数は最多の277人を記録しており、脇田感染症研究所長は「適切な医療が受けられず、死者数は第6波を上回る可能性がある」と指摘している。

宇宙ゴミ落下で死傷者の確率は10%に  

カナダ・ブリティッシュコロンビア大の研究チームは人工衛星を打ち上げたロケットの残骸などのスペースデブリ(宇宙ゴミ)が地上に落下して今後10年間で死傷者を出す確率は10%に上ると発表した。同研究グループの論文では、1992年から30年間で1500以上のロケット残骸が軌道を外れ、そのうち約7割が制御不能に陥ったとみられる。高度600キロ未満の低軌道を周回し、落下の恐れがある残骸は651個あり、今後10年間に大気圏に突入して落下することでの死傷者が出る確率は10%になると分析している。

国内カフェ大手使い捨てカップ、年3.6億個  

環境保護団体グリーピースは、日本の主要カフェチェーン9社で2020年に使い捨てられたプラスチックや紙のカップは推計で3億6950万個に上るとする調査報告書を発表した。調査はスターバックスなどの大手カフェチェーン9社を対象にアンケートや調査員を使った店内観察、取集したレシートの分析を基に、各社の売り上げデータなどを加味して2020年の使い捨てカップの消費量を推定したもの。同団体では「再利用容器の使用拡大などで使い捨てカップの削減に取り組む必要がある」と指摘している。

NZ、世界初の「たばこのない国」を目指す  

ニュージーランド政権は2009年以降に生まれた子どもが生涯にわたって、たばこを吸えなくするための法改正案を世界で初めて国会に提出した。法案は賛成多数で可決する見通しで、年内には可決・成立するとみられている。NZ政権は「たばこのない国」を目指し、現在1箱約2500~3400円程度するたばこにさらに税金を上乗せするとともに、ニコチンを大幅にカットすることに加え、たばこ販売店も9割以上削減する計画を立てている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第992号

最低賃金、過去最大の増加額の31円  

中央最低賃金審議会の小委員会は2022年度最低賃金の引き上げ額を全国平均で時給961円とする目安をまとめた。現在の平均額から31円の引き上げで、現行方式となった2002年度以降で最大の増加額となった。引き上げ額の目安は、地域の経済実勢に対応する上から、AからDまでのランクに分けて提示されており、東京などの6都府県は31円、Bの京都など11府県は31円、Cの北海道など14道県は30円、Dの青森などの16県は30円としている。

8月以降、食品1万品目超が値上げ  

帝国データバンクの調べによると、8月以降から年内に1万474品目に上る食品や飲料品が値上げ予定であることが分かった。7月末までに値上げされた製品と合わせると1万8532品目に上り、平均値上げ率は14%に達する。原材料費や物流コストの上昇が背景にあり、価格転嫁が急速に進んでいることを浮き彫りにしている。同社では「競合他社が値上げしていることで、価格改定への抵抗感が低下し、躊躇なく機動的に値上げを行う企業も出てきている」とみている。

年金積立金、過去最高の204兆円  

厚生労働省が発表した2021年度年金特別会計での積立金総額は過去最高の204兆6256億円に達したことが明らかになった。背景には、外国株式の大幅な上昇に加え、外国為替相場の円安などが挙げられている。ただ、足元では、公的年金の積立金の運用実績は4~6月期では3兆7501億円の赤字となっている。年金積立金運用独立行政法人(GPIF)の担当者は「将来世代の負担が大きくなりすぎないよう長期的な視点で運用しており、年金給付額にすぐに影響するものではない」としている。

上半期の農産物輸出、過去最高に  

農林水産省は2022年上半期(1~6月)の農水産物・食品の輸出額は前年同期比13.1%増の6525億円だったと発表した。上半期としては過去最高となった背景には、新型コロナウイルスで沈滞していた米国などでの外食産業が回復したことに加えて、円安の進行が寄与したことが挙げられている。国・地域別にみると、中国が18.0%増の1201億円で、米国が34.5%増の1046億円で続いている。

千葉大病院、コロナ重症化の仕組み解明  

千葉大学病院が発表した新型コロナウイルスの重症化メカニズムによると、重症度が増すにつれ、タンパク質「ミルナイン」の濃度が高い傾向にあることが明らかになった。死亡したコロナ患者の肺血管内にできた血栓に多量のミルナインが付着していることに着目し、コロナ患者123人を対象に血液を分析したところ、ミルナインの濃度と重症度、その後の入院日数に相関関係があることを突き止めた。今後、ミルナインの抗体を含む治療薬の投与で重症化を防ぐことが期待されている。

男性の育休取得率、政府目標の半分以下  

厚生労働省が発表した2021年度雇用均等基本調査によると、男性の育児休業の取得率は13.97%だった。男性の育児休暇の取得率は9年連続で上昇となったものの、政府が掲げる2025年までに30%とする目標には届いていない。男性の取得した期間を見ると、5日~2週間未満が26.5%、5日未満が25%だったのに対し、女性は80.2%が10カ月以上取っていた。10月からは妻の産休期間に夫が取得できる「産後パパ育休(男性版産休)」も始まり、同省では制度の積極活用を呼び掛けている。

ビジネスケアラー、約2割が複数人を介護  

シニア市場のマーケティングを行っているリクシスが親族などを介護中のビジネスパーソン約4万人からの回答を基にした調査分析によると、2人以上を介護しているビジネスパーソンケアラーは全体の16.8%に上ることが分かった。40代後半から50代にかけて「両親や義母の同時ケアが必要となる」ケースが多いとみられる。晩婚化や出産年齢の高齢化を背景に、育児と介護を両立する「ダブルケアラー」も増えてきており、30・40代では約4割を占めていた。

高騰する電気代に8割が負担感抱く  

ダイキン工業の意識調査で、電気代の高騰により負担が増えていると感じるかどうかを尋ねたところ、「強く」「やや」感じていると答えた人は78.9%に上ることが分かった。また、昨年よりも省エネや節電に取り組みたいと考えている人は9割に達している。その理由については(複数回答)、8割以上の人が「家の電気代上昇を抑えるため」としているものの、7割近い人がそのための具体策については「ない」と答えている。

「インボイス制度セミナー&登録申請相談会」を開催します

「インボイス制度セミナー&登録申請相談会」を、下記の内容で開催します。
参加をご希望される方は、下記よりインボイス制度セミナー申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上お申し込みください。
 お申込先:宮古商工会議所 FAX0193-63-6131

 

『いのちを守る森づくり植樹祭in山田町2022』ご案内

2022年8月28日(日)に、今回で3度目となります『いのちを守る森づくり植樹祭in山田町2022』が開催となります。
ボランティア参加をご希望の方は、植樹ボランティア申込書をダウンロードし、申込書に必要事項をご記入の上、FAXにてお申し込みください。
  申込先:宮古法人会事務局 FAX0193-63-2250
      2022年8月10日(水)締め切り


社会・経済の動き@しんぶん.yomu第991号

IMF、世界同時不況への危機感示す  

国際通貨基金(IMF)は2022年世界経済見通しで、実質成長率予測を3.2%に下方修正した。新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻、資源高による物価高騰などから日米欧や中国が悪化していると指摘した。また、IMFは「成長率見通しは暗転し、世界同時不況の淵に立たされているかもしれない」と危機感を示した。IMFは2022年の成長率について3回連続で下方修正しており、危機感を浮き彫りにしている。日本の成長率予測は4月時点から0.7ポイント引き下げて1.7%とした。

消費者物価指数、2.6%上昇と政府予測  

内閣府が経済財政諮問会議で示した2022年度の消費者物価上昇は前年度比2.6%上昇するとの見通しであることを明らかにした。消費税率が引き上げられた2014年度以来、8年ぶりの高い水準となる。岸田首相は「物価高騰は新型コロナウイルス禍からの経済回復にとってリスクだ」としたうえで、「最低賃金を含め賃上げの流れをよりしっかりとした継続的なものにする」との考えを諮問会議で示した。なお、日銀は2022年度の消費者物価指数について2.3%上昇するとの予測を先に発表している。

4月の外国為替取引高は過去最高に  

日本銀行は東京外国為替市場の取引状況で、今年4月の取引高は1営業日平均で4785億ドル(約65兆円)だったと発表した。2006年の調査開始以降で過去最高の取引高となった。通貨別にみると、円・ドル取引が1年前と比べ9.5%増の3121億ドルとなり、外為取引全体の約65%を占めている。背景には、米欧の中央銀行が自国のインフレ対策から金融引き締めから金利上昇が続き、低金利の円が売られて金利上昇が見込まれるドル買いが進んだことが挙げられている。

有効求人倍率、6か月連続で上昇          

厚生労働省が発表した6月の有効求人倍率は1.27倍だったことが明らかになった。前月比0.03ポイント上昇し、上昇は6か月連続となった。ただ、一部の産業では原材料の高騰から人を減らす動きもみられ、6月の新規求人倍率は0.03ポイント減少の2.24倍だった。同省では「雇用の状況はコロナ前水準にはまだ戻りきっておらず、今後はコロナ感染第7波の影響も注視していく必要がある」としており、予断を許さない雇用環境にある。

日本での週間感染者、世界最多に    

世界保健機関(WHO)の集計によると、7月18~24日における日本での新型コロナウイルスの週間感染者数は前週比73%増の96万9068人となり、世界最多となったことが明らかになった。週間感染者数は日本に次いで、米国(86万人)、ドイツ(56万人)、イタリア(53万人)が続いた。日本での累計感染者数は7月29日時点で1237万人に上り、単純計算すると国民の約10人に1人が新型コロナウイルスに感染したことになる。

主食用米生産量、初の700万トン割れ  

農林水産省の発表によると、2022年の主食用米の生産量は平年並みの作況であれば、673万トンになる見通しであることが明らかになった。比較可能な2008年産以降で初めて700万トンを割り込むになり、ピークだった1967年産の1445万トンから半分以下になる。また、同省はウクナイナ危機を契機に世界的な穀物価格の高騰から飼料用米などへの転作が進み、作付面積は前年比4万3千ヘクタール減になるとの調査結果も発表した。

7月のテレワーク実施率、最低の16%  

日本生産性本部が令和2年5月から四半期ごとにテレワークの実施状況をしている調査で、7月は前回調査の4月時点から3.8ポイント低い16.2%だったことが明らかになった。従業員規模別のテレワーク実施状況は100人以上が5.8ポイント減の27.9%、100人以下が0.7ポイント減の10.4%だった。また、年代別のテレワーク状況では、20代(12.0%)、30代(15.5%)、40代(17.4%)で、若い世代でのテレワーク実施が減っている。

日本人の平均寿命、僅かに縮む  

厚生労働省が公表した簡易生命表によると、2021年の日本人の平均寿命は女性が87.57歳、男性が81.47歳だったことが分かった。前年比でみると、女性は0.14歳、男性は0.09歳縮んだもので、前年を下回ったのは東日本大震災があった2011年以来となる。同省では「新型コロナ感染症などの死亡率の変化が平均寿命を縮めた」としている。国別順位を見ると、女性では日本が世界第1位で、韓国(86.5歳)、シンガポール(85.9歳)が続いた。男性では第1位はスイス(81.6歳)、2位はノルウェー(81.59歳)で、日本は3位だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第990号

6月の消費者物価、2.2%上昇  

総務省は6月の全国消費者物価指数(2020年=100)は生鮮食品を除き前年同月比2.2%上昇の101.7だったと発表した。伸び率は2015年3月以来7年4か月ぶりの大きさとなった。調査対象の522品目のうち365品目が上昇し、前月の354品目を上回っている。品目別に上昇率が高かったのは、食用油が36.0%、中華麺が10.5%、食パンが9.0%となっている。また、電気代(18.0%)、ガス代(17.1%)はそれぞれ上昇しており、家計負担で重圧が増している。

2022年度上半期の貿易赤字は過去最大  

財務省は2022年上半期(1~6月)の貿易統計で、貿易収支は7兆9241億円の赤字だったと発表した。比較可能な1979年以降で赤字額は最大となった。背景には、ロシアによるウクライナ侵攻により資源価格が上昇したことに加え、円安の進行により輸入額が増大したことが挙げられている。上半期における輸入額は前年同期比37.9%もの大幅な増加で53兆8619億円となり、初めて50兆円を突破した。輸出額も原材料や物流コストの上昇から15.2%増加の45兆9378億円だった。

原発事故処理水、放出を正式決定  

原子力規制委員会は臨時会議で東京電力福島第1原発事故による処理水の海洋放出を正式に認可した。東電の計画では2023年春を目途に処理水に含まれている放射性物質トリチウム濃度を国が定める基準の40分の1未満となるよう海水で希釈し、海底トンネルを通して沖合約1キロの地点から放出するとしている。今後、規制委員会は設備工事の過程で詳細な放出手順や人員体制、トリチウム以外に測定する放射性核種などを審査するとしている。放出完了時期は数十年先と見込んでいる。

中国、来年にも人口世界一から陥落  

国連の人口予測によると、2023年にインドが中国を抜き、世界一位になる見通しにあることが分かった。今年1月時点での人口は、中国が14億2600万人、インドが14億1200万人だったが、インドが年明けには中国を上回る。中国は長く続けた一人っ子政策により少子高齢化が進んでおり、生産や消費を支える若い世代が減少することで経済成長の鈍化は避けられないものとなる。人口世界一となるインドが今後の世界経済のけん引役になるとみられている。

ふるさと納税、最高更新の8千億円  

2021年度の全国の自治体が獲得したふるさと納税制度に基づく寄付金の総額が8千億円を突破したことが明らかになった。2008年度にふるさと納税制度がスタートした時点では寄付額が81億円だったが、13年を経て100倍を超える寄付金となった。2020年度は6725億円だったが、昨年度は1千億円超もの増加額となった背景には、新型コロナウイルス禍での巣ごもり需要から日用品や食料品などの返礼を目当てに寄付が急拡大したとみられている。

グリーランド、1日60億トンの氷が解ける  

米コロラド大学の国立雪氷データセンターはグリーランドで氷が解けて水になった量は7月15~17日にかけて1日当たり60億トンに上ったと発表した。同センターでは「過去30~40年の気候平均と比較すると、この1週間の解け方は普通ではない」として異常気象による気温上昇がグリーランド氷柱を溶かしたとしている。世界的に異常気象が相次いでおり、中国は国内71カ所で史上最高気温を更新しており、河北省や雲南省では最高気温44度超を観測、イギリスでも史上初の40度を記録している。

新車減産が響き、中古車販売は過去最低  

日本自動車販売協会連合会は2022年上半期(1~6月)の軽自動車を含む国内中古車販売台数は前年同期比7.0%減の182万2896台だったと発表した。過去最低となった背景には、半導体の供給不足やコロナによる部品調達難から新車の販売台数が減り、中古車に回る車が不足したことが挙げられている。中古車オークション運営大手のユー・エス・エスによると、6月の中古車の平均落札価格は前年同月比25.5%上昇の107万9千円だった。25カ月連続で前年同期を上回っている。

小中の児童生徒、10年間で100万人減  

共同通信が国の統計を基に調査した結果、小中学校に通う児童生徒は2020年に約956万人だったことが明らかになった。10年前より100万人近く減ったことになる。また、10年間で児童生徒が30%以上減った自治体数は全国1892市区町村のうち346に上ることも判明した。特に郡部では学校の統廃合や休校も一段と進み、10年間で約3千校も減少していた。児童生徒数が極端に少ない小規模校は多数が参加する部活ができないことなど学習機会の確保が課題だと同社は指摘している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第989号

円安止まらず、一時139円台  

7月14日の外国為替市場で一時1ドル=139円台前半となり急落した。1998年9月以来、約24年ぶりの円安ドル高水準となった。背景には、米国での高インフレへの対応から米連邦準備制度理事会(FRB)が今月中に通常の4倍に当たる1%もの大幅な利上げに踏み切るとの観測から円が売られドル買いが加速したことがある。昨年7月時点では1ドル=110円台で推移していたが、1年間で約20円もの円安が進んだことになる。

賃上げ率、コロナ禍前の水準に回復  

連合の発表によると、今春闘でのベースアップと定期昇給を合わせた平均賃上げ率は前年比0.29ポイント上昇の2.07%となり、3年ぶりに2%を上回ったことが分かった。コロナ禍前の水準にまで賃上げが回復したことになる。企業規模別にみると、従業員300人以上の大企業労組の賃上げ率は2.09%、300人未満の中小では1.96%となっている。連合では「コロナ禍以前の経済状況には戻ってはいないが、人手不足を背景に、人への投資が必要だとの経営側も意識した結果ではないか」と分析している。

国内感染者数は2月以来の10万人超え  

厚生労働省の発表によると、国内で新たに新型コロナウイルス感染者は7月15日時点で10万3311人となり、1日当たりの感染者数が10万人を超えるのは今年2月8日以来で、前の週から2倍に増加している。第7波の流行に歯止めがかからない状況にあり、連休や夏休みでのさらなる拡大が危惧されている。また、累計感染者数は1千万人を突破し、7月16日時点では累計で1022万人の感染が確認されている。3回目のワクチン接種率は62%で、政府は医療関係者や高齢者の4回目ワクチン接種を急ぐとしている。

2021年度地方税収、過去最高の43兆円  

総務省は自治体決算の見込み額で2021年度の地方税収は43兆2966億円だったと発表した。前年度より1兆6382億円増で、これまで最高だった2019年度を9394億円上回り、最高を更新した。製造業などの業績が好調だったことに加え、消費回復や輸入価格の上昇などから地方法人2税(住民税、事業税)や地方消費税が増加したことが背景にある。一方、所得金額を反映する個人住民税は横ばいだった。

企業の7割がコロナ支援策を活用  

労働政策研究・研修機構の調査によると、新型コロナウイルス禍で悪化した雇用情勢環境に対応するため国や金融機関などの支援策を活用した企業は71.1%が活用していたことが分かった。産業別にみると、感染拡大の影響が大きかった飲食・宿泊業は100%の利用割合で、次いで小売業(78.5%)、運輸業(73.6%)、製造業(73.4%)が続いた。同機構では「コロナ禍の影響は産業別に濃淡があり、とくに影響を受けた飲食・宿泊業の利用が目立つ結果となった」とみている。

男女平等度、日本は146カ国中で116位  

世界経済フォーラム(WEF)が発表した「2022年版男女格差(ジェンダーギャップ)報告」によると、日本は調査対象の146カ国中116位だったことが明らかになった。報告は政治・経済・教育・健康の4分野において、男女参画などを評価して数値化して順位付けをしている。日本は教育・健康ではほぼ男女平等となっているものの、女性議員や閣僚の少なさから政治は139位、さらに管理職の少なさや収入格差から経済は121位となっている。首位はアイスランドで、フィンランド、ノルウェーが続き、北欧国が上位を占めた。

冷凍食品、家庭用が業務用を上回る  

日本冷凍食品協会の発表によると、2021年の家庭用生産量は前年比3.6%増の79万8667トンで、飲食店や給食を含む業務用の79万7547トンを上回ることが分かった。家庭用が業務用を超えたのは、統計を開始した1960年代以降で初めてとなった。背景には、新型コロナかでの巣ごもり需要が増えたことに加え、冷凍技術の発達で豊富な品揃えが実現したことや手軽さから単身世帯での「個食」に浸透したことが挙げられている。

中学生の視力、1.0未満が過去最多  

文部科学省は2021年度の学校保健統計調査で、中学生の裸眼視力1.0未満が過去最多の60.28%となったと発表した。小学生は36.87%、高校生は64.41%となっており、子どもの視力低下が深刻な状況にある。同省は子どもたちの視力低下について「スマートフォンなどの利用で目に近い距離での作業が増えたことが影響した」と分析している。小学生の視力1.0未満を学年別にみると、小1は23.04%、小6は50.03%で、学年が上がるにつれて悪化している傾向がみられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第988号

IMF、世界経済の成長率を下方修正へ  

国際通貨基金(IMF)は4月の世界経済見通しで2022年の実質成長率を3.6%としていたが、見通しは大幅に悪化しているとして今月に公表する最新見通しで一段の引き下げる見通しを明らかにした。IMFでは見通しが悪化している要因として、世界的な物価高騰や米欧を中心とした金融引き締め、ロシアのウクライナ侵攻や中国の経済成長の減速を挙げている。今月発表する見通しでは3%を割り込む公算が強いとみられている。

日銀の国債購入、過去最高の16兆円超  

日銀は6月に長期国債を16兆2038億円購入したと発表した。国債を保有する金融機関から無制限に買い入れたもので、これまで最高だった2016年4月の11兆5771億円を大幅に上回る過去最高を更新した。6月末時点で日銀が保有する残高は過去最高を更新する528兆2267億円となった。日銀の国債買い入れは物価高への対応によるものだが、今後も増えるものとみられている。米欧が物価高対策から利上げを進めており、日本への金利上昇圧力がかかってきている。

日銀調査で9割近くが物価「上がった」  

日銀が行った「生活意識に関するアンケート調査」で、89%の人が1年前と比べ物価が「上がった」と回答していることが明らかになった。前回調査の3月時点での81.2%から物価が上昇すると見込む向きが増加しており、2008年9月調査での94.6%に肉薄する高水準になっている。また、現在の暮らし向きが1年前と比較して「ゆとりがなくなってきた」との回答は43.2%となり、このうち78.9%の人が「物価が上がってきたから」と答えている。さらに、1年後の物価予想では「上がる」と答えた人は87.1%だった。

世界的な物価高で貧困層7千万人増加  

国連開発計画(UNDP)の報告書によると、世界的な物価高により1日3.2ドル(約430円)未満で暮らす貧困層が推計で約7150万人増えたとしている。UNDPが世界159カ国の各世帯の所得から昨年10月から今年4月末までの物価値上げ分を差し引いて分析した。UNDPでは「貧困に苦しむ人々に食料を供給したり、途上国への債務を免除したりする国際的な支援があれば、この悪循環から抜け出せる」と支援を呼び掛けている。

5月の実質賃金、物価高響き1.8%減  

厚生労働省は毎月勤労統計調査で実質賃金は前年同月比1.8%減となったと発表した。実質賃金は基本給と残業代などを合わせた現金給与総額から物価変動の影響を差し引いたもので、2か月連続でマイナスとなった。物価高が家計を直撃している実態にあることを浮き彫りにしている。実質賃金の落ち込みは前月の1.7%減を上回る実態にあり、コロナウイルス禍で経済が停滞した2020年7月(1.8%減)以来の大きさとなっている。

6月の熱中症による救急搬送、過去最多  

総務省消防庁の発表によると、6月に熱中症で救急搬送された人は全国で1万5657人に上り、6月の1カ月としては過去最多だったことが明らかになった。これまでは2011年の6980人が最多だったが、2倍超にも急増した背景には6月下旬から全国的な猛暑に見舞われたことが挙げられている。事実、この期間に救急搬送された人の7割がこの期間に集中している。搬送された人のうち65歳以上が5割超を占め、発生場所の4割が自宅だった。

セブン売上高、国内小売業初の10兆円超  

セブン&アイ・ホーディングス(HD)は2023年2月期の連結業績予想で売上高に相当する営業収益が10兆4130億円になるとの上方修正を発表した。セブン&アイは2021年に米コンビニ大手のスピードウェイを買収しており、北米での事業規模が拡大したことに加え、急速な円高の進行で海外からの営業収益の円換算額が膨らむ見通しにあり、当初予測の9兆6530億円を上方修正した。SMBC日興証券によると、国内小売業が10兆円を超える売上高を記録するのは初めてとなる。

外国車のシェア、2年連続で過去最高  

日本自動車輸入組合は2022年上半期(1~6月)の外国車の販売台数で、登録車に占める外国車のシェアが9.1%になったと発表した。上半期として、2021年の9.0%に続き、2年連続で過去最高を更新したことになる。コロナ禍や部品調達難で外国車全体の販売台数が減る中で、上半期の販売台数で過去最高を更新した。メルセデス・ベンツは2万4372台で8年連続首位となり、ポルシェは前年同期比3.7%増の4068台、フェラーリは29.3%増の732台だった。