社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1003号

補正予算29兆円の総合経済対策を決定  

政府は10月28日の臨時閣議で、物価高への対応を図るための総合経済対策を決定した。国の補正予算の一般会計で29兆1千億円とし、電気、都市ガス、ガソリンと灯油代の家計負担を軽減するとして、標準世帯で来年1月から9月まで月額5千円の負担軽減となる。また、少子化対策として、妊娠、出産した女性に10万円を給付することなどが盛り込まれている。岸田首相は「電気代引き下げなどにより来年にかけて消費者物価を1.2%引き下げる」ことを会見で表明した。

日銀、金融緩和策を継続・維持を決定  

10月28日に開かれた日銀の金融政策決定会合で、現在の大規模な金融緩和政策を維持することを全員一致で決定した。また、2022年度の物価上昇率見通しを7月時点で示していた2.3%から2.9%に引き上げた。日銀では今後の日本経済の見通しについて、「新型コロナウイルス感染症や供給制約の影響が和らぐ下で、回復していくとみられる」としている。欧州中央銀行(ECB)は前日の27日に政策金利を2%に引き上げるとしており、欧米と日本との金利差から円安が加速しかねない状況下にある。

2050年の再生エネ割合は29%  

国際エネルギー機関(IEA)が発表した2022年版世界エネルギー展望では、各国政府が現行のエネルギー政策を継続した場合、2050年の世界の総エネルギー供給量に占める再生可能エネルギー割合は29%にとどまることを示した。IEAは原子力を含むクリーンエネルギーへの投資額は2030年まで年間2兆ドル(約290兆円)を超えると予測しているが、2050年に温室効果ガス排出ゼロを目指すには4兆ドル超が求められるとしている。

全てのコロナ変異株に有効な抗体を開発  

神戸大学の研究グループはこれまで発見された新型コロナウイルスの全ての変異株に有効な抗体を開発したと発表した。研究グループは新型コロナに感染した患者3人の血液から抗体をつくり、様々な変異株に対し感染予防効果のある「中和活性」を示すかを調べたところ、作り出した抗体の中の1つがオミクロン株の変異株「BA.5」などをはじめ、これまでの全ての変異株に対して有効な反応を示した。森教授は「見つかったユニバーサル抗体により、今後、発生することが見込まれる変異株や幅広い変異株に対応できる予防薬や治療薬の開発が期待できる」としている。

コロナ貸付金、返済免除は1295億円    

共同通信が全国45都道府県の社会福祉協議会を対象にした全国調査によると、新型コロナウイルス感染拡大で収入が減った人に生活資金として特例で貸し付ける制度で、低所得などを理由として返済が免除された額は約1295億円に上ることが明らかになった。複数の貸付金で免除される人もあり、人数でみると延べ約39万人だった。貸付件数に対する免除割合が高かったのは、奈良(47.7%)、和歌山(46.3%)、青森(45.7%)となっている。

小中校、不登校は過去最多の24万人  

文部科学省の問題行動・不登校調査によると、全国の国公私立小中学校で2021年度に30日以上欠席した不登校の児童生徒数は24万4940人に上り、前年度より24.9%急増していることが明らかになった。不登校の児童生徒数は過去最多となり、背景について同省では「新型コロナウイルスの影響で運動会や遠足といった学校活動が制限されたことで登校意欲が下がった」ことに加え、「休校による生活リズムの乱れが戻らない事例の報告もあった」と指摘している。

2019年大卒、「3年目離職率」が増加  

厚生労働省の発表によると、2019年3月卒業で就職した人のうち、3年以内に仕事を辞めた人の割合は前年比0.3ポイント増の31.5%だったことが分かった。就職後3年目の離職率は10.0%で2018年3月卒業の3年目の離職率(8.3%)と比べて1.7ポイント増加している。産業別に3年離職率が高かったのは、宿泊・飲食業の49.7%で、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業が続いた。同省では「求人が持ち直し、転職しやすくなったのではないか」とみている。

ひどい頭痛持ち、鹿児島県が全国1位  

第一三共ヘルスケアが全国の20~50代の人を対象に行った頭痛に関する意識・実態調査で、ひどい頭痛持ちの人の割合は鹿児島県が25.7%で全国1位となり、鳥取、山梨県が続いていることが分かった。逆に少ない県は、滋賀県、青森県、岐阜県だった。頭痛の要因は、「疲労」が62.7%で、「肩こり・首こりや血行不良・体が冷えた時」(58.0%)、「ストレス」(53.8%)だった。ストレスの原因は「仕事・労働環境・職場の人間関係」が上位3県で高かった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1002号

消費者物価指数、31年ぶりの伸び率  

総務省は9月の全国消費者物価指数(2020年=100)は前年同月比3.0%上昇の102.9だったと発表した。消費税増税の影響を除けば31年4か月ぶりの伸び率で、上昇は13か月連続となった。止まらない円安やウクライナ危機による資源高で輸入物価が高騰していることが背景にある。10月は食料の値上げが数多く予定されており、賃上げが進まない中で一段と家計負担は厳しさが増すことは必至である。

止まらぬ円安、約32年ぶりに151円  

10月21日、外国為替相場は一時、1ドル=151円90銭台まで円安が進んだ。32年ぶりに円安ドル高水準になったことになる。鈴木財務大臣は「為替介入も辞さない」との強い姿勢を強調した同日深夜に、円買い・ドル売りの為替介入したことで、一時1ドル=146円台後半まで円高が進んだ。円の価値が最も高かったのは2011年の1ドル=75円32銭で、11年間で半分にまで落ち込んだことになる。市場関係者は「為替介入の効果は長続きしないだろう」と円安基調が変わらないとみている。

2022年度上半期、貿易赤字が過去最大  

財務省は2022年度上半期(4~9月)の貿易統計で貿易収支は11兆75億円の赤字だったことが明らかになった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が半期の赤字としては比較可能な1979年度以降で、最大となった。円安の進行とエネルギー価格の高騰により輸入額が大幅に膨らんだことが挙げられている。直近で最大の赤字となった2013年度下半期は原発の長期停止で火力発電用の燃料輸入が響き、8兆7601億円の赤字だったが、これを大きく上回る結果となった。半期の赤字は3期連続となる。

日銀総裁、年明けは物価上昇率は縮小  

黒田日銀総裁は参院予算委員会で、物価高や今後の推移について、「エネルギーや食料品、耐久財などの価格上昇により、年末にかけて上昇率を高める可能性が高い」との見解を示した。その理由として、「国際商品市況や円安の影響により輸入価格が上昇していることが影響している」ことを示した。また、年明け以降については、「海外からのコストプッシュ要因の押し上げ企業が減衰することで、物価上昇率のプラス幅は縮小していくため、来年度以降の消費者物価は2%を下回る水準まで低下する」との考えを示した。

環境省、ゴミ屋敷の全国件数を初調査へ  

環境省が大量のごみや物品を屋内や敷地に放置している「ゴミ屋敷」について、全国の市町村を対象に初めて件数調査を行うことが明らかになった。ゴミ屋敷は住人の高齢化や社会的孤立、さらには経済的困窮などといった要因があり、放置することで近隣とのトラブルを生じさせるものの、住民自らによる解決・解消には至っていないのが実情。環境省では、対応に苦慮している自治体に対し、調査を通じて、課題を集約するとともに、住人の自立支援といった解決に向けた自治体への支援を後押しする狙いがある。

働く女性、6割強が勤務控える「就業調整」  

野村総合研究所は配偶者がいる20~69歳のパートやアルバイトの女性を対象にした調査で、年収を一定額に抑えるために勤務を控える「就業調整」をしていると答えた人は61.9%に上ることが分かった。就業調整をしている人に「年収が一定額を超えても手取りが減らなくなった場合、今よりも働きたいか」を尋ねたところ、「とても思う」(36.8%)、「まあ思う」(42.1%)で、8割近い人が労働時間を増やす意向を持っていた。

臓器移植提供の意思表示は10%程度  

内閣府の2021年度世論調査によると、脳死と判定された人からの臓器提供を可能とする臓器移植法が施行されてから25年となるが、臓器提供について自分の意思カードに記載したり、家族に伝えたりしている人は10%程度だったことが明らかになった。その一方で、臓器移植に関心がある人は65%と高く、さらに、自分が脳死や心停止になった場合に臓器の提供を「したい」と答えたのは39%で、改めて臓器移植に自分の意思を示してもらうための啓発が課題であることを浮き彫りにした。

NASA、16人のUFO調査チームを設置    

米航空宇宙局(NASA)は未確認飛行物体(UFO)に関する調査チームを設置し、2023年半ばに報告書を公表すると発表した。調査チームのメンバーには、元NASA宇宙飛行士、地球外知的生命の研究者、科学ジャーナリストら16人で構成されている。チームは、航空機や自然現象が原因とは考え難い正体が不明な事象が記録された映像を基に分析・解明するとしている。NASAのトーマス科学局長は「宇宙と空に存在する未知のものを探索することはNASAの核心だ」として、チームでの調査の意義を強調している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1001号

加速する円安、32年ぶりに148円台後半  

10月18日の外国為替市場で円相場は1ドル=149円台をつけ、1990年8月以来、32年ぶりの安値となった。1ドル=150円台突入が視野に入るほどの急激な円安の背景には、米国での高いインフレを抑制するために米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利上げを相次いで行っており、日米での金利差が拡大していることが挙げられている。9月22日に政府・日銀が為替介入したが、再び介入するかどうかに焦点が集まっている。

企業物価指数、1960年以降で最高に  

日銀は9月の国内企業物価指数(2020年平均=100)が前年同月比9.7%上昇の116.3だったと発表した。19カ月連続で前年同月を上回り、指数の116.3は統計を開始した1960年以降で最も高かった。ロシアのウクライナ侵攻や円安により、エネルギー価格や原材料の輸入価格が高止まりしていることが背景にある。とりわけ、円安が1ドル=150円台突入も視野に入っている状況下で一段の企業物価指数の上昇が現実視されており、企業は価格転嫁を余儀なくされ、家計負担がさらに増す構図となっている。

IMF、来年の世界実質成長率2.7%に  

国際通貨基金(IMF)は2023年の世界の実質経済成長率見通しで前回の7月時点から0.2ポイント下方修正の2.7%と予測した。IMFは来年の経済見通しで、世界的なエネルギー高や物価高で、賃金の伸びを上回り、消費が減退していることを指摘している。また、先行きについてIMFは「下振れのリスクが依然として異常に大きい」として、さらなる下方修正を行う考えを示唆している。日本については0.1ポイント引き下げの1.6%と予測し、世界全体の成長率見通しを下回っている。

米消費者物価指数、8.2%上昇  

米労働省は9月の消費者物価指数は前年同月比8.2%の上昇になったと発表した。伸び率は原油相場価格の下落があり3カ月連続で下落したものの、依然として高い水準にある。とくに、変動が著しい食品とエネルギーを除く「コア指数」は前年同月比6.6%の上昇で、1982年以来40年ぶりの大きさとなっている。米連邦準備制度理事会(FRB)はこうしたインフレの抑制を図るため、さらなる利上げを続ける姿勢を崩しておらず、一段の円安が進みかねない状況にある。

8月の経常黒字、過去最少の589億円  

財務省が発表した8月の国際収支によると、貿易や投資による黒字額は前年同月比96.1%減の589億円となり、比較可能な1985年以降、8月としては過去最少となったことが明らかになった。円安によりエネルギー価格の高騰が響き輸入額が大幅に増え、貿易赤字が2兆4900億円まで膨らんだのが主因だ。一方、円安により海外株式の配当金などを含む第一次所得収支は3兆3000億円余りの黒字となり、全期間を通じて過去最大となった。

「仕事と生活」の満足度は5点  

内閣府が全国の15~89歳を対象に実施した「生活度満足度に関する調査」で、「仕事と生活(ワークライフバランス)」の満足度は10点満点で5.36点だったことが分かった。コロナ禍前より仕事の時間が減った人は半数を超える55.4%で、仕事時間が減った男性は「健康状態の満足度」が高くなる傾向がみられた。通勤時間が減ったと答えたのは26.4%で、内閣府では「通勤時間が元々長かったうえ、テレワークの実施率が高まった」とみている。

銀行・信金の貸出残高は最高を更新  

日銀は9月の貸出・預金動向で、銀行・信金計の貸出平残は前年比2.3%増の590兆5365億円に上ることが明らかになった。伸び率は2021年5月以来の高い水準にあり、貸出残高は過去最高を更新した。都銀等の貸出平残が2.4%増、地銀・大地銀は2.8%増となっている。日銀担当者は「企業の手元資金は全体として厚目に確保されているが、先行きどうなるか注視していきたい」としている。一方、預金平残は前年比2.7%増の1015兆4390億円だった。

4‐9月期企業倒産、3年ぶりの増加に  

帝国データバンクの発表によると、2022年上半期(4~9月)の企業倒産は3123件に上り、前年同期の2938件を上回っていることが分かった。年度上半期としては3年ぶりに増加に転じたことになり、コロナ禍で中小企業経営を支えた「実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)」の本格的な返済局面入りし、さらに借り入れ負債が経営の重しとなり、倒産企業が増加に転じていくとみられている。4~9月期の倒産企業の負債総額は1兆9500億円(前年同期5784億円)と3倍強に膨らみ、5年ぶりに1兆円台になっている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1000号

IMF、2023年成長率をさらに下方修正  

国際通貨基金(IMF)は2023年の世界経済の成長率予測で再び下方修正することを表明した。ロシアによるウクライナ侵攻による資源エネルギーや食料の価格高騰に加え、気候変動により、世界の3分の1を占める国・地域で景気後退のリスクが高まっていることを指摘している。また、IMFは世界経済が4年後までにドイツ経済規模に相当する4兆ドル(約580兆円)分の国内総生産(GDP)を失うとの予測を明らかにし、「世界経済は荒波の中を進む船だ」として、危機感を伝えている。

OPECプラス、原油生産200万バレル減    

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成するOPECは11月の原油生産ペースを10月比で日量200万バレル減産することを決定した。決定の背景には、原油価格が低迷しており、需要が見込めないものと判断から減産に舵を切ったことになる。大幅な減産決定により原油価格が上昇に向かえば、米欧のインフレが過熱し、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が過度なインフレを抑制するためにさらなる利上げに踏み切る可能性が高く、日本の円安が加速しかねない。

大企業製造業の景況感、3期連続で悪化  

日銀の9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、代表的な指標である大企業製造業の最近の景況感を示す業況判断指数(DI)は前回調査の6月時点から1ポイント下落のプラス8となり、3四半期連続での悪化となった。ロシアのウクライナ侵攻による危機が長引いていることや円安の進行により原材料の高騰で収益を悪化していることを浮き彫りにしている。大企業非製造業のDIは1ポイント上昇のプラス14で2期連続での改善となり、中小企業のDIは2ポイント上昇のゼロとなっている。

マイナカード申請、7000万件を突破  

総務省はマイナンバーカードの取得申請が10月2日時点で約7011万件となり、7000万件を突破したことが明らかになった。7月時点で6千万件に達しており、約3か月という短期間に1千万件増えた背景には、取得者に最大で2万円分のマイナポイントを付与する施策が奏功したものとみられている。同省では年内までに申請数を8千万件台にするとの目標を掲げている。このため、マイナポイントの付与期限を当初の9月末から12月末までとし、「申請数の上積みを図りたい」としている。

健康保険組合の5割超が赤字  

大企業の社員が加入する健康保険組合の2021年度決算見込みは全国1388組合(加入者約2850万人)のうち、740組合が赤字だったことが明らかになった。全体の53.3%の組合が赤字となったことになり、前年度の33.0%から大幅に増えたことになる。組合全体での収支でも825億円の赤字となり、背景には、加入する会社員の賃金が伸びずに保険料収入が増えないことに加え、コロナ禍で続いた受診控えからの反動や65歳以上の高齢者医療への拠出が大幅に増えたことが挙げられている。

資本金1億円超企業、ピークより1万社減  

総務省の集計によると、資本金が1億円超の企業で都道府県が課す外形標準課税の対象となる企業は2020年度に1万9989社となり、ピーク時の2006年度の2万9618社から約1万社が減少したことが明らかになった。同省では、「相当数の企業が外形標準課税を逃れる目的で1億円以下に減資した可能性がある」とみている。2004年度に外形標準課税が導入され、資本金や従業員に支払う給与額に応じて課税する仕組みで、都道府県にとっては景気に左右されずに安定した税収確保できるメリットがある。

スイス氷河、過去最大の消失率を記録  

スイス科学アカデミーの発表によると、スイス国内の氷河の体積が冬場の降雪の少なさや今夏の猛暑の影響により、約3万立方キロメートルの氷が解け、前年比6.2%減の過去最大の消失率を記録したことが分かった。これまで最大だった2003年の3.8%減を大幅に上回るもので、地球温暖化による氷河の消失は深刻さを増している。氷河の対前年比消失率が2%以上になると「非常事態」とみなされるが、2001年以降で既に非常事態を10回記録している。

デジタル競争力、日本のランクは29位  

国際経営開発研究所(IMD)の発表によると、2022年の世界デジタル競争力ランキングで、日本は63の主な国・地域で、前年より1つ引き下げの29位だった。ランキングは知識・技術・将来への備えなど54項目で採点され、順位付けされている。日本は、人材の国際経験、企業の機敏性、ビックデータの活用と分析などの4項目で世界最下位だった。首位はデンマークで、アジアでの首位はシンガポールが4位で、その他に韓国(8位)、香港(9位)がトップ10入りしている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第999号

9月の円買い介入、過去最大2.8兆円  

財務省の発表によると、9月に政府・日銀が外国為替介入の金額は2兆8382億円だったことが分かった。これまで円買い・ドル売り介入で最大だった1998年4月の銀行不良債権問題による金融危機下で介入した2兆6千億円を上回り、過去最大を更新した。政府・日銀が介入して、一時、140円台前半まで円が買い戻されたが、10月3日時点では、再び1ドル=145円台を付けており、再び円安が進行する状況になっている。

首都圏から本社移転、2年連続転出超過  

帝国データバンクの調査によると、2022年1-6月期に首都圏から地方に本社を移転した企業数は168社に上り、地方から首都圏への転入企業は124社にとどまり、「転出超過」となっていることが分かった。昨年に続き、2年連続で150社を超えており、このままいけば2年連続で300社を超える実勢にある。首都圏から地方への移転先は茨城県が最多で、大阪府、愛知県が続いている。逆に地方から首都圏へ移転した企業の転入元は、大阪府が最多で、愛知県、北海道が続いた。

9割近くが物価高に打撃感を抱く  

日本世論調査会が行った世論調査で、日本の景気現状に対して「どちらかといえば」を含め「悪くなっている」とみている人は91%に上ることが分かった。また、最近の物価高について「非常に打撃になっている」「ある程度打撃になっている」と答えた人は89%だった。最近感じている物価高で値上がりを感じているもの(3つまで回答)については、「食品や飲料」が最多の81%だった。必要な対策では最も多かったのは「消費税の減税」(31%)だった。

コロナ関連新語の定着に格差  

文化庁の2021年度「国語に関する世論調査」によると、新型コロナウイルスに関連した言葉の浸透度に開きが見られることが分かった。コロナ関連新語について、説明なしに「この言葉をそのまま使うのがよい」とする肯定感の高かった言葉は、「おうち時間」(69.1%)、「黙食」(64.9%)、「人流」(50.2%)が過半数を超えた。他方、浸透度が低かった言葉では、「エアロゾル」(14.2%)、「ブースター接種」(12.9%)で、コロナ新語の浸透度に開きが見られた。

民間給与、3年ぶり増加の443万円  

国税庁は民間給与実態統計調査で、2021年の平均給与は前年比2.4%増の443万円だったと発表した。3年ぶりに増加となり、新型コロナウイルス感染拡大前の水準に回復したことになる。平均給与は男性が545万円(前年比2.5%増)、女性が302万円(同3.2%増)となっている。また、正社員の給与は男女合わせた平均は508万円で、非正規社員の平均は198万円で310万円の格差が見られた。平均賞与は3.1%増の67万円だった。

理想の健康寿命、現実は10年以上の差  

タニタが全国の40歳以上の男女を対象に「健康上の問題で制限されずに日常生活を送りたい年齢」を尋ねたところ、男性が平均で86.99歳、女性が86.99歳だったことが分かった。しかし、厚労省調査による実際の健康年齢は、男性で72.68歳、女性で75.38歳となっており、男女ともに10歳以上もの開きがあった。また、「フレイル(要介護状態になる一歩手前:虚弱)という言葉を知っているか」を尋ねたところ、「内容まで知っている」は15.8%にとどまった。

小中校の図書購入、年100冊減に  

全国学校図書館協議会の調査によると、1校当たりの平均図書購入冊数は9年前の調査時点から約100冊が減っていることが明らかになった。2021年度の1校当たりの平均図書購入冊数は小学校が299.2冊、中学校が361.8冊で、9年前の2012年度は小学校が390.5冊、中学校が480.6冊だった。また、1校当たりの図書購入費は小学校が54万円から47万円、中学校が68.9万円から59万円と、7万~10万円ほど減っていた。

月間医療費1千万円以上、過去最多に  

健康保険組合連合会の発表によると、2021年度に1か月の医療費が1000万円以上かかった人は延べ1517人になり、過去最多を更新した。5年前の2016年度には延べ484人で3倍強に増えていることになる。高額医薬品が相次いで登場してきたことが背景にあり、最高額は1億6852万円で、7人が1億円を超えていたが、いずれも難病とされる「脊髄性萎縮症」の患者だった。健保連では「画期的な薬に医療費を使うことは必要だが、このまま高騰の一途をたどると、公的医療保険の維持は困難になる」としている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第998号

日銀、金融緩和継続を表明  

日銀の黒田総裁は「金融緩和を当面続けることには変わりはなく、当面金利を引き上げることはない」と会見で述べた。金融緩和を継続する理由については「コロナ禍からの回復途上にある経済を支える必要がある」としている。一方、前日に米連邦準備理事会(FRB)は物価高を抑制するため、6月7月に続いて今年3度目の0.75%の利上げを決定した。日米の政策金利差により、一時1ドル=145円台となる円安水準となり、政府・日銀が24年ぶりに円買い介入した。

住宅地の基準地価、31年ぶりに上昇  

国土交通省は7月1日時点の基準地価は全国平均の変動率が前年比プラス0.3%となったと発表した。3年ぶりに上昇に転じたことになり、とくに住宅地はプラス0.1%で1991年以来31年ぶりに上昇に転じた。商業地もプラス0.5%となっており、新型コロナ感染拡大での落ち込みから経済活動の正常化が進んだことから、商業地・住宅地ともに需要が回復してきていることを浮き彫りにしている。

消費者物価指数、30年11か月ぶり上昇  

総務省が発表した8月の消費者物価指数(生鮮食品を除く、2020年=100)は102.5となり、前年同月比2.8%上昇で30年11か月ぶりの上昇率となった。上昇率が政府・日銀が目標としてきた2%を超えるのは5か月連続となる。主な上昇がみられたのは、原油価格の高騰で、都市ガスが26.4%、電気代が21.5%、それぞれ上昇。また、円安の進展や輸送コストの高騰などを背景に、食料が4.1%上昇するとともに、エアコンや冷蔵庫などの耐久消費財が6.3%上昇している。

新型コロナ、全国で全数把握を見直し対応    

政府は全ての新型コロナウイルス感染者の発生届の提出を医師に義務付けている「全数把握」の見直しを9月26日から見直すこととし、順次、全国の自治体に拡大するとした。届け出対象は、①65歳以上、②入院を要する人、③重症化リスクがあり治療薬の投与が必要な人、④妊婦に限定するとしている。ただし、感染者の動向を把握するため、陽性者数の集計は続けるとしている。届け出対象外で、検査キットによる自己チェックで陽性となった場合は自治体との連絡を取り合って自宅療養し、急変時は医師との相談体制や医療機関を紹介するとしている。

食品値上げの山場は10月  

帝国データバンクのまとめによると、今年値上げとなる食品の累計2万品目のうち約3分の1が10月に集中することが分かった。今年の食品値上げは実施済みに今後の値上げ予定分を加えると、再値上げを含めて累計2万56品目に上る。10月は今年で最も多い6532品目となり、これまで最多だった8月の2493品目を大きく上回ることとなる。また、同社の試算では食品値上げによる1世帯当たりの家計負担額は、1カ月当たり平均5730円、年間で6万8760円増加するとしている。

65歳以上、過去最多の3627万人  

総務省が公表した人口推計によると、65歳以上の高齢者は3627万人だったことが明らかになった。前年比6万人多く、過去最多となり、総人口に占める割合は29.1%と3割に届く水準にまで達している。また、75歳以上は72万人増の1937万人で総人口比15.5%となり、初めて15%を突破した。背景には、1947~49年生まれの「団塊の世代」が75歳を迎え始めたことがある。進む高齢化率は医療介護の体制充実や少子化対策、地域の維持など課題解決に向けた取り組みが急務である。

89%が「日中関係は悪くなる」  

日本世論調査会が全国の男女3千人を対象に世論調査で日中国交正常化50周年を前に今後の日中関係を尋ねたところ、「悪くなる」「どちらかといえば」を合わせた89%の人が「悪くなる」とみていることが分かった。「悪くなる」理由として「米国と中国の覇権争いが激しくなり、日中間の緊張が高まるから」が最も多く挙げられた。また、日中関係改善するためには、「両首脳が会談し信頼関係を作ることが最も大事だ」との回答が最多だった。

がん死亡、4割は予防が可能  

国際合同チームが英医学誌ランセットに、がんで亡くなる人の44.4%は予防できる要因によるものだったと発表した。がんによる健康に生活できる年数の喪失(DALY)に大きく影響した危険因子として、①喫煙、②飲酒、③肥満、④無防備な性行為、⑤空腹時高血糖、⑥大気汚染、⑦アスベスト(石綿)への職業的暴露、⑧全粒穀物の摂取不足、⑨牛乳の摂取不足、⑩受動喫煙の10項が指摘された。チームは「所得など社会経済的な格差が生み出す〝健康格差〟を縮小する必要性」を説いている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第997号

8月の貿易赤字、過去最大の2.8兆円  

財務省は8月の貿易統計で貿易収支は2兆8173億円の赤字だったと発表した。1979年以降で単月としては過去最大となった背景には、原油などの資源高や円安の進行が響いたことが挙げられている。輸入が前年同月比49.9%増の10兆8792億円で、輸出は同22.1%増の8兆619億円となっている。貿易赤字の最大要因となっている原油の円建て単価は1キロリットル=9万5608円で前年同月により4万4606円高く、また8月の為替公示相場は前年同月比22.9円円安の1ドル=135円08銭だった。

2021年度医療費、過去最高の44兆円  

厚生労働省の発表によると、2021年度に全国の医療機関に支払われた概算医療費は44兆2千億円に上ることが明らかになった。前年度比2兆円の増加で、過去最高を更新したことになる。同省では「コロナ関連費が増えた」とするとともに、「子ども外来診療が大きく伸びた」としている。外来診療が増えた背景には、コロナ感染流行を経て、人の流れが戻ったことで、外来診療が増えたものとみられている。コロナ患者の医療費は4500億円で前年度から1200億円増えている。

企業倒産、5か月連続で前年実績を上回る  

東京商工リサーチは8月の全国企業倒産(負債1千万円以上)は492件に上り、5カ月連続で前年実績を上回ったと発表した。負債総額は前年同月比22.5%増の約1114億円。資源価格の高騰や円安によるコストアップが経営に打撃を及ぼし、同社では「コスト増を価格に転嫁できない中小・零細企業にとっては、新型コロナ関連融資の本格的な返済が重荷になる」としたうえで、「年末に向け倒産件数の増加が懸念される」と指摘している。

28都府県で出産一時金を上回る出産費  

厚生労働省が医療機関での出産にかかる標準的な費用を都道府県ごとに調べたところ、28都府県で公的医療保険の財源から全国一律に妊産婦に支給される「出産育児一時金」(42万円)を上回っていることが明らかになった。出産費用が最も高かったのは東京の55万3千円で、最も低かったのは佐賀の35万2千円で、約20万円の開きがあった。支給される一時金で足りない分は自己負担となることから、政府は少子化対策として2023年度から支給額を大幅に引き上げる方針を掲げている。

働く65歳以上の高齢者、18年連続増  

総務省の推計によると、65歳以上の高齢人口に占める就業者の割合は25.1%で、65~69歳に限定すると就業者割合は50.3%となり、初めて5割を超えたことが明らかになった。初めて65~69歳の2人に1人が働いていることになり、高齢者自身の働きたい意欲と、政府が人口減少で生ずる人手不足対策で高齢者の就労を支援していることが背景にある。また、65歳以上の高齢者人口は3627万人で、総人口に占める割合(高齢化率)は世界200カ国・地域で最高となっている。

大手外食チェーンの58%が値上げ  

東京商工リサーチが大手外食チェーン122社を対象に今年に入って値上げ公表を行った企業を調べたところ71社に及び、全体で58%だったことが分かった。7月時点での調査では44%だったが、原材料の高騰から価格転嫁を進めている実態が明らかとなっている。値上げ率をみると、5%以上10%未満が最多だった。また、業態別にみると、「中華・ラーメン」が最多で、「ステーキ・焼肉」「ファーストフード」が続き、価格高騰が続く小麦や牛肉を原材料に業態を展開する業種での値上げが際立っている。

100歳以上の高齢者は最多の9万人超  

厚生労働省は100歳以上の高齢者は前年比4016人増えて、9万526人になったと発表した。52年連続で増えてきており、最多を更新した。女性が全体の88.6%を占める8万161人で、男性は1万365人だった。同省では増加の要因として「医療や介護が充実している」ことを挙げている。人口10万人当たりの100歳以上の高齢者の占める割合が高かった都道府県は島根(142.41人)で、高知(136.84人)、鳥取(132.60人)が続いた。

希望する子ども数、過去最少の2人未満  

国立社会保障・人口問題研究所が5年に1回実施している調査で、未婚者のうち将来結婚する意向のある人に希望する子どもの数を尋ねたところ、男性が平均で1.82人、女性が同1.79人だったことが分かった。男女とも過去最低で、とくに女性の希望が2人を割り込んだのは初めてとなる。同研究所では「新型コロナウイルス禍で感じた先行き不安が将来の希望や以降に影響した可能性がある」とみている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第996号

国内の新型コロナ累計感染者は2千万人  

厚労省のまとめによると、9月10日時点で日本国内での新型コロナ感染者の累計は2007万人となり、2千万人を突破したことが明らかになった。国内での累計感染者数は7月14日時点で1千万人を超え、僅か2カ月弱という短期間で1千万人が増えたことになる。日本国内で新型コロナ感染例が確認されたのは2020年1月15日で、以後、第6波感染力が強いオミクロン株が流行し、今年7月入ってからより感染力の強いオミクロン株の流行で第7波入りしている。

GDP、年率換算3.5%増に上方修正  

内閣府は2022年4~6月期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.9%増、年率換算で3.5%増となると発表した。速報値の年率換算2.2%から大幅な上昇となった。プラスは3四半期連続となる。設備投信が前期比1.4%増から2.0%増、個人消費は1.1%増から1.2%増、公共投資は0.9%増から1.0%増となった。物価変動分を含む名目GDPは前期比0.6%増、年率換算で2.5%増だった。

住宅ローン、7割が「変動型」を利用  

住宅金融支援機構の調査によると、2021年4~9月に住宅ローンを利用した人のうち67.4%が「変動型金利」だったことが分かった。金利が0.4%前後に低下した商品も多かったことから「変動型金利」を選択した利用者が多かったことが背景にある。変動型金利以外の利用では、金利が一定期間変わらない「固定期間選択型」が21.7%、返済を完了するまで変わらない「全期間固定型」が10.9%だった。

完全なジェンダー平等実現は「300年先」  

国連(UN)は公表した報告書で、「完全なジェンダー平等には、現在のペースでは300年近くを要する」との見解を示した。報告書では「現在の進歩のペースでは、法的保護での格差を解消し、差別的な法律の廃止に最長で286年、職場で管理・幹部職に就く男女が同数となるには140年、各国議会で男女の議員数が同数となるには40年以上を要する」との見通しを示している。UNウィメンの事務局長は「女性と少女に投資し、進歩を取り戻し加速させるために力を合わせることが重要だ」としている。

「働く母親」は過去最高の4人に3人に  

厚生労働省の2021年国民生活基礎調査によると、18歳未満の子供がいる世帯で母親が仕事をしている世帯の割合は75.9%に達したことが分かった。過去最高を更新しており、「働く母親」は4人のうち3人に相当し、前回調査(2019年)から3.5ポイント上昇した。同省では「保育施設の確保や就労支援、男性の育児休業促進などの施策が奏功している」とみている。働いている母親は、非正規で働く人が半数以上を占め、正規よりも多かった。

フロッピーなど18件を技術遺産に登録  

国立科学博物館は未来技術遺産として、ソニーが1980年ごろに世界で初めて開発した3.5インチのフロッピーディスクなど18件を登録したと発表した。フロッピーディスクは米アップルやIBMなどの多くのパソコンで用いられ、国際標準となったことが技術遺産への登録で評価された。また、電電公社などが開発した3種類の自動式卓上電話機、ヤマハ発動機が1993年に発売した電動アシスト自転車「PAS」などが登録された。今回の登録決定した18件を含め、未来技術遺産の登録件数は343件となった。

「いずれ結婚する」男女の割合は過去最低  

国立社会保障・人口問題研究所が未婚の18~34歳の男女を対象にした調査で、「いずれ結婚するつもり」と答えた人の割合は、男性が81.4%、女性が84.3%で、男女とも過去最低となったことが分かった。一方、「一生結婚するつもりはない」と答えた人は、男性が17.3%、女性が14.6%で男女とも過去最高だった。また、夫婦を対象にした調査で、2018年7月から昨年にかけて結婚した人の13.6%がマッチングアプリやSNSなどで出会ったことが分かった。

6割が「食費節約」で物価高騰に対処  

ベネッセコーポレーションが20~50代の既婚女性を対象にした調査で、物価が高騰している中で「値上がりを実感することがあるか」と尋ねたところ、89.2%の人が「はい」と答えていることが分かった。また、節約を心掛けている項目を尋ねたところ、最多は「食費」(60.6%)で、「電気ガス水道費」(32.5%)、「外食費」(31.5%)、「車費(ガソリン代など)」(31.0%)が続いた。「食費を抑える工夫していること」を尋ねると、最多は「ポイントカードやクーポンの活用」(63.5%)だった。

宮古税務署からのお知らせ~「インボイス制度説明会」「登録申請相談会」同時開催

 消費税の仕入れ税額控除の方式として適格請求書等保存方式(インボイス制度)が令和5年10月1日から実施されます。
 税務署では「インボイス制度説明会」「登録申請相談会」を同時開催します。事前予約制で開催していますので、参加を希望される方は、申込先までご連絡ください。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第995号

1ドル=140円台、24年ぶりの円安水準  

9月2日の外国為替市場で一時1ドル=140円70銭台となり、バブル崩壊後の金融危機に陥った1998年8月以来約24年ぶりの円安ドル高水準となった。今年に入ってからドルに対し25円程度下落しており、円安進行は輸入に依存する日本にとって、原材料やエネルギー価格の上昇を招き、国民生活や企業経営への影響が深刻さを増しかねない。アメリカは国内のインフレ封じのため、積極的な利上げ継続を打ち出しており、さらなる円安ドル高が加速しかねない。

円安水準で前年比7.8万円家計負担増  

みずほリサーチ&テクノロジースの試算によると、1ドル=140円の円安水準が続いた場合、今年度の家計負担は前年比7万8438円増えることが明らかになった。試算では、今月以降も1ドル=140円の円安水準が続き、政府の物価高対策による約2万円の軽減効果を加味しても平均で7万8千円ほど増加し、1ドル=130円台では8000円増えると試算している。同社では、「政府の物価高対策に加え、食品ロスの削減など、家計での工夫も負担軽減には重要だ」と指摘している。

2020年度社会保障費、最高の132兆円  

厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の発表によると、2020年度の年金や医療、介護などの社会保障の費用総額は132兆2211億円に上ったことが明らかになった。前年度から8兆2967億円の増加で、過去最高を更新した。高齢化の進展で費用が膨らみ続けていることに加え、新型コロナウイルス対策での雇用支援や病床確保などが影響したことが挙げられている。費用総額の内訳をみると、年金が全体の42.1%を占め最多で、医療(32.3%)、介護などの福祉その他(25.6%)が続いた。

企業の内部留保、初めて500兆円を突破  

財務省が発表した法人企業統計によると、2021年度の企業の内部留保は前年度比6.6%増の516兆450億円に上り、初めて500兆円を超えたことが明らかになった。10年連続で過去最高を更新しており、この10年間の内部留保増加額は約8割に上っている。業種別に前年度比増加率をみると、製造業が10.9%増、非製造業が4.4%増となっている。規模別では、資本金10億円以上が5.9%増だったのに対し、1千万円未満では3.6%減だった。

食品値上げは2万品目超に  

帝国データバンクの調査によると8月末時点で年内に値上げしたか値上げを予定している食品は2万56品目に及ぶことが分かった。株式を上場する主要飲食料品メーカー105社の動向をまとめたもの。原材料価格が高騰していることに加え、原油高や円安進行が値上げの背景にある。月別の値上げ予定をみると、9月は2424品目、10月は6532品目で、11月以降は458品目にとどまり、収束に向かうのではと伺えるが、同社では「断続的な値上げは年明け以降も続く可能性が残る」とみている。

4~6月期の全産業の経常利益28兆円  

財務省は4~6月期の法人企業統計で、全産業(金融・保険業を除く)の経常利益は28兆3181億円だったことが明らかになった。前年同期比17.6%増となり、四半期では統計を開始した1954年以降で過去最大となった。経常利益が過去最大となった2018年4~6月期の26兆4011億円を大きく上回っている。世界経済の回復や円安により大企業を中心に幅広い業種で利益が伸びている。製造業が11.7%増の11兆2260億円、非製造業が21.9%増の17兆921億円となっている。

雇用調整助成金、累計で6兆円を突破  

厚生労働省の発表によると、雇用維持のために企業に支払った雇用調整助成金の支給決定額は2020年春以降で累計6兆55億円になったことが明らかになった。雇用調整助成金は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で失業者の急増を抑制する狙いから企業が支払う従業員の休業手当を部分的に補填する制度で、雇用保険財政を財源にしてきた。しかし、財源は既に枯渇しており、税金投入や積立金からの借入金で対応している。10月からは従業員1人当たりの支給上限を1万2千円に引き下げるとともに、雇用保険料を引き上げるとしている。

2022年上半期出生数、最少の38万人  

厚生労働省は2022年上半期(1~6月)の出生数は38万4942人だったと発表した。前年同期比5.0%少なく、初めて40万人を割り込み、少子化が加速している実態を浮き彫りにしている。一方、2022年上半期での婚姻数は26万5593組で、前年同期比で微増となった。政府は少子化対策として、出産時に原則42万円支払われる出産一時金を2023年度に増額することを検討している。