社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1010号

世界の公的債務、GDPの2.5倍に  

国際通貨基金(IMF)の発表によると、2021年の世界の公的債務と民間債務の合計が国内総生産(GDP)の247%に上ることが明らかになった。新型コロナウイルス禍対策で各国政府が財政出動したことで、コロナ禍前の2019年(228%)時より増えているものの、2020年時点での257%からは減少に転じている。IMFは「経済見通しが悪化し続け、借金のための費用が増大すれば、債務を管理することは困難になる」と警戒感を強め、各国政府に歳出の伸びを抑制するよう提言している。

日銀の国債保有割合、初めて5割超に  

日銀は2022年7~9月の資金循環統計で、国債の日銀保有高は9月末時点で536兆円となったと発表した。政府の国債発行残高(1066兆円)の50.26%を保有していることになり、初めて5割を突破したことになる。黒田総裁就任した2013年3月時点で保有割合は11.55%だったが、大規模な金融緩和政策により市中から国債の大量買いを進めてきたことが背景にある。国の借金である国債の半分以上を中央銀行である日銀が保有するという異常な構図となっている。

3割弱の企業で70歳まで就業機会確保  

厚生労働省の調査で、27.9%の企業が定年引上げ等で70歳まで働ける環境を整備していることが分かった。同省が従業員21人以上の約23万企業を対象に調査したもので、70歳まで働ける環境を整備している企業は前年より2.3ポイント増加していた。再雇用などの継続雇用制度を採用している企業が最多の21.8%で、定年の廃止が3.9%、定年の引き上げが2.1%だった。同省では「人手不足が深刻な中小企業で導入が進んでいる」とみている。

日米世論調査、日本の防衛力強化に賛成  

読売新聞社と米ギャラップ社による日米世論調査によると、今後日本が防衛力を強化することに関して「賛成」と答えたのは、日本で68%、米国で65%だった。日米で7割近い人が日本の防衛力強化・拡大に期待する意向が浮き彫りとなった。また、自国にとって軍事脅威となる国を尋ねたところ、「ロシア」を挙げたのは日本で82%、米国で79%となり、最多を占めた。さらに、日本では「北朝鮮」(82%)、「中国」(81%)が軍事脅威国として挙げられた。

11月の企業物価指数、9.3%上昇  

日銀は11月の国内企業物価指数(2020年平均=100)は前年同月比9.3%上昇の118.5だったと発表した。21か月連続で前年を上回り、比較可能な1980年以降、8か月連続で過去最高を更新した。背景には、エネルギー価格や原材料の輸入価格が高騰したことが挙げられている。企業物価指数は企業間で取引される商品の価格水準を表し、企業におけるコスト増を招き、商品などの製品価格への転嫁が一段と進めば、家計の負担増はさらに増す構図となっている。

労組加入率16%、過去最低を更新    

厚生労働省の発表によると、今年6月末時点での雇用者全体に占める労働組合加入者の割合は推定で16.5%だったことが分かった。前年比0.4ポイントの減少で、現行の集計方法となった1953年以降で最低を更新した。また、組合員数は前年より8万6千人減少し、999万2千人となり、初めて1千万人を割り込んだ。一方、パートタイムで働く組合員は前年比4万1千人増の140万4千人となり、パートタイムの統計を開始した1990年以降で最多となった。

1日、紅茶2杯以上で死亡リスク低下  

米国国立がん研究所の研究グループの発表によると、紅茶を全く飲まない人に比べ、1日に2杯以上飲む人は死亡リスクが低いことが明らかになった。同グループが2006~10年に英国の大規模研究に参加した40~69歳の約50万人を約11年にわたって追跡調査したもので、死亡リスクは紅茶を全く飲まない人に比べ、1日当たり2~3杯の人で、13%、4~7杯の人で12%、10杯以上の人で11%低かったとの解析結果だった。

2022年今年の漢字は「戦」に決まる  

日本漢字能力検定協会が発表した「今年の漢字」は「戦」だった。同協会が1995年以来毎年、世相を1字で表す漢字を全国から募集し、最多得票の漢字を選んできている。2022年の今年の漢字に選ばれた「戦」に挙げられた理由には、ロシアのウクライナ侵攻やサッカーワールドカップの熱戦が挙げられた他、物価高との戦いを生活の中で体験したという声も寄せられた。「戦」が選ばれたのは2001年以来2回目となる。揮毫した清水寺貫主は「来年こそは安らかな心で日々を送ることのできる年になって欲しい」と話した。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1009号

WHO、世界人口の9割はコロナに免疫    

世界保健機構(WHO)は会見で「世界人口の少なくとも90%は感染やワクチン接種により新型コロナウイルスに対してある程度の免疫を獲得としている」との推定を発表した。その一方で、「懸念される変異株(VOC)が新たに出現する余地はまだ残っている」と警告を発した。WHOは「新型コロナウイルスのパンデミックの緊急対応期は終わったと言える状況にかなり近づいたが、まだそこまでには至っいない」と警戒感を緩めていない姿勢を示した。

3か月ぶりの円高、1ドル=135円台に  

12月初日の12月1日、円相場は一時1ドル=135円台をつけ、8月下旬以来の円高水準となった。円高水準となった背景には、アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長が国内のインフレ抑制のために利上げを続けていたが、「12月にも利上げのペースを減速する考え」を示唆する発言から日米の金利差が縮小するとの推測から円高・ドル安が進んだ。円相場は10月に32年ぶりとなる1ドル=151円台と歴史的な円安となっていたが、1か月半で15円ほど円高に戻っている。

10月の実質賃金、7か月連続で減少  

厚生労働省の10月『毎月勤労統計調査』によると、基本給や残業代などを合わせた働く人1人当たりの今年10月の現金給与の総額は27万5888円となり10カ月連続での上昇となったことが分かった。しかし、物価変動を反映した実質賃金は前年同月比2.6%減となり、7か月連続で減少している。同省では「給与は増加傾向にあるものの、物価の上昇に賃金が追いついていない状況だ」としている。現在のまま実質賃金が下落する状況が続けば、コロナ禍からの経済回復にブレーキがかかる恐れがある。

農業の倒産、20年間で最多ペースで急増  

東京商工リサーチの調べによると、2022年1-11月の「農業」の倒産は累計67件に達していることが分かった。前年の年間42件を既に超えており、20年間で最多だった80件に迫る勢いで増えている背景には、円安に加えロシアのウクライナ侵攻に伴った穀物価格が上昇し、飼料代・燃料代が加速していることが挙げられている。負債総額も約867億円超で、前年1年間の約44億円の19倍増に大きく膨らんでいる。価格転嫁が難しい業種だけに、農業分野は厳しい局面が続くとみられている。

農産物輸出、2年連続で1兆円超に  

政府は2022年1~10月の農水産物・食品の輸出額は1兆1218億円になったと発表した。これで2年連続して1兆円を突破したことになる。背景には円安が追い風となったことが挙げられ、1~10月の全て月別の輸出額が過去最高額を記録している。政府は引き続き輸出の拡大基調が続くとみており、政府が掲げる輸出額を2025年に2兆円、2030年に5兆円に拡大するとしている輸出拡大実行戦略の達成に向けて努力するとしている。

書店がない市町村、全国で26.2%  

出版文化産業振興財団(JPIC)の調査によると、全国1741市区町村のうち456市町村が書店の空白域になっていることが分かった。26.2%の市町村で書店がないことになり、全国の書店数もこの10年で約3割も減少してきている。背景には、人口減少による経営難に加え、活字離れやスマートフォンの普及により娯楽の多様化が挙げられている。全自治体に占める書店ゼロの割合が最も高かったのは沖縄県が56.1%で、さらに書店のない自治体数が最多だったのは北海道(76市町村)だった。

企業の電気料金、1年前より平均3割増  

帝国データバンクの企業の実態調査によると、企業の電気料金の総額は1年前と比べ28.7%増加していることが分かった。また、電気料金が増加した分を自社の販売価格などに転嫁できていないという企業は70.4%に上っている実態が明らかになった。電気料金は資源高や円安により値上がりしている実情にあり、値上がり分を価格に転嫁できていない企業の経営が圧迫されている実情が浮き彫りとなった。同社では「企業が電気料金の増加分を価格転嫁できる環境整備の推進など、多方面にわたる対策を強化することが肝要だ」と指摘している。

結婚相手に求めるもの、男女とも「見た目」  

婚活サービス「ヒトオシ」がユーザを対象にした調査で、「結婚相手に求めるもの」を尋ねたところ、男女ともに1位は「見た目」だった。見た目を最も求める男女だが、男性のうち38%が「タイプの容姿であること」が最重要だと答え、女性では58%が「清潔感がある見た目」が最重要だと答えている。男性が結婚相手に求めるものでの2位は「趣味への理解」、3位は「思いやり・気遣い」だった。女性2位は「思いやり・気遣い」、3位が「話し合いができる」だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1008号

戦後の安保政策を転換し反撃能力保有へ  

自民党と公明党の両党は日本に向かうミサイルを他国領域で破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)を保有することで合意し、12月中旬に保有を明記した国家安全保障戦略など関連3文書を閣議決定することとした。戦後これまで反撃能力を政策判断で持たないとしてこれまで堅持してきた専守防衛の安保政策を180度転換することになる。今回の合意にあたっては北朝鮮の度重なるミサイル発射や中国の高性能ミサイルを念頭に現行の防衛システムでは阻止できないとの共有認識から合意に至った。

首相、2027年度防衛費をGDP2%に  

岸田首相は防衛大臣と財務大臣に対し、2027年度に防衛費と補完する関連予算を合わせ、国内総生産(GDP)比2%に達するよう予算措置を講ずることを指示した。首相は「防衛費は5年以内に緊急的に強化を進める必要がある」との認識を示した。防衛力を継続的に維持する上で、安定財源が必要であり、今後、防衛力強化のための裏付けとなる法人税や所得税の増税が議論の焦点となりそうだ。堅持してきた安保政策を転換するとともに、防衛費を現在の2倍に増強するなど、日本の防衛政策の大きな転換だ。

全産業の経常利益、7四半期連続プラス  

財務省が発表した7~9月期法人企業統計によると、全産業の経常利益は前年同期比18.3%増の19兆8098億円だったことが明らかになった。前年同期比のプラスは7四半期連続となるとともに、1954年の統計開始以来、7~9月期としては過去最大となった。製造業は自動車など輸送用機械が約2.7倍と大幅に伸びたことで全体を押し上げ経常利益は同35.4%もの増加となった。非製造業の経常利益は同5.6%増の10兆1784億円だった。

コロナ死者数5万人超えて、ペースは加速  

新型コロナウイルスの国内死者数の累計が12月1日時点で5万人を突破したことが明らかになった。国内でのコロナ感染による死者確認が2020年2月13日で、その後、1年2か月経過した2021年4月下旬に1万人を超え、約10カ月経過の2022年2月中旬に2万人を超えており、時間の経過とともに死者数は増加ペースに転じてきている。現に、今年5月中旬に3万人を超え、9月初旬に4万人、今回の5万人突破とほぼ3~4か月ペースで1万人ずつ増加。60代以上が死者の約95%を占めている。

コロナ抗体保有率、全国で26.5%  

厚生労働省の発表によると、新型コロナウイルス感染によって得られる抗体保有率は全国で26.5%だったことが明らかになった。都道府県別にみると、沖縄が46%で最も高く、長野が最も低い9.0%だった。また年齢別でみると、10代が最も高い38.0%で、10代から30代の保有率は30%を超えていたが、40代(26.8%)、50代(21.3%)、60代(16.5%)と年代が上がるにつれて抗体保有率は下がっている。

企業の12%がインフレ手当を支給  

帝国データバンクの調べによると、食料品や光熱費を中心に物価高騰が続く中、「インフレ手当」として従業員に一時金や月額手当を支給または予定している企業は12.3%だったことが分かった。また、支給はしていないものの「検討中」と答えた企業も14.1%に上り、26.4%の企業が「インフレ手当」に前向きな姿勢を示していた。企業が支給の理由として、「生活が困窮しないように」「社員のモチベーションにつながれば」「人材流出の防止策」との声が挙げられている。

30~60代、なりたい職業1位は「医師」  

サントリー食品インターナショナルが働く30~60代男女を対象に「どんな職業にもなれるとしたら今とは違う職業を選ぶか」を尋ねたところ、72.1%の人が「チャレンジしたい」と意欲的に答えていることが分かった。なりたい職業は、「医師」が6.6%で最も高く、「社長・起業家」(4.3%)、「パイロット」(3.5%)、「看護師」「公務員・官僚」(いずれも3.3%)が続いた。ちなみに、子どもの頃になりたかった職業では、1位が野球選手で、保育士、教師、警察官、パイロットが続いていた。

2022新語・流行語大賞に「村神様」  

2022年ユーチャン新語・流行語大賞にプロ野球ヤクルトの村上宗孝選手が特大ホームランを量産するとともに王貞治さんが持つホームラン日本人記録を塗り替えるなど活躍したことを「神」のように崇めるほどに熱狂した「村神様」の愛称が選ばれた。トップテンには「国葬儀」「キーウ」「ヤクルト1000」「宗教2世」などが選ばれた。また、選考委員特別賞に、夏の甲子園で東北勢として初優勝した仙台育英の須江監督が全国の球児たちがコロナ禍で過ごしてきた苦悩を表した言葉「青春って、すごく密なので」が選ばれた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1007号

APEC宣言、侵攻は世界経済に悪影響  

アジア太平洋経済協力会議(APEC)で採択された首脳宣言で「ロシアのウクライナ侵攻は世界経済に悪影響を与えている」が明記し、エネルギー価格によるインフレ懸念や食料不安が増幅される危惧が示された。また、宣言では「自由で開かれた貿易の推進やサプライチェーン(供給網)の混乱解消に取り組む」と明記された。さらに、新型コロナウイルスで打撃を受けた交通や観光業の競争力を強化するとアフターコロナへの各国の決意も示された。

85%の企業で賃金引上げを実施  

厚生労働省が従業員100人以上の企業2020社を対象にした調査で、今年、従業員の賃金を上げたか、これから上げると答えた企業は85.7%だったことが分かった。過去2年は新型コロナウイルス感染拡大で連続して減少していたが、3年ぶりに上昇に転じた。1人当たりの平均賃金の引き上げ額は月額5828円だった。業種別にみると、賃金引き上げの割合が高かったのは建設業で、逆に引き下げ割合が高かったのは娯楽業だった。同省では「コロナ以前の状況には完全に戻っていない」とみている。

有料化で9割がレジ袋を辞退  

内閣府が行った2020年7月から開始されたレジ袋の有料化や今年4月から施行されたプラスチック製品削減を義務づけるプラスチック資源循環法で、世の中の認識や行動がどう変わったかの調査で、有料化後からレジ袋を辞退している人は44.1%に上ることが分かった。有料化以前から辞退している人などを加えると9割近い人がレジ袋を辞退している結果となった。また、レジ袋の有料化などでマイバックやマイボトルの持参、スプーンの辞退など具体的な行動を行うようになった人は58.8%だった。

富裕層の申告漏れ、最高の839億円  

国税庁が発表した2021事務年度(昨年7月~今年6月)に実施した所得税の調査結果によると、高所得者や不動産の大口所有者ら「富裕層」の申告漏れ所得の総額は前年度比72.3%増の839億円に上ることが明らかになった。統計開始の2009年度以降で最高額となり、1件当たりの申告漏れ金額は3767万円だった。新型コロナウイルス感染拡大で減っていた対面での調査が増え、全体の調査件数は前年度比19.4%増の約59万9千件だった。

JR東日本のローカル線、全て赤字  

JR東日本の発表によると、利用者が少ないローカル線で開示対象となる35路線66区間は全て赤字だったことが明らかになった。赤字総額は前年度比28億円減の679億円だったが、路線の維持管理費などのコスト削減により赤字額は減ったものの、運輸収入の大幅な改善は見られなかった。100円の収入を得るために必要な費用である、いわゆる営業係数で最大だったのは「陸羽東線:鳴子温泉-最上」間の2万31円が最大だった。

75歳以上の免許保有者は610万人  

警察庁の調べによると、75歳以上の高齢者の運転免許保有者は昨年末時点で609万8474人に上ることが明らかになった。2019年の約580万人から毎年10万人近く増え続けてきており、今後も75歳以上の免許保有者数は高齢化を背景に今後も増加するとみられている。また、75歳以上の高齢者が免許更新する際には認知症の有無を確認する「認知機能検査」義務付けられているが、昨年の検査受験者は約226万人で、このうち49万人が「認知機能低下の恐れがある」と判定され、さらに5万1940人が「認知症の恐れがある」とされた。

高等教育機関の女性教員、日本は最下位  

経済協力開発機構(OECD)が加盟する38カ国を対象に大学などの高等教育機関で働く教員に占める割合を調べたところ、平均は45%で、日本は比較可能な32カ国の中で、最も低い30%だった。最も高かったのはリトアニアの59%で、ラトビアが55%、フィンランドが53%で続いた。OECDは日本に対し「女性の才能を十分に活用できていない。改善が必要だ」と指摘している。また、高等教育にかかる費用のうち、日本は政府などの公的支出は33%にとどまり、家庭負担が52%と高くなっていた。

6割が毎日の料理作りに「心折れる」  

旭化成ホームプロダクツが2人以上で暮らし、週5日以上料理をする20以上の男女を対象に、「毎日の料理に心が折れたことがあるか」を尋ねたところ、「よくある」「時々ある」と答えた人は58.4%に上ることが分かった。また、料理に関して感じていることを尋ねたところ(複数回答)、「面倒」(44%)、「疲れる」(34.3%)、「仕方なくやっている」(30.3%)と料理づくりに否定的な意見多かった一方で、「やりがいがある」(22.3%)、「達成感がある」(20.3%)と肯定的な声もあった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1006号

7~9月期GDP、年率換算で1.2%減  

内閣府は2022年7~9月期国内総生産(GDP)は実質で0.3%減となったと発表した。年率換算では1.2%減で、4四半期ぶりのマイナス成長だった。物価高による個人消費が停滞したことに加え、輸入の伸びが輸出を大きく上回ったことなどからGDPが押し下げられたことが背景にある。内訳をみると、個人消費は前期比0.3%増となったものの、コロナ第7波の影響から伸びは前期の1.2%増から鈍化した。設備投資が1.5%増、輸出が1.9%増、輸入が5.2%増となっている。

10月消費者物価、約41年ぶりの上昇幅  

総務省は10月の全国消費者物価指数(2020年=100)は前年同月比3.6%上昇の103.4だったと発表した。今年4月に2%を超えてから半年ほどで3.6%を超える急激な物価上昇となっている。オイルショック後のインフレが長期化していた1982年2月以来約41年ぶりの高い伸び率となった。伸び悩む賃上げを背景に一段と家計負担が増している。項目別にみると、都市ガスや電気代などのエネルギー価格が15.2%、食料が5.9%、耐久消費財が11.8%、それぞれ上昇している。

貿易収支、15カ月連続での赤字に  

財務省は10月の貿易統計で貿易収支は2兆1623億円の赤字となったと発表した。赤字は15か月連続で、赤字額は10月としては1979年以降で最大だった。エネルギー資源を輸入に頼るだけに、原油などの資源価格の高騰に加え、円安で輸入が前年同月比53.5%増の11兆1638億円まで膨らんだことが背景にある。輸出は単月としては過去最大の25.3%増の9兆15億円だったが、輸入が輸出を大幅に上回る結果となっている。

上場企業の中間決算、純利益が過去最高  

SMBC日興証券が上場企業の9月中間決算を集計したところ、純利益合計額が21兆円を超えて、中間期ベースでは過去最高水準となる見通しになったことが分かった。製造業が前年同期比1.8%増の10兆6985億円、非製造業が23.0%増の8兆9262億円だった。全体の売上高では円安ドル安を背景に全体の売上高は17.0%増の276兆9313億円だった。2023年3月期の純利益合計額は前年実績から約1割増の45兆円に達するとみられている。

世界の総人口、80億人に達する  

国連の世界人口推計によると、世界の総人口は80億人に達したことが明らかになった。2010年から12年間で10億人増え、国連では2030年にはアフリカやアジアを中心に増えて85億人に達するものと見通している。最も人口が多い国は、中国の14億2588万人で、インドが14億1717万人で続いているが、来年にはインドが中国を抜き、首位となる見通しにある。日本は1億2395万人で世界11位にある。

気象庁、線状降水帯予測の的中率23%    

気象庁は今年から運用を開始した線状降水帯が発生する可能性を予測した情報の的中率はおよそ23%だったと発表した。予測情報は線状降水帯が発生する可能性を半日前から示して大雨による災害発生の危険度を地方単位で告知するもので、運用開始の6月以降で13回発表されたが実際に線状降水帯が発生されたケースは3回だった。また逆に、線状降水帯が確認されたものの、予測情報が発表されなかったケースは11回中8回で、見逃し率は73%だった。

大卒就職内定率は約3%増で回復傾向  

厚生労働・文部科学省の調査によると、来春卒業予定で就職を希望する大学生の10月1日時点での内定率は74.1%だったことが明らかになった。前年同月比2.9%の増加で、1996年の調査開始以降で4番目に高かった。厚労省の担当は「企業の採用意欲が高まり、新型コロナウイルス禍が求人に与える影響は落ち着いてきた」とみているが、近い将来での人手不足感から内定率が上昇していることが背景にあるとみられる。男女別の内定率は男子が2.0ポイント増の72.7%、女子が4.0ポイント増の75.7%となっている。

男子小学生の3割が「和式便器」使えない  

NPO法人日本トイレ研究所の排便に関する調査によると、和式便器を使用できないと答えた小学児童は26.7%で、男子が33.4%、女子が18.9%だったことが分かった。また、「和式便器に抵抗はあるが使用できる」は男子が47.1%、女子が55.3%で、和式を使える子どもでも抵抗感を抱いている傾向がみられた。全国の小中学校のトイレの洋式率は57%にとどまり、4割近くが和式となっている。便意を催しても我慢することで便秘の原因ともなると同研究所は指摘している。

経営セミナー【電子帳簿保存法改正のポイント実務対応】開催します

宮古法人会では、下記の内容で経営セミナーを開催します。

1.テーマ  『電子帳簿保存法 改正のポイントと実務対応』
2.日 時  令和4年12月15日(木)14:00~16:00
3.会 場  シートピアなあど2階研修室
4.受講料  無料
5.問合せ先 公益社団法人宮古法人会
       TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250
       メール umineko@miyako-houjinkai.com

税務研修会【令和4年分 年末調整の仕方について】開催します

宮古法人会では、税務研修会【令和4年分 年末調整の仕方について】を開催します。

1.日 時  令和4年12月2日(金)10:00~11:30
2.会 場  シートピアなあど2階研修室(宮古市臨港通1-20)
3.定 員  50名
4.受講料  無料
5.講 師  宮古税務署職員
6.申込期限 令和4年11月28日(月)
7.問合せ先 公益社団法人宮古法人会
       TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250
       メール umineko@miyako-houjinkai.com

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1005号

国の借金、過去最大の1251兆円  

財務省が発表した国債・借入金と政府短期証券、いわゆる国の借金は9月末時点で、前年同月比36兆2264億円増の1251兆3796億円だったことが明らかになった。過去最大を更新した背景には、社会保障費が膨らんだことに加え、2年以上にわたって続く新型コロナウイルス対応に伴う歳出が増えたことが挙げられている。国民1人当たりに換算すると約1002万円となり、初めて1千万円を超えたことになる。

会計検査院、コロナ予算の未執行を指摘  

会計検査院は国が2019~2021年度に予算計上された新型コロナウイルス対策関連7事業を調べたところ、予算額94兆4920億円のうち、支出額は予算の80.9%にあたる76兆4921億円で、残りの約2割が未執行だと指摘した。コロナ対策以外では福島第1原発事故での移転で福島県の中小企業を支援する事業で、融資財源のうち約217億円が滞留していると指摘した。検査院では「国民の理解を得て対策を進めるには、予算の執行状況などの情報を分かり易く伝えることが大事だ」としている。

日本・千島海溝での後発地震で注意情報  

内閣府は東北や北海道沖の日本海溝・千島海溝の周辺でマグニチュード(M)7以上の地震が発生した際、さらに大きな「後発地震」が起こる恐れがあるとして、北海道から千葉県までの7道県を対象に地震警戒を呼び掛ける「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用を12月16日から開始すると発表した。注意情報に関するガイドラインによると、日本海溝・千島海溝を震源とする震度6弱以上や高さ3メートル以上の津波が想定される182市町村を「防災対応をとるべき地域」としている。

日本のコロナ感染者数、再度、世界最多に  

世界保健機関(WHO)が10月31日~11月6日の世界の新型コロナウイルス感染症を集計したところ、日本は前週比42%増の40万1693人で、世界で最多の感染者数となったことが明らかになった。日本の感染者数は7月中旬から9月下旬の10週間連続で最多となり、その後、減少に転じたものの、増加に転じ、第8波入りが懸念されている。感染者数は日本に次いで、韓国(29万人)、米国(26万人)、ドイツ(22万人)、中国(21万人)が続いている。

9月の実質賃金、6か月連で続減少  

厚生労働省は今年9月の現金給与総額は前年同月比2.1%増となり、9か月連続の上昇となったと発表した。9月の現金給与総額は27万5787円だった。また、夏のボーナスを支給した事業所の1人当たりの平均額は38万9331円で、前年比2.4%増となっている。しかし、物価変動を反映した実質賃金は6か月連続で減少しており、物価の上昇に賃金が追いついていないことを浮き彫りにしている。同省でも「給与は増加傾向にあるものの、物価上昇に賃金が追いついていない状況だ」と分析している。

上場企業の中間決算で4割が減益・赤字    

SMBC日興証券は上場企業が発表した2022年9月中間決算を集計したところ、全体の4割強にあたる266社が純損益で減益もしくは赤字に陥ったことが分かった。業種別にみても、全体の約半数にあたる16業種で減益や赤字が見られた。企業収益が悪化している背景には、資源高と円安が経営に直撃し、価格転嫁が叶わない企業を直撃している実態を浮き彫りにしている。同社では「世界経済減速に伴う影響が今後の企業業績に及ぶ可能性がある」と指摘している。

化石燃料由来のCO2排出量、過去最多  

国連気候変動枠組み条約国会議(COP27)で国際研究チームは石炭や石油など化石燃料由来の二酸化炭素(CO2)として排出量は過去最多の375億トンに上るとの推定を発表した。その上で、「実効性のある対応を」と各国に迫った。CO2排出量が最多だったのは、中国(世界の31%)で、米国(14%)、EU(8%)が続き、日本は3%で6番目だった。しかし、日本は国民1人当たりでみると、中国やEUを上回り、世界平均の2倍近くになっていた。

男女の半数、男性は働き家計支えるべき  

内閣府の調査によると、性別に基づく無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)で、「男性は仕事をして家計を支えるべき」と答えた男性は48.7%、女性は44.9%で、男女とも最も思い込みが多かったことが分かった。調査は20~60歳台の男女を対象にしたもの。また、仕事と育児に関して、「仕事より育児を優先する男性は仕事へのやる気が低い」と答えた割合は、性別・年代別では20代男性が最も多い18.9%だった。

ご希望の小冊子を無料配布します

宮古法人会では、下記の小冊子をご希望の方に無料で配布いたします。

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是非、日常業務でご活用いただければ幸いに存じます。
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社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1004号

10月、円買い為替介入は最大の6兆円  

財務省の発表によると、政府・日銀が外国為替市場で10月(9/29~10/27)に実施した円買いドル売りの介入額は6兆3499億円だったことが分かった。9月の円買い介入に続き、2カ月連続で過去最大を更新した。10月21日介入した時点では約32年ぶりの1ドル=151円94銭の円安水準にあり、介入後の週明けには円が急騰したものの、10月31日時点では148円台で取引される円安水準が続いた。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は11月2日、政策金利を4回目となる引き上げで0.75%引き上げた。

規制見直し案で原発運転80年運転可能  

原子力規制委員会は原発の運転期間を「原則40年、最長60年」とする現行制度の撤廃する政府方針を踏まえ、長期運転の安全を確保する規制見直し案をまとめた。規制見直し案では運転開始から30年後から10年ごとに設備の劣化評価を義務付けて規制委員会が運転を認可するとしている。今回の見直し案に基づき、最長の60年を超える場合でも、安全確認ができれば80年運転稼働も可能となる。老朽化した原発の安全性をどう確保するかが問われる。

7年ぶりに冬季の節電要請を決定  

政府は全国の家庭や企業を対象に12月1日から来年3月31日までの期間、節電要請を正式決定した。全国を対象にした冬季の節電要請は2015年度以来7年ぶりとなる。電力の供給能力を示す予備率が最低限必要とされる3%を確保できる見通しにあることから、無理のない範囲での節電協力を求めている。しかし、ウクライナ危機を背景とした液化天然ガス(LNG)の安定調達に先行き不安定な要素も残る。冬場の供給予備率は年明け1~2月に低くなると想定されている。

WHO、高温で死者増や食料不足を分析  

世界保健機関(WHO)は猛暑や熱波など極端な高温により死者は20年間で7割増加しているとともに、食糧不足な深刻になり、気候変動が人の健康に重大な被害を及ぼしているとの分析結果を発表した。2021年までの熱関連死者は2004年までの5年間と比較して68%増加し、食糧不足も1981年から2010年の平均と比較すると2020年に不足に陥った人は9800万人以上増えたとしている。

来年の食品値上げ、2千品目超  

帝国データバンクが株式上場の主要飲食料品メーカー105社の10月末時点での動向を調査したところ、来年に値上げを予定する食品は2千品目を超えることが明らかになった。円安による輸入コスト増や電気・ガス代の上昇分を吸収できず、価格転嫁に踏み切ることが背景にある。同社の担当者は「コスト上昇圧力が解消される望みは当面薄く、来年2~3月をピークに値上げラッシュが再来する可能性が高い」とみている。年内の値上げ予定は1千目以下で一服感がみられるものの、年明けの再値上げラッシュで家計負担が一段と増すことが避けられそうにない。

ユネスコ、世界遺産の氷河消滅の危機  

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は世界遺産にある多くの氷河が2050年までに消滅するという予測を発表した。氷河を含む世界遺産は、米国のヨセミテ国立公園やタンザニアのキリマンジャロ国立公園など50あるが、ユネスコはそのうち3分の1にあたる10数か所で消滅するとしている。世界の気温上昇が背景にあり、ユネスコでは「産業革命前の1.5度に抑えられれば、残りの3分の2はまだ保護できる」とした上で、アズレ事務局長は「行動を求める報告書だ」と二酸化炭素排出量の迅速な削減を求めた。

女性の34%、仕事と育児の両立が理想  

国立社会保障・人口問題研究所が結婚していない18~34歳の男女を対象にした「理想のライフコース(人生の略歴)」として「仕事と子育ての両立」を望む女性の割合が34.0%となり、過去最多になった。前回調査(2015年)より1.7ポイント増加している。また、男性が将来パートナーに期待する理想像も女性と同様に「仕事と子育ての両立」を望む割合が39.4%に達しているおり、男女ともに、子どもを持って仕事を続ける「両立」を理想とする男女の姿勢がみられた。

中3の6割超がキャッシュレス決済を利用  

金融経済教育を推進する研究会が中学3年生の生徒を対象に金融教育実態調査で、キャッシュレス決済を利用している生徒は61.8%に上ることが分かった。キャッシュレス決済のメリットを尋ねたところ(複数回答)、「すぐに支払いが完了する」(85.1%)、「おつりが発生しない」(75.1%)が上位を占め、デメリットでは「カードの紛失で他人に利用される恐れがある」(54.2%)、「利用できない店がある」(45.9%)が挙げられた。