社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1054号

2023年に日本のGDPは4位に転落  

国際通貨基金(IMF)が発表した2023年見通しによると、日本の名目国内総生産(GDP)はドルベースで世界3位から4位に転落する見通しにあることが明らかになった。ドイツに逆転されるとの見通しの背景には、円安によりドル換算で目減りしたことに加え、物価変動が影響する名目GDPだけに、日本より高い物価上昇率が反映されたことが挙げられている。IMFが発表した日本の名目GDPは約4兆2308億ドル(約634兆円)で、ドイツは約4兆4298億ドルとなる見通しにある。

円安進行、一時1ドル=150円77銭に  

10月26日の東京外国為替市場で1ドル=150円77銭を付け、昨年10月下旬以来、約1年ぶりに円安ドル高水準となった。これに伴い、日経平均株価も600円超の大幅な下落となるとともに、国債市場も10年債が売られて長期金利が上昇するといったトリプル安の状況となった。米国で発表された住宅関連の経済指標が市場予想を上回ったことから、経済の堅調さが確認され、長期金利が上昇し、日米の金利差拡大からドルを買って円を売る動きが広まったことが背景にある。

IEA、石油需要は2030年ピークと予測  

国際エネルギー機関(IEA)の2023年版「世界エネルギー展望」で、世界の石油需要は2030年より前にピークを迎えるとの予測を発表した。EVの普及や再生可能エネルギーの導入が進展することが背景にある。一方、石油輸出機構は2045年の石油需要は2022年比で約16%増えるとの予想を公表しており、IEA予測との違いを際立たせている。IEA予測では石油需要は2028年に日量約1億200万バーレルをピークに減少するとしている。

2022年の賃上げ実施企業は92%  

独立行政法人労働政策研究・研修機構が従業員30人以上の企業1万社を対象に2022年の賃上げ状況を尋ねたところ、実施企業は92.9%だったことが明らかになった。賃上げした理由を尋ねたところ(複数回答)、「社員のモチベーションの向上、待遇改善」が最多の67.9%で、「最低賃金の引き上げに対応」(46.7%)、「社員の定着・人員不足解消」(41.5%)が挙げられた。機構では「人手不足などの対応から、社員が離職して条件の良い会社に移るのを防ぐ狙いがある」とみている。

国民医療費が初めて45兆円を突破  

厚生労働省の発表によると、2021年度に保険診療にかかった医療費の総額である国民医療費は45兆359億円となり、初めて45兆円を突破したことが明らかになった。コロナ禍で受診控えから一転して、2020年度から4.8%増加している。1人当たりでは前年度比1万8200円増の35万8800円だった。傷病別にみると、脳梗塞など循環器系の疾患医療費が全体の約19%を占める6兆1116億円だった。年齢別にみると、65歳以上が27兆3036億円で、全体の60.6%を占めた。

女性管理職3割以上占める企業は12%  

東京商工リサーチの調査によると、女性管理職が30%以上占める企業は12.0%だったことが分かった。政府は女性役員比率30%以上と目標を掲げているが、半分にも届いていない実情にある。規模別にみると、女性管理職が30%以上の大企業は3.9%にとどまり、中小企業は12.9%だった。同社は「規模が小さい企業は事業拡大で管理職ポストを増やしたり、1人や数人を昇格させたりすることで割合が上がりやすい」と分析している。

働く高齢者は過去最高の909万人  

総務省統計局の労働力調査結果によると、2021年の65歳以上の高齢者の就業人口は過去最多の909万人となったことが分かった。2004年以降、18年連続で増加し続けている。65歳以上の就業率を男女別にみると、男性は前年より僅かに低下の34.1%だったが、女性は10年連続で増加の18.2%だった。高齢者の就業している業種を見ると、最も多いのは「卸・小売業」の130万人で、「農業・林業」(104万人)、「サービス業」(103万人)、「医療・福祉」(101万人)が続いている。

季節性インフル、注意報レベルが続く  

厚生労働省の発表によると、全国で報告された季節性インフルエンザの患者数は1医療機関あたり「16.41」人となり、9週連続で増加していることが明らかになった。今後4週間以内に大きな流行が起きる可能性を示す「注意報レベル」の目安となる「10人」を全国で上回っている。10月に「10人」を超えるのは、2009年以来、14年ぶりとなる。都道府県別にみると、愛媛県の39.90人が最多で、千葉県(29.39人)、埼玉県(28.41人)が続いている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1053号

エンゲル係数、過去43年間で最高に

総務省の家計調査によると、全世帯ベース(2人以上世帯)での2022年9月~2023年8月までの12カ月間累計のエンゲル係数(家計消費に占める食料費の割合)は1980年以来、最高の29.0%だった。食料品価格が消費者物価の中で目立って上昇していることで食料費負担が増え続け、その主因として円安が指摘されている。9月の全国の消費者物価指数は13ヵ月ぶりに3%を下回ったものの、食料は8.8%上昇と高止まりを続けており、エンゲル係数は一段と高まる可能性がある。

米の財政赤字、254兆円に拡大

米財務省が発表した2023会計年度(2022年10月~2023年9月)の財政赤字は1兆6951億ドル(約254兆円)だった。財政赤字は前年度から23.2%増となり、赤字が拡大したのは3年ぶりとなる。財政赤字が拡大した背景には、所得税収入の減少などによる歳入減が影響したとしている。財政赤字の対国内総生産(GDP)比は6.3%で、前年度の5.4%からわずかながら拡大している。赤字額が膨らんだことで、共和党のバイデン政権に対する歳出削減要求が一段と強まるとみられている。

上半期貿易、輸出が初の50兆円超に

財務省は2023年上半期(4~9月)の貿易統計で輸出は前年同期比1.4%増の50兆2418億円となり、初めて50兆円を突破したと発表した。とりわけ半導体不足が緩和したことから自動車の輸出額が37.9%増え、過去最高の8兆7406億円となった。上半期の輸出から輸入を差し引いた貿易収支は前年同期比75.1%縮小の2兆7184億円の赤字だった。一方、輸入は円安から輸入単価を押し上げたものの、資源価格の高騰が落ち着き、原油と天然ガスの輸入額はそれぞれ約30%減少した。

食品スーパーの3割が赤字に

帝国データバンクが国内で食品スーパー事業(GMSを含む)を展開する企業を調査した結果、2022年度の損益状況が判明した約1100社のうち、349社(31.3%)が赤字だったことが分かった。前年度から減益(37.5%)としたスーパーを加えると、業績悪化はスーパー全体の7割近くにまで達している。人件費などのインフラコスト分の価格転嫁が進んでいないことに加え、ディカウントストアやドラッグストアなどの競合から収益を押し下げている要因ともなっている。

7~9月の訪日外国人消費額、過去最高

観光庁が発表した今年7月~9月の訪日外国人の消費額は1兆3904億円となり、過去最高を更新したことが明らかになった。消費額が増加した背景には、円安で訪日外国人が増加するとともに宿泊日数が増えたことに加え、物価上昇などが影響したものとみられる。政府は訪日外国人による年間消費額の目標を5兆円と掲げているが、今年1月からの消費額は約3.6兆円となっており、今年はこれを上回る可能性が出てきた。9月の訪日外国人は約218万人で、4ヵ月連続で200万人を超えている。

全都道府県で職員給与の引き上げ

都道府県人事委員会による2023年度給与改定勧告が出揃い、職員の月給とボーナス(期末・勤勉手当)の両方について2年連続で引き上げを求めた。人事委員会からの勧告を受け、都道府県の知事と議会は勧告通りに改訂するかどうかを判断することになる。共同通信が集計したところ、職員のうち行政職が受け取る月給の平均改定率は、大阪の1.21%増が最大で、新潟の0.74%増が最低だった。全体の3分の1超の18府県で1%を超えている。

子育て世代、4割が「子どもはもういい」

明治安田生命が0~6歳の子どもがいる男女を対象に子どもを望む気持ちについて3つの選択肢を示して尋ねたところ、最も多かったのは「さらに欲しいと思わない」(41.2%)だったことが分かった。前年の35.4%から大幅に上昇していた。「さらに欲しいと思わない」と回答した人に理由を尋ねたところ(複数回答)、「将来の収入面に不安があるから」(46.6%)で最も多く、「年齢的に不安があるから」(43.9%)、「生活費がかかるから」(42.4%)、「教育費がかかるから」(34.9%)が続き、経済的な理由が目立った。

欲しいキッチン家電1位は「冷蔵庫」

クロス・マーケティングが20~69歳の男女を対象に現在欲しいと思っているキッチン家電を尋ねたところ、1位は「冷蔵庫」(24.3%)だった。2位に「オーブントースター、電子レンジ」(22.1%)、3位に「炊飯器」(20.7%)と、日常生活で使用頻度高いキッチン家電が挙げられた。また、家電を選ぶポイントや欲しい理由を尋ねたところ、女性は「手入れや掃除が簡単」(40.7%)で、男性は「長く使えそう」(34.2%)がそれぞれ1位に挙げられた。

健康セミナー『がんはもう怖くない~ここまで来た最先端技術~』開催します!

宮古法人会では、医科大学客員教授/医学ジャーナリスト 植田美津恵先生をお招きして、健康セミナーを開催します。
誰でも聴講できますので、聴講ご希望の方は、氏名・電話番号をTEL・FAXまたはメールにてお知らせください。

  演 題:『がんはもう怖くない~ここまで来た最先端技術~』
  講 師:植田 美津恵 氏 医科大学客員教授/医学ジャーナリスト
  日 時:令和5年10月25日(水)11:00~12:00
  会 場:イーストピアみやこ2階多目的ホール
  聴講料:無 料 
  申込先:公益社団法人宮古法人会事務局 
TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250
      メール umineko@miyako-houjinkai.com

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1052号

G20、世界の戦争・紛争に懸念を表明  

日米欧に中国・ロシアなどを加えた20カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議の共同声明で「世界中の戦争と紛争がもたらす甚大な人的被害と悪影響」に強い懸念を表明した。共同声明ではイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃に言及せず、またウクライナに侵攻したロシアを名指し批判をすることなく、声明の採択を優先した形になっている。世界経済に関しては「立ち直りを示しているものの、先行きは依然下振れリスクがある」としている。

2024年世界成長率、下方修正の2.9%  

国際通貨基金(IMF)は2024年の世界全体の実質成長率を7月時点の予測から0.1ポイント下方修正の2.9%と発表した。下方修正した理由について、IMFは中国経済の減速や米欧を中心とした中央銀行による利上げなどを懸念材料として挙げている。日本については、2023年の見通しを0.6ポイント引き上げの2.0%とし、2024年は据え置きの1.0%とした。2023年の日本の成長率を上方修正した理由について、外国人観光客の増加や自動車輸出の回復としている。

8月の経常黒字額、3.4倍に膨らむ  

財務省の8月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は、前年同月比約3.4倍の2兆2797億円の黒字だったことが明らかになった。7カ月連続での黒字で、円安基調を背景に海外投資で得た利子や配当の黒字幅が高い水準を維持したことに加え、貿易収支の赤字幅が大幅に圧縮したことが挙げられている。貿易収支は3か月ぶりに赤字に陥り、赤字額は7495億円だった。輸出は軽油や半導体製造装置などが落ち込み、輸入は石炭など輸入額が大幅に減った。

2023年上半期倒産、4年ぶりに4千件超  

東京商工リサーチは2023年度上半期(4~9月)の全国企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年同期比37.7%増の4324件に上ったと発表した。2年連続での増加で4年ぶりに4千件を突破した。企業倒産が増加した背景には、新型コロナウイルス対応の実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済負担や物価高や人手不足が影響したことが挙げられている。同社では今後の倒産傾向について「10月以降も倒産件数は緩やかに増えていく」とみている。

日銀調査、物価「上がった」が95%に  

日銀は9月の生活者意識アンケートで現在の物価が1年前と比べて「上がった」と答えた人は95.5%だったと発表した。前回調査の6月時点と同水準だった。暮らし向きが1年前と比べ「ゆとりがなくなってきた」が0.6ポイント増の57.4%に上った。物価高や収入減で家計が苦しい状態にあることを浮き彫りにしている。また、1年後に物価が「上がる」と予想している人は前回調査の6月時点から0.5ポイント増の86.5%だった。

日銀、金融緩和10年で国債購入1千兆円  

日銀の統計によると、大規模な金融緩和政策を導入した2013年4月から市場から購入した国債の累計額は約1010兆円となったことが分かった。購入額の累計は1千兆円を超えたが、国債は満期を迎えると償還されるため、日銀が保有する国債は今年6月末時点で約580兆円となっている。国債が市場に出回る53%に相当するが、大規模金融緩和の導入前の保有割合は11%だったことからすれば依然高い水準にあり、「日銀が政府の財布となっている」との批判の声もある。

在留外国人、最多の332万人超に  

出入国在留管理庁の発表で、今年6月末時点での日本に在留する外国人は322万3800人になったことが明らかになった。2022年年末から14万8645人増え、過去最多を更新した。在留外国人のうち、最も多かった在留資格は「永住者」で前年末から1.9%増の88万178人で、次いで「技能実習」が同10.2%増の35万8159人、エンジニアや経理担当などとして働く「技術・人文知識・国際業務」が同10.9%増の34万6116人で続いている。人手不足を背景に就労目的の中長期滞在者が増加している。

大切にしたい資産の第1位は「時間」  

UI銀行は同行が運営する「わたし資産診断」の利用ユーザーを対象に「本当に大切にするべき資産」を尋ねたところ、1位は「時間」(28.8%)で、2位に「絆」(28.6%)、3位に「健康」(21.9%)だった。男女別にみると、男性の1位~3位は「時間」「絆」「健康」の順だったのに対し、女性は「絆」「健康」「時間」だった。また、年代別でみると、どの世代も「時間」「絆」を大切にしたいという割合が高いものの、30代以降は「健康」を重要視する傾向がみられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1051号

日銀短観、大企業製造業は2期連続改善  

日銀が発表した9月の短観によると、大企業製造業は前回の6月から4ポイント上昇のプラス9となり、2期連続で改善したことが明らかになった。日銀短観は国内企業約9千社から景気判断を聞き取り、3ヵ月に1度発表されるもの。改善の背景には半導体供給不足が次第に解消されて自動車生産が回復したことに加え、価格転嫁が進んでいることが挙げられている。また、大企業の非製造業もプラス27となり、6期連続で改善が進み、1991年11月以来32年ぶりの高水準にある。

原油、供給削減で100ドルの大台に迫る  

国際エネルギー機関(IEA)は9月の月報で主要産油国の減産延長の影響で年内は「大幅な供給不足」に陥るとしたうえで、原油価格の高止まりを示唆した。石油輸出機構(OPEC)の産油国で構成される「OPECプラス」が昨秋から協調減産し続けていることに加え、サウジとロシアが独自に生産・輸出を減らすと表明しており、原油価格は今夏から上昇に転じている。加えて、9月に両国が供給削減を表明したことで米国産WTIと英国産北海ブレントは再び1バーレル=100ドル台に迫っている。

2~5月、生活保護申請件数が急増  

厚生労働省の集計によると、今年2~5月の生活保護申請件数は対前年同月比10~20%台の高水準で推移してきており、急増していることが明らかになった。急増していることについて政府関係者は「新型コロナウイルス禍に伴う特例的な生活支援の縮小が一因」と分析した上で、「コロナ禍で綱渡りの生活を送っていた人々への支援がなくなり、増加につながっている可能性がある」としている。同省によると、コロナ禍から続く生活苦からにより借りた生活資金を返済できないケースもあるという。

実質賃金、17ヵ月連続でマイナスに  

厚生労働省が発表した8月の毎月勤労統計調査で、物価変動を加味した実質賃金は前年同月比2.5%減となり、17ヵ月連続のマイナスとなった。一方、名目賃金に当たる現金給与総額は20カ月連続となり、物価上昇に給与の上昇が追いついていない実情を浮き彫りにしている。現金給与総額は1.1%増の28万2700円だったが、消費者物価指数は3.7%上昇している。主要産業別にみると、不動産・物品賃貸業が5.8%増、金融・保険業が5.8%増となっている。

日本の技術革新、前年と同じ世界13位 pteq@e13e  

国連の世界知的所有権機関(WIPO)が発表した2023年版世界イノベーション(技術革新)指数によると、日本は世界第13位だった。イノベーション指数は世界の132カ国・地域を対象に技術革新の能力や成果を7分野・80の指標で評価したもので、世界首位は前年と同じくスイスだった。日本の順位は前年との同じだったが、「市場の洗練度」「事業の洗練度」の分野で評価されたものの、「創造的な成果」「制度・機関」では低評価だった。

7月の羽田空港、国際線旅客が過去最高  

羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルディングと東京国際空港ターミナルがまとめた7月の国内線と国際線を合わせた総旅客数は前年同月比43.2%増の670万5648人だったことが明らかになった。内訳をみると、国内線の旅客数は15.7%増の497万7287人。国際線は単月としては過去最高となる4.53倍の172万8361人だった。国際線の内訳をみると、日本人が3.04倍の63万9869人、外国人が11.31倍の86万6676人などとなっている。

ビジネスパーソンのストレス3年連続1位は  

チューリッヒ生命保険の調査で、ビジネスパーソンが仕事上でストレスを感じる要因を尋ねたところ、1位は「給与・賞与(金銭面)」(20.1%)だった。3年連続で1位となり、ビジネスパーソンが経済面でのストレスを抱える近年の悩みとして大きいことが伺える。次いで、「仕事内容」(17.4%)、「上司・部下以外の社内の人間関係」(14.0%)、「上司との関係」(12.5%)、「仕事環境」(10.6%)が続いた。勤務先で導入されている制度で、コロナ禍前から多く導入されていたのは「時短勤務」(16.3%)だった。

小中校の不登校児童生徒は10年連続増  

文部科学省が公表した2022年度の問題行動・不登校調査結果によると、全国の国公私立小中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒は29万9048人で過去最多を更新したことが明らかになった。10年連続での増加で、直近2年間は前年度からの増加幅が2割を超えていた。同省は「必ずしも学校に行く必要はないとの認識が広まったことが不登校増加の要因」と分析している。一方、学校が判断した小中学生の不登校理由は「無気力、不安」が51.8%を占めていた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1050号

長期金利、約10年ぶりの高水準に  

9月28日の国債市場で、長期金利の指標となる新発10年債(表面金利0.4%)の終値利回りが0.755%だった。約10年ぶりの高水準となった背景には、米国の金融引き締めが長期化するとの予測から日本国債の売りが加速し、利回りが上がったことになる。長期金利上昇の流れを受け、大手銀行4行全てが10月から適用する住宅ローン金利について代表的な10年の固定金利を0.94%~1.65%に引き上げた。今後、長期金利の上昇が続いた場合は、さらに住宅ローンの固定金利をさらに引き上げる可能性がある。

円安、約11か月ぶりの水準の149円台  

9月26日の東京外国為替市場で1ドル=149円台に突入し、約11か月ぶりの水準にまで円安が進んだ。米国の金融引き締めが長引くとの観測から、大規模な金融緩和を続ける日本との金利差が一段と拡大するとの見通しから、運用でより高い利回りが見込めるドルを買い、円を売る動きが強まったことが背景にある。市場では1ドル=150円が迫っており、政府や日銀による円買い・ドル売りの為替介入があるとみられている。

介護費用・介護サービス利用者も最多に  

厚生労働省は介護保険制度でかかった費用(介護給付費と自己負担)の総額は過去最多の11兆1912億円だったと発表した。介護費用の総額は2018年度に10兆円を突破し、介護保険制度が始まった2000年に開始されたが、2022年度は2001年度(4兆3783億円)の約2.6倍に膨らんでいる。介護サービスの利用者も前年度から約14万人増え、652万4400人と過去最多になっている。受給者1人当たりの費用は17万5500円(2023年4月)だった。

人手不足、中小企業の7割近くに  

日本商工会議所が全国の中小企業を対象にした調査で、「人手不足」と答えた企業が68%に達していることが分かった。前回調査の2月時点から3.7ポイント増加しており、人手不足が深刻化していることを浮き彫りにしている。「人手不足」と答えた企業のうち64.1%が事業継続や運営に「非常に深刻」「深刻」と答えていた。とくに、介護・看護、宿泊・飲食、運輸、建設の業種で、「人手不足」の深刻さが増していた。

民間企業の平均給与、458万円に増加  

国税庁の民間給与実態統計調査によると、2022年の平均給与は前年比2.7%増の458万円だったことが明らかになった。ボーナスの平均は前年比4.0%増の72万円となり、給与・賞与ともに2年連続での増加となった。男女別にみると、男性が563万円、女性が314万円だった。また、業種別に年収の増加率をみると、航空会社などの運輸・郵便業が11.3%増加でトップとなり、宿泊・飲食サービスが5.5%増で続いた。

1等米、記録的猛暑が響き68%の低水準  

農林水産省は2023年産米の8月末時点での検査の結果、1等米の比率は全国平均で68.9%だったと発表した。近年は80%前後で推移してきているが、2023年米は記録的な猛暑による高温障害により低水準になる可能性が高いとしている。等級が下がれば価格が安くなり、コメ農家の経営に打撃となり、「2等では肥料などの値上げをカバーできない」との窮状を訴える声も出ている。検査で2等以下とされた理由は、粒が白く濁るなど形質が前年比4.0ポイント上昇の53.1%だった。

転職者、3年ぶりに増加の303万人  

厚生労働省は雇用情勢や賃金動向をまとめた労働経済白書で転職者は3年ぶりに増加に転じ303万人だったと発表した。同省では「新型コロナ禍の影響で停滞していた社会経済活動が活発化したことに伴い、より良い条件の仕事を探すとの理由から転職が増加した」とみている。企業の人手不足感はコロナ禍前の水準にまで達しており、さらに転職者は増加するものと見られている。また、物価上昇率を加味した実質賃金に関して白書では「1990年代後半から伸び悩んだ状態が続いている」と指摘した。

9月の平均気温、126年ぶりに最高更新  

気象庁は今年9月1~30日の気温の平均値は24.91度となり、これまで最高だった2012年の23.76度を上回り、過去最高になったと発表した。同庁は「地球温暖化の影響に加え、太平洋高気圧の勢力がまだまだ強い」とした上で、「10月も高温の傾向が続く」とみている。今年9月は月半ばまで真夏並みの気温が続き、中旬はいったん涼しくなったものの、月末に再び暑さがぶり返した。異常高温は全国的に農作物にも悪影響を及ぼすだけでなく、品薄から値上げなどで国民生活にも影響を及ぼしている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1049号

2024年世界経済成長率、2.7%  

経済協力開発機構(OECD)は2024年の世界全体の実質経済成長率を前回予測(6月)より0.2ポイント引き下げの2.7%と予測した。中国での景気回復の遅れに加えて、不動産不況などで内需が低迷し、世界景気を下押しすると分析している。日本の2024年の経済成長については、中国との関係に深さから前回予測から0.1ポイント下方修正の1.0%としている。また、2024年のインフレ率見通しでは、日本は円安による輸入品の価格上昇から2.1%と見込んでいる。

8月、消費者物価指数は3.1%上昇  

総務省は8月の全国消費者物価指数は前年同月比3.1%上昇の105.7と発表した。伸び率は7月の3.1%から横ばいだったが、依然、食料品や宿泊料の値上げが続いており、3%台の高い伸びとなっている。前年同月は上回るのは24ヵ月連続となる。生鮮食品を除く食料品が9.2%の上昇で、背景には原材料価格や輸送費の高騰が挙げられている。同省の担当者は「足元では原油をはじめ燃料価格が上昇に転じている」とした上で、今後の値動きを注視していく考えを示した。

中国、8月の日本水産物輸入は67%減  

中国税関総所は8月の貿易統計で、中国が日本から輸入した水産物の総額は前年同月比67.6%減の1億4902万元(約30億円)だったと発表した。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に反発をしている中国が日本への批判を重ねている。8月末には水産物の全面輸入停止を世界貿易機関(WTO)に提出するとともに、日本の水産物から他国産への切り替えが進んでいることが背景にある。日本の輸出業者や漁業関係者への打撃が深刻さを増している。

家計資産が過去最大の2115兆円  

日銀は2023年4~6月期の資金循環統計で家計の金融資産の残高は6月末時点で前年同期比4.6%増の2115兆円になったと発表した。日経平均株価が約33年ぶりの高値水準になったことで、株式や投資信託の含み益が膨らんだとしている。家計の金融資産の内訳では、現金・預金が1.4%増の1117兆円、株式が26%増の268兆円、投資信託が15.9%増の100兆円となっている。

基準地価、地方圏も31年ぶりにプラス  

国土交通省は7月1日時点の基準地価は全国平均(全用途)の変動率は前年比プラス1.0%となったと発表した。上昇幅は前年のプラス0.3%から拡大し、2年連続で上昇したことになる。東京・大阪・名古屋の3大都市圏がプラス2.7%だったことに加え、地方圏もプラス0.3%と31年年ぶりに上昇に転じた。背景には、新型コロナウイルス禍後の景気回復や訪日外国人観光客が増加に転じたことから商業地・住宅地ともに上昇が加速したことに加え、半導体工場の進出が決まった地方での商業地・住宅地が大幅に上昇したことが挙げられている。

80歳以上の高齢者、総人口の10%超え  

総務省が発表した人口推計で、65歳以上の高齢者は3623万人で総人口に占める割合は29.1%だった。過去最高を更新し、世界トップとなったことが明らかになった。このうち80歳以上の高齢者は27万人増加の1259万人で、割合が10.1%となり、初めて10%を超えた。国立社会保障・人口問題研究所の予測では65歳以上の高齢者数は2040年に3928万人となり、総人口の34.8%になるとしている。65歳以上で就労している人は912万人で、高齢者の25.2%を占めている。

日本の教員給与、OECD平均を下回る  

経済協力開発機構(OECD)が発表した報告書によると、日本の教員給与はOECD加盟国平均を下回ることが明らかになった。15年間の勤務経験のある公立学校(高校段階)の法定給与(税引き前。賞与・手当を除く)を比較したもの。OECD加盟国平均は5万3456ドル(約780万円)で、日本は4万7349ドル(約690万円)だった。OECD加盟国で最も高かったのは、ルクセンブルグの11万2008ドル(約1640万円)で、日本は2.4倍近くの開きがあった。

クマによる人身被害、16年間で最悪  

クマによる人身被害が4~7月の4か月間で54件に上り、2007年度以降で最悪のペースで起きている。人身被害はケガや死亡の件数を集計したもので、2017年度の50件をすでに上回っている。環境省の鳥獣保護管理室の担当者は「今年は東北を中心にクマの餌となるドングリが不作で、山から人里へ降りてくると、人身被害の件数が跳ね上がる可能性がある」と指摘したうえで、「山中ではクマよけの鈴をつけるなど安全対策を」と呼び掛けている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1048号

長期金利、約9年8ヵ月ぶりの高水準                  

9月11日の国債市場で長期金利の指標である新発10年債の終値利回りが0.705%となった。前週末より0.060%高く、約9年8ヵ月ぶりの高水準となった。背景には植田日銀総裁が言及した「マイナス金利政策解除の可能性」から金融緩和政策が修正されるのではとの思惑から、国債に売りが広がり、金利が上昇したことが挙げられている。また、東京外国為替市場では、円が買われ対ドルで1ドル=145円92銭の円高となった。

厚労省、10月からのコロナ医療支援縮小  

厚生労働省が発表した新型コロナウイルス感染症の10月以降の医療体制に関する方針では、現在公費となっている治療薬は所得に準じて自己負担を求めることとなる。自己負担額は保険料が3割負担の場合で最大9000円となるとともに、入院費補助は現行の半額の1万円となる。同省の試算では、新型コロナの初診料は3割負担の場合、治療薬を含めて1万2270円程度となる。また、入院費補助は月額2万円から1万円に縮小した上で、来年3月まで継続するとしている。

コロナ予備費の年度末駆込み使用を指摘  

会計検査院は政府が新型コロナウイルス対策として2020~2021年度に計上した12兆6005億円の予備費のうち、1兆7600億円が2020年度末に駆け込みで使用決定されていたとする検査報告書を公表した。全額が翌年度に繰り越され、執行完了が翌年度末と見込まれている事業もあった。年度内執行を原則とする「予算単年度主義」とかけ離れており、検査院も「どのような想定で使用を決定し、なぜ繰り越しに至ったのかを丁寧に示すべきだ」と指摘している。

2022年度、健保組合の4割が赤字に  

健康保険組合連合会(健保連)の発表によると、大企業の社員が加入する全国1383健康保険組合のうち、2022年度の決算見込みで40.4%(559組合)が赤字だったことが分かった。赤字組合数は前年度の53.4%から減少しているものの、健保連によると「医療費が極めて高い伸びとなっており、大変な状況には変わりはない」としており、依然、厳しい財成状況が続くとみられる。加入する社員らが健保組合に支払う保険料の引き上げや解散を検討する組合も出かねないとしている。

個人タクシーの営業を80歳まで容認  

国土交通省は過疎地などでの個人タクシーの営業を認めるとともに、運転手は80歳を上限に容認することを発表した。現在は人口が概ね30万人以上の地域で、原則75歳まで営業できるとしていることを改正するもので、法人タクシー事業者の最低保有台数の規制も緩和するとしている。新たに80歳まで個人営業を認める区域は改正通達の施行後、国の出先機関が指定するとしている。運転手不足や法人の経営難に対応する狙いがあり、公共交通が不便な地域での移動手段の確保を狙いとしている。

100歳以上高齢者、53年連続増加  

厚生労働省の発表によると、全国の100歳以上の高齢者は過去最多の9万2139人だった。53年連続での増加で、全体の88.5%を占める8万1589人が女性だった。人口10万人当たりの100歳以上の高齢者は73.74人で、都道府県別にみると、島根が11年連続で最多の155.17人で、高知(146.01人)、鳥取(126.29人)が続いている。100歳以上の高齢者は調査開始の1963年には153人だったが、年々増加傾向にあり、背景には医療や介護などの充実があるとされている。

自転車ヘルメット努力義務化も低い着用率  

警察庁が4月施行の改正道交法で自転車利用者のヘルメット着用努力義務化されたことを受けて、7月に全国調査をしたところ、着用率は13.5%と低い状況にあることが分かった。都道府県別で着用率が高かったのは、愛媛の59.9%で、大分(46.3%)、群馬(43.8%)が続いた。逆に低かったのは、新潟の2.4%で、青森(2.5%)が続いた。また、同庁の調べによると、ヘルメット着用時と非着用時で、事故に遭った際の致死率を比べると、約2.6倍の差があった。

子どもの糖尿病発症が増加傾向に  

中国の研究グループが行なった「世界の疫病負担研究(GBD)」で、1990~2019年の30年間に糖尿病を発症する子ども(0~14歳)が世界的に増加したことが分かった。2019年に糖尿病を発症した子どもは22万7880人で、30年間に人口10万人当たり9.31人~11.61人に増加していた。2019年のデータで国・地域別に糖尿病発症が最も多かったのはフィンランドの人口10万人当たり31.60人だった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1047号

G20首脳宣言、経済の成長に逆風を明記    

9月9日、日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は「核兵器による威嚇や核兵器の使用は容認できない」ことなどを盛り込んだ首脳宣言を採択した。また、首脳宣言では世界経済に関して、食料やエネルギー価格の高騰、世界的な気候変動などを挙げた上で、「成長と安定に対する逆風が続いている」と指摘した。さらに、ウクライナ危機に関して「国家の領土保全主権、政治的独立に反する武力による威嚇や行使は控えなければならない」と明記した。

7月経常収支黒字、過去最大の2.7兆円  

財務省は7月の国際収支速報で、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は2兆7717億円の黒字と発表した。前年同月比約3.1倍に達し、比較可能な1985年以降で7月としては過去最大となった。6カ月連続での黒字となった背景には、原油高の一服感から輸入額が減少したことや訪日客が増加したことから旅行収支の黒字額が過去最大となったことが挙げられている。

NY原油、今年最高値更新の85.55ドル  

9月1日のニューヨーク原油先物相場で、米国産標準油種(WTI)の10月渡しの終値が今年最高値を更新する1バーレル=85.55ドルを付けた。約9か月半ぶりの高値となった背景には、原油需給がサウジアラビアでの自主的な原油減産などから世界的にひっ迫するとの観測から買い注文が殺到した。日本では円安や政府の補助金の縮小が響き、ガソリン価格が最高値を更新している中で、原油相場の上昇は一段とガソリン価格を押し上げる要因となる可能性は高いとみられている。

7月の実質賃金、16カ月連続で減少  

厚生労働省の発表によると、物価変動を反映した働く人1に当たりの実質賃金は前年同月比2.5%減となり、16カ月連続で減少していることが明らかになった。基本給や残業代、ボーナスなどを合わせた働く人の1人当たりの現金給与の総額は前年同月比1.3%増の38万656円と19ヵ月連続で上昇していた。賃金が上昇しているものの、物価上昇には追い付いていないことが背景にある。エコノミストは「政府による物価高対策が2024年中に縮小・終了することによる反動も考慮すれば、実質賃金マイナスは2024年夏場頃まで続く」とみている。

今春、定員割れ私大、初の半数超に  

日本私立学校振興・共済事業団の調査で、今春入学者が定員割れした4年制の私立大学は53.3%に当たる320校だった。調査開始の1989年度以降で初めて半数を超えたことになる。18歳人口の減少が背景にあり、私大の経営を圧迫しかねない状況にあり、今後、私大の再編が加速する可能性がある。私大の規模別集計では、定員が3千人以上の大学の充足率は103.66%で、200人以上300人未満では87.39%で規模が小さくなるほど充足率が下がる傾向がみられた。

夏の働き方理想像は6割超がテレワーク  

Job総研が20~50代の男女を対象に「夏の働き方の理想像」を尋ねたところ、66.3%が「テレワークを希望している」ことが分かった。今夏の猛暑を背景に「仕事の効率を上げるため無理な出社は控え、集中できる形での勤務を望む人が多かった」と同社は分析している。夏にテレワークを希望する理由を尋ねたところ(複数回答)、「外が暑い」(76.1%)が最も多く、「移動による汗対策が面倒」(57.8%)、「テレワークの方が快適」(57.8%)、「身支度が面倒」(44.0%)が挙げられた。

児童虐待、過去最多の約22万件  

子供家庭庁のまとめによると、2022年度に全国の児童相談所に児童虐待の相談を受け対応した件数は21万9170件に上ったことが分かった。前年度比5.5%増となり、過去最多を記録した。相談内容では暴言や態度などで心を傷づける心理的虐待が12万9484件で全体の59.1%を占め、次いで身体的虐待(5万1679件)、ネグレクト(3万5556件)、性的虐待(2451件)が続いた。虐待相談経路は、警察が51.5%と半数を占め、近隣・知人(11.0%)、家族・親戚(8.4%)となっている。

ごみリサイクル率、横ばいの19%  

環境省は2021年度の一般廃棄物リサイクル率は全都道府県で19.9%だったと発表した。2020年度からほぼ横ばい状態で、政府が2025年度まで28%とする目標の実現には厳しい状況にある。環境省はプラスチックごみ一括回収を自治体に求める関連法が昨年施行されたことを踏まえ、再利用の加速を促していくとしている。ちなみに、都道府県別に一般廃棄物のリサイクル率が最も高かったのは、山口の32.5%で4年連続首位となった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1046号

ガソリン価格、過去最高の185円60銭  

経済産業は8月28日時点でのレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は185円60銭となり、これまで最高だった2008年8月の185円10銭を超え、過去最高となった。ガソリン価格が最高となった背景には原油価格の高騰と円安に加え、政府が行なってきた価格抑制のための補助を段階的に縮小してきたことが挙げられている。このため、政府は家計の負担軽減を図るため、補助拡充について年末まで支援を延長するとしている。軽油、灯油、重油も拡充対象とする方針である。

概算要求総額、過去最大の114兆円  

各省庁からの提出が8月末で締め切られた2024年度一般会計での概算要求総額は、前年度の114兆3812億円を上回る見通しであることが明らかになった。3年連続で110兆円を超えることになる。防衛費や国債費が大きく上回るとともに、高齢化の進展から社会保障費が膨らんでいる。また、物価高対策や少子化対策での費用も加わることで、次年度予算は今年を上回る。財源を借金依存による穴埋め予算の編成が避けられない状況にある。

企業の経常利益、過去最高の31.6兆円  

財務省が発表した4~6月期の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業での経常利益は前年同期比11.6%増の31兆6061億円となったことが分かった。比較可能な1954年同期比で最高となった。2022年度通期で見ても、経常利益は前年度比13.5%増の95兆2800億円となり、比較可能な1960年度以降で最も高かった。また、2022年度の企業の内部留保に当たる利益剰余金は554兆7777億円となり、11年連続で過去最高を更新していた。

今夏の平均気温、125年で最も高く  

気象庁の発表によると、今夏(6~8月)の平均気温が平年を示す基準値(1991~2020年)を1.76度上回り、統計を開始した1898年から125年で最も高くなったと発表した。6月はプラス1.22度、7月は同1.91度、8月は2.16度上回っていた。同庁では猛暑は太平洋高気圧の勢力が強く、温暖化の影響があったとしており、「夏全体で見て異常だった」と総括した上で「今夏は40度以上の所はあまりなかったが、猛暑日日数が多く、暑い時期が長く続いているのが特徴だ」としている。

死亡率、10年ぶりに増加に転じる  

国立がん研究センターの調査で、死亡者数を人口で割り、年齢のばらつきを調整した2021年の「年齢調整死亡率」は前年比2.2%増加したことが分かった。死亡率の増加は東日本大震災の影響があった2011年以来10年ぶりとなる。同センターでは「新型コロナウイルスが影響した可能性が高い」とみている。また、2022年も増加したとみられ、同センターは「2021年が日本人の死亡率トレンドの変わり目となった可能性が高い」と指摘している。

企業版ふるさと納税、額・件数で過去最多  

内閣府の発表によると「企業版ふるさと納税」制度を利用して企業が2022年度に自治体へ寄付した金額は前年度比1.5倍の341億700万円、また寄付件数は1.7倍の8390件となり、金額・件数ともに制度が始まった2016年度以降で過去最多となった。自治体別寄付額は静岡県裾野市の15億4600万円がトップで、次世代技術の実験都市建設を進めるトヨタ自動車などからの寄付があった。管内の市町村を含めた都道府県別にみると、北海道が49億4600万円で最多だった。

上半期の出生数、2年連続で40万人割れ  

厚生労働省は人口動態統計の速報値で2023年上半期(1~6月)に生まれた赤ちゃん数(出生数)は前年同期比3.6%減の37万1052人だったと発表した。2年連続で40万人割れとなり、この傾向が続けば前年同様に80万人を割り込み、過去最少を更新するペースだと同省はみている。新型コロナ感染拡大による出産控えに加え、結婚しない人が増えていることや結婚年齢が高くなったりしていることが出生数減に影響しているとみられる。

若い人ほど夏バテ経験が多い傾向に  

キューサイが全国の30~70代の男女を対象に「直近5年以内に夏バテをしたことがあるか」を尋ねたところ、40.6%の人が夏バテを経験したことがあることが答えていた。年代別にみると、30代の人は49.1%、40代が48.1%と5割近くを占め、50代は35.8%、60代が36.9%、70代が33.4%で、若い世代ほど夏バテを経験していた。症状を尋ねると(複数回答)、「体が重い・だるい・疲れる」が最も多い52.5%で、「やる気がない」(32.3%)が続いた。