社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1063号

石川県で震度7の逆断層型地震  

1月1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震が発生し、周期の長いゆっくりとした大きな揺れ(地震動)が生じる長周期地震動により、北海道から九州にかけての広い範囲で揺れが確認された。気象庁は「令和6年能登半島地震」と命名した。震源は輪島市の東北東30キロ付近。震源の深さは16キロで、地震の規模はM7.6と推定されている。逆断層型で、能登地方で観測した地震としては1885年以降で最大となった。

2022年、1人当たりGDPは3万4千ドル  

内閣府の発表によると、2022年の日本の1人当たりの名目国内総生産(GDP)はドル換算で3万4064ドル(448万円)だった。円安が大きく影響し、金額は前年比約15%下落し、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中21位となり、比較可能な1980年以降で最も低い順位となった。一方、日本の名目GDPは4兆2601億ドルで、米国、中国に次いで世界3位の地位は維持したものの、世界全体に占める割合は4.2%で過去最低となった。

転職希望、初めて1千万人を超える  

総務省の労働力調査の推計値によると、転職を希望する人が2023年7~9月平均で1035万人に上ることが分かった。四半期ベースで1千万人を超えるのは初めてで、全国の就業者数は6768万人に対し、6人に1人が転職を希望する実態にある。転職希望者を年代別にみると、25~34歳が273万人で最も多く、45~54歳(243万人)、35~44歳(226万人)が続いた。同省では、終身雇用に対する意識の変化、収入や長時間労働への不満、さらに人手不足を背景に労働者側の「売り手市場」の様相が強まっているとみている。

女性社長の比率は過去最高を更新  

帝国データバンクの調べによると、2023年10月時点での国内企業の女性社長の比率は8.3%と過去最高を更新したことが分かった。都道府県別では女性社長比率が最も高かったのは徳島(12.0%)で、沖縄(11.6%)、青森(10.9%)が続き、西日本での比率が高い傾向にあった。女性社長就任の経緯では、「同族承継」(50.6%)が最も多く、「創業者」(35.2%)、「内部昇格」(8.5%)が続いた。

18歳新成人、過去最少の106万人  

総務省は2024年1月1日時点の人口推計によると、2005年生まれの新成人(18歳)は過去最少の106万人になると発表した。前年から6万人減少しており、2005年は1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が1.26で、2022年に並ぶ過去最低を記録した年でもある。第1次ベビーブーム世代(1947~49年)が成人した直後の1970年に史上最多の246万人以降、減少傾向が続いており、少子化の進展が続いている。

給油所、10年間で8千カ所減少  

経済産業省の調べによると、2013年3月末時点で3万6349カ所あったガソリンスタンド(給油所)は2023年3月末時点で2万7963カ所になっていることが分かった。この10年間で2割超もの8386カ所減っていることになり、減少は28年連続となっている。背景には、過疎化の進行に加え、自動車の燃費改善や電気自動車(EV)の普及でガソリン販売が落ち込み、苦戦を強いられていることが挙げられている。少子高齢化で後継者不足も追い打ちをかけている。

家庭の不用品、日本全体で66兆円  

フリーマーケットアプリ大手メルカリの試算によると、家庭で使わず保管されている不用品は日本全体で66兆6772億円に上ることが分かった。国民1人当たり平均53万2千円となり、1世帯では110万6千円となる。不用品の内訳をみると、「服飾雑貨」が38.9%を占め最も多く、「書籍・CD・ゲーム」(26.4%)、「家具・家電・雑貨」(17.5%)が続いた。物価高を反映し、不用品を換金し家計の足しにする需要が増しており、メルカリや中古品売買を行う企業は取り組みを強化している。

2024年問題、9割超がコスト増を見込む  

時事通信がトラックで輸送される荷物の送り手や受け手となるやや手企業を対象にしたアンケート調査によると、2024年問題で97%の企業が物流コストの「大幅」「一定程度」の上昇を見込んでいることが分かった。物流コストの価格転嫁については、「すでに転嫁している」(36%)、「転嫁を進める方針」(70%)としている一方で、「転嫁したいが難しい」(25%)、「転嫁しない」(4%)と答える企業もあり、3割近い企業が物流コストを抱え込む姿勢もみられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1062号

歳出112兆円、来年度予算案を閣議決定  

12月22日、政府は2024年度予算案を閣議決定した。歳出総額は112兆700億円で、前年度から2兆3095億円減ったものの、2年連続で110兆円台となる。防衛費は防衛装備品の充実などから7兆9496億円に達するとともに、社会保障費も高齢化への対応や児童手当の拡充などから37兆7193億円となり、いずれも過去最大となった。さらに、国債の返済などに充てる国債費も金利上昇によって過去最大の69兆90億円となっている。

来年度予算、消費税収を過去最高見込む  

2024年度の国の一般会計税収で消費税が約23兆8千億円となる見通しが明らかになった。前年度比で約4千億円の増加で、過去最高を更新する見通し。物価高やインボイス(適格請求書)制度が消費税収を押し上げる要因となっている。消費税は2023年度補正予算編成後の見積もりより約8千億円の増加となる。所得税は経済対策による定額減税の実施で2023年度当初予算より約3兆1千億円減となる。法人税は輸出や生産の伸びから企業業績が堅調に推移するとして同約2兆4千億円増を見込んでいる。

郵便料金、来秋にも3割引き上げへ  

総務省は手紙(25グラム以下の定形郵便物)の郵便料金の上限を2024年秋から84円から110円に引き上げる省令の改正案を審議会に示した。省令改正の必要がない「はがき」も63円から85円とする方針で、引き上げは消費税増税時の1994年以来30年ぶりとなる。郵便物の減少に加え、人件費や燃料費などの経費高騰により郵便事業は赤字が続いていた。同省は意見募集を経て、来年6月に省令改正し、日本郵便が正式に料金改定の届け出をして値上げする。

日本の労働生産性、過去最低の30位  

日本生産性本部の発表によると、日本の労働生産性は経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国の中で30位となることが分かった。日本の労働生産性は長い間、OECDの中で20位前後を維持してきたものの、2019年から一気に順位を下げてきている。2022年の日本は労働者が1時間あたりに上げる利益を示す生産性は52.3ドルとなり、今回、過去最低となった。日本生産性本部は「先進国からの脱落と言われる一面が生産性でも現れている。新型コロナウイルスの影響から日本も回復してきたが、似たような国はもっと急激に回復した」とみている。

個人金融資産、過去最高の2121兆円    

日銀は7~9月期の資金循環統計で9月時点における個人(家計部門)が持つ金融資産残高の合計は2121兆円だったと発表した。前年同期から5.0%増となり、4四半期で過去最高を更新している。金融資産の内訳をみると、現金・預金は1113兆円で金融資産全体の52.5%をしめ、株式等は30.4%増の273兆円、投資信託は17.4%増の101兆円、保険も0.4%増の539兆円となり、いずれも過去最高を記録した。一方、日銀が保有する国債残高は0.4増の539兆円となっている。

2050年推計人口、46道府県で減少  

国立社会保障・人口問題研究所が発表した2050年までの地域別将来推計人口によると、2020年に比べ東京都を除く46道府県で減少することが分かった。うち秋田県など11県では3割超も減少するとしている。2020年から人口減少が最大な県は秋田(41.6%)で、青森(39.0%)、岩手(35.3%)が続いた。市区町村で減少率が大きいのは、群馬県南牧村(74.8%)で、熊本県球磨村(73.3%)、奈良県野追川村(72.5%)が続いた。一方、高齢化も深刻で、25道県で65歳以上の高齢者が人口の4割を超える状況にある。

45%の企業が「忘・新年会」を実施せず  

東京商工リサーチが全国の企業を対象に実施したアンケート調査によると、45.5%の企業が「忘年会や新年会を実施しない」と答えていることが分かった。実施しない理由に、半数を超える企業が「開催ニーズが高くない」と答えが半数を超えており、次いで「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」としている。同社では「従業員のワークライフバランスや企業のコンプライアンス意識の高まりが影響しているようだ」とみている。

厚労省、成人は6時間以上の睡眠を  

厚生労働省の検討会がまとめた「健康づくりのための睡眠ガイドブック」で、小学生は9~12時間、中高生は8~10時間、成人は6時間以上を目安に睡眠時間を確保するよう推奨した。とくに高齢者にとって長時間睡眠は健康リスクだとして、寝床で過ごす「床上時間」が8時間以上にならないように注意喚起をしている。ガイドブックでは、睡眠不足が慢性化すると、肥満や高血圧、心疾患などの発症リスクが上昇し、死亡率にも影響するとして警鐘も鳴らしている。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1061号

COP28、化石燃料からの脱却を採択  

国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP28)は2030年度までに気温上昇を1.5度に収めるために「化石燃料からの脱却」を盛り込んだ合意文書を採択した。世界が頼ってきた化石燃料を減らす合意は初めてで、石炭火力発電に加え、対象を石油や天然ガスを含む化石燃料全体に広げたことが特筆される。成果文書で、今年が世界的に記録的な猛暑となったことを示しつつ、温室効果ガス排出量を2019年比で2030年に43%減、2035年に60%減とする必要があると明記した。

大企業製造業の景況感、3期連続で上昇  

日銀は12月の企業短期経済観測調査で、景況感を示す代表的な指標である大企業製造業の業況判断指数(DI)は前回調査の9月時点から3ポイント上昇のプラス12となったと発表した。3四半期連続での上昇となる。一方、中小企業製造業は6ポイント上昇のプラス1となり、4年9ヵ月ぶりにプラスに転じた。3か月後の先行き見通しについては、大企業製造業で4ポイント下落のプラス8で、大企業非製造業は6ポイント下落のプラス24と見込んでいる。

FRB、利下げ示唆でNYダウ最高値を更新  

12月13日、米連邦準備制度理事会(FRB)は主要政策金利を5.25~5.5%で据え置くことを決定するとともに、来年中に3回の利下げを行うことも示唆し、米長期金利は低下した。同時に、ダウ平均株価の終値は3万7000ドル台に乗せ、昨年1月につけた過去最高値(3万6799ドル)を更新した。また、12月14日の東京隋国川瀬市場では日米の金利差縮小から円買いが進み、一時1ドル=140円96銭を付けた。

20代未婚男性、46%が「交際経験なし」  

リクルートブライダル総研の調査によると、20代の未婚男性のうち、46.0%が「今まで一度も異性と付き合ったことがない」と答えていることが分かった。一昨年の前回調査(34.2%)より約12ポイント増加し、過去最高となった。また、結婚意向に関する質問では、「いずれは結婚したい」との回答は男性全体の43.5%で前回調査(47.1%)から減少していた。いずれの質問でも女性も男性に比べて割合は高くはないものの、男性と同様の傾向がみられた。

コアホウドリ死骸の9割、胃から海洋ゴミ  

北大大学院の調査によると、日本近海に生息する絶滅危惧種の海鳥コアホウドリ約100羽の死骸の9割の胃からプラスチック片が見つかったことが明らかになった。同大学院の研究チームが2014~2018年に主な生息地である小笠原諸島周辺で96羽のコアホウドリの死骸を回収し、今春に解剖を終えたもので、このうち87羽の胃からビニール袋の破片や釣り糸、プラスチックの材料となる粒上の「レジンペレット」が確認された。専門家は「日本近海でも海洋ごみの問題は深刻化している」と指摘する。

3種類の新紙幣、7月3日に発行  

日銀は1万円札などの3種類の新紙幣の発行開始日を来年7月3日とすると発表した。新紙幣は1万円札に渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎をそれぞれ図柄とし、紙幣の刷新は20年ぶりとなるが、1万円札の肖像は1984年に福沢諭吉になって以来40年ぶりとなる。7月3日に日本銀行は金融機関に新紙幣を引き渡すことになり、銀行窓口やATM(現金自動預け払い機)で新紙幣を入手できるようになる。

今年の漢字は「税」に決まる    

日本漢字能力検定協会は2023年の世相を1字で表す「今年の漢字」に「税」が決まったと発表した。1995年以来29回目となる「今年の漢字」に全国からの応募総数約15万票の中から「税」が選ばれ、「税」は2014年以来で2回目。税収増の還元として所得税・住民税の定額減税が打ち出されたことや、消費税のインボイス制度の導入などが理由に挙げられた。2位には記録的な猛暑を反映した「暑」、3位にはロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザでの紛争を示した「戦」などが挙げられた。

大谷選手、スポーツ史上最高額の契約  

米大リーグでフリーエージェント(FA)になっていた大谷翔平選手はドジャーズ移籍を発表した。契約は2033年までの10年間で総額7億ドル(約1015億円)となり、米メディアによるとスポーツ史上最高額の契約となったと報じている。大谷選手は投打二刀流で、日米で活躍し、大リーグでは史上初となる2連続で「2桁勝利、2桁本塁打」でリーグMVPを史上初の2度目の満票で受賞している。サッカー界のスター選手であるメッシらを超える巨額契約となり、欧州でも報じられた。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1060号

日銀、金融緩和の「出口」示唆する発言  

12月7日の参院財政金融委員会で「年末から来年にかけ一段とチャレンジング(挑戦的)な状況になると思っている」と述べ、これまで10年間続けてきた金融緩和の「出口」が近いことを示唆した。この発言を受け、当日の外国為替市場では円買いドル売りが進み、一時1ドル=144円台を付けた。マイナス金利の解除は利上げに当たり、市中金利の水準は上昇する可能性が高いが、そのカギを握るのが「賃上げ」で、個人消費を支えていけれるかがカギとなる。

10月の経常黒字、過去最大の2.5兆円  

財務省は10月の国際収支速報で経常収支は2兆5828億円の黒字となったと発表した。10月としては比較可能な1985年以降で最大となった。資源価格の下落で輸入額が減少し、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字が圧縮されたことに加え、訪日客数の拡大で旅行収支の黒字額が増えたことが背景にある。とくに輸出は半導体不足が緩和したことで自動車が好調だったことから前年同月比1.0%増の9兆1066億円だった。輸入依存の高い液化天然ガス等の価格下落から輸入額は大幅に減少した。

11月の企業倒産、20ヵ月連続で増加  

東京商工リサーチは11月度の全国企業倒産(負債額1千万円以上)件数は807件、負債総額は948億7100万円に上ったと発表した。倒産件数は20ヵ月連続で前年同月を上回り、11月の倒産件数は3月(809件)に次ぐ今年2番目の水準となっている。11月の倒産で「新型コロナウイルス」関連倒産は253件に上り、2023年1~11月までの累計は前年同期比40.4%増に達している。年末から年度末に、業績回復の遅れや新たな資金調達が難しい企業を中心に倒産の増勢が強まるとみられる。

10月の実質賃金、19ヵ月連続のマイナス  

厚生労働省は毎月勤労統計調査で、10月に勤労者が受け取った名目賃金を示す現金給与総額は平均27万9172円で、前年同月比1.5%増となり、22ヵ月連続で増加となったと発表した。しかし、物価変動を差し引いた実質賃金は同2.3%減少し、19ヵ月連続での減少となった。消費者物価指数は同3.9%上昇しており、名目賃金の伸びを大きく上回っている状況にある。同省では「物価の伸びに賃金上昇が追いつかない状況が続いている。今後も続いていく可能性があり、注視していく」としている。

インフル感染、17道県で「警報」レベル  

厚生労働省の発表によると、全国5000の定点医療機関から11月27日~12月3日に報告されたインフルエンザの新規感染者は1医療機関当たり26.72人だったことが分かった。前週の28.30人から減少したものの、17道県では警報レベル(30人)を上回り、感染者数は13万2117人に上っている。都道府県別にみると、北海道(50.49人)が最も多く、宮城(42.66人)、福岡(40.13人)、長野(40.09人)が続いた。休校や学級閉鎖となった幼稚園や小中校などは4690施設に上った。

世界の個人データ漏洩、2年間で26億件    

米アップルは2021~22年の2年間で世界の個人データの漏洩は26億件に上ったと発表した。大量の個人データが保存されたクラウドサービスが狙われており、同社ではハッカーによる身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」の攻撃が組織化され、クラウド利用の組織で被害が相次いでおり、2023年も被害が増加傾向にあると指摘している。個人データの保護策としてデータの送受信以外は閲覧や変更ができない「エンド・ツー・エンド暗号化」の利用が広がっている。

年末年始の国内旅行者、コロナ前の95%  

JTBの推計によると、年末年始(12月23日~1月3日)に1泊以上の旅行に出かける予定の人は延べ2858万人に上ることが分かった。新型コロナ感染拡大前の2019年の95%まで回復することになる。このうち、国内旅行に出かける人は2800万人で、1人当たりの旅行費用は過去最高の4万1000円で、背景には、物価高に加え、3泊以上の旅行が増加する傾向にあるとみられている。また、海外旅行は不安定な国際情勢や円安などを背景に、コロナ前の7割にとどまるとみられている。

子ども「2.4人」が理想、現実は「1.8人」  

住友生命保険は子どもがいる男女を対象にした調査で、理想とする子どもの人数は「2.4人」だったのに対し、現実の子どもは「1.8人」と理想を下回っていることが分かった。子どもが理想に届かない理由を尋ねたところ、「現在の収入では育てることができない」(37.8%)が最も多く、「物価高による生活不安」(17.7%)が続き、少子化の主因が経済的な要因であることが浮き彫りとなった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1059号

経済対策費13兆円の補正予算が成立  

11月29日、参院本会議で経済対策実施の裏付けとなる2023年度補正予算が可決、成立した。一般会計の歳出は13兆1992億円で、歳入の7割近い8兆8750億円を国債の増発で賄うことで、一段と借金に依存する財政運営となる。今回計上された経済対策関係費は、物価高対策、賃上げと地方の成長、国内投資促進、社会変革推進、国土強靭化に充てるとしている。なお、経済対策の目玉とされた所得税と住民税の減税は来年6月実施となるため、今回の補正予算には組み込まれていない。

賃上げ率、1999年以降で最高の3.2%  

厚生労働省は「2023年賃金引上げ等の実態に関する調査」で1人当たりの平均賃金の引上げ率は3.2%だったと発表した。引き上げ額でみると9437円。1999年以降で賃上げ率は最も高く、引き上げ率が3%台になるのも初めてとなった。企業規模別にみると、常用労働者5千人以上が4.0%で、労働組合がないとされる100~299人の中小企業でも2.9%の賃上げ率となっている。賃上げが広く企業に波及している実態が浮き彫りとなった。

2023年の食品値上げは25%増に  

帝国データバンクの集計によると、2023年に食品値上げは前年比25.7%増の3万2395品目に達したことが分かった。これら値上げに伴う2人以上世帯の家計の負担は最大で月4058円増となる試算も示された。2023年の値上げとなった食品を分野別にみると、カップ麺やソーセージなどの加工食品が1万1837品目と最多で、マヨネーズなどの調味料が8052品目、缶コーヒーなどの種類・飲料が6175品目、チョコレートなどの菓子は2270品目と続いた。

2023年米の1等米比率、過去最低に  

農林水産省は2023年産米の1等米比率は61.3%で、現行調査が始まった2004年以降で過去最低だったと発表した。夏の猛暑による高温障害が1等米比率を大きく引き下げたことが要因とされている。等級の低下は米価が引き下がり、農家の経営にはダメージとなる。都道府県別に1等米比率が低かったのは神奈川県15.1%)で新潟県(15.7%)が続き、逆に高かったのは長野県(92.1%)、岩手県(91.1%)だった。来年以降も高温が続く可能性が高いとみられ、同省では品種転換や対策技術を支援するとしている。

気象庁、2023年は「最も暑い年」  

気象庁の発表によると、秋(9~11月)の平均気温が平年値(1991~2020年)を1.39度上回り、統計を開始した1898年以降で最も高くなったことが明らかになった。これまで同庁は、今年は春(3~5月)と夏(6~8月)の平均気温が過去最高との公式見解を示しており、初めて3季連続の更新となった。1~11月の平均気温もプラス1.34度と過去最高を大きく上回っていることから年間を通じて最も高くなることが確実視されるとしている。

2023新語・流行語大賞は「アレ(A・R・E)」    

2023ユーキャン新語・流行語年間大賞に「アレ(A・R・E)」が選ばれた。「アレ(A・R・E)」は優勝を意味するもので、選手が優勝を意識しないようにとの配慮から38年ぶりに日本シリーズを制覇したプロ野球阪神の岡田監督が「アレ」と表現したもの。トップテンには、将棋観戦をインターネット配信で観る「観る将」、コロナ禍前の光景が戻ってきたことを表現した「4年ぶり/声出し声援」、猛暑を表現した「地球沸騰化」「OSO18」、好意を持つ相手への気持ちがふとしたきっかけで冷める状況を表す「蛙化現象」などが選ばれた。

直近1年間で「カスハラ経験」は64.5%  

危機管理コンサルティング業のエス・ピー・ネットワークがクレーム対応したことがある職種に携わる20~60代を対象にした調査で、顧客からの嫌がらせや迷惑行為「カスタマーハラスメント」を直近1年間に受けた人は64.5%に上ることが明らかになった。具体的なカスハラを受けた実態では「土下座を強要」「2時間近く居座り」「3時間以上の拘束」などを経験した人もいた。同社では「従業員を守れないと人材確保に大きな影響を及ぼす」と指摘している。

シニア女性、一生自分の足で歩きたい  

ハルメクホールディングスが行なった健康に関する意識調査で、50~70代女性を対象に「健康について重視したいこと」(回答は3つまで)を尋ねたところ、「一生自分の足で歩きたい」(89.7%)が最も多かった。次いで、「ぼけたくない」(82.6%)、「子どもに迷惑をかけたくない」(48.9%)が続いた。健康に関する悩み(複数回答)では、「健康のための活動はしているが、継続的に行うことが難しいと感じる」(42.9%)が最も多かった。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1058号

景気判断、10ヵ月ぶりに引下げ  

政府は11月の月例経済報告で景気判断について「このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している」とし、前月の「緩やかに回復している」から引き下げた。引き下げは10ヵ月ぶりとなる。景気判断の基礎となる輸出入や個人消費は判断を維持したものの、設備投資は「持ち直している」から「持ち直しに足踏みがみられる」と引き下げている。内閣府の担当者は「内需が力強さを欠いている」とみている。国内景気が今後、回復軌道に乗るかどうかは不透明だとの指摘の声も出ている。

世界の温室ガス排出量、過去最多  

国連環境計画(UNEP)は世界の2022年の温室効果ガス排出量は前年より1.2%増となり、過去最多を記録したと発表した。二酸化炭素(Co2)の換算で574億トンに上った。その上で、UNEPは「産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えるとするパリ協定の目標が達成できる確率は最大で14%しかない」と指摘するとともに、今年が観測史上最も暑い年になる見通しとなる状況に関して「人類は気候変動に関し誤った記録を塗り替えており、軌道修正すべきだ」と脱炭素を速やかに行うよう訴えた。

1~9月出生数57万人、通年最少更新も  

厚生労働省が発表した人口動態統計によると、1~9月の出生数は56万9656人でだったことが分かった。前年同期比5.0%の減少で、このままのペースで進めば2023年通年での出生数は70万人台半ばとなる見通しで、過去最少を更新する可能性が高まってきた。また、発表された人口動態統計によると、2023年1~9月の婚姻数は同4.4%減の36万5478組。死亡数は同1.6%増の117万6330人で、出生数と差し引いた自然減は60万6674人だった。

富裕層の申告漏れ所得総額は980億円  

国税庁の発表によると、今年6月までの1年間に実施した個人の所得税の税務調査で、高所得者や不動産の大口所有者などの富裕層の申告漏れ総所得金額は980億円に上ることが分かった。前年度比16.8%増で、2009年度以降、2年度連続で過去最高となっている。また、全体の調査件数は約63万8千件で、申告漏れ所得総額は9041億円となり、追徴税額は1368億円だった。さらに、無申告者の税務調査で申告漏れ所得の総額は247億円に上り、追徴税額は過去最高の57億円だった。

タクシー運転手、14%の事業者で半減  

帝国データバンクの調べによると、国内でタクシーやハイヤー事業を営む事業者のうち、10年間でドライバーなどの従業員が半数以下に減少した事業所は14.5%となっていることが明らかになった。10年前から従業員減った事業者は69.7%となっていた。背景に、新型コロナウイルス禍で需要が落ち込み、離職者が相次ぎ、離職者の多くが復帰していないことが挙げられている。従業員が半減した事業者を都道府県別にみると、茨城が最も高い29.2%で、香川(29.0%)、奈良(25.0%)が続いた。

短大生、ピーク時から30年間で84%減  

文部科学省の学校基本調査で、2023年度の短大の学生数はピーク時の1993年度から84%減の8万6686人だったことが分かった。また、日本私立学校振興・共済事業団が2023年度に集計した私立短大276校のうち定員割れとなった短大は92%(254校)に上っている。短大生が大幅な減少の背景には、少子化の進展に加え、職業意識の変化や女性の社会進出の進展から四年制大学への人気が高まったことが挙げられている。こうした実情から短大の閉鎖や四年制大学への組織再編が相次いでいる。

移住相談件数、最多の37万件に  

総務省の発表によると、全国の都道府県と市町村が2022年度に受け付けた移住に関する相談を受け付けた件数は37万332件だった。前年度から約4万6千件多く、調査を開始した2015年度以降で最も多かった。相談件数の増加率を都道府県別にみると、大阪が80%増で最多となり、佐賀(60%増)、愛媛(45%増)が続いた。相談件数が増加した背景について「新型コロナウイルス対策の緩和に伴う対面相談の再開やテレワーク普及を背景とした関心の高さが要因」と同省は分析している。

犬飼育の高齢者、認知症リスクが低く  

東京都健康長寿医療センターが65歳以上の男女を対象に2016年2020年までの4年間で認知症を発症した人は5%で、犬を飼っている人は飼っていない人に比べ、認知症になるリスクが40%低かったことが分かった。ペット飼育と認知症との関連を明らかにしたのは初めて。犬を飼っている人のうち、運動習慣がある人や社会的に孤立していない人の方が発症リスクは低い傾向にあった。同センターでは「散歩を介した運動や知人の広がりが飼い主への良い影響をもたらしている」と指摘している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1057号

7-9月期GDP、3四半期ぶりのマイナス  

内閣府は今年7-9月期の国内総生産(GDP)は実質で前期比0.5%マイナスとなり、年率換算で2.1%の減少になったと発表した。2022年10―12月期以来、3四半期ぶりのマイナス成長となった。物価高による家計の節約志向からGDPの5割以上を占める個人消費が落ち込んだことが背景にある。内訳をみると、個人消費は前期比0.04%減、設備投資は0.6%減、住宅投資と公共投資はいずれもマイナスとなっている。

円が下落、33年ぶりの円安水準に近づく  

11月13日の東京外国為替市場の円相場は下落し、一時1ドル=151円80銭となった。今年最安値だった10月31日の1ドル=151円74銭を下回るとともに、昨年の最安値となった151円94銭に近づき、これを下回ることになれば、1990年以来、約33年ぶりの円安ドル高水準となる。背景には、日銀が金融緩和政策を続ける一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を引き上げるといった日米の金利政策の方向性の違いから、円売りドル買いが進んでいることが挙げられている。

上場企業3月期決算、過去最高の純利益  

SMBC日興証券が東京証券取引所の最上位「プライム市場」に上場する2024年3月期の純利益合計額が前期比約11%増の約46兆円に達する見通しにあることが分かった。過去最高の純利益額となる見通しで、背景には円安基調で輸出関連企業の業績の伸びがけん引していることが挙げられている。事実、2023年9月期中間決算でも22兆円超の過去最高益を記録しており、業績予想を上方修正する企業が相次いでいる。

2024年キーワード、「人手不足」が急上昇  

帝国データバンクが国内企業を対象に2024年に注目キーワードを尋ねたところ、1位は前年に続き「ロシア・ウクライナ情勢」(73.2%)となり、「物価(インフレ)」(64.7%)、「人手不足・人材確保」(63.6%)が続いた。とりわけ、「人手不足・人材確保」は前年10位から3位に急浮上するとともに、「2024年問題」も31位から7位に急浮上するなど、人材難に苦しむ企業の不安の高まりを浮き彫りにしている。また、4位に「中東情勢」、10位に「チャイナリスク」が入り、ロシア・ウクライナ情勢とともに緊迫する海外情勢に関心を抱く向きが多い。

人手不足倒産、年ベースで最多を更新  

帝国データバンクの調べによると、2023年10月の人手不足倒産件数は29件となり、10月時点での年間累計では206件になっていることが明らかになった。10月時点で人手不足による倒産は206件となり、2014年以降で初めて200件を上回り、過去最多を記録することになる。人手不足倒産の内訳では、業歴別にみると約4割に当たる84件が「30年以上」で、従業員別では約75%が「10人未満」だった。業歴が長く、小規模事業に人手不足ダメージが大きいことを浮き彫りにしている。

新型コロナ、ワクチンで死者97%減  

京都大の西浦教授らのチームの発表によると、新型コロナウイルスワクチンの接種により国内の2021年2~11月の感染者と死者をいずれも90%以上減らせたとの推計結果が明らかになった。この期間の実際の感染者は約470万人、死者は約1万人だったが、ワクチン接種がなければ感染者数は約6330万人、死者数は約36万人に達していた恐れがあるとしている。また、推計では接種のペースが14日早ければ感染者と死者を半分程度に抑え込むことができたとするとともに、14日遅ければ感染者は2倍以上、死者は約1.5倍になっていたとしている。

大卒就職内定率、3年連続で上昇  

厚生労働省と文部科学省の共同調査によると、10月1日時点での来春に卒業を予定する大学生の就職内定率は前年同期比0.7ポイント上昇の74.8%だったことが明らかになった。新型コロナの影響で内定率が下がった2020年以降で3年連続の上昇となっている。厚労省は「今年は新型コロナによる影響がほぼ無くなったため、人手不足が深刻な企業の求人数が増加したことから、内定率の向上につながった」とみている。

「子どもの成長」と「家計満足度」は反比例  

内閣府が行なった「生活の満足度と質に関する調査」によると、子どもの年齢が上がるにつれて、家計と資産の満足度が低下していることが明らかになった。女性は子どもが大きくなるほど満足度は下がる傾向がみられ、未就学児を抱える場合の満足度は10点満点で4.79なのに対し、高校生を育てている場合は4.16まで下落していた。調査結果について「子どもの成長に伴い増加する子育て費用が家計と資産を圧迫することで、満足度の低下要因になる」と分析している。

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1056号

国の借金、2023年度末に1440兆円台  

政府が2023年度補正予算案に8兆8千億円の国債増発を盛り込んだことで借金は膨らみ、国の借金は2023年度末には1441兆円に達することが見込まれている。9月末時点では借金の残高は名目国内総生産(GDP)の2倍以上となる1275兆円に達している。加えて、来年6月から所得税と住民税の減税が見込まれており、我が国財政は悪化の一途をたどる構図となっている。今後、防衛費や社会保障費などの歳出拡大が続く中で、一段の財政悪化に歯止めがかからない状況となっている。

2023年度上半期、経常収支は過去最大  

財務省が発表した2023年上半期(4~9月)の国際収支速報によると、経常収支の黒字額は前年同期比の3倍の12兆7064億円だった。比較可能な1985年以降で半期ベースでは最大となった。円安を背景に、旅行収支は訪日客が急増し、日本で消費した額が増えたことから過去最大の1兆6497億円の黒字になるとともに、海外投資による利子や配当の黒字額も18兆3768億円の黒字となり、いずれも過去最大となった。資源高に一服感が見られ、輸入額が大きく減少したことで黒字が拡大した。

上場企業の中間決算、純利益は過去最高    

SMBC日興証券が東京証券取引所の最上位「プライム市場」に上場する2023年9月中間決算を集計したところ、純利益の合計額は前年同期比12.2%増の17兆8742億円だったことが分かった。過去最高水準となった背景には円安基調で自動車を中心に製造業がけん引したことが挙げられている。事実、製造業の純利益は同11.8%増の9兆1280億円で、非製造業(金融を除く)は11.8%増の8兆2612億円となっている。2024年3月期通期も過去最高益が見込まれている。

2050年の平均介護費は75%増に  

内閣府が経済財政諮問会議に示した2050年の人口1人当たりの平均介護費は2019年比で75%増の23万5千円に達することが明らかになった。大幅な増加の背景には、高齢化の進展で要介護者が増えることが挙げられている。加えて、平均医療費も22%増の40万1千円になるとの試算が示されている。介護費や医療費の増大する見込みに対応して、予防促進や医療や介護のデジタル化による費用抑制の必要性、加えて、受益者の負担増の検討が避けて通れない課題となっている。

検査院、税金の無駄遣い580億円を指摘  

会計検査院が官庁や政府出資法人を調査した2022年度決算検査報告書で、税金の無駄遣いや改善を求めた344件、総額約580億円を指摘した。これらのうち新型コロナウイルス関連事業の不適正支出額が約4割を占めていた。巨費が投入されたコロナ関連事業の指摘では、医療費の原資となる「緊急包括支援交付金」で対象外の経費が含まれているなどの過大交付を検査院は指摘した。検査院は今後の調査の重点について「物価高対策にシフトしていく」との見通しを示している。

9~10月台風発生数は史上最少の4個  

気象庁の発表によると、今年9~10月に発生した台風は「4個」で、これまで最も少なかった2018年の「5個」を下回り、1951年の統計開始以来、最少となったことが明らかになった。発生数が少なかった要因について、同庁は太平洋高気圧の南西方向への張り出しが強く、台風が発生しやすいフィリピンの東海域に西風(モンスーン)が流れ込みにくくなり、台風発生要因となる渦が作られにくい環境が続いたことを指摘している。

2023年平均気温、観測史上で過去最高  

欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」の発表によると、1~10月の世界平均気温は1940年からの観測史上で過去最高となったことが明らかになった。これまで最高だった2016年を上回り、同機関では「危機感はかつてないほどに高まっている」とアピールしている。2023年1~10月は1991~2020年の同期間での平均を0.55度上回り、産業革命前と同程度とされる1850~1900年の同期間の平均より1.43度高かったと指摘した。

大谷選手、日本の全小学校にグラブ寄付  

米国大リーグで活躍している大谷翔平選手は日本国内にある約2万校の全小学校にジュニア用グラブ約6万個を寄付することを11月8日、自身のインスタグラムで発表した。各小学校には3個ずつの大谷モデルのグラブが寄付される。インスタグラムには「このグラブを使っていた子供たちと将来一緒に野球できることを楽しみにしています」としたうえで、「野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです」と自身のコメントが記されていた。

実務セミナー『自主点検チェックシートの活用の仕方について』『令和5年分 年末調整の仕方について』を開催します

宮古法人会では、下記の内容で実務セミナーを開催します。
受講をご希望される方は、法人名・氏名・電話番号を明記の上、メールまたはFAXにてご連絡ください。会員以外の方も受講可能です。

日 時:令和5年11月28日(火)14:00~15:45
会 場:ホテル近江屋(宮古市磯鶏1-1-8)
次 第:第一部 14:00~14:45
     演題『自主点検チェックシートの活用の仕方について』
     講師 下澤 昇 氏(税理士/下澤昇税理士事務所)
    第二部 14:55~15:45
     演題『令和5年分 年末調整の仕方について』
     講師 宮古税務署担当職員
受講料:無 料
お問合先:宮古法人会事務局 TEL0193-63-1214/FAX0193-63-2250
     メール umineko@miyako-houjinkai.com

社会・経済の動き@しんぶん.yomu第1055号

減税と給付等の経済対策を政府決定  

政府は11月2日の臨時閣議で物価高の家計負担を緩和する所得税と住民税の減税、非課税世帯の給付を柱とした経済対策を決定した。総額では17兆円前半と見込んでいる。「デフレからの完全脱却」を目指すとしており、企業の賃上げ促進や投資促進策も盛り込まれている。財源対策として、一般会計に13兆1千億円を計上し、財源の一部に2023年度予備費から2兆5千億円を取り崩し、住民税非課税世帯の低所得世帯に給付するのに必要な1兆1千億円は補正予算案で手当てするとしている。

長期金利、10年5ヵ月ぶりの高水準に    

11月1日の東京債券市場で、長期金利の代表的指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時0.970%まで急上昇した。前日の10月31日に行われた日銀の金融政策決定会合で1.0%を超える長期金利の上昇を一定程度容認する方針を決定したことで、債券を売る動きが加速したことから金利が上昇した。日銀は7月会合で長期金利操作の運用を柔軟化したばかりで、今回の会合で長期金利の変動幅を事実上の上限を現在の1%から一定程度超えることを容認したことで2度連続で修正したことになる。

中国、外資企業の投資が初の減少に  

中国国家外貨管理局の7~9月期国際収支で、外資企業による直接投資が118億ドル(約1兆7600億円)のマイナスになったことが明らかになった。統計を公表している1998年以降での25年間で初のマイナス。初のマイナスとなった背景には、半導体を巡る米国の輸出規制や7月の改正反スパイ法の施行などから外資企業の投資意欲が減退したことが挙げられている。中国に進出している企業で組織する中国日本商会のアンケートでも「今年の投資はしない」など消極的な回答が約半数を占めていた。

1等米比率は過去最低の59.6%  

農林水産省は2023年産のコメの1等米比率は全国平均が59.6%だったと発表した。同じ条件で調査を開始した2004年以降で過去最低となった。1等米比率は20022年産米が78.5%、2021年産米が83.1%となっている。1等米比率が大きく落ち込んだ背景には、猛暑の影響によりコメに高温障害が発生したことが挙げられている。買取価格が高い1等米比率が減ることで、農家収入が激減する一方で、肥料代やトラクター燃料の高騰などで農家経済への打撃が案じられる。

法人所得、過去最高を更新する85兆円  

国税庁の発表によると、2022年度の法人の申告所得総額は前年度比7.0%増の85兆106億円となったことが明らかになった。過去最高を更新するとともに、80兆円を初めて超えた。業種別の申告所得額で前年からの伸びが最も大きかったのは料理・旅館・飲食業で前年度比27.3%増の8499億円だった。コロナ禍による行動制限が緩和されたことが追い風となっている。申告法人税額は7.1%増の14兆9099億円。黒字申告の割合は0.5ポイント増えて36.2%だった。

年次有給休暇取得率、最高の62%  

厚生労働省は2022年に企業で働く人が取得した年次有給休暇の平均日数は10.9日だったと発表した。また、付与された年休の日数のうち、実際に取得した割合の平均取得率は過去最高の62.1%だった。政府が掲げる2025年度までに70%との目標には届いていない。取得率は企業規模別にみると、1千人以上が65.6%だったのに対し、30~99人では57.1%だった。業種別では、郵便局などの複合サービス業が最も高い74.8%で、宿泊・飲食サービス業が49.1%で最も低くなっている。

蛍光灯、2027年末に製造等禁止で合意  

「水銀に関する水俣条約」の第5回締約国会議で、2027年末までに直管蛍光灯の製造・輸出入禁止することで合意した。「水銀に関する水俣条約」は水俣病の原因となった水銀を包括的に規制することを協議する国際会議。既に決定している2025年末での電球形蛍光灯の製造・輸出入禁止と併せ、今回の合意で全ての一般照明用蛍光灯の製造を終えることになる。合意に至った背景には、LED照明(発光ダイオード)の世界的な普及が挙げられている。

忘・新年会実施予定の企業は54%  

東京商工リサーチが企業を対象に忘・新年会の予定を尋ねたところ、「実施する」は54.4%だった。コロナ禍前との比較でみると、「コロナ禍前も実施しており、今回も実施する」は36.2%で、「コロナ禍前は実施していなかったが、今回は実施する」が18.2%となっている。逆に、「コロナ禍前は実施しておらず、今回も実施しない」は23.6%、「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」は21.8%となっており、実施しない企業は45.4%となっている。